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214時間目「命懸けの救出劇」

一刀「北海道にやって来た蒼魔達、だがメンバーがすっかり観光気分に呆れた蒼魔は一人で行動していると悪光軍の一人、千刀の結界にとらわれてしまう。その後も蒼魔は健闘するが千刀の繰り出す結界に苦戦していき、ついには究極進化まで解けさせられてしまうのだった 」

北海道にやって来た蒼魔、華琳達率いるBグループ


だが観光気分なメンバーに呆れた蒼魔はみんなから離れてしまう。


その時、悪光軍の一人である翠川千刀のはった結界が発動し、蒼魔はたった一人で戦うことになる。


千刀は様々な結界を発動させていくが蒼魔の頼みの綱である神進化までもう少しと迫ったその時、千刀の結界によって蒼魔の究極進化は解けてしまうのだった。


蒼魔「バ…バカな!?究極進化が解けてしまうだなんて!? 」


これは別に蒼魔の気がなくなったわけではなく千刀の結界による影響だった。


千刀「まさか俺に『閉ざされた可能性』を使わせるなんてな、親父や悪光以来だぜ、だがこれで貴様が勝つ確率は0%となった!融合進化どころか究極進化さえできない貴様を倒すなんて赤子の手をひねるより楽だからな! 」


言いたい放題である。


千刀が言いまくっていると


蒼魔「ふざけるな! 」


ドォンッ!!


蒼魔が叫んだ。


蒼魔「超進化や究極進化ができないからってお前に負けると決まった訳じゃねえ!もしこの場にいるのが俺じゃなくて一刀だったらこう言うだろうよ、『俺は死んでも諦めねぇ!』ってな!だから俺も諦めるわけにはいかねえよ! 」


スッ!


蒼魔は構えた!


千刀「ほぅ、北郷の奴らはタフさが自慢だと聞いたがどうやら諦めの悪さも自慢らしいな、いいだろう。そんなに死にたきゃ殺してやるぜ! 」


ゴォッ!!


超進化さえもできない蒼魔に対して力を出しまくる千刀


そして結界の外では


八雲「・・・ 」


美蒼「パパ!? 」


天川八雲と未来の八雲と蒼魔の娘である美蒼が見ていた。


もちろんすぐにでも突入したいところだが結界に触れただけで電撃が流れるため迂闊に手が出せなかった。


二人が見つめていると


八雲「美蒼、少し離れてて 」


美蒼「ママ、何するの? 」


サッ!


娘を結界から離すと


八雲「ハァーッ!!『桜吹雪の大蛇龍』!! 」


ゴォーッ!!


八雲は得物の剣・紫桜剣から八頭の龍の気を結界めがけて放った!


ドカカカッ!!


そして見事に攻撃は炸裂したものの


プシュ〜ッ…


結界には傷ひとつついていなかった。


八雲「どうやらこの手の結界には遠距離攻撃は通用しないみたいね!? 」


美蒼「どうするのママ!? 」


美蒼が聞くと


八雲「角なる上は! 」


ギュッ!!


八雲はゴム手袋をはめると


ガシッ!


結界をつかんだ!


すると当然のごとく


ビリビリーッ!!


八雲「きゃあっ!? 」


八雲の体がしびれまくる!


だがゴム手袋のおかげである程度マシであった。(ゴムは電気を通しにくいため)


美蒼「ママ、一体何をしてるの!? 」


あきらかな自殺行為に驚く美蒼


すると八雲は


八雲「美蒼、覚えておきなさい。一刀や蒼魔が諦めが悪いようにその妻となるべき者も諦めの悪さがあるのよ!たとえ0,001%の確率でもあるならその可能性に賭けるのよ! 」


つまり八雲は結界を無理矢理開こうとしているのだ。


だがこのような自殺行為をしていれば八雲の手が使い物にならなくなってしまう。


八雲は腕を失う覚悟で蒼魔を助けようとしているのだ!


八雲「(うっ!?手の感覚がなくなってきたかも!?でも諦めるわけにはいかない!) 」


すると


ガシッ! ビリビリーッ!!


美蒼「うわーっ!? 」


美蒼も結界をつかんで開こうとする。


八雲「何してるのあなた!? 」


八雲が聞くと


美蒼「やっぱ私はママの娘だからママが無茶するなら私だって無茶しなくちゃね! 」


蒼魔の娘である美蒼も八雲と同じで蒼魔を助けるために精一杯あがこうというのだ。


まさに本当の親子である。


八雲「仕方ない、それじゃあいくわよ! 」


美蒼「うんっ! 」


八雲・美蒼『ハァーッ!! 』


ゴゴゴーッ!!


二人は共に最大級の気を出しまくり少しでも結界を開こうとする。


普通ならば開かないはずなのだが


バチッ…バチチッ!!


二人の思いが通じたのか


バッキーンッ!!


結界を破壊した!


その少し前、結界の中


ドカッ!!


蒼魔「ぐはっ!? 」


千刀「どうした?さっさとかかってこいよ! 」


超進化のできない蒼魔が千刀にめったうちにされていた。


だが攻撃を受ける直前に体を動かしていたので急所はまぬがれたがそれでもボロボロには違いなかった。


千刀「とどめの一撃を食らってくたばるがいい! 」


蒼魔「(もうダメか!?) 」


蒼魔が諦めたその時!


バッキーン!!


千刀「なにっ!? 」


千刀がはった結界が破壊された!


蒼魔「力が戻ってくる!?一体何が起きたんだ!? 」


蒼魔が辺りを見渡してみるとそこには


美蒼「やったねママ!? 」


八雲「何とか間に合ったみたいね!? 」


電撃によりボロボロになった八雲と美蒼が蒼魔に寄ってきた。


蒼魔「バカ野郎!無茶しやがって!♯ 」


蒼魔は八雲達に怒鳴るが


八雲「何をいってるの!無茶しすぎなのはあなたの方でしょ!こんなボロボロになるまで戦って!♯ 」


逆に怒鳴り返す八雲


美蒼「パパとママが夫婦喧嘩してるのって初めて見るかも!? 」


実際は美蒼が赤ちゃんの時に数回あったが覚えていないだけである。


千刀「おいっ!喧嘩は俺がそいつを殺すまで待ちやがれ!♯ 」


ゴォッ!!


気を最大限に出しまくる千刀


千刀「俺の結界を破壊した女も血祭りにあげてやるから覚悟しろ!♯ 」


どうやら結界を破壊したことで八雲達もターゲットにされたようだ


八雲「ちっ!こうなったら私も戦うよ! 」


スッ!


八雲は臨戦態勢に入るが


蒼魔「ダメだ!こいつは俺が相手をする。お前は下がってろ 」


八雲「でも…!? 」


蒼魔「これは俺の戦いだ!邪魔しないでくれ! 」


!?


この台詞を言った時、蒼魔は思った


何故未来世界の蒼魔が悪光と戦う一刀に加勢しなかったのかを


その理由は蒼魔と同じく

『俺の戦いだ!邪魔しないでくれ!』

と一刀が言ったからに違いない!


そう一刀に言われたら現代の蒼魔でも戦いに参戦しなかったと思った。


蒼魔「(なるほどな、だったら俺はもう迷わねえ!) 」


スッ!


蒼魔は千刀の方を向くと


蒼魔「俺の最後の力を振り絞ってお前を倒す! 」


バッ!


懐からドラグロッチを取り出した。


千刀「ほざけ!結界が破られようともボロボロの貴様を倒すのに結界なんて必要ない!ぶっ殺してやるぜ! 」


キィーンッ!!


千刀が蒼魔に迫り来る!


蒼魔「(一刀が悪光と全力で戦ったように俺も全力を出しきるぜ!) 」


ピッ!


ドラグロッチ

『ダウンロードOK

聖騎士超龍・戦艦鰐龍・鋼鉄機械蒼龍

セットアップ!』


パァーッ!!


ジャキンッ!!


蒼魔「降臨!無双神氷龍! 」


蒼魔の体は全身金色の鎧で顔は黄金の龍の兜、右手は巨大な鰐の銃、左手は気によって形が変わる龍の爪『アルティメットファング』背中は四枚の翼、尾の先には不死鳥の顔をした銃になった。


これが蒼魔の融合進化、圧倒的パワーと氷の気をつかさどる無双神氷龍である!


千刀「今さら融合進化したところで俺には勝てん!食らえ『龍殺し終の太刀 龍閃斬』! 」


シュバッ!!


千刀は最速斬りである最大級の攻撃を繰り出した!


蒼魔「(俺の残ったわずかな気の全てをこの攻撃にぶつけてやる!)『ファイナルブリザードファング』! 」


ゴォッ!!


蒼魔も負けじと気を出して突進する最大級の攻撃を繰り出した!


ドカカッ!!


両者の技が激しくぶつかり合う!


千刀「俺がお前のような雑魚ごときに負けるものか! 」


ググッ…


やはり気がある分、千刀の攻撃が押していた!


だが


蒼魔「俺はもう負けるわけにはいかないぜーっ!! 」


ゴォッ!!


千刀「なにっ!? 」


ググーッ!!


ボロボロの体の蒼魔のどこにこんな力があったのか!?


蒼魔の攻撃が千刀の攻撃を押していき


ドグボッ!!


千刀「がはっ!? 」


蒼魔の攻撃は千刀に炸裂した!


千刀「バカな!?この俺が貴様ごときに負けるなんてありえな…!? 」


バタリッ!


千刀は力尽きて倒れた。


そして蒼魔は


蒼魔「やったぜ一刀…!? 」


シュンッ! よろりっ


融合進化が解けて倒れそうになるが


ガシッ!


八雲「まったく、無茶ばかりするんだから 」


蒼魔「八雲… 」


八雲が蒼魔の体を支えた。


美蒼「あんな奴倒すなんてパパはやっぱり強いね。一番強いんじゃないの? 」


蒼魔「フッ!それは違うぜ美蒼、一番強いのは一刀さ!あいつは常に俺の上を行く奴だからな、悪光なんかに負けてばかりはいられねえよな! 」


そして一方その頃、他のメンバーは


春蘭「華琳様〜、お金が足りないんです〜。恵んでください〜 」


秋蘭「(華琳様にすがる姉者もかわいいな♪) 」


焔耶「凪〜!!お金貸してくれ〜!! 」


凪「ちょっと焔耶さん離してください!? 」


みんなを呼びに行った華琳が着いた時にはすでにこうなっていたという


華琳「あなた達、いい加減にしなさーい!!♯ 」


ビビーンッ!!


北海道に華琳の怒声が響き渡るのだった。


北海道の戦い


勝者・蒼魔達


鈴々「鈴々なのだ♪東京にて悪光軍を待ち構える鈴々とお兄ちゃん達だけど愛紗と桃香お姉ちゃんがお兄ちゃんをめぐって対決してしまいややこしい戦いが始まろうとするのだ。次回『北郷一刀争奪戦』お兄ちゃんは鈴々のものなのだ♪ 」

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