77時間目「大晦日の夜・会場編」
一刀「今年もあと数時間に迫った大晦日の夜、俺は璃々ちゃんと年越しパーティーをすることにした。だが桃香達が来たことがきっかけでいつの間にかほぼ全員が集まり、カウントダウンが始まるのだった 」
一刀達が学園にて大晦日をむかえている頃、
午後10時
東京ロイヤルドーム(最高級の会場)
キキィーッ
この場所に一台の車が止まった。
ガチャリッ
そして降りてきたのは
優刀「ようやく着いたよ切刃 」
切刃「そうねあなた 」
一刀の両親である北郷夫妻であった。
実はこの場所で××年度の学園の同窓会が開かれているのだ。
会場内
もちろん会場には優刀の同級生もいた。
桃恵「優ちゃん久しぶり〜♪ 」
優刀「桃ちゃん、相変わらず元気だね 」
劉備桃恵 桃香の母(しかしその事を優刀達は知らない)
桃恵「そりゃあもう、この間うちの娘が全国的に恥をかいたから娘を川に投げ込むくらい元気なんだからさ 」
とても桃香の母とはおもえないくらい豪快にいう母だった。
仁嵩「うぉーん!華琳ちゃんに特別同窓会に来ておくれと言ったら断られてしまったわ〜い! 」
曹操仁嵩 華琳の父 曹操グループの頂点に立つ男。かなりの親バカである。
麗香「おーほっほっほっ!無様な顔が勢揃いですわね。あら、そこにいるのは元助番の切刃さんじゃありませんこと? 」
袁紹麗香 麗羽の母 麗羽に似て嫌みな性格。在学時代から優刀と仲がよかった切刃を目の敵にしている。
麗香「おーほっほっほっ!スケバンさんは化粧しなくていいですわね何故なら化粧したところで無駄ですもの 」
ピキンッ♯
この言葉に切刃がキレた。
切刃「そうよね〜、私と違ってあなたは元が汚いから高い化粧品使って隠さないといけないものね〜♯ 」
麗香「おーほっほっほっ!♯ 」
切刃「ハハハッ!♯ 」
バチバチッ
顔は笑顔だがものすごい火花を飛び散らす二人だった。
瑠里「はわわ〜!せっかくの同窓会なんですから喧嘩しないでくださーい! 」
諸葛瑠里 朱里の母
ちなみに蓮華の母である静蓮は仕事で遅れている。
恋歌「…もぐもぐ 」
呂布恋歌 恋の母
?「相変わらず騒がしい連中だな 」
優刀「その声は昴じゃないか久しぶりだな 」
氷室昴 蒼魔の叔父。優刀の同級生で在学時代の優刀のライバル
昴「テレビ見たぜ!お前の息子が活躍したそうじゃないか、まぁ俺も甥っ子(蒼魔)を鍛えておいたから負けないけどな 」
優刀「確かに一刀は強くなったよ、実力なら今のお義父さん(刃)を軽く越えているね。でも僕から見たらまだまだだよ 」
昴「お前も相変わらずだな どうだいっちょ久々に殺り合うか?」
スッ
昴が構えると
優刀「今は同窓会なんだ、後で相手してやるよ 」
優刀と昴が話し合っていると
飛鳥「昴、あいつらが来たそうだぜ 」
李鳥飛鳥 鳳賀の父。蒼の秘書
そして鳳の見た方向を見てみると
ズォンッ!!
どす黒い気を纏った数人の人達が入ってきた。
スッ ギロリッ
そしてその中でも一番大きな気を纏った男が優刀を睨み付けると
奈雲「優刀、久しぶりじゃねぇか♪ 」
バシンッ!
男はものすごい勢いで優刀の背中を叩いた。
優刀「いたた…。お前も久しぶりだな 」
実はこの連中はかつて優刀達と戦った奴らであり、現在は仲良しなのだ。
奈雲「テレビ見たぜ!優刀の息子はすごかったな!俺の息子と一度戦わせてみたいが俺の息子はまだ幼稚園児でな 」
優刀「その子が成長するのを待ってたらうちの息子は30過ぎになるぜ 」
奈雲「アハハッ!それは違いねぇや! 」
今はこうして仲良くなっているが数十年前は敵同士であり互いに命を懸けた激闘を繰り広げていた。
そして数時間後(午後11時半頃)
五月「へぅ…、でも優刀くんと切刃さんが結婚できたのは今でも驚きですぅ 」
董卓五月 月の母
切刃「確かにあたしもあのガリ勉優刀と結婚できただなんて少しは驚きだよ。もう少し早く合ってればあたしもスケバンにならずにすんだかもね 」
切刃がぐれたのは父である刃のせいである。
瑠里「でも切刃ちゃんに赤ちゃんができたって聞いたときは驚いたよね 」
切刃は高校卒業して結婚してしばらくした後、一刀を身ごもったのだ。
切刃「あの時はさすがのあたしも怖かったよ。この子が元気に産まれてくるのかさ、ほらあたしって高三まで喫煙してたからさ 」
※未成年の喫煙はいけません。
当時切刃はマタニティーブルー(出産時の不安)を起こしていた。
切刃「でもそんなあたしを優刀がずっとはげましてくれて、手術室にまで入ろうとしたんだから 」
瑠里「アツアツですね〜/// 」
五月「へぅ〜/// 」
切刃の言葉に顔を赤くする二人。
麗香「ふんっ!スケバンのあなたのことですから優刀くんを脅したんでしょう!『あたしと付き合わねぇと殺してやるぞ!』ってね 」
切刃「なんだと麗香!優刀はあたしに脅されてビビる男じゃねぇぞ!♯ 」
ガタンッ
麗香の話を聞いて切刃は立ち上がる。
麗香「あら、スケバンのあなたの言うことなんて信じませんわよ! 」
麗香は優刀と結婚する予定だったのだが、できなくて自分から優刀を奪った切刃を逆恨みしてるのだ。
切刃「やんのかテメェ! 」
麗香「のぞむところですわよ! 」
二人の雰囲気が嫌な展開に
王龍「喧嘩か?なら俺もやるぞ! 」
骸亜王龍 九龍の父
仁嵩「うぉーん!華琳ちゃんが来てくれないのは悲しすぎるわい!この悲しみは戦いではらさなければ! 」
ドカドカッ!
同窓会は一気に戦場になってしまった。
そんななか優刀は
奈雲「優刀、覚えてるか? 」
優刀「何を? 」
奈雲と楽しく雑談をしていた。
奈雲「卒業前に戦った奴らのことだよ。確か名前は… 」
優刀「十二神将だろ。突然現れてこの地球を頂く!と言っていたかなり手強かった奴らか 」
奈雲「確か優刀が止めをさした時に言ってたよな。『予言しよう!例え我々が封印されようともいずれ我々は必ず復活してみせる!その時が人間共の最後の日だ』ってな。封印の方は大丈夫か? 」
奈雲が心配していると
昴「何だよお前、意外と臆病なんだな。昔は『翠川優刀、俺は貴様を倒して神になってやる』って言ってたくせによ 」
ピキンッ!♯
この言葉に奈雲がキレた。
奈雲「お前、死にたいらしいな数十年前は俺に手も足も出なかった野郎が♯ 」
ピキンッ!♯
そして昴もキレてしまった。
昴「俺を数十年前と一緒にするんじゃねぇよ、お前程度なら片腕で倒してやるぜ!♯ 」
奈雲「おもしろい、受けてたつぜ!♯ 」
ドタバターッ!!
こちらでも喧嘩が始まってしまった。
優刀「(しかしデーヴァか、まぁ今は地下深くに封印しているから大丈夫だと思うけどな) 」
しかしその頃、東京の地下街では
麗羽「おーほっほっほっ!お宝はわたくしのものですわよ! 」
年越しパーティーに呼ばれなかった麗羽が地下街で叫んでいた。
猪々子「全くもう麗羽様ったら〜 」
斗詩「少しは自分で荷物を持ってくださいよ〜 」
そしていつものように麗羽に付き合わされる二人
麗羽「お黙りなさい!この古道具屋で見つけた宝の地図、これさえあれば失ったお小遣いを取り戻すくらい簡単ですわ!おーほっほっほっ! 」
クリスマスパーティーの時に麗羽は家を壊した罰として半年分の小遣いをカットされたのだ。(約600万円)
そんな麗羽は古道具屋で見つけた宝の地図(1000円)をたよりに東京の地下街にやって来たのだ。
麗羽「前の宝の地図と違って今回は古めかしくて本物っぽいから大丈夫ですわ!『東京の最も深き場所、〇を収める』の〇部分はきっと宝に違いありませんわ!それっレッツゴー! 」
麗羽は一人で先を進むが
猪々子「なぁ斗詩、麗羽様から離れた方がアタイ達幸せになれるんじゃないか? 」
斗詩「そうかもしれないね 」
二人はいずれ麗羽から離れようと考えていた。
?「憎いぞ忌々(いまいま)しい人間共め、よくも神である我々を封じてくれたな!この恨みは絶対忘れはせんぞ!次回、『新たなる敵、十二神将』私の正体は次話で明らかに… 」