211時間目「牙の抜けた狼」
一刀「鳥取砂丘にて神狼と戦う兄貴達。だが神狼の危険な存在を感じた兄貴はみんなに離れるように言う。残った葵達と共に戦う兄貴だが兄貴の攻撃は神狼にはまるで通じない!すると神狼は兄貴は神狼のクローン細胞でできていると言い放ち、なんと!?兄貴を吸収するのであった!? 」
鳥取県・鳥取砂丘にやって来た孤狼一行
そこで悪光軍の一人、闘狂神狼と出会い戦うことになる。
だが孤狼はあえて自分が神狼の相手をするため仲間達を罵倒して退かせ、その真意を知った数名が立ち去るが葵と未来の孤狼と葵の息子である葵狼が残ってしまった。
しかたなく神狼と戦う孤狼だが神狼は孤狼の攻撃を軽く避け、わざと食らって食らわせた孤狼最大級の一撃も神狼にはほとんどダメージを与えることができなかった。
さらに神狼は驚くべきことに、孤狼は産まれる前に神狼の細胞を与えられたクローンだと言い放つ!
そんなことは信じない孤狼だが神狼はクローンの証として同じ部分に傷跡があるといい、孤狼を自分の体に戻そうとする!
必死で抵抗する孤狼だがなすすべなく取り込まれてしまった!
葵「そんな!?まさか孤狼が!? 」
まさか吸収されるなんて思っていなかった葵は驚いた。
そして神狼は
神狼「ハハハッ!これで俺の力は完璧になった!今なら悪光だって倒すことが可能だ! 」
大いなる力を手に入れたことを喜んでいた。
それを聞いた葵は
葵「このっ!孤狼を返せっ!♯ 」
ブォンッ!!
怒りの力で神狼に向かって剣を振るい!
葵「『火炎剣』! 」
ゴォーッ!!
剣に炎を灯らせて攻撃を繰り出すが
パシッ!
葵「!? 」
神狼は燃えまくる剣を素手で握った!
そして
神狼「弱者は散りな! 」
ボキンッ!!
神狼は剣を握り潰して折った!
葵「私の剣が!? 」
剣を折られたことに葵が驚くと
ガシッ!
葵「ぐっ!? 」
神狼は葵の首をつかみ
神狼「くたばれ! 」
ドカカカッ!!
葵「がはっ!? 」
葵のがら空きのお腹に蹴りをぶちこみまくる!
神狼「おらよっ!! 」
ドグボッ!!
葵「がはっ!? 」
ズシャシャーッ!!
そして最後に蹴りを食らわせて葵をぶっ飛ばした!
神狼「そろそろ死にな! 」
ザッザッ!!
倒れる葵に神狼が止めを刺すべき近づいていく
だがその時!
バッ!
葵狼「母さんを殺されるわけにはいかない! 」
孤狼と葵の息子である葵狼が神狼の前に立ちはだかった。
神狼「この雑魚が!ならば親子まとめて… 」
とここで神狼は疑問を感じる。
神狼「(待てよ、たしかこのガキはそこに倒れている女(葵)と吸収した孤狼の未来の息子だったな、なら何故孤狼は吸収したはずなのにこいつがいるんだ!?) 」
神狼の言っていることをわかりやすくいうと
未来では孤狼と葵が結婚して息子の葵狼が産まれる。
しかし孤狼が吸収(=存在消滅)されると未来に産まれる葵狼が誕生しなくなるのでこの世に存在するのはおかしい(この戦いの時点ですでに産まれているのなら存在理由がわかるのだが孤狼と葵はまだ学生のため子作り行動はしていない)
簡単にいうと眼鏡をかけた日本一ドジな少年が死ぬとその孫の孫の世話がかりである青狸はこの世から消えるわけである。
神狼「ということはまさか!? 」
神狼の思っていた通りであった。
その直後…
ドカカカッ!!
神狼「がははっ!? 」
神狼の腹から拳の跡が出てきまくり
神狼「がはっ!? 」
ドバッ!! ぽわ〜っ
神狼が耐えきれず吐いた瞬間、黒い球体の気体が出てきた。
その球体こそもちろん…
バキンッ!!
孤狼「ハァッ!! 」
孤狼であった!
葵「孤狼、生きてたのね!? 」
葵が言うと
孤狼「実はさすがの俺ももうお仕舞いだと思ったんだよ。ところが何故か俺は奴に吸収されずに腹の中に球体の姿でいたのさ、だけども出られないことには変わらねえからひたすら腹の中で暴れたわけさ、名付けて『一寸法師殺法』だ! 」
孤狼が言うと
神狼「バカな!?貴様は俺に完全に吸収されたはず、なのに何故吸収されずに…まさか!? 」
神狼には思い当たる節があった。
孤狼が神狼に吸収されなかった理由、それは…
孤狼が長い間、普通の人間と暮らしていたからである。
わかりやすく説明すると
ペットショップにて犬を飼うと、犬は最初は知らない場所(新しい家)に連れてこまれて慣れない生活になるが、数年経つとすっかり慣れてペットショップの犬から家族の一員へと変わる。
これを今でいうと、孤狼を犬としてペットショップを神狼の中、新しい家を孤狼の生活に置き換えると
日々の生活に慣れた孤狼は神狼のクローンから孤狼という一人の人間になり、神狼のクローンではなくなったのだ。
なので一応元神狼のクローンということで吸収はされたが完全に吸収されず腹の中にいるだけで助かったのだ。
神狼「くそっ!俺の細胞が薄汚れた平和市民との交流で薄れて消滅したわけか!?がはっ! 」
腹のダメージがデカいのか血を吐きまくる神狼
作者は経験はしてないがこの神狼の傷みは孤狼のボクサー並みの一撃をもろに食らったと同じようなものでありいくら体が頑丈でも体内までは鍛えようがないためさっきは孤狼の攻撃を食らっても平気だった神狼にダメージを与えていた。
葵「孤狼、今ならいけるよ! 」
葵は孤狼を応援するが
孤狼「がはっ!? 」
孤狼も神狼と同じように血を吐いた!
孤狼「ちっ!いくら俺でもやはり体内で戦うのは初めてだったからな、球体のままで暴れたから無茶しすぎたぜ!? 」
もはやどちらもダメージは同じようなものであった。
ここで葵が孤狼に参戦すれば神狼には勝てるだろう。だが最初に孤狼は自分の戦いの邪魔をするなと言っていたので葵は手を出さなかった。
神狼「ふざけやがって!元は俺のクローンの分際で御主人様に逆らうなんてよ!♯ 」
ブォンッ…
神狼は孤狼を殴りにかかる!
サッ!
だが孤狼は軽く避けた。
孤狼「お前は悪光の出現により強さが通じなくなり悪光の部下になることを選んだ。別に悪くはねえがそんなお前を例えるならさしずめ『牙の抜けた狼』だ! 」
サッ!
孤狼はドラグロッチを構える。
孤狼「こんなもん必要ないと思っていたが今は感謝するぜ! 」
ピピッ!
ドラグロッチ
『ダウンロードOK
混沌龍・覇龍神・龍魔王
セットアップ! 』
パァーッ!!
ジャキジャキンッ!!
孤狼「完成!魔神騎士混沌覇王神! 」
バァンッ!!
孤狼の姿は二重超進化の姿に悪魔イメージの羽と尾と角が追加され、顔には斑模様の刺青が彫られていた。これが孤狼の神進化形態・魔神騎士混沌覇王神である!
孤狼「本来この姿は仲間をやられた怒りでパワーアップするが今のままでも十分にテメェを倒せる!悪いがテメェなんかに時間をとらせるわけにはいかないんでな、一撃で決めてやるぜ! 」
ゴォッ!!
孤狼は片腕に強大なる闇の気を流して螺旋させる
以前までの孤狼ならば腕が闇の気でねじ切れていたが今の孤狼ならば大丈夫であった!
孤狼「食らいやがれ!『闇魔王螺旋激掌』! 」
ギュルルルーーッ!!
極限までねじられた孤狼の拳は
ドゴォッ!!
神狼「がはっ!? 」
神狼に見事直撃した!
孤狼「打撃は体の中心線を狙って確実に踏み込むべし!これぞ、俺流の武道だ! 」
ドッカーーンッ!!
神狼「がはーっ!? 」
バタンッ!!
孤狼の一撃を食らって神狼はぶっ飛んだ!
葵「や…やったわね孤狼! 」
ダッ!
孤狼の勝利が確定した直後、葵は孤狼に抱きつこうとするが
星「さすが孤狼ですな〜、信じておりましたぞ 」
ズシャシャーッ!!
いつの間にかやって来た星に先を越されてしまい滑り込む葵
葵「ちょ…ちょっと星、何してるのよ! 」
星「見てわからぬか?戦いで疲れた孤狼を介抱しているのだ 」
葵「わかるけど、それは私の役目でしょ! 」
星「こういうものは早い者勝ちではないか 」
ぎゃーぎゃーっ!!
孤狼を中心にして取り合う二人
この時、中心にいた孤狼は思った。
孤狼「(あぁ、一刀はいつもこんな目にあってるんだな!?) 」
鳥取県・鳥取砂丘の戦い
勝者・孤狼達
蒼魔「蒼魔だ。華琳や凪、八雲達と一緒に北海道に来た俺達だが、仲間がすっかり観光気分に浸り、俺がみんなから離れた直後、一刀に似た謎の男が出現した!次回『孤立された戦い』お前は一体何者だ!? 」
西森「どうも西森です。いつもこの小説を読んでくれてありがとうございます。ここでお知らせです。この小説が終わった後に劇場版にあたる小説をいくつか出す予定ですが作者の頭が悪いため送ったのに出てこないキャラや設定が少し変わってしまう確率がありますのでご了承ください。これからもよろしくお願いします 」




