ネオ=マルス④
「飛べ!」
その声に従い、ボッケンはジャンプする。
マーチンは床に両手を置く。
電撃が金属の床を走る。バリバリバリ・・・
放電によりショートし機能停止するパワードスーツ。その数6体。
残り4体は空中にいて難を逃れていた。
ジャンプしたボッケンが斬りかかる。空中で交差。
必殺・水平斬り。
スーツ2体の外郭が切断されるが、中の人間は無傷。が衝撃で気絶している。
残り2体は機銃を連射する。
ボッケンは軽やかに走りながらその弾を避ける。
斬りかかる。敵は空へ逃げる。追ってジャンプ。
敵の銃撃。基地内のため重火器は使えない。マイクロミサイルも近すぎて使えない。
刀で跳ね返しつつ、敵に迫る。装甲を切断。
もう1体の銃撃が来る。ボックンには当たらない。
だが隣のスーツは蜂の巣に・・ならない。ボッケンが蹴飛ばしたから。
「味方ごと撃つか?」敵パイロットをにらむ。
銃撃が来る。
走る。床から壁へ。
速い。銃撃が追いつかない。焦る敵パイロット。
壁を蹴る。片方の刃を収納、床すれすれを滑る。
もう片方の刃がパワードスーツを縦に切り裂く。装甲のみ真っ二つ。
「ふう」
束の間の安息。
ボッケンとマーチンは危険を察知しパッとその場を離れる。
新しい敵兵十数人が銃撃しながら迫る。
「(重いから)乗せたくないけど乗れ!」
ボッケンはマーチンを乗せてその群れへ突っ込む。
ヨキ対デコラス。洋館の中のESP戦。
空中に浮く両者。
デコラスは親指を階下に向ける。下に降りろと指示。
空中を飛び、ゆっくりと二人は一階の広間に降りる。
手の平を上に向けるデコラス。
光る球が次々と出現。発射。
ヨキはサーフィンの様に軽やかに避ける。避ける。避ける。
テレポート。デコラスの背後へ。膝カックンして衝撃波。バリアーで阻まれる。
「チビのくせに生意気な。」
「むかー!」
衝撃波の応酬。離れる二人。
デコラスは周囲の薬莢やコンクリートの欠片をESPで空中に上げる。続けてそれらを散弾銃のように発射!明たちに使った技だ。違うのは攻撃が四方八方から来る事。
「くっ!」
バリアーを張るヨキ。
耐える。背後の壁は穴だらけに。
デコラスはヨキの横に転がっている騎士ロボの残骸をサイコキネシスで動かす。
攻撃が止んでバリアーを切った瞬間、それはヨキの頭に命中。
デコラスの口元が緩むが、
「いってぇ~」ヨキは無傷だった。
「ESPじゃない。このチビ、なんて石頭だ。」
「チビチビ言うなー!!」←コンプレックスあり。
衝撃波対衝撃波。
二人の力は互角だった。離れ、距離をとる。
壁際のヨキを衝撃波が襲う。バリアーを張る。
背後の壁がへしゃげる。サイコキネシスでバリアーごと飛ばされる。
壁をつき破り、隣の部屋へ。次第に押されている。
「燃え尽きろ。」
デコラスは指先から炎を放射。
「あちちちち・・・」ヨキは逃げ惑う。「水!」
ヨキは水道管を破裂させ対抗。炎対水。
二人は外へテレポート。
「もう怒ったぞ」
ヨキの周囲に風が吹く。それは次第に強さを増し・・渦を巻く。
デコラスはバリアーを強める。
バリアーに阻まれ、逆にヨキは竜巻を喰らう。屋内へ飛ばされる。
「はあはあ・・(強敵だ。あのバリアーをなんとかしないと・・)もう時間がない」
デコラスはゆっくりと歩いて近づいて来る。
ズ~ン 頭上で音がする。二階で明と啓作が敵と戦っている音だろう。
埃が落ちて来た。
デコラスのバリアーに触れ、消滅。だが一つだけデコに積もる。
「!!(頭上にはバリアーがない!)」
デコラスのバリアーは円筒状だった。今だけかもしれないが、少なくとも今奴の頭上にバリアーはない。
ジリジリジリジリジリ・・・・・・
突如鳴り出すタイマー。それはヨキの腰にぶら下がっている目覚まし時計だった。
「や、やべ~!」
「な、何だ?」
一瞬の隙を逃がさず、ヨキはデコラスの頭上へテレポート。
天井を蹴る。・・デコラスのデコに頭突き!
ゴ~ン
銃弾を跳ね返すほどの石頭である。失神するデコラス。
「ふう・・3分。なんとかなった」
ヨキは3分間しか超能力を使えないのだ。




