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57時間目「関ヶ原の戦い」

一刀「決勝戦の前の夜、光魔学園の二階堂黒羽(クロウ)!が闇討ちをしてきやがった!何とか追い払った俺だが敵の攻撃を受けてしまったんだ!そして戻ってきた黒羽に対して兄の二階堂光魔は弟である黒羽を切り裂きやがった!許さないぜ光魔! 」

そしてついに学園対抗武道大会決勝戦の朝をむかえた。


武道コロシアム


陳琳「さぁ、いよいよ学園対抗武道大会決勝戦の日がやって来ました! 」


解説の陳琳が姿を現すと



ワァーッ!ワァーッ!


会場は大いに盛り上がっていた。


陳琳「それではここまでに勝ち進んだ学園を紹介しましょう! 」


スッ!


陳琳が青い門を指差すと



ボワーッ!


いきなりスモークが吹き出して煙の中から


ズラリッ!


焔、神華、そして黒い外套を身にまとった八人が現れた。


陳琳「一回戦は大蛇学園を圧倒的な力で倒した総理大臣・二階堂光魔が率いる光魔学園の入場です 」


ザッ!ザッ!


そして光魔学園は入場をする。


そして入場が終わると


陳琳「続いて、我が母校である聖フランチェスカ学園の入場です! 」


ボワーッ!


陳琳が赤い門を指差すとスモークが吹き出した。


その頃、光魔学園控え室



光魔「フフフッ!頼みの綱である北郷一刀は負傷、他の奴らは雑魚の集まり我が学園の勝利は決まったも同然だな! 」


光魔が勝利を確信してにやけていると


ザッ!ザッ!


聖フランチェスカ学園は一刀を先頭にして入場していった。


光魔「バカな!?何で北郷がいるんだ!? 」


光魔が驚くのも無理もない、何故なら一刀は傷口に少し包帯を巻いているだけでピンピンしていたのだから


どうしてこうなったのかというと話は今朝に遡る(さかのぼる)。


今朝、フランチェスカ学園控え室


弧狼「あいつらなめた真似しやがって!♯ 」


一刀の傷を見て光魔学園の仕業と知り、弧狼は腹を立てていた。


一刀「ぐはっ!? 」


闇の気はいまだに一刀の体を蝕んでいた。


弧狼「こうなったらいくぞお前ら! 」


蒼魔「行くったってどこ行く気だよ兄貴!? 」


蒼魔が聞くと


弧狼「決まってるだろ!あいつらの大将を一刀と同じように斬りつけなくちゃ俺の気がすまないんだよ!♯ 」


弧狼が光魔学園控え室に向かおうとすると


一刀「止めなよ兄貴! 」


一刀が止めにはいった。



一刀「いくら光魔学園がやったからってあいつらの仕業がどうかわからないし、そんなことすれば兄貴は卑怯ものだぜ! 」


弧狼「うっ!? 」


弧狼は卑怯が嫌いであった。


鳳賀「しかしこれでうちは光魔学園が十人に対して八人で戦わなくてはならないとはな!? 」


何故一刀を除いても九人なのに対して八人かというと桃香を除いているからである。


みんなが頭を悩ましていると


華佗「それの治療法ならあるにはある 」


華佗が言うと


蒼魔「ホントかよ華佗!? 」


弧狼「そんな方法があるならさっさと言えっての! 」


弧狼が言うと


華佗「簡単に言うと、その傷は一刀の気に同調して反応しているわけだから一刀が気の流れを人並みにすれば治るわけだ 」


つまり闇の気は一刀の気が大きいため激しく痛んでいるが、一刀の気を人並みになるほど小さくすれば痛みはおさまるわけだ。


鳳賀「確かにそうなのだが、それってつまり… 」


一刀は気の技である俄龍四神弾や俄龍光拳が使えないのである。もし使えば再び痛みが出てくるのだ。


弧狼「そんなハンデが使えるか!やっぱりあいつらの一人や二人を痛め付けないと俺の気がすまない! 」



ダッ!


弧狼が飛び出そうとすると


一刀「止めなよ兄貴!俺が強いのはみんな知ってるだろ!気を使えないなんてちょうどいいハンデだぜ! 」


こうして一刀は気を人並みにして決勝戦に挑むことになった。


現在


そして選手全員が揃うと



蓮華「ホントにやるの!?/// 」


月「恥ずかしいです/// 」



華琳「今更何をいってるのよ!恥ずかしいのは私だってそうよ!でも少しでも一刀達の役に立つためなのよ!/// 」


ジャララーッ!


そしてどこからか音が聞こえてくると


ジャジャンッ!


そこにはチアガール服を身にまとった華琳・蓮華・月がいた。


華琳「頑張れ!頑張れ!フランチェスカ!/// 」


蓮華「負けるな!負けるな!フランチェスカ!/// 」


月「それいけ!それいけ!フランチェスカ!/// 」


みんな顔を赤くしながらも応援をする。


観客「すごい格好だな♪ 」


観客「試合よりこっちの方が見ものだぜ♪ 」


これだけならば試合より応援の方が見ものだっただろう。次のこれがなければ



于吉「L・O・V・E・左・慈♪ 」


卑弥呼「負けたらワシがなぐさめとしてキスしてやるぞ〜♪ 」


二人がチアガール服を身にまとい、不気味な応援(?)をしていた。


スッ!スッ!


そして観客の目線はリングに戻った。


陳琳「なお、この試合は全国に放映されています!それでは決勝戦のルールを説明しましょう! 」


陳琳が宣言すると


パッ!


電工掲示板に文字が写し出された。


『関ヶ原の戦い』


これを見た桃香は


桃香「関ヶ原ってあの有名な戦いだよね!? 」


と聞くと


一刀「桃香が関ヶ原を知ってるなんて驚いたな!? 」



と言うと


桃香「ひっどーい!これでも私は高2なんだから分かるもん! 」


蒼魔「だったら関ヶ原は何の戦いだ? 」


と聞かれた桃香は


桃香「簡単だよ♪日本とアメリカが初めて戦争した戦いだもの♪ 」


桃香が自信をもって言うと


ズシャーッ!!


恋と九龍以外のみんながずっこけた。そして、


弧狼「馬鹿かお前は!何で江戸時代にアメリカと戦争するんだよ! 」


桃香「違うの!?じゃあ、モンゴルが嵐によって流されたって言う… 」


鳳賀「それは元寇だし、時代も鎌倉時代だろうが! 」


桃香「これも違うの!?じゃあ、最後にパンがなかったらケーキ食べろって… 」



蒼魔「それはフランス革命だ! 」


左慈「いい加減バカなことをするのはやめろ!テレビに映っているぞ! 」


桃香「えっ!? 」


桃香はその事に気づくと



桃香「どうしよう!?お母さんに怒られちゃう〜!! 」



桃香は泣き出してしまった。


同時刻、桃香の実家では



桃香の母、桃恵


桃恵「あの馬鹿娘は、世界中の笑い者だよ 」


怒るよりも先に呆れていた。


武道コロシアム


陳琳「それではルールを説明しましょう! 」


陳琳「まず皆さんは広々とした場所で戦えるように転送装置を使って無人の山奥に移動してもらいます 」



陳琳「そして各人はこのボールを一人一つずつ持ってもらいボールが割れた時点でその人は試合に参加できずにこの武道コロシアムに強制転送されます。先に大将を倒すか、敵軍を全滅したチームの勝ちです!なお、このボールは自分で割ることができませんので了承してください。もし、殺人した場合殺した人は強制転送されますのでその点についても了承お願いします 」


あらかたルールが説明されると


一刀「(どちらにしろ俺が負けた時点で負けなんだから頑張らないとな!) 」


一刀が気合いを入れていると


桃香「ぷっ! 」


桃香が笑いだした。


華佗「何笑ってるんだ桃香? 」


華佗が聞くと


桃香「何でもないの、ただ光魔学園の最後の人の名字がおかしくてつい 」


桃香が言うのでみんなが電工掲示板に写し出された選手一覧を見てみると


日高 焔

神谷 神華

神谷 閻華

水上 雫

杉崎 紫電

天宮 零霧

土屋 地王

宮澤 嵐

骸亜 死龍


そして…


山田 映者


これを見たみんなは


一刀「ブハハッ!ホントに変わった名字のやつがいるぞ! 」


蒼魔「よりにもよって山田さんかよ! 」


フランチェスカ学園側から笑いが飛んでいた。


しかし、一人だけ気にくわない人がいた。山田映者である。


映者「(俺を馬鹿にしやがって!後で後悔しやがれ!) 」


とても苛立っていた。


一刀「一刀です。いよいよ決勝戦が始まろうとしていた!俺は桃香を一人にしないように守らなくちゃな!次回、『魔鏡家、山田の挑戦!』おい西森!最近タイトルをパクりすぎなんだよ! 」

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