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75時間目「壮絶クリスマスパーティー」

一刀「ある日、俺は遅刻しそうになり駆け出しまくったところよそ見をしてしまいトラックに頭から突っ込んでしまった。何とか怪我はなかったものの、俺は記憶喪失になってしまった。学園に着いてみんなから俺に関する情報を教えてもらうが嘘ばかりだったため耐えきれず俺は屋上に逃げ出した。しかし、屋上は工事中だったため屋上から落下した俺は記憶を取り戻したがその後、華琳達にボコボコにされるのだった 」

この小説内の月日が経つのは早く、季節は12月の冬を迎えた。


そして12月のイベントといえばもちろん…


麗羽の実家・袁紹邸


全員『メリークリスマス! 』


この日は生徒と教師全員が麗羽に呼び出されてクリスマスパーティーを開いていた。


そしてもちろん…


ガツガツッ!


及川「食い溜めやー!こんなご馳走二度と食えへんでー! 」


一刀「これは真空パックに入れておけば3日は持つな 」


漢組の一刀達も呼ばれていた。


そして


パッ パッ!


急に電気が切れて再びつくと


麗羽「おーほっほっほ!皆さんわたくしの開いたクリスマスパーティーに来てくださってようこそですわ! 」


舞台には金ぴかドレスを着た麗羽が立っていた。


華琳「相変わらず趣味悪いわね 」


麗羽「お黙りなさい!華琳さん!♯さてと、それでは本題に入りまして今日は皆さんとゲームをしようとおもいましてね 」


全員『ゲーム? 』


会場の麗羽達以外の全員が?を浮かべた。


麗羽「ルールは簡単!この家全部を使って男女一組で双六大会を開きますわよ!賞品は入口にて皆さんから預かったクリスマスプレゼントを早い人から順に自由に一つずつ貰えますわ! 」


ぴくんっ!


麗羽のこの一言にほとんどの人が反応した。


桃香「(一番になれば一刀くんのプレゼントが貰える!) 」


桂花「(華琳様のプレゼントは私のものよ!) 」


及川「(フランチェスカには金持ち多いから豪華なプレゼント獲得したる!) 」


ゴォッ!!


ほとんどの人が燃えるのだった。


麗羽「なお、時間制限がありまして夜9時までに誰もゴールにたどり着けなかった場合、プレゼントは全部わたくしが貰いますわ!それでは男女のくじ引きを始めますわよ! 」


ちなみに今は夜6時である。初めから麗羽はプレゼントを全部奪う気でいたのだが


華琳「この完璧人間である私が双六ごときお遊びなんて簡単よ! 」


焔耶「桃香様のプレゼントは私のものだー! 」


華佗「何だか知らんが俺も燃えるぜ! 」


ほとんどが聞いていなかった。


そして組分けのくじ引きが開始されたのだが


一刀「… 」


愛紗「なんで私がこんな奴と一緒なんだ!♯ 」


一刀・愛紗組


桂花「私だってこんな変態お断りよ!♯ 」


及川「ワイかて巨乳ちゃんの方がいいわい!♯ 」


桂花・及川組


穏「よろしくです〜♪ 」


于吉「共に頑張りますかね 」


穏・于吉組


弧狼「プレゼントは俺がいただくぜ! 」


星「(楽にプレゼントがいただけて)頼もしいですな〜 」


弧狼・星組


蒼魔「俺はくじ運がないのか!? 」


美以「にゃっ? 」


蒼魔・美以組


等々と決まっていった。



桃香「(愛紗ちゃんが一刀くんと一緒だなんてズルい!)こんなの無効ですよ! 」


華琳「(いくら愛紗でも一刀と組むのは許さないわ!)そうよ!もう一度やりましょうよ! 」


各人が再度くじ引きするよう騒ぐが


麗羽「くじ引きは公平ですわよ!それに早くしないと9時になりますわよ 」


バッ


その言葉を聞いて全員が時計を見てみると時間はすでに7時前であった。


麗羽「サイコロの順番はありませんからお早めに… 」


麗羽が言い終わる前に


ドドォーーッ!


全員が双六を始め出した。


猪々子「なぁ斗詩、今日の麗羽様はいつもの麗羽様と違うな(ひそひそ) 」


斗詩「ホントだね文ちゃん、いつもならわざと長引かせてプレゼントを強奪するのにね(ひそひそ) 」


確かに麗羽ならそうしたであろう、しかしやらなかったのには理由があったのだ。


麗羽「(おーほっほっほ!指令で慌てる皆さんの顔が見られるなんて愉快ですわ♪しかもわたくしが最も嫌うブ男さんを痛い目にあわせるチャンスですしね。それを見ずにタイムオーバーなんてさせませんわ!) 」


これが麗羽のねらいだったのだ。


愛紗「仕方がない!さっさと終わらせるからな 」


一刀「う…うん 」


じと〜


一刀は愛紗を見つめていた。


一刀「(この小説が始まって以来俺は彼女にボコられ続けていたから怖いイメージしか頭にないけど)… 」


ボコられてしまう原因はほとんどが事故なのだが


ボイーンッ むっちーんっ


一刀「(桃香の義姉妹だけあってスタイルいいよ…) 」


一刀がエッチな顔をしていると


ガスンッ!


愛紗「スケベな顔をするでない!バカたれが!♯ 」



一刀「心の中で思ってたのにあなたは読心術でも使えるんですか!? 」


バタンッ


愛紗「まったく! 」


コロリッ


愛紗はサイコロを転がすと


愛紗「3か。それで指令は? 」


『相方の男を三回殴る』



愛紗「すまない!これも指令なのだ! 」


ドカッドカッドカッ!


一刀「ぐえーっ!? 」


口ではこう言っているが半分今までの恨みを込めて殴る愛紗だった。


そして他の方でも


『互いに相手の悪口を言う』


桂花「超絶馬鹿変態全身精液白濁男!♯ 」


及川「猫耳貧乳毒舌ドMチビ女!♯ 」


※桂花ファンの人にはすみません


『互いに趣味を話し合う』


于吉「私は左慈に対する研究ですね。その日何を食べたのか、何回トイレに行ったのかを毎日記録してますよ 」


穏「穏は本読みですね〜。この間読んだ本なんてページをめくるたびに体がドキドキしちゃって〜 」


『コスプレして双六を続ける』


星「華蝶仮面見参! 」


弧狼「ヒーローでいっ! 」


『相方と服を入れ換える』


蒼魔「ふざけるなー! 」


美以「男の服って初めて着るにゃ〜♪ 」


そしてどんどん時間は過ぎていき


現在・8時半(終了まで30分)


愛紗「よしっ!ゴールまで残り6マスとなったな 」


現在トップは一刀・愛紗組である。


そして愛紗が後ろを見ると


一刀「あぁ、そうだな… 」


ボロリッ


顔を腫れ上がらせた一刀がそこにいた。


なぜこうなったのかというと、一刀達が止まった指令が全て『相方を殴る』だったのだ。当然一刀が愛紗を殴れるはずがなく、毎回愛紗が一刀を殴っていたのだ。


愛紗「すまなかったな、今すぐ終わりにしてやるから 」


コロリッ


愛紗はサイコロを転がすと


ピタリッ


惜しくもサイコロは5で止まってしまった。(つまりゴールの一歩手前)


愛紗「(まぁいい、次で決めるとするか)それで指令は? 」


愛紗が指令を見てみると



『巨大ロボ08U29CMark?(レイハウツクシーマークツー)と戦って勝つ(負けたらスタートに戻る)』


愛紗「なんだこれは? 」


愛紗が頭に?を浮かべていると


ゴゴゴッ…!!


ガタンガタンッ!


いきなり壁が開いて


ジャッキーン!!


中から巨大ロボが現れた。


麗羽「(最後から5マスまでは全て同じことが書かれてますのよ!)おーほっほっほ!このロボは前に破壊された08U29Cを改良したスーパーロボットですわよ! 」


※08U29Cについては18話を参照


麗羽「さぁタイムリミットまであと20分ですわ!08U29C、やっておしまい! 」


ウィーンッ!


08U29Cが麗羽の命令で起動し、一刀と愛紗に襲いかかる。


しかし


ピタリッ


突然08U29Cの動きが止まった。


と、いうのも


一刀「あれっ?確かこいつは半年前くらいに破壊したロボットだったな 」


08U29Cのコンピューターに以前一刀に破壊されたトラウマが残っており一刀に恐れを抱いているのだ。


麗羽「何してますのこのポンコツロボ!さっさと北郷を倒しなさいなこの馬鹿っ!♯ 」


ポイッ ガチャンッ!


麗羽はカップを08U29Cにぶつける。


その時、


ガガガッ…


カップに入っていたお茶がかかっておかしくなったのか、麗羽に怒りを感じたのかはわからないが


ガピーッ! プシューッ


08U29Cは頭から煙を噴き出して暴走した。


華琳「ちょっと麗羽!これはどういうことよ!? 」


麗羽「わたくしは知りませんわよ!?あのガラクタが… 」


ドカンッ! バキンッ!


08U29Cは家まで無差別に破壊し出した。


桂花「こういう状況じゃあ双六大会どころじゃないわよ 」


及川「賛成!逃げるで 」


ダダッ!


そしてみんなは逃げ出していった。


しかし


愛紗「くっ!? 」


愛紗は逃げる時に足をくじいてしまい動けずにいた。


ブォンッ!!


そこへ08U29Cの足が容赦なく襲いかかる。


愛紗「(もはやこれまでか!?) 」


愛紗が諦めて目を閉じたその時、


ガバッ!


愛紗「(えっ///) 」


愛紗の体が宙に浮き、愛紗がおそるおそる目を開いてみると


一刀「逃げるぞ 」


愛紗「なっ!?/// 」


一刀が愛紗をお姫様抱っこで抱えていた。


一刀「ボコるのなら後でボコられるから今は逃げるが勝ちだ! 」


ぴゅーっ!!


そして一刀は愛紗を抱えたままみんなのいる場所に走っていった。


愛紗「(何故なんだ?こいつに抱えられているというのに嫌な気を感じないのは何故なんだ?///) 」


愛紗は一刀に抱えられたまま不思議な気持ちを抱いていた。


そして一刀達がみんなのところにたどり着くと


華琳「真桜、あぁいうタイプのロボットに弱点はないの? 」


真桜「そうやなぁ、確か弱点は頭やったはずや!脳天にガツンと一発かましたら動きが止まるはずやで! 」


真桜が言い終わると


一刀「分かった!なら俺がいってやるぜ! 」


ダダッ!


一刀は08U29Cめがけて走り出していった。


そして


ダッ! トンッ!


高く跳んで08U29Cの上に乗ると


一刀「『俄龍流星撃滅』! 」


ザクッ!


一刀は08U29Cの脳天に剣を突き刺した。ところがこれで終わりではなかった。


08U29C『ピーッ!ダメージ80%、自爆装置作動します』


一刀「へっ? 」


何故か急に自爆装置が作動してしまった。


麗羽「おーほっほっほ!08U29CMark?は敵にやられると自動で十秒後に自爆装置が作動するよう改良しましたのよ 」


余計なことを!


一刀「みんな、急いで逃げるんだ!? 」


一刀に言われるまでもなく


全員『わーっ!? 』


全員が出口めがけて走り出していった。


一刀「さて、俺はっと 」


一刀は逃げずに屋敷の中をさまよっていた。そしてあっという間に十秒が経ち、


ドッカーーンッ!!


08U29Cは自爆し、麗羽の家は破壊された。


及川「なんとか間に合ったようやな!? 」


桂花「私達助かったのね!? 」


ところが


桃香「ねぇ一刀くんは? 」


その場に一刀の姿はなかった。


蓮華「まさかまだ家の中に!? 」


華琳「ちょっと麗羽!どうしてくれるのよ!♯ 」


華琳は麗羽に怒鳴るが


麗羽「わたくしの家が…!?これが海外にいるお母様にバレたら… 」


すでに麗羽は魂が抜けていた。


愛紗「(くっ!北郷をみすみす死なせるなんて!私はなんて弱いんだ!) 」


愛紗が自分の弱さを責めたその時


一刀「俺は大丈夫だよみんな 」


上空から一刀の声が聞こえ、見上げてみると


一刀「ただいま♪ 」


ジャンッ


そこには聖騎士光龍と化した一刀が浮いていた。


スッ


そして一刀が降りてくると


一刀「あの後、とっさに超進化してプレゼントが置かれた部屋まで行った後、瞬間移動して帰ってきたのさ。ほらっプレゼントは無事だよ 」


バラリッ


一刀はみんなに無事な姿のプレゼントを見せた。


桃香「一刀くん、助かってよかったよ〜 」


バッ


桃香が一刀に抱きつこうとするが


パシンッ


愛紗が先に一刀にたどり着いて一刀に平手打ちを食らわした。


愛紗「姉上に心配をかけるなこの馬鹿者が! 」


ポロリッ


だが、そんな愛紗の目からかすかに涙が流れていた。


一刀「ごめん…心配かけて 」


一刀が謝ると


愛紗「私の方こそ殴ってすまなかったな 」


愛紗も謝るのだった。


鈴々「そんなことより9時前に戦いが終わったからプレゼントをもらうのだ〜♪ 」


ちなみに今は8時55分である。


こうしてプレゼントを分け合い、クリスマスパーティーは終了したのだった。


ちなみに一刀がもらったプレゼントは


一刀「研ぎ石? 」


愛紗からのプレゼントだったというのは内緒の話である。


璃々「璃々だよ〜♪あのね大晦日なのにお母さんは職員忘年会に行っちゃって璃々は学園でお兄ちゃん(一刀)と二人っきりなんだ。だけど色々あって二人で年越しパーティーすることになって璃々は嬉しいな♪次回、『大晦日の夜・学園編』お兄ちゃん来年もよろしくね♪ 」

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