装備
「さ、いつもの時間だぞ、今日の質問はなんだ?」
「あれ?なんか今日の勇者さんせっかちですねぇ?」
「なんかさ、毎日毎日ダラダラと話してるじゃん、俺たち。」
「ダラダラって。とてもためになる内容ですよ?」
「まぁお互い知らないことが大分わかったからな、今後に役立つとは思うぞ。」
「えぇ。次回の私たちは一味も二味も違いますよぉ!」
「おぉ、その意気で頑張れ。で、質問カモン。」
「えっとですね、職業の話に戻っちゃいますけど、」
「んだよ。解決しただろ?木こりはないって。」
「そこじゃなくてですね。なんで職業によって装備できる武器防具ってあるんですか?」
「そりゃぁお前・・・え~っと・・・イメージ?」
「なんかイメージ多くないです?」
「仕方ないだろ、これも決まり事なんだから。ちょっとお前、想像してみ、大ばさみ装備した魔法使い。」
「なんか。魔法使う気なさそうっす。」
「杖を装備した戦士。」
「なんか引退した後、弟子に教えてるみたいな?」
「魔人の鎧を装備した僧侶。」
「邪教徒???」
「な?イメージ重要だろ?」
「めちゃくちゃ重要じゃないですか。」
「逆も考えてみ?弓を装備しないエルフ。」
「あぁ~サッカーできないブラジル人?」
「髭のないドワーフ。」
「ん~。語尾にアルをつけない中国人?」
「男性の人魚。」
「ガッカリ度がはんぱないっす!」
「上半身が馬の、ケンタウロス。」
「ちょちょちょ。ちょっとストップです勇者さん。」
「んだよ?エンジンかかってきたところだぞ?」
「なんか、ハ〇イチのネタみたくなってきてません?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「ってことでな、イメージってのはとても重要なんだよ。」
「とても納得できました。」
「ところでさ、お前らって装備してるの?」
「魔獣はしてませんねぇ。魔人はしてる者もいれば、してない者もいます。」
「なんでだよ?」
「魔獣は手足が魔人ほど器用じゃないですからね、そもそも装備できないんですよ。」
「いや、そうじゃないだろ。だったら魔獣と魔人をペアにして戦闘させろよ。」
「おぉ!!言われてみれば。」
「戦闘なんて毎回魔人側から襲ってくるじゃねぇか。」
「そうです。」
「だろ?だからちゃんと準備して挑め。そいつらに合わせた装甲を装備してやれ。」
「わ、わかりました。」
「で、装備してる事人間側にばれないように、鎧の上に服とか着るんだぞ?」
「な、なんでです?」
「魔王が言ったんだろ?ある程度の有効度を保つって。最初の町には可愛いやつ置くって。」
「はい、言いましたです。」
「そいつらがガチガチな重装備だったらどう思われるよ。」
「あぁ、、、警戒させちゃいますね。」
「だろ?人間にばれないようにだ。ばれるとしても戦闘した勇者一行だけにしとけ。あくまでも友好的にって考えなら、武器はそのままがいいのかもなぁ。」
「おぉ。なるほどぉ。君、今回もちゃんとメモっといてよ?」
「ばっちりっす!」
「そうすりゃお前ら側の被害も低下するってもんだ。」
「勇者さん、我々の事ちゃんと考えてくれてるんですね・・・」
「勇者さま・・・」
「お前らが魔族全体の事考えてるっての分かったからな。」
「私、感動しちゃいました。」
「自分もっす!感動っす!」
「わかったから話進めろ、お前ら。」
「自分も装備について一言あるっす。」
「なんだ?」
「装備品買った後、ここで装備していくかい?って毎回オヤジが聞いてくるじゃないですか?」
「なんで知ってんだよ?」
「人間に化けて買い物してるって以前言ったじゃないですか。」
「あぁそんな事言ってたな、で、それが?」
「はいって答えて装備しなおすでしょ?」
「まぁ楽だからな。」
「あれって路上で着替えて恥ずかしくないんすかね?」
「んん?」
「だって露店のカウンターの前でみなさん着替えてますよ。路上に通行人居るのに丸見えっす。」
「ちょ、ちょっと君。そうゆうデリカシーない質問は、ね?」
(あぁ~どうりで女達が装備しなおす時、店のおやじがにやけてたわけだ・・・)




