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37時間目「幼児一刀の大冒険」

転入生が多く入った始業式が無事に終り(?)、今日から普通の授業が始まった。


ある日の朝、理科室


ギィィィンッ!


この場所で新たに作られた部活が朝から活動していた。


真桜「もうちょいで完成やな! 」


2年C組 李典真桜。関西弁を話す巨乳の発明オタクで新しく作られた科学研究部の部長でもある。


ちなみに他の部員は


鉄「出来たぞ!我が傑作の発明品その名も『自動じょうろ』中に入っている水が空になったとしても横に取りつけてあるボトルを繋げれば水が入るのだ! 」


漢組の転入生、司郎鉄。


銀「どうせなら可愛いく象さんの形にしようよ♪ 」


2年C組の転入生、鉄の双子の妹である司郎銀。


二人は発明好きな双子なのだ。


二人が完成した発明を喜んでいると


真桜「つ〜か、それって単なる予備水のついたじょうろやん、自動じゃなくて手動やし! 」


真桜に突っ込まれた。


鉄「発明は失敗がつきものなんだ!いつかは成功するさ! 」


うまくごまかされた。


鉄と銀はたまに凄い発明をするからいいものの、問題は真桜の方だった。


銀「真桜ちゃんだって自動竹籠編み機っていいながら手動じゃないですか 」


ガーンッ!


事実であった。


真桜「うちらって何してんのやろ、それに比べて飛琳先生は凄いなぁ 」


科学研究部顧問・神龍飛琳。彼が作った発明品は数知れず、ついには学園長に無断で学園の改造までする始末である。


真桜「この間も変な薬品つくってたしな 」


スッ!


真桜は棚に置いてあったフラスコに入っていた薬品を取り出した。


とその時、


ツルリッ!


真桜「うわっ!? 」


ドスンッ! ポ〜イッ!


真桜が足を滑らせて尻餅をついた拍子に薬が高く飛んだ。


ピュ〜!


真桜「あわわ!? 」


幸い蓋がしてあるので中身は溢れない(こぼれない)が高く飛んだ薬はそのまま落下してくる。


そして落ちてくる薬に対して真桜は


真桜「あわわ!?レシーブ! 」


パシッ!


とっさにレシーブした。


ピュ〜!


レシーブされた薬は銀の方に飛んでいく


銀「え〜っと!? 」


突然のことに慌てた銀は


銀「トッ…トス! 」


パシッ!


慌ててトスをした。


そして飛ばされた薬めがけて


鉄「トスされたらアタックだー! 」


バシンッ!


鉄がアタックをした。


真桜「ってあほぅ!アタックしてどないすんねん! 」


真桜が突っ込むがもう遅い、


アタックされた薬はそのまま扉の方に飛ばされた。その時、


ガラッ!


一刀「朝から何騒いでるんだ! 」


一刀が扉を開けて入ってきた。


そして…


ガッチャーン!


薬は一刀にぶつかってしまい、一刀は薬まみれになった。


真桜「あわわ!?会長はんだいじょぶかいな!? 」


真桜が聞くと


一刀「大丈夫なわけな…うっ!? 」


ブシューッ!!。


突然一刀の体から煙が吹き出てきた。


そして


真桜「だいじょぶかいな!? 」


真桜が見た時には既に


小一刀「お姉ちゃん誰でちゅか? 」


一刀の姿は子供へと変わっていた。


真桜「何でこうなるんや!? 」


鉄「今の薬って!? 」


鉄が割れたフラスコを見てみるとフラスコには『ア〇トキ〇ン4869液体型』と書かれていた。


真桜「んなもん置くなや!? 」


ちなみにその薬は一歩間違えれば毒薬である。


銀「そんなことよりも一刀がいないよ!? 」


銀の言う様にいつの間にか一刀の姿が消えていた。


鉄「探したいのはやまやまだが今は元に戻す薬を探すんだ! 」


そして科学研究部は一刀のことはほっておいて薬探しを始めた。


そして一刀が向かった先は


しばらくして


漢組


華佗「ホントに一刀なのか!? 」


左慈「信じられねぇぜ!? 」


于吉「一刀くんはいくつでちゅか〜? 」


于吉が聞いてみると


小一刀「5歳でちゅ 」


これを聞いたみんなは


左慈「テメェ一刀!ふざけるのもいい加減にしやがれ!! 」


グイッ!


左慈が小一刀に掴みかかると


小一刀「びぇぇ〜ん!このお兄ちゃん怖いでちゅ〜! 」


小一刀が盛大に泣き始めた。


于吉「ダメですよ左慈、今の一刀は5歳児なんですから優しくしなくては!もう大丈夫でちゅよ〜♪ 」


そしてみんなは起用にあやす于吉を見て


華佗「于吉ってお父さんよりいいお母さんになれそうだな!? 」


華佗が呟く(つぶやく)と


于吉「そりゃそうですよ!いつか左慈との子供ができたら私があやしますからね♪ 」


そんなことが起きるわけなかろう


ちなみにこの時、左慈が于吉を蹴り飛ばそうとしていたがまた一刀が泣かれては面倒なのでみんなに押さえられていた。


そんな時


華佗「あれっ!?一刀がいないぞ!? 」


いつの間にか一刀の姿が消えていた。


于吉「仕方ないですね手分けして探しましょう! 」


こうして漢組による一刀捜索が始まった。


ちなみにその頃、一刀はというと


小一刀「ここどこでちゅか〜? 」


テクテク


可愛いく廊下をテクテク歩いていた。


そして小一刀が2年B組の方に歩いていると


沙和「あの子はどこの子なの〜? 」


沙和に見付かった。


沙和「名前は何ていうの〜? 」


沙和が聞くと


小一刀「ほんごうかずとっていうのでちゅ〜 」


小一刀が言うと


沙和「(会長さんの弟かな〜?) 」


沙和は思っていたが


小一刀「可愛いいお姉ちゃんここどこでちゅか? 」


可愛いいと言われた沙和は


沙和「すっごくいい子なの〜♪お姉ちゃんについてくるの〜 」


可愛いいと言われて沙和は疑問を忘れていた。


そして沙和が2年B組に連れていくと


桃香「可愛いい〜♪ 」


ギュ〜ッ!


小一刀「お姉ちゃん苦しいよ〜!? 」


桃香に抱き締められていた。


沙和「桃香ちゃん!そんなに抱き締めたらかずくんが潰れちゃうの〜! 」


サッ!


沙和は桃香から小一刀を取り上げた。


桃香「ごめんごめん!ってかずくんって何? 」


桃香が聞くと


沙和「かずとって名前だからかずくんなの〜♪ 」


沙和が言うと


桃香「ふ〜ん、でも一刀くんと同じ名前なんて変わってるねー 」


桃香は不思議に思っていた。



小一刀「お姉ちゃんどうしたのでちゅか? 」


小一刀のつぶらな瞳を見ていると


桃香「かわい〜い♪ 」


ギュ〜ッ!


そんなことを忘れてしまった。


桔梗「これこれ、何をしとるか!授業を始めるぞ! 」


いつの間にか授業の時間になって担任の桔梗先生が入ってきた。


桔梗「んっ?その小僧は誰じゃ? 」


桔梗は桃香に抱かれている小一刀を見付けた。


桃香「迷子のようなんですようちで預かっちゃダメですか? 」


桃香が聞くと


桔梗「ダメじゃ!学園を託児所と一緒にするでない! 」


ひょいっ!


桔梗は小一刀の首ねっこを掴んだ。


小一刀「高いでちゅ〜 」


小一刀は上げられたことを喜んでいた。


桔梗「これ小僧!おとなしくせんか! 」


掴まれながらも暴れまくる小一刀を桔梗が叱ると


小一刀「うぅ…びぇぇ〜ん! 」


小一刀は泣き出した。


桔梗「こっ…これ!泣き出すでないわ!? 」


桔梗は一生懸命あやすがなかなか小一刀は泣き止まない


穏「子供が泣き出す理由ってお腹が空いたんじゃないですか〜? 」


穏が言った後、みんなが見つめた先は


ジーーッ。


ドドーンッ!!


桔梗の爆乳だった。


桔梗「何を見つめておるか!わしはまだ乳なぞ出んぞ!/// 」


桔梗が言うと


桃香「そんなに大きいのに出ないなんて役立たずですね 」


沙和「だったらせめておしゃぶりの代わりにするの〜 」


周りがそれはいい考えだと思い、桔梗を見つめると


桔梗「仕方がないのぅ///泣かせたわしにも責任あるし少しだけじゃからな/// 」


スッ!


桔梗は服を脱ぎ出したが


凪「あのぅ皆さん、いつの間にか子供がいませんが!? 」


バァンッ!。


凪の言う様にいつの間にかさっきまで掴まれていた小一刀の姿が消えていた。


その頃、小一刀は


小一刀「ひっく!ひっく!もう帰りたいよ〜 」


泣きながら廊下を歩いていた。


ちなみに一刀は小さい頃、危険を感じるとよく脱出する癖があり幼稚園の頃はよく注射の日には抜け出したものであった。


今の一刀は精神的にも子どもなため危険を感じると脱出していた。


小一刀が泣きながら歩いていると


璃々「どうしたの君? 」


璃々ちゃんに出会った。


小一刀「あのね、帰りたいのに帰り道が分からないの 」


小一刀が言うと璃々は


璃々「じゃあ璃々が帰り道を教えてあげるね♪ 」


ギュッ!


璃々は小一刀の手を引きながら歩いていった。


この時、小一刀は


小一刀「(何だか心臓がドキドキするでちゅ///) 」


元の姿でも感じない恋を感じていた。


璃々「この道を真っ直ぐ行くと外に出られるよ♪ 」


小一刀「ありがとう君って詳しいんだね/// 」


小一刀が顔を赤くしながら言うと


璃々「一刀お兄ちゃんに教えてもらったんだよ♪ 」


璃々が言うと


小一刀「一刀お兄ちゃん? 」


小一刀は自分の名前と同じことに驚いていると


ブシューッ!!


璃々「あれ?何だか煙が出てるよ 」


小一刀「えっ? 」


小一刀の体から煙が出たことに驚いていると


ブシューッ!!


璃々「うわっ!? 」


煙が盛大に吹き出した。


やがて煙がはれていくと


一刀「何でここにいるんだ? 」


煙の中から一刀が現れた。


璃々「あれっ?あの子がお兄ちゃんになっちゃった!? 」


突然のことに璃々が驚くと


一刀「どうしたのかな璃々ちゃん? 」


ヌッ


一刀が聞いてきたので


璃々「何でもない♪ 」


璃々は忘れることにした。


そして二人が話していると


真桜「会長〜! 」


遠くの方から真桜の声が聞こえてきた。


真桜「棚を見たら大きくなる薬を発見したで〜! 」


真桜が薬を持ちながら走ってくると


つるりっ!


真桜「うわっ!? 」


ドスンッ! ポ〜イッ!


また真桜は尻餅をついて薬を投げてしまった。


その結果…


バシャッ!


またも一刀に薬がかかってしまった。


真桜「あわわ!?会長だいじょぶかいな!? 」


真桜が聞く前に


ブシューッ!!。


一刀から煙が吹き出した。


璃々「お兄ちゃん!? 」


真桜「またややこしいことに!? 」


やがて煙がはれてくると


大一刀「ここは一体? 」


バァーン!。


今度は大人になった一刀が現れた。


璃々「お兄ちゃんがお父さんになっちゃった!? 」


真桜「なんでやねん!早く元に戻さんと…!? 」


しかし真桜が大一刀を見てみると


さすがは美形の父を持つだけあってなかなかのいい男だった。


真桜「もうちょっとこのままでええかもしれへんな/// 」


真桜は大人になった一刀にみとれていた。


結局一刀が元に戻ったのは会議で出かけていた飛琳先生が帰ってきた放課後だったという。


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