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5:「アレ」って……

 3人で紅くなった。

「志乃! やっぱりえっちぃ!」

「しー! 声大きいよ、あゆ」

「――やっぱり、そう、なんだ」

 どーにもウチらは、

『触れ合う』

ってところに、敏感らしい。

 カズくんのいるほたるちゃんまで、真っ赤になってるもん。

 まあ、ほたるちゃんとカズくんが、どこまで進んでいるか。

 興味はものすんごくあるんだけど、ちょっと訊けないからね。

 ほたるちゃんがこんなだから、プラトニックな愛を貫いているのかなあ。

 何て。

 他人様の恋愛事情を考えなきゃいけないほどに、あたしはカラダ中が熱くなって来ていた。

「だって、志乃。そこだけ聞いてると、そのー。――コホン。

『アレ』

みたいだ」

「ほたるちゃーん」

 救いを求める。

「私も……。しのっち、うん」

 フォローになってないよ、ほたるちゃん。


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