表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/244

66時間目「激突、一刀VS蒼魔」

一刀「決勝戦が進むなか、蒼魔は敵の大将である焔と戦うことになった。はじめはビビっていた蒼魔だったが頭脳をいかした戦法で焔を捕縛し、見事倒した…かに思えたが焔には効いておらず逆に蒼魔に危機が訪れたがそんな蒼魔の危機を救ったのは天川八雲の妹の天川小春だった。小春に連れられ蒼魔は逃げるが蒼魔の様子がおかしくなっていた 」

とある場所では


キーンッ!


ドッシーン!


一つの流星が落下した。



しかし、これは流星ではなく


一刀「いてて〜!? 」


62話にて桃香に殴り飛ばされた一刀だった。


一刀「俺はなんでこんなところにいるんだ? 」


どうやら自分が色仕掛けにはまったことは忘れたようだ。


一刀「しかし、頬が痛いな〜!? 」


一刀が頬の痛みを感じていると


ガササッ


近くの茂みが揺れていて



サッ


一刀は身構えると


一刀「光魔学園の奴か、隠れているのはわかってるんだ出てこい! 」


一刀が叫ぶと


バッ!


茂みの中から飛び出してきたのは


蒼魔「何だよ一刀かよ!? 」


蒼魔だった。


一刀「蒼魔、無事だったんだな!? 」


蒼魔「当たり前だよ俺が簡単にやられる奴じゃないってのはお前が一番知ってるだろう 」


二人は再会の会話を交わすと


一刀「早く他のみんなを探さないとな 」


一刀が言うと


蒼魔「鳳賀だったら見つけたぜ 」


一刀「マジかよ!?んでどこにいるんだ? 」


一刀が身を乗り出して聞くと


蒼魔「そんなことよりもさ… 」


スッ


蒼魔はそっと一刀に近付くと


ザクッ!


いきなり蒼絶氷雷剣を一刀に突き刺してきた。


一刀「ガハッ!?何するんだよ蒼魔!? 」


一刀が聞くと


蒼魔「お前が悪いんだぜ一刀、お前が俺に仲間なんて言葉を教えるからいけないんだよ 」


一刀「何言ってんだよ蒼魔!?お前何か様子がおかしいぞ 」



蒼魔「おかしいだと?おかしなことを言う奴だな俺は何も変わってないぜ。この世は強い者支配する、昔の俺の考えそのままなのさ、仲間意識というものは弱い奴が覚えるものなのさ、その証拠がこれだ 」


ポイッ ドサッ


蒼魔は一刀の目の前に


一刀「ほ…鳳賀!? 」


ボロボロにされた鳳賀を投げ捨てた。


蒼魔「そいつはおかしな奴だよ。俺にボロボロにされようとも最後まで俺は仲間だと言って反撃しなかったんだからな。所詮仲間意識というものは邪魔にしかならないんだよ! 」


ビシッ!


蒼魔の言葉に一刀はぶちギレそうになったが


一刀「(ダメだ!?どんなに憎くてもあいつは仲間なんだ!) 」


一刀は必死に怒りをおさえていた。


すると蒼魔は


蒼魔「どうやらお前も鳳賀と同じように仲間だから戦えないという甘ちゃんらしいな。だったら俺がお前を戦う気にさせてやるぜ 」



蒼魔が言うと


ビュゴォーッ!!


強烈な冷気が蒼魔を覆った。


そして冷気の中から


バァンッ!!


氷龍の鎧を身に纏った蒼魔が現れた。


蒼魔「これが仲間を捨てて得た力、武装氷龍だ 」


蒼魔はバイオスの薬によって無理やり龍を支配したのだった。


蒼魔「一刀、お前も真の力を見せてみろ! 」


一刀「嫌だ!どんな理由があろうともお前は俺の親友であり、仲間なんだ! 」



まだ蒼魔を仲間だと言う一刀に対して蒼魔は


蒼魔「本気になれないのなら俺がそうしてやるぜ! 」


ビュゴォーッ!!


蒼魔は蒼絶氷雷剣に冷気を溜めると


蒼魔「『氷河散弾千兆撃(ブリザードスマッシャー)』! 」


シュシュシュンッ!


その技は焔に食らわしたものに似ているが威力が断然違っていた。


シュシュシュンッ!


無数の氷が一刀に襲いかかる。


一刀「ちっ!? 」


サッ


一刀はなんとか避けようとするが


蒼魔「甘い!貴様がどう動くなんて俺には手に取るようにわかるんだよ! 」


長い間一刀と行動を共にしていた蒼魔は一刀の行動パターンを熟知していた。



そして一刀の動いた先に蒼魔は無数の氷をぶつけようとする。


ドガガガッ!!


一刀「がはっ!? 」


蒼魔の考え通りに動いてしまった一刀は攻撃をもろに食らってしまった。


蒼魔「どうした?俺が憎いだろう、憎かったら俺と戦え! 」


しかし、ここまでされても一刀は


一刀「嫌だって言ってるだろう!お前は俺の大事な親友なんだ! 」


蒼魔を攻撃することができなかった。


蒼魔「そうか、そんなに仲間意識が大事なのか、だったら死になっ! 」


ブンッ!


蒼魔は蒼絶氷雷剣を高く上げた。


この一撃を食らってしまえばいくら一刀であっても殺られてしまう!?一刀に危機が訪れたが


桃香「見つけたよ一刀くん 」


そこに桃香が現れた。


桃香「ごめんねさっきはおもいっきり殴っちゃって 」


桃香は状況を気にせずに一刀に近付いていく


それを見た蒼魔は


蒼魔「どうやらお前に本気を出させるには生け贄が一人では足りないらしいな 」


スッ!


蒼魔は上に上げていた蒼絶氷雷剣を桃香に向けると



蒼魔「あいつにも生け贄になってもらうぜ 」


ヒュンッ


蒼魔は高速で移動し、桃香に近寄っていった。


桃香「えっ!?蒼魔くんなの!? 」


訳を知らない桃香は避けることができなかった。


一刀「(このままでは桃香が殺られてしまう!?でも俺には蒼魔を傷付けることなんて!?) 」


必死で悩む一刀


そんなとき一刀の脳内に中学時代にした蒼魔との約束が思い出された。


中学時代


蒼魔「なぁ一刀、俺達って将来どうなるかわからないし、もしかしたら地球を破壊する悪の親玉になってるかもしれない。とにかく、俺達のどちらかが悪の道に進んだら互いに容赦なく戦おうぜ! 」


一刀「わかった男同士の約束だな。悪になった親友を助けてあげられなくて何が親友だ 」


回想終了


一刀「(そうだ。悪になった蒼魔を救ってあげられるのは親友である俺しかいないんだ!) 」


ゴォッ!!


一刀は気を使えば闇の気が蝕むのを気にせずに自身の気を膨れ上げさせた。


ピタッ


この一刀の爆発した気を感じ取った蒼魔は蒼絶氷雷剣を桃香に当たる寸前に止めると


蒼魔「やっと本気になったようだな 」


ヒュンッ!


狙いを桃香から一刀に変えて向かっていった。


蒼魔「死にやがれ一刀『最終龍撃牙(ファイナルブレイク)』! 」


パキパキッ!!


蒼魔は剣を構えて自身を氷柱(つらら)のように鋭くして一刀に襲いかかる。


対する一刀は


一刀「『俄龍爆撃流星(がりゅうばくげきりゅうせい)』! 」


ゴォッ!!


刀に気を送って龍の気を放った。


ガリガリンッ!!


一刀の龍の気によって蒼魔の氷柱は少しだけ削られた。


蒼魔「こんな技が俺に通用するかよ! 」


続けて一刀は


一刀「『俄龍光拳』! 」



ブンッ!! ガキンッ!!


拳に気を送って蒼魔の氷柱を破壊し、蒼魔の姿はむき出しになった。


蒼魔「これくらいで俺がまいるかよ! 」


さらに続けて一刀は


一刀「『俄龍混沌炎撃(カオスバースト)』! 」


ゴォッ!!


両手から闇の気を放った。


蒼魔「こんな技くらいで… 」


しかし


パキパキッ


蒼魔の鎧が次々と欠けていった。


蒼魔「馬鹿な!?こんな技くらいで俺が…!? 」


これらの技は単体でも強いが連続で出すことによってもっと強い北郷流奥義『俄龍光爆撃走』になるのだ。


そして蒼魔の鎧が全て砕け散ると


スッ!


蒼魔の目の前に一刀が現れて


一刀「すまないな蒼魔、『俄龍魂絶撃』! 」


ドグボッ!!


物凄い力で蒼魔を殴り、気絶させた。


焔「焔だ。一刀は闇に蝕まれ、蒼魔は気絶中。そんな弱い奴を倒すのは気が引けるが仕方がない片付けてやるよ!次回、『ダーク一刀あらわる』全てを燃やし尽くすぜ! 」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ