59時間目「兄弟対決九龍VS死龍」
一刀「決勝戦が始まり、俺と桃香が最初に出会ったのは山田という男だった。戦闘力が低いということでなめてかかったが山田は俺と桃香のコピーを作り出して攻撃してきた。同等の力を持つコピー相手に苦戦する俺達だったが鏡のコピーの弱点をついた作戦により見事山田を撃破したのだった 」
とある場所では
九龍「みんなどうしてるかな? 」
ガツガツ
九龍が持参していた肉を食べていた。
カランッ!
九龍「さてと、お腹も一杯になったことだし、そろそろ対戦相手を探すとするかな 」
試合中にもかかわらずのんきな性格である。
そして九龍が歩き出そうとすると
?「相変わらずどんなときでもマイペースな奴だな 」
どこからか声が聞こえてきた。
九龍「誰だ!? 」
九龍は気を読み取って相手の位置を探すが
九龍は一刀達に比べると気による位置探査能力が乏しかった。
九龍「隠れてないで出てこい! 」
九龍が叫ぶと
?「位置探査もできないなんてお前はホントに我が家の恥さらしのようだな 」
このままではただ単に時間がたつだけなので仕方なく対戦相手が九龍の前に現れた。
九龍「お前が俺の対戦相手か!すぐに終わらせてやるぜ! 」
ジャキンッ!
九龍は武器の龍殺牙を構えると
九龍「食らえっ! 」
バッ!
問答無用で襲いかかってきた。
しかし
?「アホかお前は 」
サッ!
九龍「なにっ!? 」
相手は突進してきた九龍を軽く避けると
ドカッ!
腹に一撃を食らわした。
九龍「ぐはっ!? 」
腹にもろに食らった九龍はその場に倒れこむ
?「昔とちっとも行動が変わってないんだよ 」
それを聞いた九龍は
九龍「そうか!今思い出したぞ、その武器にさっきの避けたときの構え…アンタは!? 」
?「気付くのが遅いんだよ! 」
バサッ!
対戦相手は外套を脱ぎ捨てると姿をあらわした。
九龍「やっぱり死龍の兄貴だったのか!? 」
この相手は九龍の兄である骸亜死龍であった。
九龍「やはり兄貴だったのか!?会うのは久しぶりだな! 」
死龍「最後に会ったのはお前が中学に入った時だったな 」
二人が会話をしていると
死龍「挨拶はこれくらいにしてさっさと殺り合うか! 」
死龍は武器の漆黒龍皇牙を構えると
九龍「兄貴と殺り合うのは久しぶりだな 」
ジャキンッ!
九龍も武器の龍殺牙を構えた。
九龍「『巨大炎』! 」
ゴォーッ!
九龍は先手を打つべく炎を吹き出すと
死龍「そんな技が食らうものか! 」
死龍は軽く避けた
死龍「思った通りだな、お前の技は中学に入った時とたいして変わっていない!お前の技を知り尽くしている俺が勝つのも時間の問題だ 」
死龍が言うと
九龍「ふんっ!それを言うなら俺だって兄貴の技を知っているから互角だぜ! 」
九龍が言うと
死龍「馬鹿め!あれから六年は経っているんだぞ!ぐうたらしていたお前とひたすら骸亜家の長男として鍛えられていた俺を一緒にするんじゃない! 」
スッ!
そして死龍は構えると
死龍「『暗黒龍の破滅撃』! 」
ゴォッ!
九龍が知らない技を繰り出した。
九龍「なにっ!?うぉっ!? 」
ドカカッ!
死龍の放った技は九龍の急所に当たった。
死龍「今の技でくたばってもらっては困るぞ!何故ならわざと生きるように手加減してやったんだからな! 」
ヨロッ
その言葉の通りに九龍は立ち上がったが
九龍「(兄貴の手加減は手加減なんかじゃないからな) 」
だったという。
九龍「そういえばひとつ聞くが何故兄貴は光魔学園にいるんだ? 」
すると死龍は
死龍「俺は力だけが全ての骸亜家の長男だった。しかし回りのやつらは俺の強さにビビって誰も相手をしない平凡な日々が続いたのさ 」
死龍「そんな退屈な日々から俺を出してくれたのが光魔さんだったのさ! 」
回想
死龍「ちっ!誰も俺が強いからって相手にしないなんて弱虫だらけだぜ! 」
死龍が廊下を歩いていると
光魔「力がありすぎるが故の孤独ですか、とても凛々しいようだな 」
突然光魔が現れた。
死龍「アンタは確か総理大臣の光魔だったな!俺になんの用だ! 」
光魔「さすがだな俺が誰かと知っていながら敬語を使わないやつは貴様が久しぶりだよ。単刀直入に言うが力に飢えているのならこんな学園より我が学園に来ないか?強い奴もたくさんいるから相手には不自由しないぞ!もちろん授業料は免除にしてやるさ 」
光魔が言うと
死龍「先に言っておくが生徒に死人が出ても知らないぜ! 」
死龍が言うと
光魔「それは結構、弱い奴は我が学園にはいらないから好きにしても構わない!もちろん訴える気にもならんよ 」
こうして死龍は光魔学園に編入した。
この時、死龍は高二である。(現在は高三)
そして一年後
光魔「おめでとう死龍、お前は誇り高き学園対抗武道大会のメンバーになったよ!まぁ、お前の実力は我が学園の中でもトップスリーに入るから当然だがね 」
光魔が言うと
死龍「楽しみだぜ!俺の一年がどうなっているのかよう! 」
そして死龍は学園対抗武道大会に参加した。
回想終了
死龍「でもまさか俺の相手が弟のお前だったとわな!前より弱くなったお前に用はない!さっさとお前達の大将を倒してやるぜ! 」
死龍が言うと
九龍「兄貴は知らないのか? 」
死龍「ハァ? 」
九龍「一刀は光魔学園の闇討ちを受けて負傷してるんだよ! 」
死龍「なにっ!? 」
死龍は激しく動揺した。
何故ならば死龍は卑怯が大嫌いだからである。
死龍「嘘だ!俺をおどかそうとしてもそうはいかんぞ! 」
ジャキンッ!
そう言いながらも死龍は動揺しながら武器を構えた。
九龍「光魔が兄貴にした洗脳を俺が解いてやる! 」
ジャキンッ!
九龍は武器の龍殺牙を構えた。
九龍「食らえっ!兄貴! 」
バッ!
先に飛び出したのは九龍だった。
死龍「嘘だ!嘘だ! 」
死龍は動揺してうまく考えることができていない!
九龍「『破滅爪』! 」
死龍「『漆黒龍剣』! 」
二人は同時に技を繰り出して
ドカカッ!
互いの技は激突しあい、その衝撃で
パンッ! パンッ!
互いのボールは衝撃に耐えきれず割れてしまった。
シュンッ! シュンッ!
ルールにより会場に戻される二人
そして戻った二人は
死龍「九龍、技は前と変わらないが威力が強くなったな! 」
九龍「そりゃそうだよ中学時代に散々一刀達と我沈誇をやりあったんだから強くもなるさ 」
死龍「ふっ!見事だったぞ九龍… 」
ガクンッ!
そして二人は互いに意識を失って眠っていた。
そしてその様子を見た光魔は
光魔「やはりデスドラゴンナイツになれなかった者ではダメだったようだな 」
自分を慕っていた死龍をあざ笑うのだった。
恋「…恋。恋はいつも一人ぼっちだったけど親愛なる友人、後輩、そして愛する人をもてて幸せだった。病院送りになった霞と華雄のためにも恋は負けない!次回、『恋の本気、友情の地龍』お腹空いた 」