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35時間目「九州旅行最後の日」

タイトルの通り九州編の終りです。

九州五日目の朝


桃香「…(じ〜)… 」


華琳「…(じ〜)… 」


蓮華「…(じ〜)… 」


月「…(じ〜)… 」


この日は互いに見つめあっていた。


何故なら三日目と四日目に蓮華と華琳がした抜け駆けが発生するかもしれないからである。


そのため朝御飯は眠らされないようにほんの数口しか食べなかった。その結果


全員『(ぐ〜〜〜〜) 』


全員のお腹の音が盛大に鳴った。


桃香「お腹空いたよ〜、ご飯食べたいよ〜 」


愛紗「ダメですよ姉上、食べたら寝てしまいます! 」


実はみんなは知らなかった。


この朝御飯には一刀の祖父である刃が眠り薬を仕組んでいたことを


その様子を陰から見ていた刃は


刃「(早く食べんかい!寝たらわしがいいことしてやるぞい♪) 」


絶対にエッチなことを企んでいた。


そんな時、


ガララッ〜


道場の扉が開くと


一刀「何してるんだみんな? 」


一刀が現れた。


桃香「何でもないよ〜、それより何か用? 」


桃香が聞くと


一刀「これから父さんと川に行くけど一緒にどうかなって? 」


一刀の言葉に全員が


全員『行くっ! 』


了承した。それを陰から見ていた刃は


刃「(馬鹿孫め〜!#あと少しじゃったのに!まぁいいわしも川に行っちゃうもんね〜♪) 」


刃が浮かれて川に行く準備をしようとしていると


ガシッ!


切刃に肩を掴まれた。


切刃「お父さん、出かける前にあなたが台無しにした朝御飯を残さず全部食べてくださいね〜### 」


切刃は顔は笑っていたが小さな青筋が立っていた。


たとえ親子であってもこの状態の切刃には誰も逆らうことが出来ず


刃「わかりました残さず食べさしてもらいます!? 」


刃は仕方なく自分が仕込んだ眠り薬入りの朝御飯を食べるはめになってしまった。


その頃、一刀達は



桃香「透き通っていてきれいな川ですね〜♪ 」


鈴々「お魚はいるのかなのだ? 」


そこにはきれいな川が流れていて、ちゃんと川魚もいた。


優刀「それじゃあ僕と一刀は焚き火の準備をするから君達は魚をとってくれるかな? 」


優刀が言うと


全員『わかりました♪ 』


全員が答えるのであった。


しかしこの時、みんなは気付いてなかった。これから先に大変なことが起きることを…


桃香「冷た〜い!? 」


みんなは靴を脱いで川に入ると川の冷たさにほとんどが驚いていた。


美以「お魚いっぱいとるのにゃ〜♪ 」


ミケ「とるにゃ〜♪ 」


トラ「とるのにゃ〜♪ 」


シャム「にゃ〜♪ 」


パシャッ!パシャッ!


やはり美以達は猫なだけあって魚をとるのが得意のようだ。


熊のように魚を手で弾きながらとっていると


鈴々「鈴々もやるのだ! 」


バシャッ!


鈴々が美以達の真似をして手で弾いてみるが、そう簡単にとれるはずがなく失敗しさらに


季衣「何すんだこのちびっこ!### 」


弾かれた水が季衣にかかって季衣が怒り出した。


鈴々「わざとじゃないから許してほしいのだ! 」


季衣「いいや!絶対にわざとだろっ!### 」


この二人はいつも小さなことが原因で喧嘩しているのだ。


季衣「喰らえちびっこ! 」


バシャッ!


季衣が鈴々に向かって水をかけると


鈴々「よくもやったなー春巻き!### 」


バシャッ!


お返しに鈴々も水をかけた。


季衣「ヘへ〜ん♪何度も喰らうもんか 」


サッ


季衣は水を避けたが


ザバッ!


季衣が避けたせいで後ろにいた思春にかかってしまった。


思春「貴様らー!### 」


バシャッ!


思春は水をかけるが狙いがそれて地和に


水をかけられた地和は


地和「ちょっと!ちぃは何もしてないのにひどいじゃない!### 」


それから壮絶な水のかけあいが始まった。


一刀「お〜い!魚はとれたか? 」


準備を終えた一刀が川に寄ってみると


そこには…


愛紗「よくもやったな喰らえっ! 」


春蘭「華琳様に水をかけるな! 」


亞莎「ずぶぬれです〜 」


そこはまさに修羅場とかしていた。


一刀「みんな!やめ… 」


一刀が叫んで止めようとすると


桂花「うっさいわね黙りなさいよ!### 」


バシャッ!


止めようとした一刀は逆に水をかけられた。これぞまさしく水も滴る(したたる)いい男。


一刀「いい加減にしろっ!### 」


ピタッ


修羅場は一刀が叫んだおかげで何とかおさまった。


しばらくして


パタパタッ


風になびく服の近くに


桃香「へくしゅんっ! 」


タオルにくるまれた桃香達がいた。


優刀はこんなときのためにあらかじめタオルを全員分持ってきていた。


パチパチッ!


焚き火にあてられた魚からこうばしいにおいがすると


一刀「そろそろ焼けたかな? 」


パクッ!


一刀が一口食べてみると


一刀「うん!いい焼き具合いだよ父さん♪ 」


優刀「それはよかったな一刀。みんなも遠慮しないで食べなさい 」


優刀に言われてみんなも魚を手にとって一口食べてみると


桃香「おいし〜い♪ 」


蓮華「魚を焼くとこんなに美味しいとはな!? 」


華琳「今度うちのシェフに頼んで献立に入れてもらおうかしら 」


月「いい焼き加減ですね♪ 」


それぞれが反応をして喜んでいると


ガササッ


みんなは気付いてなかったが茂みの中に刃が隠れていた。


刃「(寝過ぎたと思っていたが間に合ったようじゃのう) 」


チラリッ


そして刃は干してある下着に目を向けると


刃「(もらったー!) 」


バッ!


刃が下着めがけて飛んだ時


ビュッー!!


パッ!


突然吹いた強風により桃香の下着が飛ばされてしまった。


風に飛ばされた下着は


パサッ!。


一刀「んっ? 」


見事に一刀の頭の上に落ちた。


桃香「はっ!?/// 」


それを見た桃香は赤面し


一刀「何?どうしたの? 」


一刀が聞いた直後


チャキッ!


愛紗「お前はまたしても〜### 」


怒りの愛紗が青龍偃月刀を持って構えていた。


一刀「何で怒ってるの!? 」


一刀が答えを聞く前に


愛紗「この変態が―!### 」


ドッカーン!!。


愛紗の怒りが爆発した。


しばらくして


一刀「何だか俺って夏休みになってからひどい目にあい続けてない? 」


多分気のせいであろう。


そして夕方になって一刀の家に着いた時、明日は何をしようかなと桃香達が考えていると


ピロピロピンッ♪


華琳の携帯が鳴り出した。


華琳「誰からかしら? 」


ピッ!


華琳が携帯を開くと


?「お嬢様!大変でござります!? 」


電話の相手は華琳の家の執事長だった。


華琳「何があったの!? 」


華琳が慌てて聞くと


執事長「旦那様(華琳の父)がお嬢様に会えないばかりに暴れているのでございます!?このままでは屋敷が壊されてしまいますので大至急お戻り下さいませ 」


華琳父「華琳に会いたいよ〜! 」


ものすごく迷惑な父だった。


華琳は呆れながら携帯をきると


華琳「仕方がないわね、春蘭、秋蘭、桂花、魏のみんな仕方がないから家に帰るわよ 」


魏のみんなは華琳の家に寝泊まりしているのだ。


華琳「一刀、次に会うのは二学期の始業式でね 」


華琳はそう言うと去って行った。


桃香「じゃあ私達はもうちょっといよ… 」


桃香が言おうとすると


愛紗「姉上、お母様から電話です 」


電話と聞いて桃香がびくびくしながら電話をとると


桃香「もしもし…!? 」


すると


桃香母「桃香!よそ様の家に厄介になってないで早く帰ってきなさい!帰らないと池に投げ込みますよ!### 」


ピッ!


桃香は電話をきると


桃香「愛紗ちゃん、みんな急いで帰ろう! 」


即答だった。


蓮華「みんなが帰るのなら我々も帰るしかないな 」


蓮華が言うと


シャオ「え〜!!シャオはまだいたいよ〜 」


シャオが言うと蓮華は


蓮華「お母様一人では姉様を見張るのは大変だろうか! 」


夏休みの間、家に帰った雪蓮は母から家事を言いつけられるのだがすぐに脱走するため大変なのだ。


こうして蓮華達も帰ることになった。


残りのみんなもそれぞれ理由があって帰ることになった。


そしてみんなを見送った後一刀の母の切刃は


切刃「(あの中の誰かがうちに嫁いだら面白そうね♪) 」


なんて事を考えていた。


ちなみに刃はというと


刃「わしが悪かったから許してくれ〜!! 」


飛び出したところをみんなに見付かってしまい罰として木に縛られていた。


優刀「さて一刀、夏休みが終わるまで鍛練するぞ! 」


一刀「わかったよ父さん! 」


こうして九州での長い旅行は終りを告げた。


次回から夏休みあけの二学期が始まり、送られたオリキャラのほとんどが登場する予定です。

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