6、街へ行こう
魔物の素材を大量に得ることができたことと空間内製作や空間内魔法付与や空間内錬金術ができることによって多くの行商用の商品を用意することができた。
そろそろ行商へ向けて活動するかな。
街にまずは行ってみたい。
商業ギルドへの登録もある。
さて、今のステータスは
タカシ
人族
レベル46
職業 魔術師 賢者
階級 自由民
体力4600
魔力423200
スキル
空間魔法7
護身術6
自己治癒力6
耐性7
調合5
診察3
治療3
物品製作4
魔道具作成5
鍛冶4
経営1
行商1
経済政策1
生活魔法
言語理解
念話
ステータス隠蔽
魔力回復速度倍化11
魔力使用量減少9
使用間隔短縮9
思考速度倍化5
並行思考倍化5
今、このステータスを見られると動きにくくなる。
各国に拠点を構えるまでは隠蔽しておくか。
まず空間魔法と護身術の詳細も表示した。
タカシ
人族
レベル46
職業 魔術師 賢者
階級 自由民
体力4600
魔力423200
スキル
空間魔法7
空間探知
空間分析
結界構築
魔法障壁構築
空間支配
収納空間構築
空間接続
空間内製作
空間拡張
空間内魔法付与
空間内物質合成
空間内時間操作
空間内錬金術
空間内攻撃魔法
空間内防御魔法
空間内物質分解
空間内治癒魔法
空間内物品複製
空間内火属性魔法
空間内水属性魔法
空間内土属性魔法
空間内風属性魔法
空間内光属性魔法
空間内闇属性魔法
空間内氷属性魔法
空間内雷属性魔法
護身術6
剣術
槍術
盾術
短剣術
双剣術
弓術
投擲術
斧術
槌術
棒術
体術
忍術
射撃術
自己治癒力6
耐性7
調合5
診察3
治療3
物品製作4
魔道具作成5
鍛冶4
経営1
行商1
経済政策1
生活魔法
言語理解
念話
ステータス隠蔽
魔力回復速度倍化11
魔力使用量減少9
使用間隔短縮9
思考速度倍化5
並行思考倍化5
普通の鑑定ではスキルのレベルまでは見ることはできないようだ。
だから空間魔法や護身術の詳細のレベルが出なくても問題はない。
普通でない鑑定は各国の上級神殿にいる聖女による鑑定だ。
しかし聖女には私を鑑定しないように極秘の神託がおりている。
さあ、隠蔽を行おう。
空間魔法を匂わすものは隠す。
タカシ
人族
レベル20(46)
職業 魔術師 (賢者)
階級 自由民
体力240(4600)
魔力8000(423200)
スキル
(空間魔法7)
(空間)探知
(空間分析)
結界(構築)
魔法障壁(構築)
(空間支配)
収納(空間構築)
(空間接続)
(空間内)製作
(空間拡張)
(空間内)魔法付与
(空間内物質合成)
(空間内時間操作)
(空間内)錬金術
(空間内)攻撃魔法
(空間内)防御魔法
(空間内物質分解)
(空間内)治癒魔法
(空間内物品複製)
(空間内)火属性魔法
(空間内)水属性魔法
(空間内)土属性魔法
(空間内)風属性魔法
(空間内光属性魔法)
(空間内闇属性魔法)
(空間内氷属性魔法)
(空間内雷属性魔法)
(護身術6)
剣術
(槍術)
(盾術)
短剣術
(双剣術)
弓術
投擲術
(斧術)
(槌術)
棒術
体術
(忍術)
(射撃術)
(自己治癒力6)
耐性7
調合5
診察3
治療3
物品製作4
魔道具作成5
鍛冶4
経営1
行商1
経済政策1
生活魔法
(言語理解)
(念話)
(ステータス隠蔽)
(魔力回復速度倍化11)
(魔力使用量減少9)
(使用間隔短縮9)
(思考速度倍化5)
(並行思考倍化5)
神様たちと相談して( )内を表示しないようにした。
使った時に説明できるように考えたチョイスだがそれでもすごいスキルということになる。
空間魔法や護身術はこの世界に存在しないはずのスキルだ。
結界や魔力障壁のような空間魔法の中身は存在しているものもあるのだが・・・・・・・。
このように隠蔽を行うと普通の鑑定で見るとこうなった。
* * *
タカシ
人族
レベル20
職業 魔術師
階級 自由民
体力240
魔力8000
スキル
探知
結界
魔法障壁
収納
製作
魔法付与
錬金術
攻撃魔法
防御魔法
治癒魔法
火属性魔法
水属性魔法
土属性魔法
風属性魔法
剣術
短剣術
弓術
投擲術
棒術
体術
耐性
調合
診察
治療
物品製作
魔道具作成
鍛冶
経営
行商
経済政策
生活魔法
* * *
「スキルが多いけど大丈夫かな?」
「まあ、何とかなるでしょう。器用貧乏ということで。スキルは持っているけど弱いということで。実際にそういう可哀そうな人はいるから」
「そうですか」
「スキルに適した訓練をすれば飛躍的にレベルが上がって強くなれるのにね」
街に行くことになった。
どこの街に行くか迷っていたら生命神フレア様からフルル帝国のクレハ辺境伯領の領都クレハへ行くようにと指示された。
フレア様はボーとした感じの緩いお姉様という感じだが誕生と死と運命を司る神様だ。
以前、運命って決まっているのかと訊ねたら自分で変えて行くものよと返された。
神託もフレア様が主に担当しているという。
「何故クレハに?」
「タカシさんは身分証明なしで行動できると思いますか?」
この国では3歳までに神殿で身分証明書のカードを作ってもらう。
どんな田舎でも孤児でもだ。
神殿には身分証明カードを持たない人類の場所を感知する魔道具があるらしい。
ただこの魔物の森はと周辺は感知範囲から除かれるようだ。
25歳の私が身分証明書持たないのはおかしいわけだ。
だから神託で聖女に身分証明書を用意させたという。
クレハは帝都や王都や首都以外で上級神殿のある数少ない街だ。
上級神殿があるから聖女もいる。
この聖女は魔物の森の周辺の村を回って身分証明書を与えたり、医療活動をしたりしているらしい。
「聖女様はよく魔物の森の近くで活動しますね」
「彼女と彼女を守る巫女と聖騎士は強いからな」
聖女の一行は6人の巫女と8人の女性聖騎士がいるという。
その全員がレベル20以上。
前に聞いた体力が最大の子は巫女でもっともこの中ではレベルが低い。
レベル20台が巫女3人。
他の11人はレベル30以上。
11人の中でもっともレベルが高いのは聖騎士団長の36だ。
この団長も基礎体力が15だから体力は540で勇者より体力はあるらしい。
ムキムキの女性かな?
聖女様のレベルはさらに高い39だという。
すでに信託も降ろしてあり魔物の森に近い集落で待機してくれているらしい。
全員が私の事情を知らされておりこれからのサポートをしてくれる。
また私はこの集落の出身ということで話がついているという。
集落の人たちも私のことについては契約によって話せないようだ。
初めに会ったお爺さんの神様から通信道具を渡された。
ガラ携だな。
このお爺さんこの世界の創造神様だという。
地球でもいくつかの役職を持っているって威張っていたよ。
「これはどうしろって?」
「私たちとの連絡用だ。あとお前さんを待っている聖女とも連絡ができるぞ。電話でもメールでもいいぞ。この間に会った神と聖女の番号は登録済みだ」
「なくしたら大変ですね」
「何言っている。いつもは収納に入れておけ。10m以上離れたらお前さんの収納に戻って来るから大丈夫だ。他人は使えないしな」
「はあ、ありがとうございます」
「月に1度ぐらいはここに転移で報告に来るようにな。空間接続を行わなくても強く念じれば来れるからな。空間接続も知っているところならいけるようになったのだったな」
「はい」
魔物の森を抜けないと街や集落には行けない。
魔物の森にも外縁部の2000mぐらいまでは道がある。
まずはこの道の行き止まり辺りを目指したいが、魔物の森の最深部の魔物は面倒だ。
そこまで1000kmぐらいはあるからね。
神様が転移で送ってあげようかと言われたが遠慮した。
私は『空飛ぶ絨毯』で森を抜ける事にした。
結界を張っていくのもいいがさっさと目的地に行きたい。
聖女様を待たせるのも悪い。
「それでは行ってきます」
「おお、気をつけてな。頑張ってくれよ」
「はい、ありがとうございます」
多くの神様に見送られて神殿を出発した。
上空1000m辺りを『空飛ぶ絨毯』で移動する時速は150kmは出ている。
結界で風よけは作ってある。
途中で現れた飛竜とグリフォンは結界で捕らえて魔石を抜き収納に納めて解体をした。
飛竜を5頭、グリフォンを8頭倒した。
また素材を手に入れることができてよかったよ。
朝6時に出発して13時には目的地に着いた。
探知で確認したうえで人目のない広場に降り立った。
そして森の入り口の方へと探知を向けると1km先で行われている戦闘に気がついた。
分析を行いながら戦闘が行われている場所に向かう。
6人の討伐ハンターが32頭のオークに囲まれている。
6人とも怪我をしている。
一人はかなり酷いな。
戦闘場所が見えてきた。
道の横にある広場だ。
「加勢します」
「俺たちは無理だ。君だけでも逃げろ。近くにオークの集落があるそれを街に伝えてくれ」
「大丈夫ですよ。魔法障壁」
無詠唱でできるが、6人に何が起きたかわかるように魔法障壁をつくり、6人を守った。
いつもの血液抜きや魔石抜きはここで見られるのは不味いので剣と攻撃魔法でオークを倒すことにした。
オークにはオークキングとオークジェネラル2頭とオークナイト2頭が混ざっている。
この5頭は魔法を使えるようだ。
オークのいる空間を支配して空間内で魔法が使えないように細工をする。
彼らはこの空間からも出られないはずだ。
空間内攻撃魔法で風の刃を作り、オークの首を落としていく。
さらの剣も使い、オークの首を落とす。
1分後にはすべてのオークの首を落とすことができた。
魔法障壁を解き6人のハンターに近づく。
「終わりました。大丈夫ですか?」
「ありがとう、だが・・・」
重症ハンターが虫の息だ。
「治療魔法を使いましょう」
指を鳴らす。
6人の体が光に包まれた。
ハイヒールの魔法だ。
詠唱とかハイヒールと言うのは恥ずかしいから指を鳴らすだけにした。
重傷のハンターも大丈夫そうだ。
「あ、ありがとう」
「私が倒したオークはもらっていいですか」
「ああ、だけどこんなにたくさん持てるのか。魔法袋があっても難しいだろ」
一般使われている魔法袋は4頭が限界だという。
「大丈夫ですよ」
指を鳴らすと32頭のオークが消えた。
6人のハンターの倒した5頭のオークが残るだけだった。
気がついた重傷だったハンターも含めて6人は唖然としている。
「えーと、私たちのオークも運んでもらえないだろうか。森の入り口の荷車のところまででいいので」
「いいですよ」
5頭のオークには印をつけて収納に仕舞った。
「そう言えば集落があるって言っていましたよね」
「そ、そうだった。400m先にある集落に人族の女が3人と獣人族の女が2人捕まっていると思う」
「わかりました。救出に行ってきます。皆さんはここで待っていてください」
「俺たちも行くぞ」
「まだ消耗が酷いでしょうから皆さんはここで。結界を張っておきますからその中にいてください」
落ちていた木の枝を地面に刺し、周囲10mに結界を張る。
この中にいるようにお願いした。
身体強化をしてオークの集落に向かう。
途中にいた魔物はサクサクと倒して獣道を進む。
探知と分析を発動する。
オークの集落には28頭のオークと8人の人質がいた。
近くには12体の人族の遺体もある。
女性が5体、男性が7体だ。
遺体はかなりの部分が欠けている。
オークに食べられてしまったようだ。
人質の8人はまだ大丈夫なようだ。
捕まっているだけで乱暴はされていないようだ。
人質は1軒の家に閉じ込めれれて外は見えていない。
いつもの魔法を使うか?
魔石や血液を抜くのは不審に思われるだろう。
魔石・血液抜きは当面は封印だ。
開発中の魔法を試してみること事にした。
首の皮と骨と肉と神経を1ミリ幅で取る魔法。
当然、首は落ちるよ。
28頭のオークをターゲットにして魔法を発動する。
一瞬でオークを全て倒すことができた。
直ちにオークを収納に回収した。
不謹慎だが亡くなった人たちの回収を予想して遺体回収袋を用意してある。
これを使って遺体を回収することにした。
その前に捕まっている女性を安心させることにした。
「おい、大丈夫か」
「あ、はい、あああああ、助かったのですね」
「オークは殲滅した。では魔法をかけるよ。浄化。精神安定。治癒」
8人の女性の体が光に包まれた。
何をされたかわかるように魔法名を言うことにした。
捕まっていた8人のうち5人は討伐ハンターのようだ。
残りの3人は貴族のお嬢さんとそのメイドのようだ。
「あの他の者はどうなりましたか」
お嬢さんが訊いてきた。
「残念ながら・・・・」
「あああああああ、お兄さま・・・・・」
周囲に結界を張って3人が落ち着くのを待った。
落ち着いたところで話を聞くことができた。
お嬢さんとそのお兄さんは従者と13人を連れて魔物を狩りに来てオークの集落に来てしまったらしい。
遺体の数と貴族の一行で行く不明になっている数が一致している。
遺体を鑑定して貴族の一行のものであることは確認済みだ。
帰ってこない貴族の一行を心配して女性5人の討伐ハンターのパーティーに捜索依頼が出されたらしい。
人族3人獣人族2人ののこのパーティーはかなり強いようだ。
あの6人の男性パーティーより強いようだ。
あの男性パーティーは女性パーティーが帰ってこないために討伐ギルドから出された捜索隊のようだ。
二重遭難、三重遭難っていうところか。
3人が落ち着いたところで6人が待つところへ向かう。
遺体と遺品は3人が落ち着くまでに収容しておいた。
オークは特に金目のものは持っていないようだった。
聖女様にも顛末をメールで伝えて到着が遅れることを謝罪した。
「あの遺体を持ち帰りたいのですが」
「もうすでに収納してありますよ」
「魔法袋?収納魔法ですか?」
「はい」
このオークの集落に来るときに獣道には結界を張っておいた。
それも魔物除けの機能のある結界だ。
お陰で魔物の姿を見ることもなく、6人のハンターのいる広場に到着したが・・・・・・。
6人のハンターのいる結界は沢山の魔物に囲まれていた。
「魔物除けを忘れていた!」
サクッと魔物を倒して6人のハンターのいる結界にも魔物除けを施した。
これで魔物がこちらから見えるところに来ることはないだろう。
土属性の操作でテーブルとイスを作って飲み物と軽食を用意した。
5人の女性ハンターはかぶりついたが貴族のお嬢さんとメイドの二人は元気がない。
当たり前か。
少し甘いものを出してあげたら少し元気を出してくれた。
彼らに休んでもらい、広場から道に戻って魔物を倒しながら森の入り口に向かう。
探索でハンターや聖女様一行や貴族の護衛隊が森の入り口に集まっているのがわかった。
聖女様の指示でキャンプが作られ、待機している状態だ。
キャンプには魔道具で魔物除けの結界も張ってあるね。
私が森の入り口に着くと聖女様が迎えてくれた。
14歳ぐらいの小柄な女の子だが彼女はハイエルフだ。
年齢は6314歳だと神様が言っていた。
「タカシさん、ご苦労様でした」
聖女様と私は既知の間柄という設定になっている。
聖女様は私の手を取ると周囲から見えないように腕輪を付けてくれた。
この腕輪が身分証明カードを出す腕輪だ。
カードをなくさないように着用という形になっている。
念じればカードが出てくる。
「娘が無事だと聞いたのだが」
一人の身なりの良い男性が近づいて来た。
辺境伯だ。
あのお嬢さんの父親だ。
「はい、アリス様とお付きメイドカルハさんとメルハは大丈夫です。残念ながらそれ以外の方は」
「ああ、そうか。娘たちは今どこに?」
「広場にある結界の中にいますから大丈夫です。私が今この道に結界を張ってきましたのでキャンプの結界と接続した後に馬車で迎えに行きましょう」
「そこまでどのくらいの距離があるのかな?」
「1kmぐらいですよ」
「その距離の結界を維持していると・・・・」
「あ、ああああああ・・・・・」
やってしまった。
こんな結界を普通は維持できないよね。
「恩人のことをとやかく詮索しない。まずは迎えに行こう」
結界をキャンプの結界に接続してから遺体と遺品を渡した。
その後、14人を迎えるためとオーク集落の確認のために4台の馬車が出発した。
間違えて結界から出ないようにするために結界に少し色を付けておいたよ。
14人を回収した馬車3台を先にキャンプに向かわせた後、辺境伯と部下の護衛たちとオークの集落に出かけた。
何故か聖女様と聖騎士団長も一緒だ。
オークの集落にも先程結界を張ってある。
辺境伯の部下が集落全体を調べて記録を取っていく。
「すでに何人かの者が犠牲になっていますね」
聖女様が呟いた。
そして彼女が聖魔法の浄化をかけた。
集落のごみ穴から人間の遺体の欠片らしい者がいくつか見つかった。
遺体収納袋に入れて持ち帰ることにになった。
神殿の共同墓地に埋葬するということだ。
オークの集落は燃やした辺境伯の部下の魔術師だけではたいそうだったので私も手伝った。
このまま残しておくと魔物の住処になってしまうからだということだ。
キャンプに戻り、通路にしていた結界を解除した。
さあ、テントを張って夕食を作って寝るか。