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5時間目「生徒会長麗羽」

今回、恋の話はありません。次回への展開に繋がります。

聖フランチェスカ学園生徒会長室


この部屋には生徒会長と副会長、会長が認めた者しか入れないという規則がある。(会長である麗羽が勝手に決めた)


そんな中、この部屋から声が聞こえてきた。


麗羽「おーほっほっほ!さて、今日も会議を始めましょうか 」


聖フランチェスカ学園生徒会長 袁紹 麗羽


猪々子・斗詩『はい!麗羽様! 』


副会長 顔良 斗詩

文醜 猪々子


麗羽「今日の議題はズバリ!最近の学園の噂についてですわ! 」


麗羽がそれを議題に出すのは理由があった。


実はもうすぐ次期生徒会長争奪戦が始まるため、少しでも生徒が自分の噂をするのを聞いておきたいのだ。(簡単にいえば自分の評判を聞きたいため)


しかし斗詩から返ってきた返事は麗羽の予想と大きく違っていた。


斗詩「最近の学園の噂は転入生の北郷一刀についてですね 」


斗詩が言うと麗羽は


麗羽「北郷一刀?それって誰ですの? 」


麗羽は頭に?を浮かべた。


猪々子「知らないんすか麗羽様?最近漢組にやって来た男っすよ! 」


猪々子の言葉を聞いた麗羽は


麗羽「漢組ですって〜!!! 」


突然怒り始めた。


実は麗羽は共学反対派の一人なのだ。(理由はブ男はいらないのこと)


斗詩「その北郷って人の噂というのが… 」


斗詩は一刀の噂を読みあげる。


・漢組の男子ほぼ全員をKO

・黄巾高校に殴り込み

・春蘭と引き分ける武力


斗詩「だそうです 」


これらを全て聞いた麗羽の顔は


麗羽「そうですの、ケッ! 」


物凄く不機嫌な顔をしていた。


猪々子「それでその北郷についての情報なんすけど! 」


猪々子は斗詩がまとめあげた一刀についての情報を読みあげる。


・北郷一刀 17歳

・漢組所属の高二

・家族構成は父と母と祖父と妹

・実家は九州の鹿児島

・祖父は剣術道場の師範

・父はサラリーマン

・母は小料理店の店主

・妹は海外にいる

・中学時代は千頭(せんとう)中学

・フランチェスカ学園には学園長の推薦入学


猪々子「以上っす! 」


猪々子が全てを読みあげて麗羽の方を向くと


麗羽「会長であるわたくしより目立つだなんて許しませんわよ!!! 」


全然話を聞いていなかった。


麗羽「この美しい容姿! 」


バァンッ!


麗羽「宝満な胸! 」


ドンッ!


麗羽「輝くお尻! 」


パァンッ!


麗羽「神様から愛された体を持つわたくしに足りないものなんて何もない!学園はわたくしに対する噂で溢れなければなりませんのよおーほっほっほ! 」


麗羽が自画自賛しまくっていると


猪々子「(麗羽様に足りないのは頭じゃないのか?) 」


斗詩「(何でそれに気付かないんだろうね?) 」


二人がヒソヒソ話していると


麗羽「お二人共!何を話していますの!!! 」


青筋を立てた麗羽が睨みつけてきた。


猪々子・斗詩『何でもありません!? 』


二人が言うと麗羽は


麗羽「それならよろしいですわ、二人共出かけますわよ! 」


会長室を出ようとする麗羽に対し、


斗詩「麗羽様、どちらに行くんですか? 」


斗詩が聞くと


麗羽「決まってるじゃありませんの、漢組に行って北郷一刀がどういう男なのかわたくしが直々に見てきますのよ! 」


そうして麗羽は漢組に向かっていった。


漢組の教室前


麗羽「ようやく着きましたわね 」


麗羽が漢組の前に立つと


斗詩「あのぅ、麗羽様ちょっといいですか? 」


麗羽「何ですの斗詩? 」


すると斗詩は


斗詩「何でガスマスクしてるんですか? 」


今の麗羽はガスマスクをしていてまるで顔が鳥〇明のようであった。


麗羽「決まってるじゃありませんか!ブ男の空気を高貴のわたくしが吸ってしまうわけにはいきませんでしょう! 」


同じ共学反対派の桂花だってそこまではしなかったが、


猪々子「静かに!中から声が聞こえてますよ 」


猪々子が言うと三人はドアに耳を傾けて中の様子を聞いてみた。すると中から聞こえてきたのは…


華佗「ホントにお前の体には驚かされるよ!? 」


左慈「全くだな!昨日できた大きなコブが一日で治るなんてな!? 」


一刀「俺自身が驚きだぜ!? 」


中から一刀達の声が聞こえてきた。


及川「ちょっとみんな!注目やで〜! 」


突然及川が騒ぎ出すので及川を見てみると


于吉「何の騒ぎですか? 」


すると及川は


及川「見て驚くなや!友人やからこそ見せるわいのお宝写真… 」


そして及川は手に持っていたポスターを広げた。


及川「学園の美女の良い部分を集めた究極の女や! 」


バァ〜〜ン!!。


及川が広げたポスターには一人の女子生徒が描かれていた。


及川「顔はドSの華琳ちゃん、胸は巨乳の劉備ちゃん、お尻は学園一の巨尻の持ち主蓮華ちゃん、性格は優しい董卓ちゃんや! 」


(容姿は想像に任せます)


本人に見せたら絶対に殺されてしまうモンタージュ写真を及川は堂々と一刀達に見せた。


華佗「お前、これ絶対に盗撮だろ! 」


華佗が突っ込むと于吉があることに気付いた。


于吉「あれっ?生徒会長の麗羽の部分はないんですか? 」


すると及川は


及川「うっきー、冗談はやめてや!あんな性悪会長の部分なんて何の役にも立てへんがな! 」


ピキッ!


及川の一言に廊下で聞いていた麗羽に怒りがたまった。


及川「本人には言えへんがあの人は人使い荒いし、性格は最悪、胸はでかいが根性ひね曲がってるから最悪やで! 」


及川が言いたい事を言いまくると


ガララーッ!!。


教室の扉が勢いよく開いて中に入ってきたのは


一刀・華佗・及川・左慈・于吉『鳥〇明!? 』


ではなく、マスクを取って顔を見せると


麗羽「さっきから聞いていれば言いたいこと言ってくれますわね!!! 」


そこには顔中怒りマークだらけの麗羽がいた。


及川「会長!? 」


及川が驚くと


麗羽「誰が性悪ですって?誰が性格最悪ですって〜!!! 」


麗羽は睨みながら及川に近寄る。


及川「これは言葉の綾と言うもんで!?みんなも何とか言って―な!? 」


及川は一刀達に助けを求めるよう振り向くが


斗詩「あのぅ、クラスの人なら全員いませんけど…!? 」


いつの間にか漢組には及川と麗羽一行しかいなかった。


及川はクラス全員に見捨てられてしまった。


及川「(クラスメートの薄情者!?) 」


及川がそう思っていると


麗羽「あなたにはお仕置きが必要ですわね!!! 」


更に麗羽が睨みつけてきた。


及川「え〜っと!?お仕置きなら是非、パフパフの刑で… 」


及川がアホなことを言った直後、


及川「ギャーー!!! 」


及川の悲鳴が聞こえてきたという。


その頃、無事に逃げ出した一刀達は


左慈「于吉、お前会長がいるのを知っててあんなことを聞いたな! 」


すると于吉は


于吉「まぁ良いじゃないですか!及川が仕置を受けるのがこの小説の毎回のお約束なんですから♪ 」


何を言ってるのか分からないが于吉は知っていて言ったそうだ。


一刀「あんなのがこの学園の生徒会長だなんてこの学園はどうなってるんだ!? 」


初めて会長を見た一刀にとってそれは不思議なことであった。


華佗「その訳は去年に原因があったんだ!? 」


華佗が頭をかかえて話し始める。


ここで話は去年の聖フランチェスカ学園生徒会長争奪戦時にさかのぼる。


2、3年生に誰も会長をやりたい人がいなかったため1年生の中から選ばれることになったのだが、


麗羽「この中で誰が会長にふさわしいのですかねぇ? 」


あきらかに会長をやりたそうにする麗羽に対し、他のみんなは探り合いをしていたのだが、


桃香「もう!だったら麗羽さんでいいですよ! 」


早く帰りたかった桃香の一言で


麗羽「桃香さんがそこまで言うなら仕方がありませんからわたくしが会長になってさしあげますわ。おーほっほっほ! 」


しかしこれが後に間違いだったとみんなは後で気付くのだった。


それからというもの、麗羽は会長の権限を使ってやりたい放題!部活創設資金で豪遊し、我が儘を言いまくっていた。


華佗「この学園では会長が決めたことは絶対で、会長を変えるには次の会長争奪戦まで我慢しなくちゃいけないんだ 」


華佗が言うと一刀は


一刀「すごい歴史だな!? 」


その場で驚くしかなかった。


左慈「だが、今年は違う!みんな去年の二の舞にはなりたくないからな。嫌でも自分が会長になるしかないと考えている奴が多いぜ! 」


左慈が言うと一刀は


一刀「なぁ、生徒会長って男でもできるのか? 」


一刀が聞くと


華佗「まぁ仕事は行事の確認、予算分配、書類の判子押しくらいだから誰でもできるにはできるが… 」


華佗が言い終えると


一刀「じゃあ俺も会長になってみようかな♪ 」


一刀のこの一言に三人は


華佗・左慈・于吉『えっーーー!? 』


とっても驚いた。


一刀「俺はまだこの学園に来て日は浅いけど見てみればよく分かる、この学園は男女の差がありすぎる。でもそれじゃあ共学になった意味がない!だから俺が会長になって少しでも変えてやるんだ! 」


良い事を言う一刀に


于吉「でも一人じゃ無理ですよ!今年は5人組の争奪戦ですからあと4人集めないと! 」


今年から会長になるには5人一組のチーム(大将1人、武将2人、軍師2人)で競い合うのだ。


確かに人数が少ないと思っていたが


華佗「一刀の心意気に俺は猛烈に感動した!俺も手伝うぞ! 」


ガシッ!


華佗は涙を流しながら感動し、一刀の手を握った。


一刀「華佗、ありがとよ!これで残るは3人か 」


一刀が考えていると


左慈「残りは二人だぜ! 」


左慈が話に加わった。


左慈「女だけじゃあ去年の二の舞になるかもしれねぇしな! 」


左慈が賛成すると当然のごとく


于吉「左慈が参加するなら私も参加しますよ! 」


于吉も話に乗ってきた。


一刀「これで残るは一人か… 」


華佗「一刀は大将、俺と左慈は武将、于吉は軍師だから足りないのは… 」


左慈「軍師が一人かよ!うちのクラスに軍師ができそうな奴いたか? 」


于吉「卑弥呼先生でも入れますか? 」


4人が考えていると


カツン。カツン。


杖をつくような音が聞え、やって来たのは


及川「みんなひどいやんけ〜! 」


ボロボロの姿になった及川がやって来た。


及川「ホンマにあの馬鹿会長!わいのお宝ポスタービリビリに破きおって腹立つわ! 」


及川が麗羽に対して不満を言っていると


一刀「(ニヤリッ) 」


一刀が及川に対し、ニヤリとすると


一刀「及川、俺達親友だろ! 」


都合のいい時だけ親友よばわりする一刀


そして一刀達は生徒会長争奪戦に出ることを及川に話すと


及川「その話、のったで!わいも協力するわ! 」


そして5人は手を重ね合うと


一刀「絶対生徒会長になるぞー! 」


全員『オォーー! 』


こうして5人は生徒会長争奪戦に参加することになったのだった。


クラス紹介


・1年A組


担任:周喩 冥琳


人数 8人


許緒 季衣

典韋 流琉

郭嘉 稟

周泰 明命

呂蒙 亞莎(あーしぇ)

結本 大喬

結本 小喬

張勲 七乃(留年生)


二喬の名字はアニメからとりました。

七乃が留年生の理由は美羽と同じ学年になりたかったからです。

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