241時間目「爆弾を探せ!」
修学旅行編の最後です
修学旅行最終日
ホテルのロイヤルスィートルーム(一刀達S組の部屋)
ズラリッ!!
この部屋の寝室は各自、分かれているのではなく大きな部屋に多数のベッドが置かれているような形態であった。
すると
バタッ!
桃香「(うふっ♪昨日のお風呂は結局一刀くんが覗きに来なかったし、一刀くんの入浴時はみんなが牽制しあって一緒に入れなかったけど、昨日はしゃぎすぎてみんな寝静まってるし、朝駆けしちゃおっと♪) 」
そろそろりっ…
そして桃香はみんなに気づかれないようにこっそりと一刀のベッドに近づき
桃香「(お邪魔しま〜す♪) 」
スッ!
一刀のベッドに潜り込む桃香だが
桃香「(あれっ?あれれっ?一刀くんがいない!?) 」
ベッドに一刀の姿がなかった。
どこに行ったんだろうと桃香が考えていると
桃香「(何だろこれ?) 」
スッ!
ベッドに書き置きが置いてあったのを見つけてみてみると
『ちょっと鍛練があるので朝から出掛けてくる。 一刀』
と書かれていた。
桃香「(鍛練か、一刀くんらしくていいね) 」
朝駆けできないのならここにいる意味はないと感じた桃香がベッドから出ようとすると
ガシッ!!
桃香「(えっ!?) 」
急に足をつかまれ
桃香「(も…もしかして一刀くん!?私がベッドにいると思って襲いに…///) 」
と期待する桃香であったが
華琳「フフッ!一刀ったら意外と足が柔らかいのね 」
桃香「(へっ?) 」
桃香の足をつかんできたのは一刀ではなく華琳であった。
華琳「みんなが寝てる間に一刀に朝駆けしようと思ったけどまだ誰も襲ってないみたいね。では、いくわよ一刀! 」
ガバッ!!
桃香「いやーっ!? 」
一刀ではなく桃香だと知らずに襲いかかる華琳!
そしてこの後、桃香の叫び声で全員の目が覚め、更なる騒動が起きるのだった。
一方、一刀はというと
浜辺
一刀「いや〜、さすが及川だ。ハワイの情報まで知ってるなんてな 」
及川「フッ!わいのエロ情報は完璧やで! 」
実は一刀は鍛練に出ると書いておいたが本当は及川と一緒にエロいところに行ってきたのだ。
一刀「月にエロ本燃やされて落ち込んだけどその分、補充はできたぜ! 」
及川「これが見つかったら大変やけどな♪ 」
ずっしり!!
二人がもつ紙袋には大量のエロ本が入っていた。
及川「さて、今日は丸一日自由行動やし、朝ミックでも食べにいこか! 」
一刀「賛成! 」
ミック…全国チェーンのハンバーガーショップ。通称ミクドナルド
と完全に別行動する気の二人(※読者は真似しないでください)
そして二人がホテルを離れている頃
ウィーンッ!
スッ!
ホテルの入り口から人相の悪い二人組が現れた。
子分「しかし親分、このホテルに大量の修学旅行生が泊まっているって聞きましたけど大丈夫ですか!? 」
子分が親分に聞くと
親分「バカ野郎!散々ホテルのあちこちに爆弾仕掛けた奴が何をいってやがる!修学旅行生だろうが所詮は一般人、恨むなら同じホテルに俺達のターゲットの男がいたことを恨めってんだ 」
子分「そ…それもそうっすね!? 」
親分「ったく、そんなお人好しな性格でよく殺し屋なんてなれたもんだな 」
子分「すいません。昔っから親に優しくなりなさいと言われてきたもんで 」
親分「しっかりしろっての 」
スッ!
そしてホテルから立ち去る二人
そんななか、フランチェスカ学園のみんなは
カチカチッ!
左慈「何だかさっきからカチカチッ!って音がしないか? 」
于吉「さぁ、空耳じゃないですか? 」
武人達は爆弾の音に気づくがそれ以外の人は気づいていない。
そして
麗羽「あ〜、勉強会なんてものは地獄でしたわ。この疲れを癒すために今日一日はゆっくりと休みましょう 」
ドンッ!!
麗羽がソファーに座った瞬間!
カチッ!
ソファーに隠されていた爆弾の時刻がやって来て
ドッカーンッ!!
ソファーが爆発した!
その直後
ガチャッ!!
斗詩「麗羽様、何か物凄い音がしましたけど何かあったんですか!? 」
爆発の音を聞いて斗詩と猪々子が部屋に入ると
バァンッ!!
猪々子「ひどいなこれ!? 」
部屋の中は爆発て物凄いことになっており、麗羽の姿はなかった!
すると
斗詩「文ちゃん!あれ見て!? 」
猪々子「あっ!あれは!? 」
斗詩が指さした先には
バァンッ!!
壊れたソファーの近くに麗羽が先ほどまで履いていた愛用の金スリッパが残されていた。
それを見た二人は
斗詩「まさか麗羽様が亡くなるだなんて!? 」
猪々子「口うるさくてわがままな人だったけど亡くなると悲しいよな!? 」
がくんっ!!
麗羽が死んだことに膝を落とす二人
すると
ガバッ!!
麗羽「誰の口がうるさくてわがままな人ですってーっ!!♯ 」
ベッドの下から多少焦げただけの麗羽が現れた!
斗詩「麗羽様、生きてたんですか!? 」
猪々子「不死身体質なだけでなく悪運も強いっすね!? 」
麗羽「お黙り!!♯ 」
どうやら爆風によりベッドの下に飛ばされたらしい
その後、しばらくして
飛琳「う〜む、どうやら時限爆弾が爆発したようだな。時間もそれぞれバラバラに設定してあるようだ 」
オーナー「そんな!?今から爆発物処理班を呼んでも間に合いませんよ!? 」
うろたえるホテルのオーナーだが
蒼魔「なら簡単な話じゃねえか 」
孤狼「俺達で爆弾探せばいいわけだろ 」
焔「幸いこっちには機械に詳しい飛琳先生、真桜、呂井門がいるから爆弾の解除ができるしな 」
蒼魔達が言うなか
飛琳「どうやら止めたって無理のようだな、ならばフランチェスカ学園全員で爆弾探しだ!爆弾を見つけたらすぐに僕か真桜達に知らせること、いいな! 」
飛琳先生が叫ぶと
全員『了解! 』
ダダッ!!
この場にいない一刀と及川以外の全員が行動を開始した!
その頃
親分「フフッ!今頃は爆弾の一つが爆発しただろうよ 」
子分「まさかターゲットも爆弾が全部で十個もあるのを知らないでしょうからな 」
とあるバーで会話をする殺し屋達
そしてその近くに
バンッ!!
一刀と及川がいた。
一刀「及川、今の話聞いたかよ!? 」
及川「聞いた聞いた!まさかミックに入ろうとしたら殺し屋に遭遇するなんてな!? 」
実は二人がミックに入ろうとした時、殺し屋達がホテルに爆弾を仕掛けたと聞いて後をつけたのだ。
一刀「それよりみんなに連絡を!? 」
スッ!
ケータイを取り出そうとする一刀だが
一刀「しまった!?GPSがついてるから探知されたら困るからってホテルに置いてきたんだ!? 」
及川「アホかい!! 」
一刀「及川、ケータイ貸してくれ! 」
一刀が及川に頼むと
及川「ケータイはない!最近発売されたエロ本買うための資金としてケータイ売ったんや! 」
一刀「バカ野郎!! 」
一刀達が騒いでいると
親分「おい、そこの兄ちゃん達 」
一刀・及川『へっ? 』
一刀と及川が呼ばれた方を向くと
子分「さっきからでかい声で騒ぎすぎなんだよ! 」
そう、一刀達はさっきの会話をひそひそ話ではなく普通に話していたのだ。
それも殺し屋達の近くで
親分「秘密を知られた以上、生かしちゃおけねえな! 」
ジャキンッ!!
親分はピストルを取り出すと
親分「くたばれ! 」
ドキュンッ!!
一刀達に向けて発砲し
一刀「がはっ!? 」
バタンッ!!
弾丸を食らった一刀が倒れてしまった!
子分「親分、いくらなんでも人殺しはまずいんじゃ!? 」
親分「バカ野郎!!殺し屋が何言ってやがる!♯恨むなら探偵気取りな自分を恨め… 」
と親分が一刀の方を向いて言うと
一刀「いててっ!?やっぱ鉄は痛いな!? 」
すくっ!
一刀が平気な顔して立ち上がった!
数々の激戦を繰り広げてきた一刀に、もはやピストルの弾が当たったくらいでは死なないのであった。
親分・子分『!? 』
撃たれたはずの一刀が平気な姿でいるのを見た殺し屋は
親分「ば…化けもんだーっ!? 」
子分「ま…待ってくださいよ親分!? 」
ダダーッ!!
驚いてその場から逃げ出すが
一刀「あっ!逃がすもんか!及川、あいつらを捕まえて警察に届けようぜ! 」
及川「合点承知! 」
ダダーッ!!
そして一刀達も殺し屋を追いかけていった!
その頃、ホテルでは
ずっしり!!
みんなの懸命な捜索の甲斐もあり全ての爆弾を回収し
飛琳「よし!これで全部解除だな 」
真桜「まさか修学旅行で爆弾解除するなんて驚いたで!? 」
呂井門「滅多にない 」
解除が終わったその頃
一刀・及川『待てーっ!! 』
桃香「あの声は!? 」
みんなが声を聞こえた方を見てみると
ダダーッ!!
一刀と及川が人相の悪い二人組を追いかけていた。
及川「チャンスやかずピー!何故かホテルの外にみんながおるで! 」
一刀「よしっ!みんな、そいつらは悪人だから捕まえてくれ! 」
一刀の叫びを聞いたみんなは
蒼魔「爆弾騒ぎはあいつらの仕業ってわけか 」
孤狼「なら取っ捕まえてやるぜ! 」
ババッ!!
親分・子分『ひっ!?ぎゃーっ!? 』
そして殺し屋達はフランチェスカ学園の生徒達に取り押さえられ逮捕された。
ちなみに殺し屋達のターゲットの男は急用ができてホテルに泊まっていなかったらしい。
一刀「まさか爆弾犯を捕まえるなんてな! 」
及川「犯人見つけたわいらはヒーローやで! 」
ところが
店主「お客さん!お土産忘れてるよ! 」
バーの店主が現れ
ズシッ!!
一刀達が店に置き忘れていたエロ本を持ってきてしまった。
一刀「げっ!? 」
及川「やばっ!? 」
そして
一刀大好きっ子達『一刀ーっ!!♯ 』
卑弥呼「及川ーっ!!♯ 」
一刀・及川『ごめんなさーい!? 』
ダダーッ!!
エロ本を購入した一刀と及川は追いかけられ逃げ出すが結局捕まってしまい罰を受けるのであった。
華琳「華琳よ、歴史の授業で一刀がぶつぶつ言っているので何を言っているかと訪ねてみたら先祖が偉人と遭遇したって話じゃない!?次回『ご先祖様あらわる』そういえば町でお年寄りが暴れてるって聞いたけどもしかして!? 」