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誰のせい

 ふぅ、と息を吐き、レイナが構えをとく。それだけで彼女は、人懐っこく少し子供っぽいレイナへと戻った。それと同時に表情も、模擬戦の前の後悔を滲ませた顔に戻る。いや、今は泣きそうな顔、と言っていいかもしれない。儚くて、折れそうな、見ていられない微笑みを顔に貼り付けて、しかしそれでも涙を流すことはない。


 「はあ、やっぱり凄いね、ルナ君。私の全力を全部かわしちゃうなんて。そんなこと師匠でも無理だよ……でさ、私と戦ってどう思った?」

 「いや、驚いたよ。まさかレイナがこんなに強いとは思わなかった。兵士とか冒険者ならすぐにでもなれるんじゃないか?」

 「思った事、それだけじゃないよね?……まあ良いか、じゃあこっちから訊くけどさ、私とあの盗賊達ならどっちの方が強いかな?」


 ……当然レイナだろう。俺が戦ったときは既に酔っ払っていたが、それを差し引いてもあの盗賊達はそれほど強くは無かった。五対一で、かつ父親を守りながらでも、彼女なら勝てると思う。訊いてきた本人にしても答えは半ば分かっている筈だ。しかし、だからこそ何故あのような絶望的な状況に陥ったのかが分からない。


 「そうだな、あの盗賊達は酔っ払っていた事を差し引いたところで、そんなに強いとは思えなかった。恐らくレイナが勝つと思う」

 「……やっぱり?いやまあ、あいつら動きが悪かったから想像はついてたけども……はあ、やっぱ改めて言われるとキツいなあ」


 ぺたりと地面に座り込み、空を仰ぐレイナ。俺は少し躊躇しながらも彼女に問い掛ける。とは言っても、この時点で何となくの察しはついていた。この実力があって格下に遅れを取ったとなれば、その理由はおのずと限られてくる。

 どちらかと言えば、「せめてそうであったなら」と言う願望の入った、単なる確認だ。


 「不意を突かれたとか、罠に嵌まったとか、そう言う事なのか?」

 「ううん、あいつら馬鹿だもん。こっちが二人だけと見たらどうどうと取り囲んできたよ。それで負けたのは私のせい……いや、それ以前に戦ってすらないの」


 レイナは自嘲するように力なく笑った。自身の腕に抱えられている模造刀をぼんやりと見詰めながら、その傷を指でなぞっている。それはまるで自らの疵を確認しているようで、抉っているようにさえ見えて、思わず語りを止めるべきかと思ってしまうほどに痛ましい。


 実際に止めはしなかった。ここまで気丈に振る舞っていた彼女がそうあっさりと折れるはずがないと分かっていた。レイナは心を押し殺せる強さを持っていて、しかしそれを消化できるほど達観してはいない。自分のような人間に果たして何ができるのかは分からないが、しかし今は外に吐き出させてやるべきだ。

 その裏に、駄目なら無かったことにしよう、という浅ましい考えを潜ませながらも、俺はレイナをじっと見守った。



 何も見ていないように見えるその瞳の裏側には、いったい何が写っているのか。彼女は目を伏せたまま語るべき言葉を探すように声を出さずに口を開いたり閉じたりしている。やがて少し間を置いたあと、ポツリポツリと何があったのかを話しだした。



 「私はさ、こう見えても町の剣術道場じゃ師匠を除いては一番強かったんだ。師匠も凄い才能だ、そう簡単に負ける事は無いって言ってくれてさ。自分で言うのもなんだけど剣の腕にはかなり自信を持ってた。モンスターだろうが盗賊だろうが大抵の相手には勝てるって、そう思ってたんだよ」

 「うーん、実際勝てそうな気がするけど。俺から見てもレイナの実力は本物だった」

 「そう思うかもしれないけど、私は安全な道場で技術を磨いただけで実戦はしたことが無かったんだよ。モンスター退治なら師匠に剣を借りてついていったことがあったけど、盗賊なんて見たことも無かった。師匠からも実力を過信するなと言われてたんだけど……」


 レイナは一端言葉を切り、宿屋の方を見た。そこには彼女の荷物が預けられている。もちろん、彼女の剣も同じく。

 


 「私ね、結構前から本物の真剣が欲しかったんだ。だけどお父さんのミストフラムでの出店の準備があって、そんなの買うお金は無かったからずっと我慢してた。

 でね、その頃町を離れるからって事で師匠が卒業試験みたいなことをしてくれたんだ。で、何とか合格して、師匠に認められて……それでちょっと気が大きくなっちゃったと言うか、調子に乗っちゃったのかな。

 ミストフラムへ移動するためにいつものように護衛を雇おうとするお父さんに頼んじゃたの、『護衛を雇うお金で剣を買って欲しい。そうすれば私が護衛出来るから』って。師匠には止められてたのにね。

 師匠が許可してくれたって嘘をついたら、お父さんもあっさり賛成してくれて私が護衛することになったんだ。剣を貰えて凄く嬉しかったし、その剣で護衛ができることが少し誇らしかった。

 途中までは順調だった。モンスターが出てきても簡単に倒せた。けど、あいつらが現れたとき……」


 レイナの声が震え、手をぎゅっと握り締めた。恐らく動悸も早くなっているだろう。虚空を泳ぐその目に、果たして何が写っているのか。……ここが話の山場、一番辛い、一番重要な部分なわけだ。


 「……あまりに辛いなら、無理して話してくれなくても良いけど」


 俺には心の機微が分からない。ただならぬ様子を見かねてそう言ったが、彼女は首を振って話を続けた。


 「大丈夫……って言うかもう終わるよ。それで盗賊が現れて、戦うことになったんだけどさ、私はその時急に凄く怖くなったんだ」

 「怖く?」

 「うん、相手が本物の剣を持って、本気で私を殺そうとしてると思うと怖くなったし、何より自分が人を殺してしまうかもしれないって事が恐ろしくて…………それで剣を振ることが出来なくなっちゃったんだ。

 後はもう話した通りかな、動けない私を庇ってお父さんが刺されて、私も捕まっちゃったんだよ」


 ホント情けないよね、と付け加えてレイナは話し終えた。


 なんと言うか、色々と納得出来る話ではあったと思う。確かに、初の実戦で戦えなくなる新兵の話なんかは今世でも前世でも聞いた事があった。そんな理由があったならレイナの後悔や罪悪感もわかる。盗賊に対して関心が薄かったのは盗賊以上に自分を責めていたからか。


 人に傷つけられるのが怖いのは当然で、人を傷つけるのが怖いのも当然だ。それそのものは人として当然で、正しいこと。本来なら正しい倫理観を持っていると、褒められてしかるべきかも知れない。

 しかしこんな物は平和な国の幻想だ。暴力が意味を持つこの土地で、それは正しく罪であり、臆病者の誹りを受けてしまう。敵の前で戦意喪失してしまったのが仕方の無い事だとしても、それで無事に済むほどこの世界は甘くない。


 「ゴードンさんもルナ君も仕方ないって言ってくれたけどさ、お父さんが死んだのは私が剣を目当てに我が儘を言ったせいなんだよ。ぜんぜん仕方ない事なんかじゃない。ーーーねえ、私はどうすれば良いと思う?」


 そう訊いてくるレイナの顔は相当に追い詰められている様に見える。父親が死んだのは確かに彼女にも責任はあるだろう。しかしその事を謝罪するべき相手は既にいなくて、赦しを乞う事も出来ない。それでどうしたら良いのか分からない、と。


 ……どう声を掛ければ良い?。


 もはやすがるような目になっているレイナを見ながら考える。こんな話をしたってことは、父親の変わりに赦すなり指針を示すなりして欲しいんだろう。それなら俺は綺麗ごとでも何でも良いから彼女を慰め、前を向かせてやるべきだ。

 しかし、俺は何を言えば良い?タイムリープを持っていて、不都合な事を無かった事にしてきた俺が、過去の自分を悔やむ彼女に言える事は。



 ……いや、考えるまでもないか、『やり直す』ことだ。タイムリープが無かったところで、人には誰しも『次は』ある。やり直す事も出来る。





 「ーーーーそうか。うん、事情はよく分かった。その上で……そうだな。まず、次はちゃんと戦えるようにならないとな、と思うよ」

 「……えっ?」

 「もっと強くなって経験も積んで……次はちゃんと誰かを守れるようにさ」 

 「ちょ、ちょっと待ってよ……次はって、私のお父さんはもう死んじゃったんだよ?今さら強くなったってもう遅いよ……」


 力無くそう返すレイナ。俺の言葉に戸惑いを見せる。それで構わない。さらに被せて言葉を綴る。


 「ああ、レイナを今まで守ってくれていたお父さんはもういない。だから、これからはレイナが代わりに守らないといけない。ーーー君のお父さんが命懸けで守ろうとした、君自身をさ」


 「私を?」


 「そ、どうすれば良いって訊いてきただろ?君のお父さんは命を懸けてでも君を守ろうとしたんだ。だからこれからはお父さんの代わりに君が強くなって自分自身を守っていく。それがお父さんに対して君が出来る一番良い償いだと俺は思う」


 「……それって、」


 「あ、もちろん戦闘での強さって意味だけじゃないよ。ゴードンさんも言ってただろ?盗賊に襲われた事は仕方ない。終わった事を変えることは……普通は出来ない。仕方ない事なんだ」


 ……普通なら、だけど。

 我ながら白々しいセリフだと思う。所詮は心にもないきれいごとで、自分で言って自分に呆れそうな中身のない言葉。傷心の女の子を諭すにはあまりにも失礼極まりない、不適切な台詞の数々だ。


 しかし俺はこれ以外に言葉を持たない。この他に立ち直らせる手段を知らない。何より、少なくともレイナのためを思い、レイナにとって一番いい結果になると考えて言葉を紡いだのは事実である。


 だから、ーーーあえて醜い部分は晒すまい。彼女が結果として救われてくれたなら、それでいい。



 「だから生き残ったレイナが考えないといけないのは、これからをどうやって生きていくかってことだろ?大変なのはこれからなんだよ。お父さんを安心させられるように、お父さんがいなくても胸を張って生きられるように、次は失敗しないように……強く、ならないとね」


 「そんなことで良いのかな……私のせいであんな事になったのに」


 レイナは確かに迂闊だった。しかしもう既に十分に悔やんだと思う。彼女の父親にしたってこれ以上罪悪感に苦しむ姿は見たくないだろう。反省しろ、の言葉は言わないでおく。


 「良いんじゃないかな。他に何かするべきだと思うことがあるなら、そうすれば良いけど……君を庇ったお父さんの気持ちを汲むなら、好きなように精一杯生きれば、それで良いと思う」


 いつの間にか、レイナは瞳に涙を溜めていた。それを我慢するようにうつむき、震える声で言葉を綴る。


 「ルナ君は本当に強い、ね。私はそこまで強くなれないよ。悲しくて、悔しくて、申し訳なくて、自分に腹がたって仕方がない。ものすごく後悔してる。あのときの事が頭から離れなくて、思い出しただけで泣き出しちゃいそうなんだよ」


 レイナは涙を拭ってそう答えた。でも、俺が言いたかったのはそう言うことじゃない。そう言う強さじゃない。


 「はあ、別に泣くなとも後悔するなとも言ってないだろ。辛いことがあったなら泣けば良いし、失敗したなら後悔すれば良い。無理して忘れることでも無いって。過去を振り返るのは悪いことじゃない。まあ、後ろを見続けなければ、の話だけどさ」


 「じゃあ、どうしろって……」


 「ま、今は好きなだけウジウジすれば良いよ。愚痴を聞くくらいは俺も付き合うから。その代わり明日からは元気だせって」


 九歳のガキが何言ってんだろなーっと、肩を震わせるレイナの背中をトントンと叩きながらそう思う。結局のところ綺麗ごとを並べただけと言われれば、まあそうなんだけども、しかし彼女に、俺なりの指針を示す事は出来たようだ。


 その後レイナは、それはもう長々と泣いた。色々と溜め込んでいたのだろう。泣いて、喚いて、愚痴って、悲しんで、最後にはふて寝して。俺はそれに最後まで付き合った。それは情けない姿ではあったけど、しかし不思議と見苦しいとまでは思わなかった。












 その翌日、レイナは持ってきた荷物のほとんどを売り、代わりにアイテムボックスを買った。惜しみはしても迷いはないその姿を見るかぎり、どうやら吹っ切れたようだ。ちなみに馬車は借り物だっらしく、既に返してきたらしい。


 「アイテムボックスってことは冒険者になるつもりなのか?」

 「本当はお父さんには止められてたんだけどね。けど、私には剣を振る仕事が向いてると思うし……それに昔っから少し憧れてたんだよね、魔物や盗賊から人々を守る冒険者にさ」


 そう言ってレイナは、腰に差していた剣に手を置いた。傷だらけだった模造刀と違って、一目で買ったばかりだと分かる。


 「しかし荷物をほとんど全部売ったよな。良かったのか?」

 「まあ、手放したくない物もあったけどね。でもアイテムボックスってめっちゃ高いし、ほとんどが冒険者には必要の無い物だったから」


 なんだかすっきりした笑顔で、レイナはそう言った。周辺のモンスターの少ないこの街に拠点を構えるのは得策ではなく、俺の物と違いアイテムボックスの容量もあまり大きくないだろうから、確かに家財道具や調理器具を持っていくのは厳しいだろう。


 「あの、昨日はありがとね、ルナ君」

 「ん?」

 「だから昨日の模擬戦と、その後の諸々のこと。助けてもらったお礼をするつもりだったのに、また迷惑かけちゃったかな」

 「気にしなくて良いよ。食後の運動に付き合って、愚痴を聞いただけだ」

 「うう、恥ずかしいから愚痴の部分のあれやこれは忘れて欲しいんだけど~……でも、本当にありがとう。おかげで色々吹っ切れた」

 「そっか、なら良かった」








 レイナと話しているとこれで良かったのか少し迷ってしまう。俺があんなことを上から目線で言ってしまって、本当に良かったのか。


 俺にはタイムリープがある。あの洞窟でレイナと会ったとき、やろうと思えば彼女の父親を助けに行くことが出来た。いや、別に今からだって助けに行ける。だから、彼女の父親が死んだのは誰のせいかと訊かれれば、それは俺が助けに行かなかったせいでもあると言えるのだ。


 もちろん俺には助ける義務なんて無い。けれど、俺はレイナを助けた。そして俺がレイナを助けて彼女の父親を見殺しにした理由は、タイムリープで戻らなければならない時間の差。まあ端的に言ってしまえば面倒臭かったからと、そう言っても良い。





 俺は自分の数時間とレイナとを天秤にかけて後者を取り、自分の五日間と彼女の父親を天秤にかけて前者を取った。今でもこの判断を間違っているとは思わない。五日間戻れば助けられる人なんて、この先幾らでも出てくるに決まっている。いちいち戻っていたらキリが無い。


 しかしそれでも、頭の片隅では、戻るべきだったんじゃないか、今からでも戻るべきなんじゃないかと思ってしまう。面倒臭いという理由で人を見捨てて良いのか、減るわけでもない自分の時間と、二度と戻らない人命とを天秤にかけるべきではないんじゃないかと、何処かでそう思う。


 今俺が居るのは日本や王城のような安全な場所ではない。『やろうと思えば助けられる人』なんてタイムリープを持っている限り幾らでも現れるだろう。それを見て何もしなければ、それだけで見捨てたことになる。


 ……そう思うと、結構重い能力かもしれないな、タイムリープって。主人公系の行き過ぎた正義漢なんかが持てばあっという間に破滅しそうだ。


 「……くーん。ねえ、ルナ君ってば!」

 「ん?……のわっ!?どうした急に」


 ふと顔を上げるとムクレ顔のレイナが目の前に。驚いて変な声を上げてしまった。


 「どうした急に、じゃないよ!話してる途中でいきなり黙り込んじゃってさ。こっちから話し掛けても全然反応してくれないしっ!」


 「ああ、スマン。ちょっと考え事をな……」


 元気になったのは良いんだけど、子供っぽさまでUPしてるような気がする。どうどう、と膨れっ面のレイナの相手をしていると、既に決めた事で悩むのが少し馬鹿らしくなってきた。そうだ、なんならレイナにも訊いてみようか。


 「あのさレイナ、ちょっと訊きたいことがあるんだけど」

 「むっ、そんなこと言っても私は誤魔化されないんだから~って、アレ?もしかして真剣なお話だったり?」


 目をパチクリさせてからレイナは真顔に戻った。どうやら真面目に答えて貰えそうだ。


 「レイナはさ、人を助けるのにどの程度自分を犠牲に出来る?」

 「うん?なにそれ、どういうこと?」

 「だからさ、レイナは困っている人を見たとき、どのくらいの事までならしてあげる気になれる?」


 これで伝わったらしい。レイナは眉をよせて考えるが、答えはすぐに出たようだ。


 「そうだね~、相手と状況によるかなあ?」

 「相手と状況?」

 「うん。そうだなあ、例えばだけどさ、道端に困っている人がいて、少し先までおぶって連れていって欲しいと言われたとするよ?もしその人が酷い腹痛で死にそうになってて、少し先の病院までって頼まれたら、わあ大変だってなるかもしれない。だけど、単に疲れてるだけの人に自分の家までって言われると断ると思う。まあもちろん、自分が忙しいか暇かにもよるけどさ」

 「なるほどね、それが状況か」

 「うんうん、それで相手の方なんだけどさ、例えばお金を融通して欲しいと頼まれたとするね?その場合でも必死に働いていたけど泥棒にお金を盗まれた人と、自分で賭け事や酒に使っちゃった人となら、やっぱり対応を変えちゃうよね」


 当たり前のことだけど、とでも言いたげな顔のレイナだが、色々考えすぎてた俺は真面目に耳を傾ける。


 「それから、その人が知り合いかどうかも大きいかな。もし日頃お世話になっている人が困ってたら、多少面倒でも手伝ってあげようって思うし……」


 レイナはそこで一旦言葉を切り、俺の方を見る。


 「もしその人が命の恩人だったりしたら、多少命懸けだったとしても頑張ってみようかなって思うかもしれない」

 「…………」

 「ま、最終的には自分が助けたいと思うかどうかだよ」

 「……なるほどね。ありがとう、参考になった」

 「あ、そう?やった!」


 自分が助けたいと思うかどうか。ーーーー助けるべきだと思うかどうか。シンプルだけどこれが一番正しいと思った。そもそも義務じゃない人助けなんてそんなものだろう。タイムリープという能力を持っているからといって変える必要も無い。自分が助けるべきだと思ったら助ける。それで良い筈だ。


 「ねえねえ、ところでさ、ルナ君は今日は何するの?私もついていって良い?」

 「うん?まあ良いよ」


 これからするべき事はたくさんある。俺は思考を切り替え、レイナと共にミストフラムの街に繰り出した。

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