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8時間目「その後の争奪戦と副会長決定」

4月中頃、激しく争った生徒会長争奪戦から1日が過ぎ、本日より新しい生徒会長が就任することになった。


生徒会長室


ガラッ!


会長室の扉が開き、中に現れたのは…


一刀「ここが生徒会長室か! 」


華佗「入るのははじめてだな! 」


一刀達漢軍であった。


于吉「北郷が会長になれたのも卑弥呼先生と劉備のおかげですね 」


左慈「あの化け物でも役に立つ時があるんだな 」


話は昨日にさかのぼる。


麗羽がゴールした時


麗羽「オーホッホッホ!これでわたくしが二期続けて生徒会長ですわ! 」


麗羽が大いに笑っていた。


麗羽「(ブ男達は蜀軍の妨害(救援)をしたため自動的に最下位。蜀軍は結果的に2位。どうあがいてもわたくしが会長ですわ!) 」


そして一刀達は


一刀「すまないみんな!俺が勝手な事をしたばっかりに! 」


一刀がみんなに謝ると


華佗「いいんだよ一刀 」


及川「あのまま桃香ちゃんを見捨ててゴールするよりマシや! 」


左慈「悔しいがまた1年我慢するしかないな! 」


一刀「みんな! 」


漢軍の美しい(?)友情であった。


そして麗羽に会長の証のバッジが渡されようとした時、


卑弥呼「ちょっと待つのじゃ! 」


卑弥呼が突然叫んだ。


卑弥呼「袁紹が会長になる資格は無いのである! 」


卑弥呼が言うと


麗羽「卑弥呼教諭、いくら教諭のあなたでも聞きずてなりませんわよ!このわたくしに何故資格がないのですか!! 」


麗羽の抗議に対して卑弥呼は


卑弥呼「お主が会長に選ばれぬ理由それは… 」


会場にいたみんなが卑弥呼の言葉を待つ。


卑弥呼「お主が浮き輪を使用しておるからじゃ! 」


卑弥呼は叫んだ。


卑弥呼「ルールによると指定した道具以外の使用は禁ずると書かれておる。浮き輪は指定道具でないからのぅ! 」


卑弥呼の言う通り指定道具はゴーグルだけで浮き輪は指定されていない。


会場にいたみんなは呆気にとられて驚いた。


卑弥呼「よって順位は蜀・漢・袁(最下位の最下位=ビリ)と言うことじゃ! 」


卑弥呼の言う事に全員が納得した。


麗羽「そんな…!? 」


麗羽はただ一人驚愕して


猪々子「確かに理屈にあってるよな 」


斗詩「それだけ証拠があるんじゃどうしようもないね 」


袁兵弟「兄者残念ですな!? 」


袁兵兄「そうだな弟よ! 」


袁軍のみんなも納得するしかなかった。


陳琳「それでは袁軍の負けにより勝者、蜀ぐ… 」


陳琳が宣言しようとすると


桃香「待って下さい! 」


バッ!


桃香が手をあげた。


桃香「ごめんね愛紗ちゃん、鈴々ちゃん、朱里ちゃん、雛里ちゃん! 」


桃香はみんなに謝ると


桃香「私達蜀軍は争奪戦を辞退します! 」


バンッ!


桃香の口からそう宣言された。


ザワザワッ!


桃香が言った後、会場がざわめき出した。


陳琳「え〜っと…この場合蜀軍辞退により勝者、漢軍! 」


そして繰り上がりで漢軍が勝者となった。


そして桃香が一刀に近付くと


桃香「一刀君、さっきは助けてくれてありがとう!これから会長として頑張ってね! 」


桃香が一刀に言うと一刀はそれに答えるかのごとく


一刀「あぁ、まかしてくれ!(ニコッ!) 」


これを間近で見た桃香は


桃香「はうぅ〜/// 」


バタッ!


顔を赤くして倒れてしまった。


華佗「何はともあれやったな一刀! 」


左慈「貴様の優しさが勝利の決め手になったようだな! 」


于吉「これからが大変ですよ! 」


及川「よっしゃ!めでたいからかずピーを胴上げしよや! 」


わっしょい!わっしょい!


漢軍が一刀を胴上げしていると


陳琳「それでは新会長になった北郷一刀さんに学園長からのご褒美があります! 」


そして聖フランチェスカ学園学園長である夕凪 貂蝉が前に出てくる。


貂蝉「激しい戦いを見事勝ち抜いたあなたにご褒美をあげるわよん♪ 」


この学園長である貂蝉は普段はヒモパンツ姿にみつ編みの卑弥呼以上の変態おっさんなのだが今日はさすがに背広姿なのでまともそうに見えた。


及川「(ご褒美って何くれるんや?) 」


華佗「(会長にしか分からないことだからな) 」


そして貂蝉が口を開くと


貂蝉「ご褒美はアタシのあつ〜い口付けよん♪ 」


ぶっちゅ〜!


ご褒美という名のばつゲームが一刀に迫る!


そして一刀はとっさに


一刀「及川のおかげで一回戦突破したんだからご褒美は及川が貰えよ!? 」


スッ!


及川を盾にし、


及川「えっ? 」


知らない内に前に突き出された及川は


ブッチュン!


貂蝉の口付けをまともに受けてしまった。


及川「ギャーー!!! 」


バタッ!


及川はその場に倒れてしまった。


ちなみにこれ以後、生徒会長になろうとする人が減ったのは別の話である。


そして現在


華佗「おかげで及川は寝込んでしまって今日は欠席だがな! 」


及川はショックを受けてしまい昨日から寝込んでしまった。


漢組及川の部屋


及川「わいのファーストキスがあんな化け物とやなんて!? 」


ガクッ


生徒会長室


一刀「まぁ、後で見舞いに行くとして今は会長としての仕事をしないとな! 」


誰が原因だと思っている!。


そして一刀が会計帳簿を開いてみると


一刀「何だよこれ!? 」


一刀は驚いた。


華佗「どうした一刀? 」


一刀「この帳簿見てみろよ!? 」


一刀が帳簿をみんなに見せると


于吉「何々…会長専用リムジン代、年40000000円(4000万) 」


左慈「会長専用ディナー代、年200000000円(2億) 」


華佗「会長専用エステ代、年3000000円(300万) 」


三人は驚くしかなかった。


于吉「まさかあの人がこんなに学園費で豪遊してとは!? 」


一刀「これはどう見ても無駄遣いだし、削除していいよな! 」


一刀達が会話をしていると


ミシッ!


扉の外から物音が聞えてきた。


左慈「そこにいるのは誰だ!出てきやがれ!出ないと蹴り飛ばすぞ! 」


物音にいち早く気付いた左慈が怒鳴りちらすと


ガララーッ!


扉が開いて外から現れたのは


?「グスッ! 」


幼稚園生くらいの女の子が涙を流して泣いていた。


左慈「(変だな?さっき感じた気はこんなガキじゃなかったはずだが…) 」


左慈が考えていると


?「うわぁ〜ん!! 」


女の子は泣き出してしまった。


于吉「この子は確か紫苑先生の娘の璃々ですよ 」


一刀「あの先生、娘がいたの!? 」


娘の年齢を考えてあの人はいくつなんだろう?と考える一刀


華佗「今はそんなことよりこの子を泣き止ます方が先だ! 」


璃々「ビェェン!ビェェン! 」


璃々は中々泣くのをやめない。


左慈「俺が悪かったからさっさと泣き止んでくれよ!ベロベロバ〜♪ 」


左慈は頑張ってあやそうとするが…


璃々「ビェェン!ビェェン! 」


逆効果であった。


于吉「左慈!今の顔をもう一度してください!動画を撮りますから! 」


左慈「誰が二度とあんな顔するか!! 」


二人は争いを始めた。


一刀「はぁい♪怖くないから泣き止んでね(ニコッ!) 」


今度は一刀があやしてみると


璃々「(ジ〜) 」


璃々は泣くのをやめて一刀をじっと見つめていた。


于吉「(さすがはおとしの北郷、幼女までおとすとは!?) 」


于吉はただ一人驚いていた。


璃々「おかあさんどこ〜? 」


璃々が聞いてくると


華佗「紫苑先生なら今日は研修に行って学園にいないはずだが… 」


華佗が璃々の質問に答えると


璃々「いないの?(グスッ) 」


璃々は再び泣きそうな顔になった。


どうやらお母さんに会いに来たらしい。


すると一刀は


一刀「それじゃあお母さんが来るまでお兄ちゃん達と遊ぼうか? 」


すると璃々は


璃々「うんっ! 」


泣き止んで元気な顔で返事を返した。


于吉「それなら紙をあげますからお絵書きしましょう! 」


于吉は懐から紙を数枚取り出して璃々に渡す。


そして璃々は華佗から渡されたマジックでお絵書きを始めた。


華佗「やれやれ、紫苑先生には後で連絡いれるとして、そういえば一刀!副会長は誰にするんだ? 」


一刀「そういえばまだ決めてなかったなぁ、誰にしようかな? 」


一刀が悩んでいると


ミシッ!


扉の外から足音が聞こえてきた。


左慈「(この気は!?さっきの奴か!) 」


気配にいち早く左慈が気付くと


左慈「そこにい… 」


左慈が叫ぼうとした時


パスッ!


于吉の手が左慈の口を塞いだ。


左慈「(ふひふー!はひひやはふ!!訳:于吉ー!何しやがる!!) 」


口を塞がれた左慈が叫ぶと于吉は


于吉「(左慈が叫んでまた璃々ちゃんを泣かしたらどうする気ですか!) 」


于吉は小声で囁いた。


左慈「(わはっはかはほほへをははへー!訳:わかったからこの手をはなせー!) 」


しかし于吉は


于吉「(ダメですよもう少しこのままで!) 」


手をはなすことなく感触を味わっていた。


ピキッ!!!


そんな于吉の態度に左慈が腹を立てて


ドカッ!


于吉の脳天に蹴りを喰らわした。


璃々「今の音なぁに? 」


璃々がお絵書きを中断し、左慈達の方を向こうとすると


一刀「何でもないんだよ璃々ちゃん!? 」


華佗「そうだとも!? 」


一刀達が璃々の目先に立ちはだかり璃々から左慈達を見えなくした。


一刀「それよりも今はお絵書きしようねぇ〜。上手に書けたらお母さんも喜ぶからねぇ 」


一刀が話題をそらそうとすると


璃々「うんっ! 」


璃々は素直に受け取った。


左慈「ったく!俺はもう退散するぜ! 」


于吉「あぁ!待ってくださいよ左慈! 」


左慈が生徒会長室の扉に触れようとした瞬間


バタンッ!


いきなり扉が開き、中に入ってきたのは


紫苑「璃々!ここにいるの!? 」


保健医の黄忠紫苑先生が入ってきた。


ちなみに外に出ようとした左慈達は入ってきた紫苑先生に突き飛ばされて壁に埋もれていた。


于吉「私達って何なんでしょうかね? 」


左慈「知るかっ!! 」


二人が壁に埋もれながら呟いていると


璃々「あっ!おかあさんだ! 」


テトテトッ!


璃々が紫苑の方に近寄っていった。


紫苑「璃々、ダメじゃないの学園に来ちゃ! 」


ガシッ!


紫苑は璃々を抱きしめる。


一刀「許してあげてください紫苑先生、璃々ちゃんはお母さんに会いたくて学園に来てしまったんですから! 」


一刀が話すと


紫苑「それはわかりました。でも勝手に来たらお母さん心配するから来ちゃダメよ! 」


紫苑が言うと璃々は


璃々「はぁい… 」


素直に受けとめて返事を返した。


そして璃々は


璃々「そうだ!おかあさんみてみて!璃々、自分のお名前が書けるようになったんだよ! 」


バッ!


璃々は紙を紫苑に見せる。


それを見た紫苑は


紫苑「えらいわね璃々! 」


一刀「どれどれ? 」


華佗「どんな筆跡を書いたのかな? 」


二人が紙を見てみると


一刀・華佗『!? 』


二人は驚いた。何故なら璃々が書いた紙は


『次の者を副会長に任命する。


副会長 こうちゅう りり


しっかりと名前の欄に璃々の名前が書かれていた。


どうやら于吉から貰った紙が尽きてそこら辺にあった紙に書いたようだ。しかもマジックで書いてあるので消せない!


しかも本人は


璃々「璃々もじ上手? 」


えらくごきげんだったので断ることが出来なかった。


こうして聖フランチェスカ学園に新しい生徒会長と副会長が就任した。


生徒会長 北郷一刀

副会長 黄忠璃々


ちなみに左慈が感じていた扉の前の気配は


凪「副会長になりたかった… 」


2年B組 楽進凪。生徒会長争奪戦の時に一刀に人目惚れした少女である。


しかし彼女は体中の傷を見られるのが嫌で中々出れずにいた。


だったらいつも一緒にいられる副会長になれればと思っていたが璃々に先を越されてしまったのだ。


凪「はぁ… 」


彼女の苦難はこれからも続く。


聖フランチェスカ学園教師一覧


学園長 夕凪 貂蝉


教頭 巌蝉 卑弥呼

(漢組担任、男子寮管理人も兼用)


女子寮管理人 孫 雪蓮


2-A黄蓋 祭

2-B厳顔 桔梗

2-C何進 愛

1-A周瑜 冥琳

1-B管輅 占

1-C水鏡 洋子


保健医 黄忠 紫苑

生徒会副会長 黄忠 璃々


3年の教師はオリキャラです。


貂蝉の名字はゲームからとりました。

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