27時間目「一刀の里帰り」
今回は送られたオリキャラが登場します。
夏期テストも終り、聖フランチェスカ学園は夏休みに入った。
漢文が赤点だったものの、一刀は何とか補習を免れた(まぬがれた)。
男子寮前
ズラリッ!
男子寮前には桃香・華琳・蓮華が並んでいた。
桃香「(一刀くんは私とプールに行くんだもんね♪) 」
華琳「(一刀は私と豪華クルーザーでバカンスを過ごすのよ♪) 」
蓮華「(うちの親に一刀を紹介しなくては、別に付き合っているわけではないがな!///) 」
そして三人は一刀の部屋の前に立つと
ガチャリッ
月からもらった合鍵で扉を開けて中に入った。
桃香・華琳・蓮華『一刀いる〜? 』
三人が部屋に入ると
ガラーン。
部屋の中には誰もいなかった。
桃香「一刀くんどこにいるの? 」
パサッ!。
座布団をめくる桃香
華琳・蓮華『そんなとこにいるはずないでしょ! 』
桃香の行動に突っ込む二人だった。
男子寮・及川の部屋
「ねぇ、こっちに来てもいいのよ 」
及川「やっぱり夏は一人でAV鑑賞やな〜♪ 」
及川は補習のため遠くにいけないのだった。
ドンドンッ!
及川がAV鑑賞していると玄関を叩く音が聞こえて
及川「はいはい、誰ですか? 」
及川はテレビをそのままにして玄関に向かっていった。
ガチャリッ
玄関を開けると
桃香・華琳・蓮華『こんばんは 』
桃香達が現れたのを見た及川は
及川「みんな揃ってわいに会いに来てくれたんか〜♪ 」
ピョンッ!。
及川が飛びかかったが
ジャキンッ!
彼女達に得物を向けられると
及川「何か用? 」
飛びかかるのをやめた。
華琳「短刀直入に聞くわ、一刀はどこにいるの? 」
華琳に聞かれた及川は
及川「かずピーなら昨日から実家の九州に帰ってるで、華佗も実家の病院の手伝いやし、左慈は修行で山籠もり、于吉は左慈について行ったしな、暇なのは補習を受けてるわいだけ… 」
及川が桃香達を見てみるとすでに桃香達はいなかった。
及川「何しに来たんやろか? 」
及川が?を浮かべていると
及川「何やこれは? 」
下に書き置きがあったので拾って見てみると
『くだらないもの見てるんじゃないわよこの変態! 』
そこで及川は気が付いた。
テレビをつけっぱなしで玄関に来たことを!
前にも説明したがこの部屋は畳二畳しかないためテレビをつけたら玄関から丸見えになるのだ。
及川「しまった!? 」
これ以降、更に及川を嫌う女子が増えたという。
及川はおいといて、桃香達はというと
桃香「早く私達も九州に行かないと!? 」
蓮華「落ち着きなさいよ桃香!今から行っても着くのは明日以降よ! 」
二人が話し合っていると
華琳「その心配はないわ、さっきお父様に電話して自家用ジェットを用意するよう伝えたから今から行けば一刀に追い付くわよ 」
華琳がいうと
桃香「さすが曹操グループの令嬢!? 」
蓮華「行動が早いわね!? 」
二人が驚いていると
華琳「折角だから行ける人を誘って一刀を驚かしちゃいましょ♪ 」
小悪魔な華琳だった。
そんなことを知らずに一刀は飛行機の中で
一刀「オエ〜〜!? 」
盛大に吐いていた。
鹿児島の空港
一刀「ようやく着いたぜ! 」
一刀は飛行機から降りると体調が回復していた。
一刀「それじゃ、実家に行くとするか! 」
一刀は実家に向けて歩き出した。
一刀が着いてから30分後
ゴゴゴッー!!。
一台のジェット機が空港に着陸した。
華琳「全く!みんなが来るのが遅いから30分も遅れちゃったじゃないの! 」
桃香「だってねぇ、もしかしたら一刀くんの両親に会えるかもしれないから準備に時間がかかっちゃって♪ 」
蓮華「先に一刀の親に会ってもいいのだろうか!? 」
結局補習を受けている麗羽達と一部の生徒を除いてついてきてしまった。
華琳「早いとこ一刀を探さないとね! 」
その頃、一刀は
一刀「(ブルッ!?)急に寒気が!? 」
何か嫌な予感を感じていた。
一刀が実家を目指して歩いていると
?「ようっ!一刀じゃないか! 」
急に呼び止められたので一刀が声のする方を見ると
一刀「蒼魔!鳳賀!九龍!久しぶりだな! 」
そこには一刀の九州時代の同級生がいた。
・氷室蒼魔
一刀の同級生で武力は一刀と互角並。銀髪の青眼のツンデレで家族思い。
・李鳥鳳賀
一刀の同級生で軍師並の頭のキレを持ち、武力もそれなりで気弾を放つことができる。鳥のように身軽な青髪黄目の読書眼鏡
・骸亜九龍
一刀の同級生でワイルドな性格。武力は4人の中で一番だが頭が悪い暴れん坊。赤髪赤目の大飯食らい。
一刀「みんな元気だな 」
蒼魔「一刀も元気そうでよかったぜ 」
鳳賀「おばさんから話は聞いてましたけどね 」
九龍「人間、原稿が一番だしな! 」
鳳賀「それを言うなら『健康が一番』でしょう 」
九龍「そうとも言う! 」
どこかの五才児みたいな会話をするのであった。
蒼魔「ここじゃなんだし、近くの公園に行こうぜ! 」
4人は近くの公園に移動した。
そしてそれを偶然桃香達が見ていた。
華琳「あの人達は誰かしら? 」
蓮華「おおかた一刀の同級生だろうな 」
桃香「私達も後についてみようよ♪ 」
そして彼女達も後についていった。
公園
蒼魔「懐かしい顔が揃ったな! 」
鳳賀「一刀が転校してからですから半年近くになりますね 」
九龍「俺は中学の時が一番楽しかった♪ 」
一刀「ホントだよな!よく4人で馬鹿なことしたっけ 」
ここで話は中学時代に遡る(さかのぼる)。
千頭中学
一刀「これでいいか? 」
蒼魔「もうちょい濃い方がいいな 」
鳳賀「早くしないと人が来ますよ!? 」
九龍「やれば歴史に残るな! 」
彼らがしていることは学園長の銅像に落書きをしているのだった。
先生「あっ!?お前らそこで何してるんだ! 」
一刀「やべっ!?見付かった!? 」
蒼魔「逃げるぞ!? 」
ダダッ!
この後、4人は結局捕まってしまいお説教をうけるのだった。
一刀「顔の寂しい学園長に髭を書いて何が悪いんだか? 」
蒼魔「俺達からのささやかなプレゼントだってのによ! 」
鳳賀「そのおかげで罰として掃除が終わるまで帰してくれないだなんて少し横暴ですね 」
九龍「でもまだ相手が飛琳先生だからよかったな! 」
・神龍飛琳
一刀達の担任でいたずら好きの優しい古文教師。自然が好きな緑髪の赤目美男子。
一刀「掃除なんてかったるいし、サボってゲーセン行かねえ? 」
蒼魔・鳳賀・九龍『行こう行こう! 』
しかしこの後、門からこっそり出るところを見付かってしまい罰として宿題が増えるのであった。
この時の一刀は自分でも認める悪戯小僧であった。
職員室
教頭「飛琳先生!あの悪ガキ共をほっといていいんですか!普通なら退学級のことをしているのにあなたが頭を下げているから留めてるんですよ! 」
教頭が激しく説教すると
飛琳「待って下さいよ教頭、彼らはイタズラはしますが同時にいいこともしているんですよ 」
実は先生は知っていた。
最近ここらで暴れる不良が一刀達の手で潰されていることを
そんな毎日が続き、時は進んで高一の冬休み
蒼魔「マジかよ一刀!?東京の高校から推薦入学だって!? 」
一刀「あぁマジだぜ!東京の学園長から推薦状をもらったんだ 」
一刀が推薦状を取り出すと
九龍「寂しくなるな 」
鳳賀「これで千頭四天王も千頭トリオになりますね 」
二人が言うと
蒼魔「ふざけるんじゃねえぞ!!! 」
蒼魔が怒鳴り出した。
蒼魔「一刀!お前中学の卒業式の日に言ったよな!『俺達4人は高校卒業するまで一緒だな! 』って言ったじゃねぇか! 」
一刀「それは!? 」
蒼魔「それにお前と俺の対戦記録は互いに1勝1敗1分けじゃないか!俺は許さねぇぞ! 」
蒼魔が怒鳴り終ると
一刀「わかったよ、ならば千頭学園名物の『我沈誇』で決着つけようぜ! 」
蒼魔「我沈誇か、それならいいぜ! 」
千頭学園名物『我沈誇』とは
己の誇りを賭けて真剣勝負することである。負けた方は勝った方の言うことを素直に聞かなくてはならないのだ。
一刀「俺が勝ったら東京に行くぜ! 」
蒼魔「俺が勝ったら転校は無しだからな! 」
鳳賀「私達は観戦ですね! 」
九龍「んだ 」
二人の準備が済み、二人は得物を抜いて構える。
一刀「行くぜ蒼魔! 」
蒼魔「行かせはしないぜ一刀! 」
ガキンッ!。
千頭高校の屋上で始まった戦いは長く続き、2時間後
カキンッ!
蒼魔の得物の蒼絶氷雷剣が一刀の得物によって弾かれた。
この瞬間、決着がついて
鳳賀「勝者、一刀! 」
一刀の勝ちとなった。
負けた蒼魔は
蒼魔「くそっ!?俺の敗けだ!東京にでもどこでも行きやがれ! 」
蒼魔がムキになって言うと
一刀「聞いてくれ蒼魔、俺が東京に行くのは自分の修行のためだ 」
一刀が語り始めた。
一刀「これから行く東京の聖フランチェスカ学園には強い奴がたくさんいるって聞く、俺はもっと強くなるために東京に行くんだよわかってくれ! 」
一刀が言うと蒼魔は
蒼魔「東京行って今より弱くなったら承知しないからな『おとしの北郷』 」
一刀「お前も帰ってくる時には今より弱くなるんじゃねえぞ『親熊の蒼魔』! 」
この時から変なあだ名が流れ出した。ちなみに鳳賀が『梟の鳳賀』、九龍が『野人の九龍』である。
蒼魔「元気で行きやがれよ!帰ってきたら戦いだ! 」
一刀「任しとけっ! 」
カツンッ!
二人は拳をぶつけあった。
そして一刀は東京にたびだった。
現在
蒼魔「んでどうだった東京は? 」
蒼魔が聞くと一刀は
一刀「まぁまぁ強い奴はいたな、それと… 」
蒼魔・鳳賀・九龍『それと? 』
一刀「かわいい女の子がたくさんいたな♪ 」
これを隠れて聞いて見ていた桃香達は
桃香・華琳・蓮華『(ボンッ!)/// 』
一部のものは顔が赤くなって爆発した。
愛紗「姉上、気をたしかに!?って鈴々はどこだ? 」
いつの間にか鈴々の姿が消えていたので愛紗が探していると
鈴々「お兄ちゃん、鈴々もかわいい娘の一人なのかなのだ? 」
鈴々は一刀達の近くにいた。
一刀「鈴々ちゃん、どうしてここに!? 」
一刀が驚くと
鈴々「鈴々はみんなと一緒に来たのだ!みんなあっちに隠れているのだ♪ 」
鈴々は全てをばらしてしまった。
一刀「皆さん、いるのなら出てきなさい! 」
一刀が言うので隠れていたみんなが出てきた。
ゾロゾロッ!
その数、ざっと40人近く
一刀「何でついてきたかは聞かないけど今日はどこに泊まるの? 」
一刀が聞くと
華琳「どこって、もちろんどこかのホテルか宿に 」
華琳が答えるが
一刀「言っておくが、この付近にはホテルも宿もないんだよ 」
一刀に言われると女子達は
女子達『えっ〜〜!? 』
盛大に驚いた。
これを見た一刀の同級生達は
蒼魔「確かに一刀の言うようにかわいい娘ばかりだが!? 」
鳳賀「東京のかわいい娘は大声で叫ぶんですね!? 」
九龍「少しうるさい!? 」
女子達の迫力に脅える一刀の同級生達であった。
ちなみに今回登場したオリキャラは西森が気に入りましたので後にまた登場するかもしれません。