文化?
「ところで、勇者さん?」
「どうした?」
「商品って、なんで町々で違うんです?」
「そりゃ違うだろうよ。特産物って地域で違うもんだろ?」
「それはそうですよ、食文化も違うわけですし。」
「じゃぁ町によって売ってる物が違うのも当然だろ?」
「はい、私が言いたいのはですねぇ、武器防具ですよ。」
「武器も、サーベルとかレイピアとか刀とか地域によって形状違うじゃねぇか?」
「えっとですね。材質の話です。」
「材質?」
「です。具体的に言うと、銅、青銅、鉄、鋼ですね。」
「む?」
「こうゆうのって、時代の経過とともに発展していくものですよね?」
「う、うん。」
「最初の町って銅装備しか売ってないですけど、そんなに文化度の低い地域なんですか?」
「え~っと、多分そうゆうわけでは~」
「最初の町の王様は部族の酋長くらいな感じなんですかね?」
「う、ううん。他の国と同じ文化よ。」
「じゃぁ最初の町って銅しか資源獲れないんですか?」
「ど、どうだろ?他の鉱物もあると思うぞ。」
「銅だけに?って?勇者様!」
「お、ツッコミか!いいぞ、お前。」
「ちょっと茶化さないで、君。」
「あ、すいませんっす。」
「銅しかなかったら、農機具も当然銅製が主流なわけでしょ?そんなんじゃ他の町と比べて生産性おちちゃうし、銅装備の兵士なんて国力で見た場合、大分弱い国になっちゃいません?」
「そ、そのとうりだね。」
「そもそもですよ。勇者さんていきなり魔王討伐に行け!って流れだったんですよね?」
「お、そうだよ。誕生日の朝に唐突にな!」
「それなのに、支給された物資ってなんでしたか?」
「え~っと、50ゴールドくらいと、こん棒だっけな?旅人の服か。」
「それってひどすぎません?」
「ん~たしかに。。。」
「入学したての高校生に、傘だけ渡して、不良校の頭潰してこい!って事でしょ?」
「ちょっと何言ってるかわからないけど、そうゆう事だろうな。」
「せめて自国の最高の装備を渡すべきだと思うんですよねぇ!!こん棒って、イメージ大事っておっしゃってましたよね?」
「お、おい、興奮しすぎだって魔王、おちつけよ。」
「何言ってるんですか!私は勇者さんの事を思ってですねぇ!!」
「あぁ、ありがとな。わかるよ。本当にありがとう。だから、な、落ち着いて話そうぜ。」
「やられる方の事考えてみてくださいよ。撲殺と刺殺の違いですよ?」
「撲殺って響きだと、事件性を感じるよな。ごついガラス製の灰皿みたいな?」
「それになんか惨くないですか?」
「ん~、たしかにすげぇ絶叫だったわ・・・」
「とにかく、なんで町によって使ってる金属が違うかって事です。」
「え~~~っと、多分だけど~・・・」
「なんです?」
「きっとな、どの町も付近でいろんな鉱物がとれる。でも全てが平均的にとれるんじゃなくて、ある町の周りは銅が多くとれるし、ある町では鉄が多く取れるんだよ。」
「ふむふむ。」
「そうなってくると流通するのは多く取れた鉱物だよな?多く取れればその鉱物を使った物が流通するってのが自然じゃないか?」
「スジは通ってますねぇ。」
「まぁ、詳しくはわからんがそんな感じで納得してくれよ。」
「釈然とはしませんが、はい。」
「しかしあれですね~。」
「お、どうしたお前?」
「銅から鋼までの流れは硬度も高まって強いと思いますけど、」
「なんだよ?」
「銀の剣ってどうなんすかね?」
「ん?めっちゃかっこいいじゃないか。それに結構な値段するんだぞ?」
「でも銅より柔らかいっす。」
「え?まじで!? 銀は、、、ほら、聖なる力が宿ってるってよく聞くぞ?」
「なんで銀に聖なる力が宿ってるんすか?」
「あ~っと、、、殺菌の効果があるんだよなぁ。確か。」
「殺菌?」
「殺菌。」
「菌?」
「・・・菌。」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「なんか、ごめん・・・」




