229時間目「未来からの激励」
あけましておめでとうございます。
長い長い悪光編ですがまだもう少し続きますのでお付きあい願います。
この話の後の作品予定はすでに考えています
悪光と激戦を繰り広げる一刀達
だが蒼魔達が悪光に消された拍子に一刀は悪光に憎しみを感じ、禁断秘技・逆鱗を発動させてしまう。
龍となった一刀は怒りのままに悪光を殺そうと暴走するのだが、悪光には勝てず倒されてしまう。
それでも悪光を憎むことを忘れない一刀に桃香がビンタを食らわした瞬間、一刀の中にある悪光に対する憎しみが少しずつ緩んでいき、さらに何者かが一刀に話しかけてきた。
一刀の精神世界
?「やっぱその形態になっちまったか、まったく俺って進歩してないんだな 」
謎の人物が言うと
一刀「お前は誰だ!とっとと俺の前から消えろ!!テメェも悪光と共にコロシテヤルゼ!!♯ 」
ビュワッ!!
まだまだ憎しみが完全に消えていない一刀は鋭い闇の刃を現れた人物に向けて放つ!
?「フッ! 」
謎の人物はフッ!と笑うと
パシパシンッ!!
一刀「なにっ!? 」
謎の人物は剣も使わずに闇の刃を弾いていく!
当然そんなことをすれば手が傷つくはずなのだが
バンッ!!
謎の人物の手は傷ひとつついていなかった。
これは一刀の攻撃より謎の人物の弾く力の方が強いことを意味するのだ。
一刀「誰だお前は!? 」
一刀が聞くと
?「おいおい、こんなハンサムボーイを知らないのか?俺は未来世界のお前(一刀)だよ 」
バァンッ!!
自分は未来世界の一刀だと名乗る謎の人物
一刀「ふざけるな!!何が未来の俺だ!!♯ 」
一刀は信じないが
未来一刀「だったら証拠を見せてやるよ!え〜と… 」
未来一刀は考えると
未来一刀「確か3歳の時におねしょしてもらしたパンツをタンスの中に入れて母さんから尻叩き食らったっけな 」
これは一刀しか知らない恥ずかしい思い出である。
一刀「そ…そんなの証拠になるか!!/// 」
一刀が否定すると
未来一刀「まだ信じないか、だったら新しいやつだと…クラス替えが終わって数日後、忘れ物を取りに教室に戻ると桃香が昼寝をしていて、それを見た俺は桃香のおっぱい揉んだっけな〜♪ 」
一刀「(ドキッ!?) 」
これも一刀しか知らない秘密である。
一刀「ど…どうやら本当にお前は俺のようだな!? 」
ここまで言われたら一刀も信じるしかなかった。
一刀「でも確か未来の俺って牢獄に自分から入ったはずだろ、それなのに何故ここにいるんだよ!? 」
一刀が聞くと
未来一刀「ここは現実世界じゃなくてお前の精神世界だからな、同じ一刀として数分ぐらいなら会話ができるんだよ、それにしても俺ってこの時代から逆鱗が使えたなんてな、少し驚きだぜ!? 」
未来一刀が驚くと
一刀「んなことより未来の俺に聞きたいことがあるんだ 」
未来一刀「何だ?悪いが宝くじの当選番号なら知らないぞ 」
一刀「んなことじゃねえよ!! 」
そして一刀は
一刀「俺は悪光を殺しかけたとはいえ何で牢獄に入ったんだ?いくら殺生禁止だと言われたからって例外があるだろ!父さんだって許したはずだ!! 」
一刀が未来一刀に聞くと
未来一刀「確かに父さんは今回ばかりは殺生を許可してくれたよ 」
一刀「なら何故!? 」
未来一刀「俺が許せなかったからだ!! 」
ババンッ!!
未来一刀「お前も刀桃から話は聞いただろ、一番弟子を目の前で殺された俺は悪光に憎しみを感じ、そして逆鱗となって悪光を殺しかけた。だがまだ意識が軽く残っていたらしく、俺が辺りを見渡してみると… 」
未来世界
悪光「ぐほっ!? 」
バタンッ!!
未来龍一刀「ゴォォォーーンッ!! 」
未来一刀は逆鱗となって悪光を殺しかけた。
未来龍一刀「グルル… 」
ちらっ
だが一刀の意識が軽く残っていたらしく、一刀が辺りを見てみると
バンッ!!
一刀が逆鱗となって暴れまくった影響により幸い死人は出なかったもののビルは崩れ、辺り一面が焼け野原になっていた。
未来龍一刀「グルルッ!? 」
そして辺りの悲惨さを見た一刀は
未来龍一刀「グォォォーーンッ!! 」
悲しみの雄叫びをあげたのだった。
それから数日、一刀は人の話を聞かず、ぼ〜っとすることが多くなった。
今の一刀には桃香達の慰めは耳に入らなかった。
そしてついに一刀は
ギィィッ!!
未来一刀「あばよ! 」
自分から牢獄に入ったのだった。
現代・一刀の精神世界
未来一刀「というわけさ、わかるだろ俺は悪光を殺しかけただけでなく、辺りをひどい目に遭わせたということに感じて自分を牢獄に入れたんだ! 」
バンッ!!
この時、一刀は本当にこいつ(未来一刀)が未来からきた自分だと改めて感じた。
何故なら自分も同じことをしただろうと感じたからである。
未来一刀「だがお前には俺と同じ苦しい人生を歩んでほしくない!絶対悪光に負けるなよ! 」
一刀「おうよっ!! 」
カンッ!
互いに拳を打ち合う二人
この時、一刀の中から憎しみという感情が消えた。
未来一刀「それと一つ教えておく、蒼魔達は生きてるぜ 」
一刀「マジかよ!? 」
未来一刀「違う次元に飛ばされただけだ。必ず会えるから心配するな 」
一刀「わかったぜ! 」
未来一刀「それと… 」
未来一刀はまだ何かを一刀に話そうとする。
未来一刀「桃香の胸はこの時代の今より一回り大きくなる! 」
一刀「マジかよ!? 」
未来一刀「マジだ。その理由は俺が揉みまくったからな♪ 」
エロ男である二人がそんな会話をしていると
パァッ…
未来一刀の体が輝きだした。
未来一刀「おっと、時間切れだ!?じゃあ後は任したぜ俺!! 」
スゥッ!!
そして未来一刀は消えてしまった。
その頃、現実世界では
悪光「退きな小娘!! 」
桃香「退かないもん!! 」
バンッ!!
龍一刀へと向かう悪光の前に桃香が立ちはだかっていた。
悪光「面倒だ!お前から消してやるぜ!! 」
スッ!
悪光は右手を闇っぽい感じをした漆黒の剣に変えると
悪光「『暗黒消去剣撃』… 」
ブォンッ!!
桃香に向かって攻撃を繰り出したその時
ビシッ!ビシビシッ!!
龍一刀の体にいきなりひびが入ると
バッキーンッ!!
龍一刀が砕けちり
シュバッ!!
中から何かが飛び出した!
ドカッ!!
悪光「ぐほっ!? 」
その飛び出した何かは悪光を突き飛ばすと
すたっ!
桃香の前に降り立った!
一刀「待たせたなみんな! 」
全員『一刀!? 』
ババンッ!!
北郷一刀、復活である。
一刀「一刀だ。逆鱗より復活した俺は悪光に戦いを挑むが俺が悪光に勝てるわけがなく押されてしまう!?だがその時、あいつが加勢に来てくれた!次回『遅れてきたあいつ』あいつはまさか!? 」