24時間目「聖フランチェスカ学園学園祭その4」
学園祭編終了です。次回から日常に戻ります。(前にも同じことを書いた気が?)
白蓮の店を離れた後、一刀と璃々は数え役萬姉妹のライブに来ていた。
天和「みんな大好き〜 」
観客『てんほうちゃ〜ん♪ 』
地和「みんなの妹〜 」
観客『ちーほうちゃ〜ん♪ 』
人和「とってもかわいい♪ 」
観客『れんほうちゃ〜ん♪ 』
天和・地和・人和『数え役萬… 』
天和・地和・人和『姉妹! 』
観客『うぉっー!!! 』
前の袁紹の件(15話参照)でファンが少し減ったかと思ったら逆に前よりファンが増えてしまった。
天和達が歌っていると
璃々「うおっ〜♪ 」
一刀「うおっー! 」
叫んでいる一刀達を天和が見付けた。
天和「(一刀、チケット渡したのは私だけど何でその子と仲良くしてるのよ!!) 」
天和は一刀と仲良く手を繋いでいる璃々を見て嫉妬していた。
役萬姉妹控室
天和「か〜ず〜と〜!! 」
ギュ〜!!
一刀「いふぁい!いふぁいってばてんほー!? 」
一刀は天和におもいっきり頬を引っ張られていた。
人和「姉さん、焼きもちはみっともないわよ 」
人和が言うと
天和「お餅なんて焼いてないもん! 」
天和は現国の成績が悪かった。
地和「まぁせっかく来たんだから一刀も手伝ってよ♪ 」
一刀「何で俺が!? 」
一刀が抗議しようとすると
地和「嫌ならいいのよ、そのかわり一刀がちぃ達の着替えを覗いたこと(2話参照)をファンのみんなに言いふらすから! 」
地和が言うと一刀は
一刀「喜んで引き受けます! 」
そんなことを話されてはいくら一刀でも重症なのは確実なので引き受けるしかなかった。
そしてライブが始まる。
天和「みんな〜、今日は私達のライブに来てくれてありがとう〜! 」
観客『ほわほわ〜!! 』
地和「そして今日は特別ゲストを紹介します!どうぞっ! 」
地和が手を出すと
バンッ!
一刀「ど…どうも!? 」
そこには変装した一刀がいた。
人和「それではゲストさんに歌ってもらいましょう!曲は私達のテーマソング『YUME 蝶ひらり』です 」
チャララ〜♪
そして音楽が流れ出した。
一刀「あの…えと…!? 」
中々歌わない一刀に
天和「(ほら一刀、歌ってよ!) 」
天和に急かされて一刀はマイクを手に取り歌い始めた。
一刀「ま〜え〜が〜み〜か〜す〜め〜た〜…♪ 」
ビリビリンッ!。
それはまさに騒音というしかない歌だった。
聞いた人は耳を塞ぎ、雀は逃げ出し、なかには倒れる人までいた。
例えるなら一刀の歌声はジャイアンくらいの音痴だった。
しかし一部の者には
魏軍喫茶店
春蘭「聞いてみろ秋蘭、どこからか素晴らしい歌声が聞こえてるぞ 」
一刀の歌声は音痴には好評だった。
ライブ終了後
一刀「だから歌いたくなかったんだよ!? 」
一刀はひどく頭をガックリとしていた。
天和「一刀、そう落ち込まないでよ!? 」
人和「そうですよ、なかなか個性的な歌でしたよ!? 」
素直に下手だと言ってくれた方がまだマシである。
璃々「お兄ちゃん、次の店に行こうよ♪ 」
一刀「どうせ俺なんて!? 」
一刀は璃々に手を引かれながら歩くのだった。
蜀軍喫茶店『はわわカフェ』
愛紗「いらっしゃいませご主人様! 」
キッ!
愛紗は客を睨みつける。
客「ひぃっ!? 」
愛紗に睨まれて客は大慌てで逃げ出していった。
桃香「ダメだよ愛紗ちゃん、お客さんを怖がらせちゃ♪そんなんじゃお嫁さんになれないよ 」
鈴々「愛紗は元から顔が怖いから逃げられてしまうのだ 」
義姉妹にはっきり言われた愛紗は
愛紗「ほっといてください!大体私は恋なんてする気はありませんから 」
そんなやりとりをするなか、
雛里「大変でしゅ!? 」
雛里が慌てて入ってきた。
桃香「どうしたの雛里ちゃん? 」
桃香が聞くと雛里は
雛里「あわわ!!朱里ちゃんが掃除してたらつまずいて手首をうっちゃったんでしゅ!? 」
桃香・愛紗・鈴々『なんだって(なのだ)!!? 』
三人は驚いた。
その頃、一刀達は
図書館
璃々「絵本ありますか? 」
璃々が聞くと
穏「絵本は置いてませんね〜、大人向けの本しかありませんから子供は読んじゃダメです〜 」
読書部部長の陸遜穏は部員の于吉と共に図書館で本の販売をしていた。
于吉「北郷も一冊どうですか?私と左慈の熱いラブの本ですよ 」
ちなみに左慈には許可をとっていない。
一刀「俺はそういうのはちょっと!? 」
一刀は素直に断った。
すると突然
穏「ハァハァ、于吉さんその本あとで読ましてくださいね 」
興奮寸前の穏が迫っていた。
一刀「璃々ちゃん、ここは何気無く危ないから他に行こうね 」
璃々「? 」
一刀は璃々を抱えて図書館から出ていった。
于吉「(あれっ!?北郷がここにいるということはうちのクラスの出し物はどうなったんでしょうか?) 」
その頃、みんなが去った漢組の教室では
及川「いらっしゃいやでお客はん! 」
ヒュ〜
誰もいない教室で及川は一人で接客の練習をしていた。
及川「たとえみんながいなくてもわい一人でお客を集めてみんなを見返したるで! 」
学園祭に燃える及川だが真の目的は
及川「(学園祭に来たかわいい女の子を彼女にするんや!) 」
下心が見え見えだった。
一方桃香達は
蜀軍喫茶店
桃香「困ったなー!?翠ちゃんとタンポポちゃんは馬術部だし、焔耶ちゃんは料理できないし、雛里ちゃんは朱里ちゃんを保健室に連れていってるし、星ちゃんはいつの間にかいないし!? 」
桃香は人手の足りなさに悩んでいた。
愛紗「こうなれば私が! 」
愛紗が名乗り出るが
鈴々「愛紗がやるくらいなら桃香お姉ちゃんや鈴々が料理した方が危険は少ないのだ 」
桃香「そうだよね、私や鈴々ちゃんがした方がまだマシだよね〜 」
愛紗の料理を口にした二人だからこそ言える台詞であった。
義姉妹にきつく言われた愛紗は
愛紗「どうせ私の料理は毒ですよ 」
すっかりすねてしまった。
そんな時、
璃々「おじゃましま〜す♪ 」
一刀「どうも 」
一刀と璃々が入ってきた。
桃香「いらっしゃいませご主人さ… 」
振り向いた桃香が一刀と目が合った瞬間
桃香「ハフンッ/// 」
桃香は昨日の一刀とのキスを思い出して顔を赤くしてしまった。
一刀「えと… 」
一刀も思い出して戸惑っていると
チャキンッ!
愛紗「また貴様は姉上にキスしに来たのか 」
愛紗は一刀の首元に青龍偃月刀を突きつけた。
一刀「あの…偃月刀をしまってくれない!? 」
一刀が言うと
鈴々「そうだ!お兄ちゃんは料理がうまいからお店を手伝ってほしいのだ♪ 」
鈴々が言うと
一刀「えっ!?それは困るよ!? 」
一刀が断ろうとすると
鈴々「ダメなのかなのだ? 」
キュウ〜ン。
鈴々がまるで捨てられたチワワのごとく一刀を見つめると
見つめられた一刀は
一刀「うっ!? 」
男のたのみなら断れる一刀も子供と女の子のたのみは断れないのであった。
一刀「わかったよ、手伝うからさ 」
引き受けてしまう一刀であった。
そして数時間後、
わいわいがやがや!
客が集まって店は繁盛していた。
一刀「一番テーブルにオムライス置いて! 」
桃香「わかりました 」
愛紗「五番テーブルにチャーハン注文です 」
一刀「了解! 」
鈴々「こちらのテーブルにラーメン頼むのだ♪ 」
一刀「了解…って鈴々も働け! 」
鈴々「にゃはっ♪バレたのだ 」
一刀の料理で店は繁盛していた。
一刀「これくらいでいいだろう、疲れたしちょっと休憩するよ 」
スッ!
一刀が椅子に座ると
ヌッ!ヌッ!ヌッ!
一刀に三つの影が近寄った。
華琳「まさか一刀は蜀だけ手伝うなんてことはしないわよね〜 」
蓮華「まさか、どの店も同じくらい忙しいのだからそんなこと生徒会長がするはずないじゃない 」
月「あのぅ、手伝ってくれるとうれしいのですが 」
当然、一刀が断れるはずもなく
一刀「わかりましたよ! 」
引き受けてしまう一刀であった。
そして夜になり、学園祭終盤
一刀「今日は疲れた〜!? 」
さすがの一刀も体力の限界がきて屋上で休んでいた。
璃々「お兄ちゃん大丈夫? 」
璃々に聞かれた一刀は
一刀「俺なら大丈夫だよ!それより一緒にまわれなくてゴメンね 」
一刀が言うと璃々は
璃々「いいの、今日一日お兄ちゃんと一緒にいられたから♪だから安心して寝てて、璃々がお水持ってきてあげるね 」
ダッ!
璃々は水を取りに飛び出していった。
一刀「優しい子だな璃々ちゃんは、それじゃあお言葉に甘えて眠ろうかね 」
一刀はそのまま寝てしまった。
ギィッ。
そんな時、屋上の扉が開いて蓮華が入ってきた。
蓮華「ここにいたのね一刀、いないから心配したわ! 」
しかしいくら待っても返事がこないので蓮華が一刀の様子を見てみると
一刀「ZZZ〜 」
一刀は寝ていた。
蓮華「あきれたわねこんなところで眠るなんて 」
蓮華は言うが安らかに眠る一刀の寝顔を見ると
蓮華「寝顔はとってもかわいいのね♪/// 」
一刀の寝顔にみとれた蓮華は
蓮華「昼間は失礼な態度をとってごめんなさいね。そのかわりこれで… 」
蓮華は寝ている一刀の唇に自分の唇を近付けると
チュッ!。
軽くキスをした。
そしてキスをした直後
バタンッ!
屋上の扉が開いて
桃香「やっと見付けたよ〜! 」
華琳「困った子ね 」
璃々「お水持ってきたよ〜♪ 」
扉が開くと同時に蓮華は一刀の側から離れたので間一髪くっついていたところは見られていなかった。
そしてみんなが来ると一刀は目を覚ました。
一刀「あれっ?みんな何でここに? 」
一刀が聞くと
華琳「何でって、あなたは知らないようだけども… 」
華琳が言おうとすると
ドッカ〜ン!!。
一刀の後ろから花火がうち上がった。
桃香「毎年学園に盛大な花火がうち上がるんですよ♪ 」
一刀「へぇ〜、すごいなぁ! 」
実は一刀には内緒にしていたがこの花火には一つの伝説があった。
それは男女がこの花火を見るとカップルになれるというものだった。
一刀「あれっ?そういえば何か忘れてるような?まぁ別にいいか♪ 」
一刀は確かに忘れていたことが一つあった。それは…
及川「ご注文は? 」
いまだ及川が一人で接客の練習をしていることであった。
及川「お客はまだかいな? 」
及川はまだ学園祭が終ったことに気が付いていなかった。
学園祭売り上げランキング
1、蜀軍
魏軍
呉軍
董卓軍
5、役萬姉妹
6、白蓮の店
7、南蛮軍
8、袁術軍
・
・
・
最下位、漢組
袁紹軍 0円