第1話〜ヤクザとおもらし〜
応援メールを送ると、アサゴロモの身長が1ミリ伸びます
日本………世界の中でも発展している国…。
太陽は既に沈んだのだが、日光に負けない程の電気が日本中を駆け巡る。まるで、星が空から落ちたようだ。
景気もやっと右上がりの方向へいき、政治も良好だ…………が、政治は政治でも裏の政治とゆうモノも世界には存在する。
さてさて、今日もヤクザ達が銃やらナイフやら装備して日本中を駆け巡る………。
「うおらぁ!!ぶっ潰すぞ!?山岡組がぁぁ!!!」
「なんじゃとワレ!!?殺れるもんなら殺ってみやがれェ」
みたいな具合でどこかの都市の、どこかの路地裏で殴りあいが始まっている。
「光乃蔵組が山岡に潰されるワケないやろぉ!?ああん!!?」
「日本の頂点はワシらが獲るんじゃあ!!!」
光乃蔵だかなんだか分からん組のAとBは山岡のAとBに殴りかか…………るハズなのだが……
『うおぁぁぁぁぁぁ!!!』 「なんか聞こえんか?賢」
光乃蔵AがB…賢に尋ねる 空から少年の声が確に聞こえた
「ああん?聞こえませんよォ鉄兄」
耳をすます賢の隙をさし、山岡Aが殴りかかる
「死ねぇぇ!!光乃蔵のネズミがぁぁ!!」
バコッ!!!ナイスな鉄兄!!山岡Aの鼻に一発決める。もちろんAはノックアウト
そんで、山岡Bは頭に血が昇ったらしく、賢に拳を振り上げた。
賢は自慢の長い足で、山岡Bの腹を蹴る。ブワッホォ!と唾を巻き散らしながら山岡BはAのしたに倒れた
「す、すんません!!俺の不注意で…」
『うおぁぁぁぁぁぁ!!!』 「……?あれ?鉄兄!!聞こえましたよ!!確に誰かの声が聞こえましたッ」
「な?せやろ?でも声の正体の姿が見えんわ」
辺りを見回すが、誰も居ない。
「……て、鉄兄……!!もしかして」
「なんじゃい?もしかしてって?」
賢は小刻に震えながら、鉄兄貴の後ろに隠れる
「ゆ、幽霊じゃないんでしょうか……?」
「ああん?」
幽霊……死んだ者の魂、怨み…
『死ぃぃぃぬぅぅぅぁぁぁあぁ!』
「ひいッ!また聞こえたッ!鉄兄ィ俺殺されるゥ〜!」
「だだだだ大丈夫や。賢。死んだヤツァ声を出さんわ」
と、強がるがぶっちゃけ、ちびりそう
「鉄兄ィ!!ママぁぁ!!おばけ怖いよぉ」
賢は赤ん坊のようにワンワン泣き騒ぐ。
動揺を隠せない鉄兄……二人で抱き合って、見えぬ敵に怯える……
「マんマぁぁぁ!!!ボク死んじゃう〜呪われる〜!!」
「はぅっはっはッ…はうッ」
とうとう恐怖で鉄兄は、過呼吸に陥ってしまった
………………本当に……この人達はヤクザなのだろうか?
「うぉわぁぁぁぁぁあぁ!!どけエェェェェ!!!」
どんどん近付く謎のボイス。なぜかその声は空から…
空から?
あれ?
鉄兄は夜空を見上げる。
「死ぬぅぅぁあぁ!!」
「ほぁあぁぁぁぁぁぁ!!」
鉄兄は女のような高い声で叫んだ。それもそのはず。なにせヒトが空から堕ちてきたのだから。
ドッガシャァァァァァァァン!!!
◆*◆
………痛い。なんなんだ?ってゆうかココどこ?
「おんしゃぁドコのもんじゃい」
「ここらは光乃蔵の場所や。何処の組かは知らへんが、さっさと出て行きぃ」
なんか声がおっかないオジサンに話しかけられてる
ゆっくりと俺は目を開ける。そこにはグラサンかけたヤクザのオジサンが俺を覗きこんでいる。
………でもなんか、オカシイ。なんか…恐くないってゆうか………
よくオジサン達の姿を見ると股間が濡れていた…。
「……おもらし?」
思わず口にしてしまった。
「ち、違うわ!!アレだ!!ワシらはあいつらの返り血を浴びたんじゃ!!」
ビッと路地の隅に、倒れてるヤクザを指差す
……………どうやったら股間に返り血を浴びるのだろうか?
なんか大人の見苦しい言い訳は聞きたくない
「賢!!コイツ連れてくで」
「は!?なんで!!?」
「ウィッス!鉄兄!」
賢っつうヤクザは俺の体を抑えた。動きたくても、力が全然敵わない。ってゆうか、股間の濡れが俺の服まで染みわたってくる。 …………これ、ゼッテェ尿だろ?
「まぁ堪忍しぃや、兄ぃちゃん。空から堕ちてきた人間は怪しいと思わんか?」
鉄兄…鉄は俺の顎をクイッと上げる。
「テメェ、放せよ。俺には大事な用事があるんだ」
……そう、この世界の人間の使用人。確かハゲは、『ジャッパンのDー517631:KOー2163ーME2237番の人間がお前のご主人になる。ご主人は貴様独りの力で探せ』
って言ってた。
「あんた、光乃蔵と山岡の荒れ事、見てたんやろ?何処のスパイや?白瀧か?仙禅流か?」
「しらねぇよ。とにかく放せ。俺はスパイなんかじゃねぇし、ヤクザでもねぇ!」
「しらばっくれやがって…テメェ殺すぞ!?」
なんなんだ……俺は何もしてないし、なんか変な事態に巻き込まれてる。
……もうヤだ……帰りたい。
「ちょいと気ぃ失ってもらうわ。よう気張りぃ」
「…へ!?ちょっと待て!ヤメロ………グエッ」
そして、俺は、気を、失った………