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238時間目「組争奪大テスト」

一刀「ある日突然悪光戦で発動した逆鱗の影響により体が龍化してしまう俺。そしてついに巨大なる龍へと変化してしまうが狐々の手により何とか元に戻ることができたのだった 」

黄金週間(GW・ゴールデンウィーク)を後数週間に迫ったある日のこと


フランチェスカ学園・学園長室


飛琳「お呼びですか学園長? 」


3-S担任 神龍飛琳


冥琳「これから予定があるので用件なら手短にお願いします 」


3-A担任 周瑜冥琳


桔梗「儂も今日は紫苑と飲む約束があるのでな 」


3-B担任 厳顔桔梗


祭「儂はテストの採点があるんじゃが 」


3-C担任 黄蓋祭


卑弥呼「もったいぶらずにさっさと儂らを呼んだわけを言わんかい!! 」


3-Z担任 厳蝉卑弥呼


学園長室に一刀達3年生の担任達が呼ばれた。


貂蝉「実はねん… 」


そして学園長である貂蝉の口が開くと


貂蝉「ここのところ最近戦い続きで忘れてたけどもうすぐ黄金週間なわけだし、3年生の思い出作りに修学旅行を計画してるのよん♪ 」


そう、覚えている読者もいると思うが一刀達は3年生である。


そして3年生のイベントといえば修学旅行なのだ!


貂蝉の口から修学旅行という言葉が放たれると


飛琳「確かに生徒は学生なわけですから修学旅行がないのはおかしいですね 」


冥琳「それで旅行先はどちらに? 」


そして気になる修学旅行先を聞いてみると


貂蝉「去年は北郷君が商店街の福引きで当てたグアム旅行だったけど(11〜14時間目参照)、今回は学園が思いきってハワイにつれていってあげるわよん♪もちろん担任と引率の先生もね♪ 」


これを聞いた先生達は


桔梗「ハワイか、ならば水着を新調せねばのぅ♪ 」


祭「南国の酒を飲むのが今から楽しみじゃわい♪ 」


楽しむ気分なのだが


卑弥呼「じゃが一つ問題があるぞ 」


貂蝉「その問題って何なの? 」


聞いてみると


卑弥呼「近頃大きな戦いがあったせいで生徒の学力が落ちておる。これをどうにかせんとのぅ 」


冥琳「確かに一理あるな 」


実はSとZ以外のクラスの生徒の一部は最近成績が落ちてきていた。


貂蝉「それなら任せて、私にいい考えがあるわん♪ 」


そして次の日


ざわざわっ!


一刀「何だか人が集まってるな 」


桃香「何かあったのかな? 」


そして一刀達が騒ぎの中心である校内掲示板の方にやって来るとそこには…


『来週、組争奪大テストを行う。このテストの結果次第で3年生のクラス替えが行われ、同時に修学旅行先の部屋も決められるのでしっかり勉強するように!詳細は各担任にて! フランチェスカ学園学園長 夕凪貂蝉』


バンッ!!


と書かれていた。


そして更にその下には


『宿泊先:ハワイ・ワイキキキングダムホテル(ハワイの一流ホテル)

宿泊部屋

S組…ロイヤルスィートルーム

A組…トリプルルーム

B組…ダブルルーム

C組…シングルルーム

Z組…野宿』


宿泊する部屋まで掲示されていた。


一刀「旅行先はハワイか、意外と太っ腹なんだな♪ 」


華琳「ワイキキキングダムホテルか、小さい頃、お父様に連れていってもらったけどサービス満点で文句のないホテルだったわよ 」


金持ちである華琳が言うのなら間違いないだろう。


そして一刀達が会話をしていると


及川「ハワイか、えぇなぁ〜♪ 」


ニュッ!!


一刀「うわっ!? 」


いきなり及川が現れた。


及川「この学園って毎回戦闘やってるから転入したのは間違いやと思ったけどこういう楽しみがあるなら転入してよかったで♪ 」


一刀「お前ってそんなにハワイ好きだったか? 」


一刀が聞くと


及川「甘い!練乳たっぷりかけたショートケーキくらい甘いでかずピー!ハワイったら南国やで!そして南国といったら腰みの美人にトップレスやろ!! 」


一刀「腰みの美人にトップレス〜♪ 」


にや〜っ


一刀が嫌らしい顔をしていると


ギューッ!!♯


一刀「いたた!? 」


桃香「一刀くん、朝からエッチな顔はやめようね♪♯ 」


華琳「さっさと教室にいくわよ♪♯ 」


一刀「す…すいませんでした〜!? 」


桃香と華琳に耳を引っ張られ教室へと連れていかれる一刀であった。


そして各教室にて修学旅行についての説明が行われた。


祭「次のテストの成績次第ではここにいる人数が増えたり、あるいは減ったりするかもしれん 」


桔梗「そしてテストは儂ら3年生の担任がそれぞれ二十問ずつ出題する 」


冥琳「ちなみに判定基準は下の通りだ 」


100〜70 A組

69〜40 B組

39〜20 C組

19〜0 Z組


といった感じであった。


ちなみにS組は特別クラスなので滅多に入れない。


ところが


卑弥呼「特例として最も成績が良かったものに自由にクラスを変えられる権利を与える! 」


つまり最高得点さえとればどのクラスでもS組に入ることが可能なのだ。


これを聞いた一部の生徒は


男子「よっしゃーっ!!絶対最高得点とってS組に編入してやるぜーっ!! 」


男子「北郷ばかりに男子一人、女子多数なんていうハーレムを楽しませてたまるかっての!! 」


やる気が上がった!


だが一刀のいるS組だけ少し違っていた。


飛琳「S組は成績がバラバラの生徒が混ざりあっているのでたとえ0点をとってもZ組になるというわけではありません 」


つまりS組は成績に反映されるだけで何点とろうがクラスが変わるわけではないのだ。


飛琳「とはいえ勉強を怠らないように!ではこれで終わります 」


そしてその日の授業が終わると


一刀「テストでクラスが変わらないなんてS組に入れてラッキーだぜ!いくら点をとっても構わないなら勉強しなくてもいいわけだし、帰ってゲームの続きでもしよっと♪ 」


スッ…


そう言って椅子から立ち上がろうとする一刀だが


ガタンッ!!


一刀「えっ!? 」


すぐに一刀大好きっ子達の手により椅子へと戻された。


蓮華「あのねぇ一刀、いくら組が変わらないからといってテストがあるんだから勉強しないとダメでしょ 」


華琳「蓮華の言う通りだわ、そして一刀にはある程度点をとってもらわないとね 」


一刀にある程度の点をとらせる方法、それは…


月「一刀さん、次のテストで最低50点とらないと点数が足らない分、エロ本を燃やしますからね♪ 」


一刀「な…なにっ!? 」


つまりもし一刀がテストで40点なら10冊エロ本が燃やされ、0点なら50冊燃やされるわけなのだ。


一刀「(はっ!?でもその方式なら51点とればエロ本プラス1冊…) 」


桃香「なわけないでしょ!! 」


一刀「ですよね〜!? 」


自分にはマイナスにしかならない条件をつけられる一刀であった。


一方、図書室


猪々子「斗詩!一緒に勉強しようぜ! 」


斗詩「わかったよ文ちゃん、あっ!麗羽様も誘ってみる? 」


テスト勉強に麗羽を誘おうとする斗詩だが


猪々子「よしなって、いつもあたい達が誘っても麗羽様ったら『おーほっほっほっ!高貴なるわたくしに勉強なんて不必要ですわ』って言っておいて実際はあたいより成績が下じゃんか、そういうのって『実家爺さん』っていうんだろ 」


正しくは『自画自賛』である。


そして猪々子が麗羽をぼろかす言っていると


斗詩「ぶ…文ちゃん!?後ろ!? 」


猪々子「えっ?後ろ? 」


くるっ!


斗詩に言われて猪々子が後ろを見てみると


バンッ!!


猪々子「れ…麗羽様!? 」


猪々子の後ろに麗羽が立っていた!


猪々子「(ヤバい!?散々悪口言ったから怒られる!?) 」


麗羽にビビりまくる猪々子


そして


ポンッ!


猪々子「(ひぃっ!?) 」


猪々子の肩に麗羽の手が置かれた瞬間!


麗羽「お願いですわ二人とも、わたくしを勉強会に混ぜてください!! 」


猪々子・斗詩『へっ? 』


麗羽の口から勉強会に混ざるという言葉が出てきたので驚く二人


麗羽「もうあんなクラスは嫌ですわ!! 」


麗羽のクラスはZ組でありZ組には他に及川と卑弥呼しかいない


この数ヵ月間、麗羽は必死で我慢していたがもう限界のようだ。


すると


斗詩「わかりましたよ麗羽様、一緒に勉強しましょう 」


猪々子「斗詩がいいならあたいもいいっすよ(麗羽様が自ら勉強するなんて明日は天変地異が起きるかもな!?) 」


麗羽「猪々子、斗詩、感謝感激ですわ! 」


麗羽でさえ勉強している頃、もう一人の問題児は


及川「皆さんは勉強しまくりで遊ぶ暇なんてないんやな〜仕方ない、わい一人でゲーセンにでも行くか! 」


みんなが勉強しまくるなか、勉強せずに遊ぶ及川


みんなはもう諦めたのかと思っていたが


及川「(わいかてもうZ組は嫌や、けど勉強はしたない!そこでわいはカンニングで学園最高点をとったるで!) 」


テストは各担任が出題する。フランチェスカ学園の人物情報を知る及川は先生がテストに出しそうな範囲がわかるのだ!


及川「(Z組は麗羽と卑弥呼先生の三人、見つからずにカンニングは朝飯前♪こんな時だけZ組に感謝やで♪) 」


そしてあっという間にテストの日がやって来た。


先生達『それでは始め! 』


バサッ!


先生からの合図が出てテストが一斉に開始する


そして各みんなの様子はというと


問1、鎌倉幕府を開いたのは誰でしょう?


一刀「(総理大臣!) 」


問2、次の英語を日本語に訳しなさい


apple


桃香「(確かこれってアポーって読むから答えはアホだ!) 」


というような珍回答が出るなか


及川「(むふふっ♪わいにはすべての答えがわかるで♪) 」


カンニングして答えをうめまくる及川


そして


キンコンカンコーン!


テストが終了した。


それから数週間後


ざわざわっ!


掲示板にテストの結果が貼り出され、みんなが注目していた。


そして一位は


1、関羽愛紗 98点

2、楠舞孤狼 97点


バンッ!!


愛紗「やった私だ! 」


桃香「愛紗ちゃんすご〜い!! 」


愛紗が一位をとり


袁紹麗羽 21点


麗羽「やりましたわ! 」


見事Z組を抜け出した麗羽


北郷一刀 25点


一刀「あぁーっ!?25冊のエロ本が燃やされてしまう〜!? 」


及川「残念やなかずピー、さてわいは… 」


及川が自分の名前を探してみると


最下位 及川祐 0点


及川「えっ!?なんでやねーん!? 」


及川は0点であった!


何故かというと及川は名前のところに問1の答えを書いてしまい、以後1問ずつずれていったのだ。(数学の問題でも日本語)


そしてこの時点で


卑弥呼「よろしくのぅ及川♪ 」


及川「いややーっ!? 」


及川のみがZ組になるのであった。


桃香「桃香です。組争奪大テストが終わり、最高得点をとった愛紗ちゃんがS組に編入してきたのは姉として嬉しいんだけどちょっと一刀くんにくっつきすぎだよ!次回『ハワイへの旅立ち』水着はかわいいのかセクシーなのどっちにしよう? 」

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