53時間目「光魔学園VS大蛇学園(後編)」
書いてみたら二話に分ける必要がありませんでしたね!?
光魔学園VS大蛇学園の試合が始まってから数分。
早くも大蛇学園から敗北者が出てしまった。
はじめは光魔学園の恐ろしさにびびっていた大蛇学園のメンバーだったが
百頭「はんっ!九頭のような弱い奴を倒したからって威張るんじゃないよ! 」
大蛇学園一年生 百頭
百頭「九頭は学園じゃあ一番弱い奴なのさ!そんな奴を倒したくらいで威張るなんてあんたの力がみえみえだよ! 」
ピキッ!
この言葉に焔が少しキレた。
百頭「どうしても威張りたけりゃ… 」
シュッ! ジャキンッ!
百頭は指から鋭い爪を出すと
百頭「あたいを倒してみな! 」
ビュンッ!
百頭はそのまま焔に向かっていった。
サッ!
焔が避けようとすると
百頭「かかったな! 」
ビュッ!
百頭の爪から紫の液体が飛び出して
ベチャッ!
焔の頬につくと
ジュ〜!!
頬から煙が出てきた。
百頭「あたいの爪にはコブラだって嫌がる猛毒が塗ってあるのさ!一度かかったら最後、あんたの命はおしまいだよ! 」
ヒュッ!
百頭はとどめをさすべく焔に爪を突き立てるが
ガキンッ!
百頭の爪は焔に折られてしまった。
百頭「何で…!?あたいの毒が頬にかかったというのに何で平気なんだい!? 」
百頭が驚いていると
焔「悪いがあの程度の毒なら俺には効かないのでな、とはいえ俺の顔を汚したわけだからこの落とし前はつけさせてもらうぜ! 」
ブンッ!
百頭「ひっ!? 」
焔は百頭に対して剣を降り下ろすが
ガキンッ!
焔が繰り出した剣はいきなり現れた七頭によってふさがれていた。
百頭「七頭さん!? 」
七頭「…もう勝負はついてるからやめろ(ボソッ!) 」
神速の剣士・七頭
普段は無口だが実は実力は高い方
七頭が言うと焔は
焔「ほうっ、こいつよりはすごい奴だがまだまだ俺の敵ではない! 」
ググッ! ドンッ!
七頭「うおっ!? 」
七頭は振り払った衝撃で飛ばされてしまった。
そして飛ばされた時に
ガシッ!
百頭「えっ!? 」
百頭も巻き添えにしてリングの外に落ちていった。
ドスンッ!
そして落ちたと同時に
陳琳「七頭選手、百頭選手!共にリングアウトにより敗けが決まりました 」
二人は同時に敗けとなった。
百頭「何でだよ七頭さん!?どうしてあたいを道連れに!? 」
百頭が慌てると
七頭「…お前はまだ若い、だから死なせるわけにはいかない(ボソッ!) 」
つまり七頭はわざとリングから降りて敗けとなったのだ。
そしてそれを見ていた他のメンバーは
四頭「(確かにそれなら戦わなくても負けになるのです!?) 」
六頭「(この場で生き残るためには!?) 」
八頭「(自らリングアウトするしかない!?) 」
そろ〜り
三人がこっそりリングアウトしようとすると
焔「させねぇよ、『九頭炎獄滅』! 」
ゴオーッ!!
三人の後ろから炎の龍の気が迫ってきて
三人『へっ!? 』
三人が気づいたときには
ゴオーッ!!
三人の体は消し炭のように黒い大火傷を負っていた。
焔「戦場で逃げる奴は最低な屑野郎だぜ! 」
焔がそう言うと
ズシンッ!
上から大きな鉄球が落ちてきた。
五頭「馬鹿ナ奴メ、他ノヤツラニ気ヲトラレテイルウチに俺ノ存在二気ガツカナイトハナ! 」
この鉄球は全身機械の五頭が落としたものである。
五頭は自分が倒したと思っていたが
ジュ〜!!
落とされた鉄球が急に溶け出した。
焔「悪いな、俺にはこんな攻撃は通用しないぜ! 」
焔は自分に火を包んで鉄球を防いだのだった。
五頭「ナナナッ!? 」
五頭が驚いていると
焔「屑鉄はスクラップにでもなりな! 」
ズバッ!
五頭「グホッ!? 」
ガララッ!
五頭は焔に斬られてしまいバラバラにされた。
焔「これで残るは三人か 」
もう大蛇学園で残っているのは
水を操る大夫の一頭
三面六手の鬼神の二頭
ナイフ投げの三頭のみとなった。
焔「最初にいっておく!死にたくなければ敗けを認めるんだな! 」
焔が挑発すると
三頭「大蛇学園をなめるなザンスー!♯ 」
シュシュッ!
三頭はナイフを沢山焔に向けて投げた。
しかし投げたナイフは
ジュ〜!!
焔に当たる前に全て溶かされていた。
焔「俺にそんなおもちゃが効くかよ! 」
ギロリッ!
焔が睨み付けると
三頭「ひっ!?もうミー達の負けでいいザンス降参しましょ!? 」
三頭が弱味をみせると
二頭「貴様!それでも誇り高き大蛇学園の生徒か! 」
大蛇学園はもめ始めた。
一頭「つまらないことでもめるのはおやめ! 」
しかし一頭がもめ事を静めた。
一頭「零頭様には悪いけどこの試合はあたし達の敗けだよ! 」
一頭がそう言うと
二頭「何だと一頭!お前までそう言う気か! 」
一頭「仕方ないだろう!悔しいけれどこのまま殺されるのと零頭様にお仕置きされるんじゃお仕置きの方がまだましさ!? 」
ほんとは降参なんてしたくなかったのだ。しかし命を守るためには仕方のないことである。
陳琳「おぉっと!大蛇学園がギブアップ宣言をした!よって勝者は… 」
陳琳が言おうとした時
焔「待ちな!降参してくれた礼として俺の最大級の技を食らわしてやるぜ! 」
スッ!
焔は気をためると
一頭「ちょっと待ちなよ!?あたしらは降参しただろ!? 」
三頭「ひどいザンス!? 」
しかし焔は
焔「確かに死にたくなければ降参しなと言ったが、半殺しにはしてやるぜ! 」
そして焔の気がたまると
焔「食らいやがれ『獄炎の死の大剣』! 」
ゴオーッ!!
炎の気が燃え上がり三人に襲いかかった。
三人『うわーっ!? 』
ゴオーッ!!
炎は三人を飲み込んだあとにすぐに消えたものの、三人は全身に大火傷を負っていた。
陳琳「えぇと!?大蛇学園、全員戦闘不能により勝者、光魔学園! 」
カンカンカーン!
これ以上犠牲者を出さないために素早く終了のゴングが鳴った。
陳琳「本来ならばすぐに決勝戦なのですが、会場の修理のため決勝戦は明日行われます! 」
焔「ふっ!命拾いしたな聖フランチェスカ学園ども!明日は血祭りにあげてやるぜ! 」
そして光魔学園は去っていった。
試合を観察していた聖フランチェスカ学園は
孤狼「たいした自身だなあいつら 」
鉄「決して大蛇学園が弱いわけじゃないのにあぁもボロボロにするとは!? 」
華佗「この場所に桃香がいたら気絶どころか失禁していたかもな!? 」
左慈「やな試合見ちまったぜ!? 」
恋「…!? 」
一刀達はみんな光魔学園のあまりのすごさに驚くのだった。
決勝戦はちょっと間をあけてから始めるつもりです。