31時間目「楽しいお祭り」
九州二日目の夜
ピ〜ヒャラピ〜ヒャラ♪
外から笛の音が聞こえた。
鈴々「おばちゃん、今の音は何なのだ? 」
鈴々が聞くと
切刃「今の音はお祭りの笛の音よ 」
切刃が言うと
鈴々・季衣・シャオ・美羽・美以・ミケ・トラ・シャム・タンポポ『お祭り!? 』
お祭りという言葉を聞いてちびっこ達が騒ぎ出した。
優刀「いい機会だからみんなで行ってきたらどうだ? 」
優刀が言うとみんなは喜ぶが
シュン。
すぐに昼間のように落ち込んでいった。
蓮華「行くのは構わないけど 」
華琳「この格好じゃね 」
ちなみに彼女達は全員制服姿である。別に制服でも構わないような気がするが一部のものはどうせなら浴衣で一刀とロマンチックになりたかったと落ち込んでいた。
そんな彼女達を見た切刃は彼女達の考えを察すると
切刃「皆さん、浴衣の心配ならいりませんよ、あたしのお古でよければ全員分ありますから 」
そして切刃は居間から出ていくと自分の部屋からたくさんの廿楽を持って戻ってきた。
廿楽の中身は
ジャーンッ!
たくさんの浴衣が入っていた。
切刃「どれでも好きなのを着なさい、あたしが着せてあげるから! 」
切刃が言うとみんなは浴衣を選びまくったが
華琳「でも何でこんなに浴衣があるのかしら? 」
華琳が一つの疑問に気が付いた。
確かにお古といっても50着以上はありすぎる。
その答えは…
切刃「うちの変態親父(刃)が子供の頃からあたしを着せかえ人形のようにしていたから浴衣以外にも服がたくさんあるのよ 」
切刃は溜め息をつきながら言う。
子供の頃からそんな扱いをうけていれば誰だって不良になるであろうと感じる華琳達だった。
鈴々「どうでもいいから早く着替えるのだ〜♪ 」
ポイポ〜イ!。
鈴々はすぐに制服を脱いで下着姿になった。
愛紗「こらっ!鈴々はしたないぞ!男がいるのだから少しは恥じらいをもて! 」
愛紗が鈴々を叱りつけた。
ちなみにこの場は居間でまだ一刀、優刀、刃がいた。
切刃「これから女の子達が着替えるから男達は隣の部屋に退散!お父さん、分かってると思うけど覗いたら殺しかねないからね! 」
最後はドスがきいた威し(おどし)だった。
刃「分かってますよ!?わしだってまだ死にたくないからのぅ 」
男三人は隣の部屋に速やか(すみやか)に移動した。
しかし切刃はあの変態親父が簡単に諦めるはずがないとにらんでいた。
いくら優刀と一刀がいるからとはいえ油断が出来なかった。
隣の部屋
優刀「お義父さん、行っちゃダメですって!? 」
一刀「母さん怒らしたら今度こそ死ぬよ!? 」
刃「ええい放せ!わしはどうしても若い女の肌が見たいんじゃ! 」
切刃のにらんだ通り、覗こうとする刃を優刀と一刀が止めていた。
そんな時、隣の居間から
切刃「最近の学生って胸が大きいのねぇ 」
桃香「くすぐったいから触らないでくださいよう/// 」
居間から甘い声が聞こえてくると
刃「もう我慢でき〜ん! 」
シュバッ!
優刀・一刀『あっ!? 』
二人の隙を見て刃が飛び出していった。
刃「(どれどれじっくりと若い女の肌を見るとするかのぅ) 」
そして刃が襖の隙間から覗こうとすると
ザクッ!。
襖の隙間から槍が出てきて刃の額に刺さった。
刃「ギャーー!!? 」
痛さのあまりにゴロゴロ転がる刃
すると居間の方から切刃の声が聞こえてきた。
切刃「こんなことだろうと思ったわ 」
この時、一刀は思った。
これからは少しエッチなことをやめよう!でないと母さんに殺されると誓うのだった。
そしてみんなは浴衣に着替終り、お祭りに行くことにした。(浴衣の模様は想像に任せます)
お祭り会場
ドンドコドンドコッ!
ピ〜ヒャラピ〜ヒャラ♪
辺りから聞こえてくる太鼓や笛の音に
鈴々・季衣・シャオ・美羽・美以・ミケ・トラ・シャム・タンポポ『すっご〜い♪ 』
ちびっこ達は驚いて興奮していた。
華琳「祭りごときではしゃぐなんてあの子達はまだまだ子供ね 」
華琳が言った後で春蘭、秋蘭の方を見ると
春蘭「みろ秋蘭!あそこで雲を作ってるぞ!? 」
秋蘭「姉者、恥ずかしいから騒がないでくれ。それとそれは雲ではなく綿菓子だ 」
綿菓子を見てはしゃぐ春蘭にさすがの秋蘭も呆れていた。
それを見た華琳は
華琳「(春蘭、後でお仕置きよ!!) 」
身内の恥じ晒者を睨むのであった。
一刀「それじゃあ各自自由行動ってことで10時には入り口に集合。迷子にならないように3〜4人で行動すること! 」
浴衣姿の一刀が言うと
桃香「じゃあ私は一刀くんと行くね♪ 」
グイッ!。
蓮華「一刀は私と来るよな? 」
グイッ!。
華琳「あら、私の誘いを断る気かしら? 」
グイッ!。
一刀は桃香・華琳・蓮華に引っ張られて両手に花ならぬ、両手に花束の状態だった。
一刀「三人共!?痛いからあまり手を引っ張らないで!? 」
しかし彼女達は聞かずに一刀の腕を引っ張りながらいってしまった。
置いてかれた他のみんなもそれぞれ分かれていくことになった。
鈴々「あの焼きトウモロコシ美味しそうなのだ!あっちのフランクフルトも美味しそうなのだ! 」
鈴々は食べ物屋を見たら寄って行くの繰り返しをしていた。
愛紗「こら鈴々!おこづかいで買える分だけにしろよ!私は一円たりとも貸さないからな! 」
愛紗は鈴々を叱る。
しかし鈴々は聞かずに次々と店をまわっていた。
朱里「雛里ちゃん、卵里ちゃんへのおみやげ何にしよっか? 」
朱里と雛里は塾の夏期講習で来れなかった親友の徐庶卵里へのおみやげを考えていた。
雛里「卵里ちゃんはひよこが好きだからひよこ系のおみやげにしよっか 」
仲良くおみやげを決める二人
シュンッ! ポスッ!
流琉「秋蘭様、さすがに射的は得意ですね! 」
秋蘭「当然だ。いつも弓を引いているからな 」
自慢の弓で射的の景品をとる秋蘭に対し、
春蘭「親父!この弓のせいだぞどうしてくれる! 」
弓が景品に当たらないのは弓を出した親父のせいだといちゃもんをつける春蘭がいた。
恋「…ねね、恋はたこ焼き、お好み焼き、焼きそば、りんご飴、かき氷が食べたい 」
ねね「承知しましたのですぞ! 」
財布を片手に頼まれたものを買って来るねね。
明命「あのお猫様のぬいぐるみがほしいのにとれません!? 」
輪投げが苦手な明命。
月「詠ちゃん、このお祭りに来ている人の中に昼間のプールに来ていた人がいたらどうしよう/// 」
詠「大丈夫だよ月、もしいたらボクが記憶から消されるまで殴っておくからさ(ボクだって恥ずかしいよ///) 」
昼間のハプニングに緊張する二人
美以「みんにゃ!お魚がいっぱいにゃ! 」
ミケ「たくさんにゃ! 」
トラ「取り放題にゃ! 」
シャム「にゃ〜! 」
店主「お客さん、金魚を素手でとらないでください!? 」
金魚すくいの金魚を狙う美以達。
霞「酒飲みたいわ〜! 」
星「お願いだからはなしてくれ! 」
翠「あたし達はまだ17で高校生だろうが! 」
この話を読んでいると年齢設定を忘れてくる。
みんなが騒ぐなか、一刀達は
一刀「そりゃっ! 」
ブチンッ!。
華琳「またヨーヨー釣り失敗ね 」
蓮華「一刀って細かいものが苦手なのね 」
一刀「裁縫なら得意なんだけどね 」
家庭的なものが得意な一刀だった。
桃香「ねぇねぇ、もうすぐ10時だよ 」
桃香が言うと
一刀「もうそんな時間か!?急がなくちゃな! 」
そして一刀達は入り口に集合した。
桂花「ちょっと変態!私達を呼んで何する気よ! 」
桂花が言うと
一刀「今からいい場所に案内するだけだよ、ついてきな! 」
ダッ!。
一刀が走り出すとみんなも一刀の後についていった。
そして一刀が着いた先は
千頭学園の屋上
焔耶「こんなとこに連れてきてどうする気だ!? 」
風「まさか誰もいないこの場所で風達にあんなことやこんなことをするんでしょうかね〜? 」
稟「あんなことやこんなこと…(ブーッ!!) 」
みんなが騒いでいると
一刀「そろそろかな? 」
一刀は時計を見ながら
一刀「それじゃあみんな、東の方を向いてくれ 」
クルッ
一刀に言われてみんなが東の方を見ると…
ドッカーン!!。
東の方で大きな花火がうち上がった。
穏「きれいですね〜♪ 」
沙和「まるで宝石みたいな輝きだったの〜♪ 」
2年B組 于禁沙和。聖フランチェスカ学園で一番女の子らしいことをする女の子。おしゃれが大好き。応援団所属だが応援は罵倒混じりで有名。凪と真桜とは親友。
みんなが花火に感激していると
一刀「ここは千頭学園生徒だけしか入れない花火の穴場なんだ 」
一刀は去年千頭学園にいたので自由に入れるのだった。
ドッカーン!!。
ドドドンッ!!。
その後も花火は打ち上げられていく。
そんな時、
鈴々「花火は見るのもいいけど鈴々は花火がしたいのだ! 」
鈴々の言った一言で
桃香「じゃあ校庭に行ってみんなで花火しようよ♪近くにお店があったから花火売ってるかもしれないしさ! 」
桃香の一言で花火をすることに決めた。(※マネして学校で花火をしないでください)
校庭
桃香「花火ってきれいだね〜 」
華琳「産まれて初めて花火をするわよ!? 」
蓮華「以外と楽しいものだな 」
花火で楽しむみんなだった。
そんな時、
一刀「あれっ?二人ほど足りないな 」
一刀は白蓮と華雄の姿がないことに気が付いた。
その頃、二人は
白蓮「まだみんな来てないのか、しょうがない奴らだな! 」
華雄「修行が足りんな! 」
実は二人の腕時計は1時間遅れていた。そして二人共影がうすいので誰も気が付かなかった。