表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/47

14:入部したいのかな?

 放課後。

 部活に向かおうとしていた時。

「甲田さん。ちょっといい?」

 何ともまあ。

 古賀くんから話しかけられちゃった!

「ふぁ。ふぁい!」

「文芸部って、雰囲気とかどうか、教えて欲しいんだけど」

 うわちゃ。

 アタマが混乱し始めた。

 ことばが出ないあたしに、

「えっと。甲田さんって、文芸部だよね? ――調子悪いの?」

 首を横に、思いっ切り振る。

「何だかいつも、調子が悪そうだから……。ムリしないでね。返事は今度でいいからさ」

 首を縦に、思いっ切り振る。

「じゃあ、行ってらっしゃい」

「ふぁい!」

 ――どうしよどうしよ!?

 とりあえず、教室の後ろで見守ってくれてる、あゆちゃんとほたるちゃんに!

「どーしよー!?」

「どーもこーも。仲良く話せてたじゃん」

 あゆちゃんが言ってくれた。

「作戦が、大逆転で成功したね」

 とは、ほたるちゃん。

「お話しちゃった! 部活のこと訊かれちゃった!」

『部活のこと?』

 2人がハモる。

「うん! えーと……」

『――うん』

「えーと……。忘れちゃった」

 あゆちゃんとほたるちゃんが、

『これだから志乃しのっちは~』

と、へたり込みそうになった。

「ゴメ。――嬉しいのとどうしようってのが、ぐちゃぐちゃになっちゃって」

「まあいい。とりあえず一歩は進んだ」

「だね。でも、何で部活のことなんて、訊いて来たんだろう?」

 ほたるちゃんの疑問も、もっともだ。

「あ。思い出した!

『文芸部の雰囲気ってどう?』

みたいなこと。確かそう言ってた!」

 あゆちゃんとほたるちゃんが、

『うーん』

と腕組み。

「入部。したい、のかな?」

「どーだろ。ただ単に、訊きたかっただけなのかもしれんしな」

 ほたるちゃんに、あゆちゃんが答えた。

「作品発表の場が欲しいとかは?」

 あたしが振る。

「それもあるかも」

 あゆちゃんにうなずいたほたるちゃんが、

「確かに。ウチらだって、書いたら読んで欲しいもの」

 物書きって、みんなこれは共通してると思う。

「ほたるの言う通りだ。志乃。どう答えた?」

「それが。わたわたしちゃったから、明日ででもいいって……」

「そっか。――マズい。ウチらも部活に行かんと」

「だね。休憩時間にもう一回話そうよ。しのっち。いい?」

「分かった」

 どこか上の空なあたしだけど、部活は部活。しっかりしなきゃ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ