43時間目「メイドさん大作戦」
ある日の放課後聖フランチェスカ学園会議室
この場所では重大な会議が開かれていた。
トントンッ!
華琳「上、山、袁紹 」
桃香「下、川、馬鹿 」
ギィィッ
会議室の扉が開かれた。
これは一種の合言葉である。
華琳「遅かったじゃないの桃香 」
蓮華「あなたが一番最後よ 」
月「へぅ、待ちくたびれちゃいました 」
そこには先に華琳、蓮華、月が待っていた。
桃香「ごめんなさい、宿題忘れて居残りだったからさぁ 」
華琳「まったく、まぁメンツも揃ったところで始めましょうか 」
蓮華「そうね 」
月「へぅ、 」
桃香「それじゃあいきますよ! 」
彼女達が集まった理由、それは…
全員『第一回北郷一刀を癒してあげよう会議の始まり(よ・です・ね) 』
ズバァーンッ!
彼女達が集まった理由は入院した北郷一刀の退院期間が延びたのは自分達に原因があると感じているのだ。
桃香「私は愛紗ちゃんがしょっちゅう痛めつけてるからねぇ 」
蓮華「私も恥ずかしながら思春がな 」
華琳「うちの方も一刀を嫌う春蘭と桂花がいるからねぇ 」
月「私のとこも詠ちゃんとねねちゃんと恋さんとその…私もいますし 」
最後の方を小さく言う月だった。
華琳「とにかく!最近一刀が傷付いている原因は一部私達にあるのよ! 」
というわけで少しでも一刀を癒してあげようと会議を開くのだった。
桃香「どうせなら全員水着姿で密着なんてどうですか? 」
月「へぅ、水着ですか!?/// 」
蓮華「確かにいい策だと思うけど///そんな事したら余計に一刀が傷付くわ 」
〜みんなの妄想〜
愛紗「北郷!貴様よくも姉上とくっついたな!! 」
春蘭「なんて羨ましい(うらやましい)ことを!! 」
思春「死ね!! 」
〜強制終了〜
華琳「却下ね 」
桃香「うぅ、いい策だと思ったのに… 」
みんなで考えていると
蓮華「そういえば気になっていたんだけど月は何でメイド服なんて着てるの? 」
蓮華が言うとみんなが月に注目した。
ジ〜〜
月「へぅ〜、それは… 」
一刀の側に一日でも長くいたいとは言えず月は
月「お…お母さんがメイドさんも花嫁修行の一つだって進めてきたんです 」
小さな嘘をつくことにした。
それを聞いたみんなは
桃香「メイドさんか〜、案外いいかもね一刀くんに『ご奉仕します』ってな感じで♪ 」
ピクンッ!
それを聞いたみんなは何かを感じていた。
蓮華「それはいい策ね 」
華琳「私の情報だと一刀は3日後に退院するそうよ 」
月「それじゃあ満場一致で決定ですね 」
全員『それでは一刀をご奉仕作戦開始! 』
こうして作戦が開始されるのだった。
そして3日後、洛陽病院
ナース「北郷さんまた来てね〜♪ 」
一刀「また来ますよ! 」
鼻の下を伸ばす一刀だった。
一刀「いかん!いかん!俺は何してるんだ! 」
バチバチンッ!
一刀は誤魔化すために自分の頬を叩くのだった。
その時、
ブロロッ!
一台のリムジンが一刀の目の前に停まった。
ウィィン!
そして車の窓が開くと
運転手「華琳様からのお呼びです、お乗り下さい 」
一刀「へっ!? 」
一刀は?を浮かべるが
ブロローッ!
勢いでリムジンに乗せられた。
そしてリムジンの着いた先は
一刀「ここは!? 」
一刀は驚いた。着いた先は間違いなく聖フランチェスカ学園だったのだが
ジャーンッ!!
一刀「何で豪邸になっているんだ!? 」
学園のあった場所には西洋城のような豪邸が建っていた。
一刀「これはどうなってるんだ!? 」
一刀が驚いていると
ギィィッ!
城の扉が開いて中から現れたのは
桃香・華琳・蓮華・月『おかえりなさいませご主人様♪ 』
バァーン!。
そこにはメイド服に身をつつんだ桃香達がいた。
ガシッ!
一刀は頭をかかえた。
一刀「俺は脳まで壊れたのか!?目の前にメイド服の桃香達がいるなんて!? 」
一刀は自分の体を疑っていた。
すると
ムニュッ!
桃香「ご主人様〜早く入りましょうよ〜♪ 」
桃香が胸を当ててきた。
一刀「(にや〜)ハッ!? 」
一刀は一瞬にやけるがすぐに回りを見渡した。
何故なら桃香とこういうことをしていると
愛紗が「姉上に何をするー!! 」と言って問答無用で斬りつけてくるからだ。
しかし、今回は未だに来なかった。
桃香「愛紗ちゃんのことなら心配しなくていいから中に入ろうよ♪ 」
桃香が言うと
蓮華「桃香!あなたばかりずるいじゃないの! 」
月「そうですよ!一刀さんはみんなのご主人様なんですから 」
みんなが言い合うなか、
一刀「それよりこれってどういうこと? 」
一刀が聞くと
華琳「私達からのささやかな退院祝いよ、学園も一日だけ改装してもらったし一部の生徒には休んでもらってるしね♪ 」
恐るべし曹操グループである。
桃香「そんなことより中に入ろうよ♪ 」
一刀は無理矢理城の中に入れられた。
ジャーンッ!
城の中には豪勢な装飾品があちこちにあった。
一刀「(この壺いくらするんだよ!?) 」
一刀が高そうな壺を見ていると
華琳「それはうちにある安物で大体一千万円くらいのものよ 」
聞いた途端に一刀は驚いた。
月「ご主人様、お昼ご飯の用意ができましたよ♪ 」
そして月が出したご飯を食べることにするのだが
桃香「ご主人様、あ〜んして♪ 」
蓮華「ご主人様、こちらを食べてください 」
華琳「ご主人様、私のものを食べられないなんて言いませんよね? 」
月「へぅ、ご主人様食べてください 」
みんなが次々と箸を寄せてくるのに
一刀は耐えきれなくなり
一刀「ご馳走さま!! 」
ダッ!
その場から逃げ出した。
そして一刀が走り去った後、
及川「突然休校なんておかしい思って来てみたら成程な 」
柱の陰から及川が現れた。
及川「かずピーも奥手やなぁあんなかわいいメイドから逃げるやなんて、まぁかずピーの代わりにわいがご奉仕させてもらおうか♪ 」
スッ!
そして及川は懐から薬を取り出した。
及川「科学研究部からすっといた変身薬や!これでかずピーになるで! 」
ゴクンッ!
及川が薬を飲み込むと
ボワンッ!
及川の姿は一刀になっていた。
一刀(及川)「さぁ行くで! 」
そして及川は桃香達の待つ部屋に向かっていった。
その頃、桃香達は
桃香「少しやりすぎちゃったかな? 」
華琳「一刀もあれくらいでだらしないわね 」
蓮華「やはりもう少しおさえた方が… 」
月「へぅ〜! 」
4人が考えていると
ガラッ!
一刀(及川)「ただいま!わ…俺のメイドさん達! 」
一刀に変身した及川が入ってきた。
一刀(及川)「それじゃあたっぷりご奉仕をお願いしようかな♪(パチンッ!) 」
一刀(及川)がウインクすると
全員『はいっ!ご主人様! 』
みんなは及川だと気付いてなかった。
しばらくして
一刀「やっぱり何も食べないで出たのはダメだったな、少しくらいは食べないと 」
ガラッ!
一刀(本物)が扉を開けて覗いてみると
一刀(及川)「ほらほらっ!桃香は乳枕、蓮華は耳かき、華琳は本を読んで、月はア〜ンしてくれよ! 」
全員『はいっ!ご主人様! 』
一刀(及川)がやりたい放題好き放題していた。
一刀(及川)「なははっ!んっ!? 」
そして一刀(及川)が一刀(本物)に気付いて目を合わせた時、メイド達もそっちを向いた。
桃香「一刀くんが二人!? 」
蓮華「どっちが一刀なのだ!? 」
月「見た目が同じで分かりません!? 」
メイド達が困るなか、策を出したのは
華琳「見分ける方法なら簡単よ! 」
華琳だった。
桃香「見分ける方法があるんですか!? 」
蓮華「どうする気だ!もし間違えたら大変なことだぞ! 」
華琳「簡単なことよ、本物一刀ならばね… 」
スッ!
桃香・蓮華・月『? 』
華琳はみんなの後ろに立つと
華琳「これが一番の策よ! 」
バサッ!バサッ!バサッ!
華琳はいきなり桃香達のスカートをめくった!
桃香・蓮華・月『キャッ!?/// 』
慌ててスカートを押さえる3人
桃香「華琳さん何するんですか! 」
蓮華「いきなりめくるでない! 」
月「へぅ〜/// 」
三人が抗議していると
華琳「私はちゃんと言ったわよ一刀を見抜く策だとね、その証拠に二人を見なさい 」
桃香・蓮華・月『!? 』
3人が二人の一刀を見てみると
一刀(左)「もっと見せて〜な〜♪ 」
一刀(右)「見ちゃいかん!見たらあのジジイと同じ変態になってしまう! 」
左の一刀がよだれを垂らしているのに対し、右の一刀は見ないようにしていた。(ここでクイズです。本物はどっちでしょう?答えはまるわかりですけどね)
華琳「一刀(左)が偽物よ! 」
ビシッ!
指された一刀(左)は
ボンッ!
及川「うへへ♪ 」
正体がばれると同時に薬の効き目がきれた。
桃香「騙すなんてひどいですよね〜!## 」
蓮華「その罪は死に値するな!### 」
月「許しませんよ###
」
華琳「首を狩らせてもらうわよ!### 」
ゴゴゴーッ!!
及川「へっ? 」
及川はようやく薬の効き目がきれたことに気付いたが遅かった。
桃香・華琳・蓮華・月『死! 』
この先は恐ろしくて書けないが一言言うなら及川は重傷を負って入院するはめになったとさ
そして一刀は
桃香「ご主人様、あ〜んして♪ 」
蓮華「ご主人様、こちらを食べてください 」
華琳「ご主人様、私のものを食べられないなんて言いませんよね? 」
月「へぅ、ご主人様食べてください 」
一刀「わ…わかったよ!? 」
その後、しばらくの間ご奉仕される一刀だった。
ちなみに一刀に危害をくわえる愛紗達はというと
愛紗「ここから出せ―!姉上が何かされている気がする! 」
春蘭「私も出せ―!華琳様が危ないんだー! 」
思春「右に同じくだー! 」
詠「ここから出しなさいよー! 」
愛紗達は一刀に危害をくわえないようにまとめて幽閉されるのだった。