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42時間目「殴られ一刀の一日(病院編)」

聖フランチェスカ学園


この日は朝から騒動があった。理由は生徒会長である一刀が入院したからである。


漢組


及川「華佗、さっちー、うっきー!かずピーが入院したってほんまかいな!? 」


及川は山岳訓練の時、仮病していていなかったのでよく知らなかった。


華佗「ホントの話だ 」


于吉「噂によると大量出血、足には大怪我、手はボロボロの瀕死の状態だそうですよ 」


于吉が言うと


ガクンッ!


及川「そんな!?もしかずピーがそれで死んだら… 」


友情を感じて落ち込んでいるんだと思う人は甘い。


及川「この小説のタイトル変わって主役はわいになるな〜♪ 」


この小説は終り、次回から新しく『真・恋姫†無双 及川祐の恋物語』が始まります。


(↑嘘ですよ)


そしてそれを聞いた華佗達は


華佗「ありえないだろ 」


左慈「即刻打ち切りだな 」


于吉「どうせやるなら私と左慈の恋物語の方がいいですね♪ 」


ドカッ!


于吉は左慈に蹴られた。


みんなにはっきり言われた及川は


及川「ひどいでみんな!友達やからってあんまりや―! 」


ダーッ!


及川が教室を出ようとすると


ガラッ!


急に教室の扉が開いて


桃香「退いてっ! 」


ドンッ!


桃香が入ってきて及川を撥ね飛ばした。


入ってきた桃香はいきなり華佗の前に立つと


桃香「華佗くん、一刀くんが入院している病院知っていたら教えて! 」


ズンッ!


桃香は華佗に迫ってきた。華佗は病院の息子なので知っていると思ったのだ。


華佗「またか、結構人が来るんだな 」


桃香「またってどういうこと? 」


桃香が聞くと


左慈「今朝から同じこと聞いてくる奴がいたんだよ! 」


于吉「華琳、蓮華、月に凪、恋それに他にもいるかもしれませんがね 」


それを聞いた桃香は


桃香「みんなずる〜い!私も行っちゃうもんね〜 」


ダッ!


桃香は駆け出すが


グイッ!


愛紗に止められた。


愛紗「姉上、まだ場所を聞いていないでしょう!それに今は授業中ですから行くなら放課後にして下さい! 」


桃香「やだ〜!今すぐ会いた〜い! 」


桃香がダダをこねると


愛紗「行くのならお義母上に言いつけますよ 」


すると桃香は


桃香「愛紗ちゃんの鬼〜!わかったよ放課後まで待つよー 」


母には逆らえない桃香だった。


華佗「一刀のいる病院なら隣町の洛陽病院だぞ 」


桃香「わかったよ、それじゃあね〜 」


ダダッー!


桃香は走っていった。


そして扉付近で


及川「痛た… 」


ドカンッ!


また及川を撥ね飛ばす桃香だった。


その頃、一刀のいる洛陽病院では


璃々「お兄ちゃん、これお見舞いのお花♪ 」


一刀「ありがとうね璃々ちゃん 」


みんなより先に璃々が見舞いに来ていた。


璃々「体は大丈夫? 」


璃々が聞くと


一刀「一晩寝たら大分回復したよ 」


一刀は頑丈だけでなく回復力も並外れていた。


とそこへ


ガララーッ!


ナース「北郷さん、具合いはどうですか? 」


美人のナースが入ってきた。


一刀「もうほとんど平気ですよ 」


とはいえ手には包帯、足にはギプス、輸血パックまでしている一刀だった。


するとナースは


ナース「あんまり無理しないで下さいね♪ 」


パチッ!


ナースがウインクすると


一刀「はっ…はい!/// 」


一刀は顔を赤くして答えた。


ナースは別名白衣の天使というがあのナースはまさに天使という雰囲気だった。(実際あの人目当てで入院してくる患者がいるほど)


しかし一刀は忘れていた。


璃々「ム〜! 」


近くに璃々がいたことを


そして璃々は


ボカンッ!★彡


一刀「いたっ!?何するの!? 」


璃々は一刀のギプスを殴ると


璃々「知らないもん! 」


ダッ!


そのまま去って行った。


そして時は進んで放課後


女達の戦いが始まった。


まず最初に来たのは


蓮華「大丈夫か一刀? 」


蓮華だった。


蓮華「私のせいで入院することになってすまないな 」


蓮華が謝ると


一刀「別に気にしてないって少なくとも崖登りは俺が勝手にしたことだしさ 」


二人が言い合いながらもいい雰囲気になっていると


思春「コホンッ! 」


思春がわざとらしく咳を出した。


一刀・蓮華『(ビクッ!?) 』


驚いた二人はすぐに離れた。


思春「北郷、蓮華様を助けてくれたのは礼を言うが私は貴様を認めたわけではないからな覚えておけ! 」


相変わらず一刀に厳しい思春だった。


蓮華「一刀、これは見舞いの品だ、後で食べるといい 」


スッ!


そして蓮華は果物籠(かご)を渡した。


一刀「ありがとうな 」


そして蓮華はもう少しいたかったが思春に「本日は忙しいので」と言われて退き上げることにした。


そして蓮華が去ってから数分後


華琳「一刀、具合いはどう? 」


今度は華琳がやって来た。


一刀「まぁ大丈夫だけど 」


一刀が言うと


華琳「元気そうでよかったわ 」


スッ! パチンッ!


そして華琳が指を鳴らすと


春蘭「北郷、見舞いの品だ! 」


秋蘭「後で食べるがいい 」


桂花「別にあんたにやるんじゃないわよ、華琳様がどうしても渡せ!って言うから仕方なく… 」


そこには見舞いの品を持ってきた春蘭達が現れた。


華琳「一刀、果物籠があるけど誰か来たの? 」


華琳が聞くと


一刀「ついさっきまで蓮華が来てたんだ 」


それを聞いた華琳は


華琳「へぇ…そう(先を越されたわ!) 」


華琳が悔しい顔をしていると


春蘭「しかし軟弱者め!その程度で入院するとは! 」


バシバシッ!


春蘭が一刀を叩いていると


春蘭「もっと体を鍛えんか! 」


バシンッ!


春蘭は一刀をおもいっきり叩いた。その結果…


秋蘭「姉者、叩きすぎだ!北郷の腰がおかしな方に曲がっているぞ 」


春蘭「へっ…!? 」


この後、すぐにナースコールで連絡したが新たに腰の骨を折った一刀だった。


華琳「これ以上いたら悪化しそうだし退かせてもらうわ 」


華琳は残念そうに去るのだった。


そして春蘭は華琳にお仕置きを受けるのだった。


しばらくして


一刀「さてとお腹が空いたし果物でも食べるかな 」


スッ!


一刀が果物を手に取ろうとすると


月「怪我人が自分で剥いちゃいけませんよ! 」


スッ!


果物と包丁は月に奪われた。


月「皮剥きなら私がやりますから♪ 」


シャーッ!


すると月は高速で林檎の皮を剥いていった。


そしてあと少しで全部剥き終る時に一刀が


一刀「本当に月は手際がいいな!お嫁さんにしたら頼もしそうだよ♪ 」


なんて言ったので月は


月「へぅ〜!?お嫁さんだなんて/// 」


シャーッ!!


顔を赤くしながら月は剥き終ったはずの林檎の皮を剥いていき


その結果…


ポツン。


残ったのは林檎の芯だけになった。


月「すみません!すみません! 」


必死で謝る月に対して


一刀「別に構わないよ!俺も変なこと言ったからさ! 」


月「一刀さん… 」


二人がいい雰囲気になっていると


恋「…一刀、お見舞いに来た 」


いつの間にか恋が来ていた。


月「へぅっ!?恋さんいつからいたんですか!? 」


月が聞くと


恋「…月が一刀に林檎の芯をあげたときから 」


ほぼ始めからである。


恋「…お見舞いの品持ってきたから一緒に食べる 」


スッ!


そして恋は饅頭の箱を取り出した。


一刀「ありがとう恋!それじゃあ遠慮なく… 」


パカッ!


一刀が箱を開けると


ポツン。


10個は入る饅頭の箱には饅頭が1個しか入ってなかった。


恋「…ごめん、持ってくる時に待ちきれなくて食べた 」


恋が正直に言うと


一刀「仕方ないよ、俺は気にしないからさ 」


一刀が言うと恋は


恋「…一刀優しい、だから一刀のこと好き♪ 」


ギューッ!!


恋は一刀に抱きついてきたが一刀は重傷なので


一刀「いたたー!放してくれ恋!? 」


恋「…? 」


月「あわわっ!?ナースコールはどこですか!? 」


しばらくして、ナースが駆け付けた時には一刀の背骨が折れかけていた。


そして月と恋が帰ると


一刀「何だか俺って入院してからどんどんひどくないか!? 」


多分気のせいであろう


一刀「また巻き込まれて怪我するのも嫌だし、さっさと寝ちまおう! 」


バサッ!


一刀は布団を被って寝ることにした。


そして一刀が寝てから数分後


桃香「ふぅ、日直だったから遅くなっちゃった 」


桃香が遅れてやってきた。


桃香「愛紗ちゃんがいると一刀くんとイチャイチャするなー!って怒るだろうから振り撒くのも大変だったしね 」


今、病院には桃香しかいない


桃香「てなわけで一刀くんの病室にとうちゃ〜く!具合いはどう? 」


桃香が部屋に入ると


一刀「ZZZ… 」


すでに一刀は寝ていた。


桃香「気持ち良さそうに寝てるね♪ 」


すると寝ている一刀を見た桃香は


桃香「お邪魔しま〜す 」


スッ!


一刀のベッドに入り込んで


桃香「おやすみなさい 」


そのまま寝てしまった。


しばらくして


愛紗「全く姉上に振り撒かれてしまうとは! 」


鈴々「鈴々は何と無く気持ちが分かるのだ!愛紗のことだから『おのれ北郷めー!』とか言ってお兄ちゃんを痛めつけるのがオチなのだ 」


鈴々にはっきり言われた愛紗は


愛紗「何を言うのだ鈴々!私だって鬼ではないのだ!いくら相手が北郷でも怪我してる者に攻撃なぞせん! 」


愛紗は言い切るのだった。


そして二人は一刀の病室に着くと


鈴々「お兄ちゃん元気なのかなのだー? 」


愛紗「鈴々、元気でないから入院しているんだろう… 」


そして愛紗がベッドを見ると妙に膨らんでいた。


鈴々「お兄ちゃんはここなのだな、起きるのだー! 」


ガバッ!


鈴々が強引に布団を取るとそこには…


一刀「ん…ん… 」


桃香「う〜ん… 」


一刀と桃香が絡み合って寝ていた。


それを見た愛紗は


ブチンッ!!


青筋が立っていた。


一刀「ん…誰か来たのか? 」


一刀が目を覚まして前を見てみるとそこには


愛紗「私がいないところで何をしているんだ貴様は!!! 」


ゴゴゴッ!!


後ろに炎を燃やして、鬼の角がはえた愛紗が立っていた。


一刀「何って…!? 」


一刀が回りを見てみると


桃香「う…う〜ん 」


一刀が桃香を押し倒すような形になっていた。


一刀「誤解だ!?俺はホントに何も知らないんだ!? 」


一刀は必死に言うが


愛紗「聞く耳持たん!!### 」


ドカッ!


一刀「あー!? 」


愛紗にボコボコにされる一刀だった。


そして


華佗「具合いはどうだ? 」


左慈「起きてるか? 」


漢組のみんなが来た時にはすでに


蒼魔「一刀、お前病院に来た時よりボロボロになっていないか? 」


ミイラ男と化した一刀が寝ていた。


これにより退院期間が長くなった一刀だった。


ちなみに孤狼は一刀のボロボロの原因が分かったのか後ろで笑っていた。


ちなみに凪はというと


凪「私のようなものが行ってもいいのだろうか? 」


必死になって悩んでいた。


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