最終時間目「おいでよフランチェスカ学園」
突然ですが今回でこの小説は最終回です
とある深夜、あるアパートにて
?「んでここで主人公がコマを破るくらいの迫力で登場して… 」
ある漫画家がマンガを書いていたのだが
?「ダメだ!こんなんじゃありきたりすぎる!! 」
クシャクシャッ!!
ポイッ!!
漫画家は原稿を丸めて捨てると
?「あぁーっ!!次にヒット作を書かないとクビだというのにどうすればいいんだ!? 」
この男、名を西森という売れないマンガ家である(現実の西森とは一切関係ありません)
西森「あぁもうっ!!35ページのマンガすらも書けないこの頭め!!こうしてやるっ!! 」
ブォンッ!! ドカンッ☆ミ
西森はどこから取り出したのか、巨大なハンマーで殴った。
西森「はらほろひれはれ〜? 」
…自分の頭を
バタンッ!!
そしてそのまま気絶する西森であった。
しばらくして
西森「あぁ〜、本当に一体どうしたらいいんだ!? 」
気絶から立ち直った西森が悩んでいると
西森「そういえば近所にフランチェスカ学園というテレビや新聞によくのっている学園があったな、明日取材にでも行ってみるか♪ 」
というわけで次の日
バァンッ!!
西森はフランチェスカ学園の前にやって来た。
西森「さて、警備員から入室許可ももらったしいくぜ! 」
スッ!
そしてフランチェスカ学園に乗り込む西森であったが
ドドォーッ!!
西森「んっ? 」
学園に一歩入った瞬間、遠くの方で土煙が上がったかと思うと
一刀「急げ及川!捕まったら死ぬぞ!? 」
及川「わかっとるわいかずピー!? 」
ダダーッ!!
一刀と及川が走っていた。
西森「すごい!きっと足腰を鍛えてるんだな!? 」
と西森は思っていたがその直後
女子達『この女子更衣室覗き魔達まちなさーい!! 』
ドドォーッ!!
体操着姿の女子達が一刀と及川を追いかけていた。
一刀「捕まってたまるかよ!? 」
及川「ほんの一瞬しか見てないんやから見逃してくれてもええやないけ!? 」
どういう理屈だ。
そして女子達から逃げる二人であったが
バッ!
一刀・及川・西森『えっ!? 』
ドッシーンッ!!☆ミ
逃げるのに夢中で目の前にいた西森に気づかずにぶつかってしまい
女子達『ようやく捕まえたわよ覗き魔!!♯ 』
女子達『このおじさん(西森)もきっと共犯者ね!!♯ 』
女子達『まとめて覚悟なさい!!♯ 』
ドガバキンッ!!☆ミ
一刀・及川『ぎゃーっ!? 』
西森「私は関係ないのに〜!? 」
まとめて制裁を受ける西森であった。
その後
西森「いててっ!? 」
一刀「すまないなおっさん、巻き沿い食わせちまって 」
西森「なぁに、バトル漫画のいい経験になるよ 」
一刀「はぁ… 」
この時、一刀は『なんて変なおっさんなんだ』だと思った。
すると
及川「あっ!おっさんもしかして漫画家の西森とちゃうんか!? 」
一刀「知ってるのか及川 」
及川は西森について何か知っているらしい
及川「他の漫画のパクリばっか書いとる漫画家で有名やで『ドライヤーえもん』とか『そちら亀無公園前駐在所(通称そち亀)』とかな 」
西森「パクってない!あっちが先にパクったんだ!! 」
本当はパクリである
西森「それはさておき、この学園にはちょっとした漫画の取材で来たんだけど何か珍しいものとかある? 」
西森が聞くと
及川「なら取って置きの場所があるで! 」
一刀「おい及川、まさかあそこを紹介する気かよ!? 」
及川「漫画家に協力するためやって、昔からオカンに言われたやろ『困っている漫画家がいたら助けなさい』と 」
そこまで詳しく言わない
というか危なくなると逃げる及川が言う台詞ではない
及川「ともかくこっちに来てや! 」
西森「何だかわからないけどよしっ! 」
一刀「まぁいいよな 」
そして三人が向かった先は
バァンッ!!
今は誰もいない女子更衣室
及川「実はここの鏡はマジックミラーになっていて男子更衣室から覗ける仕組みになっているんや 」
一刀「読者の皆さん、このことはくれぐれも女子達には内緒にしてくださいね 」
誰に話しているのやら?
西森「んで、何でこんなエロスポットに連れてきたの? 」
西森が聞くと
及川「隠れながら回りの状況を見る。スパイ漫画にぴったりやろ! 」
普通ならば何をいってるんだと突っ込むところなのだろうが
西森「そ…そうか、その通りだ!? 」
西森はバカであった。
一刀「それじゃあ他の場所にいくぜ! 」
そして三人は様々な場所へと移動した。
初期に登場したパンチラ階段、及川が設置した隠しカメラが潜む場所とどれもエロスポットばかりであったが
西森「いいっ!いいよこれ!学園に秘密で活動する部活ものとかいいかも! 」
西森も案外エロかった。
そして最後のエロスポットとして
生徒会長室
バァンッ!!
三人は巨大金庫の前に立った。
西森「この巨大金庫は何なの!? 」
及川「前の生徒会長(麗羽)が『大は小をかねる』(小さい方より大きい方が役に立つ)ということで無駄にデカくした巨大金庫や、そんなことよりかずピー! 」
一刀「おうっ! 」
カチャカチャッ!
金庫のダイヤルを回していく一刀
西森「番号わかるの!? 」
一刀「俺が生徒会長になった時に新しく番号を入力しといたからバッチリだぜ!番号は俺の誕生日と及川の誕生日を足して二倍にして三で割って… 」
ちなみにこの金庫は4ケタの数字を入力するナンバーキータイプであり番号を知らないと最悪10の4乗(10×10×10×10)の一万通り試さなきゃ開けられない仕組みなのだ。
そして
ガチャッ!
金庫が開けられ、中に入っていたのは
西森「こ…これは!? 」
バァンッ!!
金庫の中身は大量のエロ本で埋め尽くされていた。
一刀「俺と及川が二人で集めた宝物 」
及川「ここまで集めるのに苦労したで! 」
普通、こんなものを見せられれば怒るのだろうが
西森「サイコーだ!!宝を見つける楽しみさ、冒険漫画のネタになる!! 」
西森はバカでありエロでもあった。
一刀「桃香やみんなに見つからずに隠すの大変だったんだよな〜♪ 」
及川「たまにはゆっくりエロ本見るのもいいもんやで♪ 」
西森「私にも一冊見せてくれ! 」
そしてエロ三人組がエロ本を読んでいると
ズンッ!!
一刀・及川・西森『!? 』
ギギギ…
後ろから足音が聞こえ、三人が後ろを見てみると
桃香「へぇ〜、そんなところに隠してあったんだ♯ 」
華琳「通りで一刀のエロ本リストと数が合わなかったはずだわ♯ 」
蓮華「一刀を見張っていて正解だったようだな♯ 」
バァンッ!!
そこには一刀大好きっ子達が怒りながら立っていた。
月「さぁ、そのエロ本を素直に渡せばお説教だけで勘弁してあげますから渡してください 」
一刀「(じょ…冗談じゃない!?渡せば確実に燃やされる!?) 」
及川「(しかし渡さなければ命が奪われる!?) 」
命かお宝か、二人に究極の選択が迫られた
その時!
西森「答えは!逃走だ!! 」
シュッ! ボシュンッ!!
一刀大好きっ子達『うわっ!? 』
西森は突然煙幕玉を投げて煙幕を作り出すと
一刀「助かったぜ!二人共、ありったけのエロ本持って逃げるぞ!! 」
及川・西森『了解! 』
ダダーッ!!
三人はそのままエロ本を持って逃げ出した。
西森「ハハハッ!編集さんから逃げるために用意した煙幕玉が役に立ったな!これぞ泥棒漫画の逃走シーンだ!! 」
おかしな西森である。
だが編集さんならともかく一刀大好きっ子達がこれくらいで諦めるわけがなく
一刀大好きっ子達『待てーっ!!♯ 』
ダダーッ!!
一刀達『うわぁーっ!? 』
一刀達を追いかけるのであった。
そしてその様子を見ていた学園長である貂蝉は
貂蝉「あらん、賑やかだこと、でも北郷君がこの学園に来る前と比べたらこっちの方がいいじゃない♪あの子がくれば学園の何かが変わると思ってたけど正解だったようねん♪ 」
というのであった。
一刀「捕まったら死ぬぞ!!死ぬ気で走れ!! 」
及川「おっさん!捕まったら殺すからな!! 」
西森「とはいえ漫画家は体力が少ないのが弱点なのだよ!? 」
一刀大好きっ子達『こらーっ!!♯ 』
一刀達『うわぁーっ!? 』
この後、一刀達は結局捕まり、ボコられ、エロ本は燃やされ、西森はケガで締め切りに間に合わなかったという
読者の皆さん、約2年もの間付き合ってくれてありがとうございます。
最初はデーヴァ編終了時で終わらせるつもりでしたが様々なアイディアにより続けることにしました。
読者の皆さんの中には終わり方に納得いかない人もいると思いますが次回から少し時間をあけて劇場版に続きます