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38時間目「麗羽達の宝探し」

久々の登場の麗羽達の話です。

聖フランチェスカ学園・倉庫


この場所には創立以来のものが中に入っている。


普段は生徒会長である一刀が鍵の管理をしているのだが


猪々子「麗羽様!漢組が体育している間に鍵を盗んでおきましたよ! 」


麗羽「ご苦労ですわ猪々子 」


久々の登場で忘れている人もいるかもしれないがこの人は元生徒会長の袁紹麗羽である。


斗詩「麗羽様〜、かってに鍵を盗んでよかったんですか〜!?会長さんなら理由を話せば鍵を渡してくれたと思いますけど… 」


斗詩が言うと


麗羽「お黙りなさい!何でこのわたくしがあんなブ男さんに頼まなくてはいけないのですの! 」


麗羽は自分を会長の座から蹴り落とした一刀をひどくにくんでいた。


猪々子「麗羽様、そんなことよりさっさと中に入りましょうよ誰か来たら大変ですよ!? 」


猪々子が言うと


麗羽「あなたにそんなこと言われなくてもわかっていますわ! 」


ちなみに今は授業中であり、この3人は授業をサボっていた。


ガチャリッ!


倉庫の鍵を開けて中に入ると


麗羽「さっさと誰か来る前にお宝を探しますわよ! 」


3人の目的は宝探しだった。


猪々子「でも麗羽様、何でこの倉庫にお宝があると思ったんですか? 」


猪々子が聞くと


麗羽「わたくしの勘ですわ! 」


キッパリ!


これを聞いた二人は


猪々子「雪蓮先輩の勘なら頼りになるけれども 」


斗詩「麗羽様の勘は当てにならないもんね 」


二人がひそひそ話していると


麗羽「二人共!無駄口たたいてないでさっさと探しなさい! 」


麗羽が怒鳴り出した。


そして倉庫で宝を探すこと30分。


いまだに宝は見付からなかった。


斗詩「見付かりませんねー!? 」


麗羽「諦めないで探しなさい! 」


麗羽も実は探すのを諦めかけたその時、


猪々子「んっ!?何か古い紙があるぞ 」


猪々子が一枚の紙を見付けた。


麗羽「猪々子、何か見付けましたか? 」


麗羽が猪々子に近寄ると


猪々子「何かボロい紙を見付けましたよ 」


麗羽「ボロい紙ですって? 」


スッ!


麗羽が猪々子から紙を奪って見てみると


麗羽「こっ…これは!? 」


その紙は所々虫食いがあるが確かに『フランチェスカ学園の屋内プールにた〇らを埋める』と書かれていた。


麗羽「これはまさしく宝の地図ですわ!?二人共、探しに行きますわよ! 」


斗詩「今からですか!?授業はどうするんですか!? 」


斗詩の質問に麗羽は


麗羽「授業なんて行ってたら宝を横取りされてしまいますわよ!授業はサボりますわ! 」


※絶対に麗羽の真似はしないでください。


斗詩「はぁ〜、そんなんのだから夏休みに補習を受ける羽目になったのに 」


斗詩は溜め息をつくしかなかった。


猪々子「諦めなって斗詩、麗羽様についてきた時点でこうなることは分かるじゃないか!それに麗羽様の言う通り早くしないと奪われちまうしな! 」


斗詩「もうっ、文ちゃんまでそんなこと言って!今は授業中だから私達以外はみんな授業を受けているからこの事に気付く人なんているはずないのに〜 」


確かに普通なら斗詩の言う通りなのだが彼女達は知らなかった。学園で唯一授業を受けていなかった人が近くで話を聞いていたことを


その人は…


璃々「(宝の地図〜?お兄ちゃんに知らせなくちゃ!) 」


この学園の生徒副会長である璃々ちゃんだった。


そして授業が終わった時


一刀「麗羽達が授業をサボって宝探ししてるって!? 」


璃々「うんっ! 」


璃々は生徒会長室にてさっきのことを一刀に報告していた。


一刀「どうりで倉庫の鍵がなくなっていたはずだ!? 」


一刀が少し驚いていると


璃々「お兄ちゃん!璃々も宝探しがしたい♪ 」


キュゥ〜ン。


まるでチワワのようなつぶらな瞳をする璃々の頼みを一刀が断れるはずがなく


一刀「仕方がないな、麗羽達を連れ戻すついでに宝探しをしよっか 」


璃々「やった〜♪ 」


璃々は喜んでいた。


しかしこの時、一刀は気付いてなかった。生徒会長室の扉付近で話を盗み聞きしているものがいることを


?「いいこと聞いちゃったわね♪ 」


漢組


卑弥呼「北郷は会長として授業をサボった麗羽を連れ戻すために午後の授業は休むそうじゃ! 」


この時、漢組の生徒は思った。


全員『(一刀もサボりだろ) 』


しかし決して口に出す人はいなかった。


その頃、麗羽達は


麗羽「この地図によると入り口前の噴水から右に30m進んで… 」


斗詩「あのぅ麗羽様、宝の場所が分かっているのに何でいきなり宝の場所に行かないで探しに行くんですか? 」


斗詩が聞くと


麗羽「あなた馬鹿じゃありませんの!それではおもしろみがないではありませんか! 」


ちなみに当然のごとく3人の中で一番馬鹿なのは麗羽である。


麗羽「そんなことよりもさっさと行きますわよ! 」


そして麗羽達は進んでいった。


その頃、一刀と璃々は


璃々「お兄ちゃん、どうやってお宝見付けるの? 」


確かに地図を持っていない一刀達では探しようがないどうするのか璃々が聞いてくると


一刀「ちょっとした秘策があるのさ♪ 」


そして一刀がついた先は電話ボックスだった。


一刀「確か受話器を持って0123456789を押すと… 」


ピッピピピッ!


一刀がお金を入れずに番号を押すと


ウィーンッ!


電話ボックスから音が鳴り出した。


一刀「この画面を見てごらん 」


璃々「? 」


璃々は?を浮かべたが一刀に抱かれて画面を見てみると


言い忘れていたがこの電話はテレビ電話である。


そして璃々が画面を見た先には


璃々「あれっ?道場が見えるよ!? 」


ちなみに今いる場所から道場まではかなり離れている。


一刀「今写っているのは道場近くにある電話ボックスの画面だよ 」


簡単にいうと他の電話ボックスの見た画面が見えているのだ。


一刀「これを使って麗羽達を探そう! 」


璃々「うんっ♪ 」


なぜ一刀がこの事を知っているかというと、この学園の施設のほとんどが飛琳先生によって既に改造されている。先頭中でも同じことをしていたのでもしかしたらと一刀は思ったのだった。


そして一刀達が麗羽達を探していると


一刀「いたっ!屋内プールの近くか! 」


ついに麗羽達を発見した。


一刀「行こうっ!璃々ちゃんっ! 」


璃々「うんっ! 」


ダダッ!


一刀は璃々ちゃんを背負いながら走り出した。


?「面白そうなことになったわね♪ 」


そしてその様子をみていた人も後を追って行った。


屋内プール


麗羽「地図によるとこのプールの床下にお宝があるそうですわね。二人共準備はよろしいですか! 」


猪々子「準備万端っすよ! 」


斗詩「いいのかな? 」


ジャキンッ!


二人の手にはドリルとスコップが握られていた。


麗羽「お宝が見付かればわたくしが再び生徒会長になってあのブ男さんに一泡吹かせてやりますわ!オーホッホッホ! 」


麗羽が高笑いしていると


一刀「残念だがそれは無理な話だ! 」


ビクッ!?


麗羽達が声のした方を向くと


一刀「あんたに生徒会長をやらせたら学園がめちゃめちゃになるからならせるわけにはいかないぜ! 」


璃々「お兄ちゃんの言う通りだもん! 」


猪々子「会長の言う通りだ! 」


斗詩「麗羽様に会長は無理です! 」


麗羽「何言ってますのあなた達!### 」


猪々子・斗詩『あっ!? 』


どさくさに紛れて猪々子と斗詩も叫んでいた。


一刀「宝はともかく、生徒会長を渡すわけにはいかない! 」


一刀が叫ぶと


?「宝はいらないんだ♪だったら… 」


ビュンッ!


急に人が飛んで来て麗羽達を抜き去ると抜き去った人は


雪蓮「宝は私が貰うもんね〜♪ 」


一刀達の話を盗み聞きしていたのは雪蓮だった。


雪蓮「宝が手に入ったら女子寮管理人なんて辞めて豪遊するんだもんね〜♪ 」


ダダッー!


走り去る雪蓮を見た麗羽は


麗羽「お待ちなさい!宝はわたくしの物ですわよ! 」


猪々子「麗羽様待ってくださいよー!? 」


斗詩「すみません会長さん!お説教なら後で聞きますから! 」


ダダッ!


麗羽達も走り出した。


一刀「あっ!?待てっての!璃々ちゃん行くよ! 」


璃々「うんっ! 」


一刀達も走り出した。


そして全員が屋内プールに入ろうとした時、


キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン♪


授業終了のベルが鳴って少しした時に全員が入っていった。


次々と人が中に入るなか


一刀「待たないかっ! 」


バタンッ!


最後に走っていた一刀達が扉を開けるとそこには…


愛紗「/// 」


思春「/// 」


華琳「/// 」


一刀「あれっ!? 」


前の授業の体育が終り、スク水から着替えていた2年C組がいた。


そして当然のごとく…


愛紗「堂々と入るとはいい度胸だな!### 」


思春「殺してやる!### 」


華琳「見損なったわよ一刀!### 」


一刀「誤解だー!? 」


ドガバキンッ!!


2年C組のほとんど全員から集団リンチを受ける一刀であった。


一方、先に入った雪蓮と麗羽達は


麗羽「こうなったら雪蓮さんを倒してしまいなさいな! 」


猪々子・斗詩『あらほらさっさー! 』


二人が飛びかかるが


雪蓮「あらっ、学生時代『江東の小覇王』と呼ばれた私に二人がかりとはいえ勝てるのかしら? 」


雪蓮の実力は恋くらいのものであった。雪蓮が言うと


斗詩「確かに武力では敵いません(かないません)が弱点を知ってますから! 」


シュッ!


そして斗詩は懐から一枚の紙を飛ばした。


雪蓮「あの紙は!? 」


飛ばされた紙には一万円札が挟まっていた。


雪蓮「お金〜♪ 」


ピョンッ!


雪蓮はお金めがけて走り出した。


麗羽「さてと、ようやく邪魔者が片付いたところで宝を掘り起こしますわよ! 」


バコッ!。


まずはプールのタイルをはがすと


ザクザック!


床を掘り始めた。


そして


カツンッ!


何かに当たると


麗羽「ついにお宝発見ですわ! 」


麗羽が見てみるが


猪々子「おかしいですよこれ。何で汚い袋に入ってるんですか? 」


床から出たのは古いゴミ袋だった。


斗詩「それに袋が黒くて分かりにくいですけど中身も腐ってますけど!? 」


宝が腐るなんてありえないと考えていると


一刀「ちょっと地図を見せてみな! 」


そこに木刀で体を支えた一刀が現れた。


一刀が地図を見てみると


一刀「これは宝の地図なんかじゃない!ゴミ捨て場の見取り図だ 」


麗羽達『ゴミ捨て場の見取り図〜!? 』


麗羽達は驚いた。


一刀「前に学園長から古い見取り図を倉庫にしまうように言われたから間違いない 」


一刀が言うと


麗羽「そんなっ!? 」


猪々子「くたびれ損の骨折りもうけかよ!? 」


斗詩「逆だよ文ちゃん!? 」


バッターンッ!


麗羽達は倒れ出した。


ちなみに地図の『屋内プールにた〇らを埋める』は宝ではなく(たわら)であることが後に判明した。


そして麗羽達は授業をサボった罰として補習授業が行われることになった。


そして真実を知った雪蓮も寝込んだという。


まず始めに気付いたことがあります。何と前話の時点で投稿話数が前作を合わせて100話を達成しました。これからも頑張りますのでよろしくお願いします。

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