202時間目「消えゆく焔」
一刀「四国にやって来た焔達。だが焔は天和とその娘の天刀が気になる様子、そんな時、謎の物体が焔達に襲いかかり天和が攻撃を受けそうになる!だがその時!焔が天和を庇うが右手を負傷してしまう!そして襲ってきた物体は悪光軍の一人、神力人であった! 」
四国にやって来た焔達
だが着いた途端、悪光軍の一人、神力人の襲撃を食らい焔は右手を負傷するのだった。
力人「ギヒヒッ!右手が負傷してるんじゃ満足に戦えまい! 」
何故なら人にもよるが人は利き手の方が力が強いものである。(焔は右利き)
焔「それがどうしたっていうんだ!テメェみたいなデブを倒すなんて片手だけで十分なんだよ! 」
ピキッ!♯
力人「デブだと…♯ 」
焔「俺だって元デスドラゴンナイツのリーダーだった男だ!お前なんてすぐに倒してやるぜ! 」
バシュンッ!!
焔は獄騎士炎龍に超進化した。
焔「食らいやがれ! 」
ゴォーッ!!
焔は手から火炎放射を繰り出した!
だが
力人「こんな炎で俺が倒れるかよ! 」
フーッ!!
火炎放射が力人のひと吹きで吹き消されてしまった!
力人「こんな炎ならまだロウソクの方が消しがいがあるぜ! 」
焔「なんだとこの野郎!♯だったらこれならどうだ! 」
ゴォッ!!
焔は両手を合わせて炎の球を作り出そうとする!
だが焔はあることを忘れていた。
それは…
ズキンッ!!
焔「がはっ!? 」
自分の右手が傷ついていることである。
シュンッ!
そして技を途中で止めたことにより炎の球は消滅してしまった。
力人「ギヒヒッ!無様なやつだな! 」
力人が焔をバカにすると
焔「だったらなぁ! 」
ジャキンッ!!
焔は大剣・邪魂大蛇丸を取り出すと
焔「こいつでテメェをミンチにしてやらあ! 」
バッ!
力人を切りつけるべく向かっていく!
ズボッ!!
そして見事に剣は力人に命中した。
だが
ブヨンッ!
焔「なにっ!? 」
力人の腹の肉が分厚いせいで完全に切ることができなかった。
力人「フンッ!こんな剣なんか通じるはずがないだろう! 」
ボキンッ!!
そして逆に邪魂大蛇丸が折られてしまった。
焔「俺の剣が!? 」
得物の剣が折れたことにショックをうける焔
誰だって愛用の武器が破壊されればショックであり焔とて例外ではなかった。
明命「焔さん、悲しんでいる余裕なんてないのです!?うえっ!上!? 」
焔「上? 」
スッ!
明命に言われて上を見てみると
バッ!
焔「なっ!? 」
力人が焔の上にいた。
力人「もう遅い!『ヘビープレス』! 」
キィンッ!!
ズッシーンッ!!
力人が物凄い早さで落ちてきて焔を押し潰した!
あわや焔は潰されるのかと思いきや…
焔「ちっ!?『秘術・陽炎』! 」
ボォッ!!
焔はいきなり何をするのかと思ったら自分の体を炎で包み込んだ!
そして
ドシンッ!!
力人は焔を踏み潰した!
だが
力人「ん〜?手応えがないな 」
スッ!
手応えがないのを感じて力人が下を見てみると
バンッ!!
焔の姿が消えていた!
季衣「焔兄ちゃんはどこに消えちゃったの!? 」
天和「まさか跡が残らないほど潰されて!? 」
そんなわけがなかった。
ボォッ!!
その時!急に炎が出たかと思うと
シュバッ!
焔「ハァハァッ!? 」
炎の中から疲れた焔が出てきた。
焔「(俺は雫のように体を他のものに変化させる体質ではない、だが大量に気と体力を使うがこの技は俺の体を炎に変えることができるんだよ) 」
実はこの技は龍界編時には覚えていたのだが戦いの場所が水中だったのと、焔自身が逃げるのを嫌いなため使わなかったのだ。
季衣「何とか焔兄ちゃん助かったね!? 」
明命「焔さん、さっさとそんな奴究極進化して倒してください! 」
確かに焔は修行によって究極進化を身に付けたのだが
焔「(うるせぇ!したくてもできないんだよ!) 」
焔の究極進化は他の人とは違い焔の気持ちにより発動する。
だが今の焔の気持ちは複雑なバラバラであり一つにまとまっていなかった。
その原因が…
天和「がんばれ焔! 」
天刀「何してるのよ! 」
焔の好きな数え役満姉妹の天和と未来世界にて一刀と天和の娘である天刀の存在であった。
口では結婚して子供を作っても平気だと言っていても焔も大分ショックを受けていた。
そのことで集中できなくなり究極進化ができないのだ。
そして
スッ!
力人「隙ありだぜ! 」
焔「!? 」
いつの間にか力人が焔の懐に入り込むと
ドグボッ!!
焔「がはっ!? 」
力人は焔の腹に拳をぶちこんだ!
ガシッ!
そして力人は焔の頭をつかむと
力人「おらおらーっ!! 」
ドカカッ!!
焔「ぐほほっ!? 」
焔をサンドバックのように殴りまくる!
力人「おらーっ!! 」
ドンッ!
焔「がはっ!? 」
そして焔はボロボロにされて放り出された!
天和「天刀ちゃん、あなたは私と一刀の娘なんだから当然超進化できるんでしょ!だったら超進化してあいつを倒してよ!? 」
天刀「無理よママ、私の超進化は戦闘系じゃないのよ!? 」
超進化といっても色々な系統がある。
大きく分けて主に攻撃、防御、回復そして天刀の支援系と分かれているのだ。
季衣「でもさっきから見てるけど焔兄ちゃん何だか様子がおかしいよ、あれなら昔の焔兄ちゃんの方が強いよ!? 」
季衣の言う通り、今の焔の力は初登場の時より弱くなっていた。
焔「(ちっ!なんて様だ。何がデスドラゴンナイツ最強だ!こんな俺じゃ天和ちゃんが俺じゃなくて一刀を選ぶ理由がわかるな、あいつはすごいよいつも最強クラスの敵を倒してるんだからな、あばよ一刀、俺はもう散るぜ…) 」
焔が意識を失いかけたその時!
ザッザッ!
いつの間にか人和が焔に近づいていた。
明命「あれは人和さん!? 」
天和「いつの間にあっちにいったの!? 」
これには天和達も気づいてなかったようだ。
スッ!
そして人和は倒れている焔に手を差し出す
すると
バシンッ!!
人和は焔の頬をひっぱたいた!
人和「何してるんですか?あなたは私達の中で一番強いのに何のんきに寝てるんですか!あなたが何でそんな気分になっているかわかりませんけどただそうやって本気を出さないでどうするんですか! 」
焔に説教しまくる人和
人和「そんな根性なしは必要ありません!あいつは私達だけで倒しますからどこかに行ってください! 」
ドクンッ!
この人和の言葉を聞いて焔は思った。
焔「(俺が根性なしだと、言ってくれるじゃねえか!だが一刀は強い奴と戦って苦戦する時もあった。だが奴は根性で立ち向かって勝利していったんだ!) 」
自分になくて一刀にあるもの、それが根性だと理解する焔であった。
力人「フンッ!一人増えたところで戦況は変わらないというのにバカな奴らめ! 」
ズボッ!!
力人は手足を引っ込めると
ギュルルーッ!!
高速で回転し出した!
力人「さっき止められなかったこの技で仲良くくたばるがいい! 」
ゴロローッ!!
回転した力人が人和と焔に迫る!
人和「くっ!? 」
人和はこの場から逃げ出したかったが自分が逃げたら焔に攻撃が当たるため逃げなかった。
その時!
焔「確かに俺は根性なしだったよな 」
人和「えっ!? 」
倒れている焔が声を出したかと思うと
ゴォーッ!!
焔の体から炎が噴き出した!
季衣「焔兄ちゃんが燃えてる!? 」
天和「だ…大丈夫なの!? 」
心配するみんなだがこれはただ燃えてるわけではなく究極進化の現象であった!
バシュンッ!!
そして炎が消え、焔の姿は
頭にはたくましい龍の顔、上半身は赤、下半身は白い龍の鎧、肩には赤い丸い輪、両腕には巨大なアーム、背には赤い翼、尾は白くて細長く先に太陽の飾りがついていた。
これが焔の究極進化・究極騎士炎龍である!
焔「俺の本気を見せてやるぜ! 」
季衣「僕だよ!究極進化した焔兄ちゃんは力人を攻めまくる!だけど力人は更なる力を出して焔兄ちゃんは苦戦するんだけどその時!次回、『爆炎、燃えろ焔!』焔兄ちゃん、あのデブを倒してね! 」