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51時間目「黒桃香」

蒼魔が負けてしまったことにより


一回戦第一試合の勝者は大将戦に委ねる(ゆだねる)ことになったのだが


対戦相手の影十字学園の選手が大将である甲賀半蔵に対して


聖フランチェスカ学園の選手は


一刀「よりにもよって桃香とは!? 」


鳳賀「あのとき蒼魔が勝利、あるいは引き分けにしていれば!? 」


蒼魔「すまないみんな!後のことを考えていなかったんだ!! 」


もし蒼魔が勝利した場合


二勝により桃香は戦わずして勝利


蒼魔が引き分けの場合


一勝一引き分けで桃香が負けても代表戦がある。


しかし蒼魔が負けてしまったので


一勝一敗により、引き分けなら代表戦があるが負けた場合一勝二敗でフランチェスカ学園の負けとなる。


つまり負けないためには桃香は勝つか引き分けかの二択しかないのだ。


華佗「しかもよりによって相手が敵の大将とはな!? 」


影十字学園大将・甲賀半蔵。


影十字学園のなかでも一番の忍術の使い手


桃香「あんな人に勝てるわけないよ〜!?ギブアップしていい? 」


桃香が聞くと


全員『絶対にダメだ! 』


もはや桃香に敗北の道は許されなかった。


陳琳「それでは一回戦第三試合、甲賀半蔵選手VS劉備桃香選手の試合を始めます!両者、リングに上ってください 」


陳琳が宣言すると


桃香「あの〜、私ちょっとお腹の調子が…!? 」


桃香は残された手段である仮病を使うが


陳琳「それなら甲賀半蔵選手の不戦勝で… 」


陳琳が宣言すると


フランチェスカ学園全員『大丈夫ですから! 』


全員で必死に宣言を止めにはいった。


陳琳「それでは試合開始! 」


カーンッ!


そしてゴングが鳴り響いた。


桃香「みんなのおに〜!!私は戦いたくないのに〜!! 」


桃香は泣きながらリングに立つと


半蔵「悪いが拙者は相手がおなごであっても容赦はせんぞ! 」


シュシュッ!


半蔵は印を結ぶと


半蔵「忍法・火炎砲撃の術 」


ドドンッ!


半蔵は口から火炎弾を出してきた。


桃香「うわぁー!? 」


ササッ!


桃香は必死に避けるが


ボッ!


全弾避けることができず、スカートに当たってしまい少し燃えてしまった。


桃香「あちっ!あちちっ! 」


シュボッ!


桃香の消火作業により火は消し止められたが


半蔵「まだまだっ! 」


シュンッ!


半蔵は即座に桃香に斬りかかろうと迫ってきた。


左慈「あのままじゃ直撃するぞ!? 」


鉄「避けるんだ桃香! 」


みんなは必死に叫ぶが


半蔵「遅いっ! 」


ズバッ!


桃香「きゃっ!? 」


桃香は間に合わず斬られてしまった。


半蔵「安心しろ、刃は短くしてある。殺したら拙者の敗けだしな。じっくりといたぶってくれる! 」


シュンッ!


半蔵は再び桃香に斬りかかってきた。


桃香「きゃっ!? 」


ズバッ!ズバッ!ズバッ!


桃香は避けることができずに斬られ続け、体は傷つき、服はボロボロになっていた。


九龍「桃香!? 」


孤狼「くっそー!俺が出てたらあんな奴イチコロなのに! 」


もはやみんなは桃香の傷つく姿をみたくなかった。


蒼魔「俺がせめて引き分けだったら!桃香は負けてもよかったのに! 」


蒼魔は自分が負けたことで桃香が戦うことになったことを後悔していた。


桃香「はぁはぁ!? 」


桃香は斬られすぎて体も服もボロボロになっていた。


半蔵「もはやお主の命運もこれまでだな!これでくたばるがいい! 」


シュンッ!


半蔵は再び桃香に斬りかかってきた。


もはや避けることができない桃香だったがそのとき!


一刀「桃香!右に避けろ! 」


桃香「えっ!? 」


サッ!


言われた通りに桃香は右に避けると


スカッ!


半蔵「なにっ!? 」


半蔵の斬りかかりは空振りにおわった。


鳳賀「もしかして一刀!? 」


鳳賀が聞くと


一刀「あぁ、あいつの動きはすべて読みきった!桃香、俺の指示通り動けば必ず避けられるから安心するんだ! 」


桃香「一刀君/// 」


ようやく一刀が突破口を開いてくれたことに桃香は喜んだ。


半蔵「私の動きがすべてわかっただと、ふざけるな!ならばすべて読んでみよ! 」


シュンッ!


半蔵は再び桃香に斬りかかってきた。


が同じ手はもう二度と食らうことはない


一刀「左、後ろ、前、ジャンプするんだ! 」


桃香「はいっ! 」


サッ!サッ!サッ!ピョンッ!


桃香は一刀の指示通り動くとあら不思議!?半蔵の攻撃を全く受けなかった。


半蔵「くそっ!ちょろちょろ逃げおって!? 」


さすがの半蔵も苛ついてきた。


桃香「これなら避けられる〜♪ 」


桃香は浮かれきっていたがこのまま避けているだけではいずれ体力の少ない桃香の方が先にダウンするのはみんなわかりきっていた。


半蔵「おのれっ! 」


シュッ!


半蔵は刀を繰り出すが


桃香「そんなの避けちゃうもんね〜♪ 」


桃香は簡単に避けたのだがその時、事件は起きた!


びりっ!


桃香「えっ!? 」


半蔵の刀は避けたものの、半蔵の攻撃で起きた風圧によって桃香の服の胸の部分が完全に破れてしまった。


その結果、


ぽろりっ


桃香の胸は丸出しになった。


桃香「キャーッ/// 」


桃香が慌てて隠すがすでに会場にいた男のほとんどが目撃したうえに、この試合は全国中継されているため日本中の人に目撃されてしまった。


そしてもちろんリング外にいた一刀達にも見られそうになったのだが


華琳「男共!見たら首を落とすわよ!♯ 」


蓮華「いくら一刀でも見たらダメだからね!♯ 」


月「見たらひどいお仕置きしますからね!♯ 」


一刀達『わかりました!絶対に見ません!? 』


その場にいた華琳達によって目撃は避けたのだった。


そしてリング上では


半蔵「フフフッ!両手が使えぬ今なら私に勝機ありだな! 」


桃香は胸を隠しているため両手が使えない状態だった。


半蔵「くたばるがいい! 」


シュッ!


半蔵は今がチャンスだと思い桃香に斬りかかってきた。


一刀も目を閉じているため指示が出せない!


桃香、絶体絶命のピンチのそのとき!


桃香「怒られちゃうよ… 」


桃香がぶつぶついい始めた。


桃香「服をボロボロにしただけでも怒られるのに好きな人以外におっぱい見られたなんて聞かれたらお母さんに怒られちゃうじゃない! 」


ゴォッ!


このときの桃香はいつもと雰囲気が違っていた。


半蔵「何事だ!? 」


ピタッ!


桃香の変化に半蔵は動きを止めると


桃香「どうしてくれるのよっ!♯ 」


ドッカーンッ!☆ミ


キィーン


桃香の渾身の一撃で半蔵は遠くの彼方に飛ばされた。


そしてその時点で


陳琳「甲賀半蔵選手、コロシアム場外により勝者、劉備桃香選手!よって、二勝一敗で勝者、聖フランチェスカ学園! 」


カンカンカーン!


聖フランチェスカ学園の勝利が決定した。


一刀「でも何で桃香は急に強くなったんだ? 」


一刀を含めてみんなが考えていると


華琳「実は前にも桃香はあの状態になったことがあるのよ 」


華琳が話し出した。


華琳「あれは一年ほど前、バカ達(麗羽一行)が愛紗がいない間に桃香を苛めたのよ 」


一年ほど前、聖フランチェスカ学園


桃香「いたっ! 」


麗羽「おーほっほっほっ!あなたなんて所詮愛紗がいなければなにもできない弱虫さんですわ 」


麗羽達が桃香をいじめていた。


桃香「なぜ私をいじめるんですか? 」


桃香が聞くと


麗羽「それはもちろん、わたくしより目立って、クラスの人気者で、わたくしよりも胸が少し大きいあなたがいけないんですわよ! 」


完全な逆恨みである。


麗羽「とにかくあなたは生意気ですのよ! 」


びりっ!


麗羽は桃香の制服を少しやぶいた。すると桃香は


桃香「ひどいよ、この制服はお母さんが一生懸命働いて買ってもらった制服なのに一年もたたずにやぶれたらお母さんに怒られちゃうじゃない! 」


麗羽「この人は何をいってますの? 」


猪々子「さぁね? 」


斗詩「あのぅ麗羽様、今すぐにでも謝った方が!? 」



斗詩は言うがもう遅い!


桃香「どうしてくれるのよ〜! 」


ドッガーンッ!


桃香の渾身の一撃で麗羽はどこかに殴り飛ばされた。


これ以後、麗羽は桃香をいじめなくなったという


これを見た華琳いわく桃香の中に住むもう一人の桃香別名『黒桃香』の誕生だった。


そしてやぶれた制服は麗羽が弁償してくれたため怒られずにすんだのだった。


話は現代に戻り、試合終了後桃香は


桃香「服をボロボロにしておっぱい見られたからお母さんに怒られちゃうよ〜!? 」


必死にトイレの中で悩むのだった。


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