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3時間目「黒髪の族狩り」

前回説明し忘れていましたが、思春の髪型はOVAと同じく髪を伸ばしています。

去年共学になった漢組に3年生の男子がいる理由は去年に2年として編入し、今年で3年になりました。


ちなみに漢組の2年生は

一刀、華佗、左慈、于吉、及川の5人です。(残りの10人は3年と1年)

結局その日は生徒が5人しかいないため授業にならなくなり、今日は残りのメンバーで一刀に学園を案内することになった。


及川「かずピーのおかげで授業が潰れてくれたわ感謝するで! 」


及川が喜んでいると


華佗「何を言ってるんだ?その分明日が大変になるんだぞ 」


華佗の言葉を聞いた及川は


及川「そうやったー!? 」


急に落ち込むのであった。


そんな中、左慈は一刀を見つめて


左慈「(北郷一刀、テメェとはいずれ決着をつけてやるぜ!) 」


左慈はこう思っていたが于吉は


于吉「(左慈!?そんなに見つめてあなたは北郷の事が好きなんですか!?でもそんな左慈も私は好きですよ) 」


何か勘違いをしていた。


こうして4人は一刀に学園を案内している。


華佗「ここが保健室だ 」


及川「美人で巨乳の紫苑先生がおるで! 」


途中に及川の情報も入りながら学園を案内していた。


左慈「ここが大浴場だ。男はPM7:30〜8:00までしか入れないがな(女子はその時間以外なら自由) 」


及川「ここから見た方がよく覗けるで! 」


及川が大浴場にある一つの窓に近寄ると


ズボッ!


及川「ギャーー!! 」


ドスンッ!


すでに落とし穴が仕掛けられて及川は落ちてしまった。


華佗「及川(バカ)はほっておいて先に行くぞ! 」


左慈「そうだな 」


于吉「同感ですね 」


一刀「まぁいいよな 」


みんなは及川を置いて先に行ってしまった。


穴の中で及川は


及川「ここから出してえなー!! 」


叫ぶのであった。


及川を置いて4人は学園案内を再開する。


そんな学園内を案内してもらう一刀であった。しばらくして、


一刀「ホントにこの学園はすごいな!?食堂、講堂、武道館、図書館、馬小屋、プール(女子専用)、学園長の銅像やら色々揃っているとは… 」


一刀は驚いていた。


于吉「まぁ男子の我々にはほとんど関係ありませんがね 」


実はこの学園のほとんどが女子専用の施設になっているのだ。


左慈「しかしまぁ退屈な学園だぜ 」


左慈が暇そうにしていると


一刀「そういえばこの学園に部活はないのか? 」


一刀が聞いてくると


華佗「あるにはあるが、この学園には今のところ武術部と乗馬部と放送部しかない。生徒会長である袁紹が仕切っているからな 」


左慈「あのバカ会長の奴め!絶対に部活創設資金で豪遊してやがるぜ!!! 」


于吉「まぁ、その天下も後少しですから 」


4人が騒いでいると


ガササッ!


及川「やっと見付けたで!? 」


穴から脱出した及川が現れた。


一刀「まだいたのかよ 」


及川「おるわ!!! 」


及川は怒り出すが


及川「まぁ、今は怒っとる場合やない!時間がないからワイについて来てや! 」


ダッ!


及川は一刀の袖を引っ張りながら走り出した。


華佗「おいっ!?どこに行くんだ? 」


左慈「待ちやがれ! 」


于吉「この先には何も無かったはずですが? 」


三人も慌てて及川の後を追い掛ける。


そして着いた先は


及川「どうやら間に合ったみたいやな!? 」


一刀「こんなとこに連れてきて何する気だよ? 」


連れてこられた先は3年用階段の裏側だった。


及川「もうそろそろや!ワイが合図したら黙って上見てな! 」


一刀達は何がなんだか分からなかったが


ジリリリッーー!!


授業終了ベルが鳴ると同時に


及川「(今や!) 」


スッ!


及川から合図が送られた。


そして一刀達が上を見上げてみると…


ヒラ〜!パッツン!


目の前にはたくさんのパンツが見えた。


及川「(どうや!ワイのとっておきのパンチラスポットやで!) 」


及川がにやけ顔で説明すると


一刀「(及川!GJ(グッジョブ)!) 」


華佗「(あの娘の尻の骨格がいい形だな!) 」


左慈「(俺はパンツなんて興味ねぇよ!) 」


于吉「(左慈のパンツなら見たいんですが) 」


5人がそれぞれ眺めていると


ドスンッ!。


5人の背後に凄い音が鳴った。


ギリリリッ…


5人がゼンマイ仕掛けの人形のごとく首を後ろに回してみるとそこには!


?「貴様ら!ここで何をしている!!! 」


5人の後ろには黒髪のポニーテールの女の子が青龍偃月刀を片手に青筋をたてて仁王立ちしていた。


及川・華佗・左慈・于吉『ヤバい!この人は!? 』


一刀以外の4人が驚いて


一刀「別に俺達は…!? 」


一刀が言い訳を言おうとしていると


及川「逃げるでかずピー!? 」


ダッ!


及川は一刀の袖を掴んで走り出した。


一刀「一体なんなんだよ!? 」


一刀が聞くと


華佗「訳は逃げながら話す!今はとりあえず逃げるんだ!? 」


左慈「あいつに捕まっちまったら終りだからな!? 」


于吉「一刀は後ろを見張っていてください!! 」


及川だけならともかく、華佗と左慈と于吉も言い出すので一刀は引っ張られながら後ろを見張っていると


?「貴様ら待たんか!!! 」


ドドドッー!!。


さっきの女の子が物凄い勢いで追い掛けてきた。


一刀「及川!あの娘は誰なんだよ? 」


及川の手を放し、一刀が走りながら聞くと及川は懐から及川メモを取り出して読み始めた。


及川「彼女は2年C組の関羽 愛紗ちゃん!周囲の不良からは『黒髪の族狩り』と呼ばれるほど腕っ節が強いうえに、学園では鬼の風紀委員長と呼ばれるほど規律に厳しい!3サイズは上から… 」


及川が最後まで言おうとすると


ガシッ!。


及川「ひぃっ!? 」


愛紗「捕まえたぞ! 」


5人の中で一番足の遅い及川が捕まってしまった。


及川「くっ…!?みんな!ワイに構わへんで逃げてくれ! 」


及川は自分なりにかっこいい台詞を言うが


愛紗「他の者ならすでに逃げていったぞ 」


及川は見捨てられてしまった。


愛紗「まぁ私は一人でも構わないがな!!! 」


愛紗は及川を睨みつける


及川「はわわ…!?優しくしてねっ! 」


及川がアホなことをすると


愛紗「ふざけるなー!!!!! 」


及川「ギャーー!! 」


ドカッ!バキッ!ボコッ!


及川は一人愛紗のお仕置きをうけるのであった。


その頃、なんとか無事に逃げられた4人は


左慈「やっぱり捨て駒がいると逃げられるな!? 」


華佗「あいつが生きてたら俺が治療してやろう 」


一刀「何なんだよこの学園は!? 」


4人共ハァハァ言っていると


于吉「あれっ? 」


于吉が何かを見付けた。


于吉「左慈、あの制服を見たことありませんか? 」


そして左慈は于吉が指さした先を見てみると


そこには黄色のバンダナをつけた男がいた。


一刀「あれっ?あのバンダナどこかで… 」


一刀は朝見掛けた奴らにも同じ黄色のバンダナをしていたことを思い出す。


すると男を見た左慈は


左慈「あのバンダナは確か黄巾高校の奴だぜ 」


黄巾高校


5万をこす不良生徒ばかりの高校。各地で問題を起こしまくる。


そしてその黄巾高校の男が何かを言い出した。


黄巾生徒「早くこの手紙を関羽って奴に渡さなきゃな! 」


この言葉を聞いた瞬間。男達は嫌な予感を感じ、気付いた時には


ドコッ!


黄巾生徒は殴られて気絶させられていた。


華佗「こいつが言っていたのはこの手紙か? 」


華佗は男の懐にあった手紙を取り出す。


一刀「ちょっと見せてくれ! 」


スッ!


一刀は華佗から手紙を受け取って読み始める。


すると手紙にはあることが書かれていた。


『黒髪の族狩りへ、

貴様の義姉である劉備桃香は人質として預かった。

取り戻したければ一人で黄巾高校に来い!

黄巾高校生徒一同 』


この手紙は愛紗に対する挑戦状であった。


手紙を読んだ一刀は


一刀「劉備が誰だか知らないが人質をとるなんて許さないぞ!!! 」


一刀は凄く怒っていた。


そして一刀の様子を見た3人は


華佗「一刀、黄巾高校は学園の裏口を出て、右に行った先にあるぞ。俺は愛紗にこのことを知らせに行く! 」


于吉「華佗、私も同行しますよ! 」


左慈「俺はとりあえずこの黄巾生を警備員に引き渡してくるぜ! 」


3人がそれぞれ言った後、ほとんど同時に


華佗・左慈・于吉『暴れてこい一刀! 』


一刀「わかったぜみんな! 」


ダッ!


一刀は黄巾学園に向かうのであった。


そしてその頃、


愛紗「さて、残りの者を見付けねば!!! 」


そんな愛紗の目の前には


ボロ〜ン!


半殺しにあった及川が倒れていた。


そして愛紗の元に


華佗・于吉『愛紗〜! 』


華佗と于吉がやって来た。


愛紗「ほう、自ら殺られに来るとはな! 」


ジャキンッ!


愛紗は華佗達に青龍偃月刀を向けた!。


華佗「待っ…待てっ!?話を聞いてくれ! 」


于吉「私達はこの手紙をあなたに届けに来ただけです!? 」


二人は斬られる前に用件を言い出す


それを聞いた愛紗は


愛紗「何だと!?くそっ!奴らめ卑怯な手を使いおって! 」


ダッ!


愛紗は裏門めがけて走り出していった。


しかし華佗達は一ついい忘れていたことを思い出した。


于吉「そういえば一刀が向かっていったのを伝えていませんでしたね!? 」


華佗「あっ!? 」


すぐさま愛紗に伝えようとするがすでに愛紗の姿はなかった。


そして愛紗が黄巾高校に着いた頃


愛紗「(ここに姉上がいるのだな) 」


愛紗が学園に突入しようとした時


?「何もんだテメェは! 」


学園の中から声が聞こえてきた。


愛紗が門の外側から覗きこんで見ると


一刀「俺は劉備って子を助けに来たんだよ 」


ジャーン!


一刀は黄巾生徒5万に囲まれていた。


張曼成「馬鹿な奴め、テメェが何者かは知らないがたった一人で乗り込んで来るとはよう! 」


黄巾高校番長、張曼成。彼の手元には劉備らしき人物が縛られていた。張曼成が言うと一刀は


一刀「お前らごとき俺一人で十分なんだよ! 」


この言葉に張曼成がキレた。


張曼成「ふざけやがって!野郎共、殺っちまえ! 」


黄巾生徒『ウォー!! 』


黄巾生徒は武器を持って一斉に一刀に襲いかかった。


その様子を見ていた愛紗も


愛紗「(あっ!危ない!?) 」


すぐに中に入ろうとするが


ブォンッ!。


愛紗が中に入ろうとした時、黄巾生徒が吹き飛ばされた。


張曼成「何が起こったんだ!? 」


張曼成が騒ぎの中心を見てみるとそこにいたのは


一刀「やっぱり歯応えがないな! 」


元気な姿の一刀がいた。


張曼成「何もんだテメェ!? 」


張曼成が慌てて聞くと


一刀「俺の名は北郷一刀だ! 」


ビシッ!


名前を言った途端黄巾生徒がざわめき出した。


黄巾生徒「張曼成さん!?勝てるわけないですよ!あいつは九州じゃあ有名な『おとしの北郷』ですよ!? 」


おとしの北郷の武勇伝はもはや有名で生徒の言葉を聞いた張曼成もさすがにわかったようだ。


張曼成「『おとしの北郷』だと!?俺達が束になっても勝てる相手じゃねぇよ!? 」


この言葉は当然門の外にいた愛紗の耳にも入った。


愛紗「あいつが『おとしの北郷』だったとは…!? 」


そして一刀は張曼成の前に立つと


一刀「まだやる気? 」


ギロリッ!


張曼成を睨みつけた。


そして張曼成の反応は


張曼成「すいませんでした!!人質は返しますので勘弁してください!! 」


張曼成達黄巾生徒は人質であった桃香の縄をほどくと一目散に去って行った。


一刀「大丈夫かい?(ニコッ!) 」


一刀が桃香にスマイルすると


桃香「あの…えと…ありがとうございましゅ!/// 」


一刀は顔が赤くなった桃香に対して頭に?を浮かべ


一刀「(何で顔が赤いんだろ?) 」


と思うのであった。


そして門の外から見ていた愛紗は


愛紗「(北郷一刀か、いずれ手合わせしたいものだな) 」


一刀をじっと見つめるのであった。


こうして一刀の学園生活1日目が終わったのだった。


クラス紹介


・2年B組


担任:厳顔 桔梗


生徒数 9人


劉備 桃香

趙雲 星

魏延 焔耶

呂布 恋

楽進 凪

于禁 沙和

陸遜 (のん)

文醜 猪々子

張 人和




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