表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

プロローグ〜ハゲとピアス〜



「うおあ゛ぁぁぁぁぁぁ!!!」

落ちた。 誰が?

「死ぃぬぅぅぅぅぅぅ!!!」

オイオイ、ヤバイんじゃね?誰だよ?この高さから落ちたらマジで死ぬぞ?誰か助けてやれよ。

「たぁすぅけぇてぇぇ!!!」

だぁから 誰だよ!?落ちてんの!?

は?…俺?

……………俺ぇぇぇぇ!? 「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!!」


 ◆*◆

俺はユキト。ユキト・ウオッシュだ。ウオッシュっつう恥ずかしい苗字だが、仕方ない…ここに住む奴らはみんな変な苗字だから。たとえば…ハウスワークとか、クリーンとか、クッキングとか……。

その、おかしな苗字にもちゃんと理由がある。全ての共通点は家事に関する苗字。           そう、俺らの住む『世界』の奴らは皆、人間界へ降りて、人間の為に働き、立派な使用人となるのだ。ちなみにコレ義務ね。二十歳からだから☆

ってのは余談で、俺は今、空から落ちている……理由は………

◆*◆

…―――数時間前

「さてさて、君を呼んだのは他でもない、日頃の態度についてだ」

俺は今、学校の校長室に呼ばれ、椅子に座っている……が、校長に縄で椅子ごと縛られてしまった。

ついでに俺様の目の前につったっているのが『使用人養成学校高等部』の校長だ。頭がハゲていて、そこに丁度太陽が反射して眩しい。多分部屋の電気なんか必要ない。

「ユキト・ウォッシュ…お前、自分の格好をよく見なさい。」

呆れた様子で、わざわざ俺の前に巨大な鏡を設置する。鏡に映された自分をよぉく観察した。

髪はワックスでセットされ、金と茶色を混ぜたような髪の色(生まれつきだが)、黒縁メガネ、綺麗に整えた眉、耳にはお気に入りのピアス、黒い飾りが付いたネックレス、乱れた服装、そしてほのかにかおる香水。

…………我ながら完璧だ。

「…で、なんスか?」

「なんスかじゃなぁぁぁぁぁぁぁい!!!」

いきなりハゲ校長が俺の肩を掴む。

「貴様!!ふざけるのも大概にしろ!!貴様のせいで我が校の風格が落ちているのだぞっ!!!何なんだ!?耳に穴を空けて!!ワックスをつけて栗のような頭しやがって!!!」

「校長〜一応ボク、学年でトップクラスですよぉ?」

校長はタコのように顔を赤くする。熱気が俺の顔にかかり、キモイ。

「だからなんだって言うんだ!!この前の校舎の落書き貴様がやったんだろ!?」

違う違う。それは隣クラスの男子がやったんだよ

「私の浮気現場の写真、お前が撮ったんだろ!?」

違う違う。それは隣の隣のクラスのヤツだ

「違いますってぇ。ボクそんなことしませぇん」

「き、貴様ぁ!しらばっくれるつもりかぁ!?」


「だぁから知らねぇっつってんだろ!?糞ジジイ!!殺すぞ!?」

「ついに本性あらわしたな!貴様は誰のお陰で生きていられると思っているんだ!?お前の馬鹿な親の代わりに私が育てているんだぞ!?そのピアスも!!ネックレスも!私の金だっ!!」

ハゲは俺のピアスをグイッと引っ張る。

「痛っ」

確に戸籍上こいつの義息子だ。認めたくはないが、俺の親父はこのハゲとなる

「お前、人間界へ行け」

「は!?」

「頭を冷やしてこい」


まさかとは思ったがマジで人間界へ行こうとは……。 ハゲは適当に魔法陣を作り、俺の縄をほどいた。

「成績優秀、容姿完璧、性格最高の俺様がなんで行かなきゃならねぇんだよっ」

ハゲは意味不明の笑みを浮かべている。気持ち悪

「ま、社会見学だと思いな。我が息子よ。お前のような不良は、一足早く、学習したまえ」

いきなり自分の足元に、大きな穴が現れる。    「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

そうして、俺は人間界へ堕ちていった………。

……ってか、話のテンポ、早くね?

○●○●○●○●ツヅク○●

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ