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2時間目「おとしの北郷」

今回は話の中に小さなトラブルを入れてみました。



しばらく後書きの方にクラスのメンバーを紹介していきます。

聖フランチェスカ学園校舎内


一刀は2年A組の教室の前に立っていた。


一刀「(ここから俺の新しい学園生活が始まるんだな!) 」


ギュー!


一刀は拳を握り締めて感動し、そして教室の引き戸に手をかける。


ガララッー!


一刀「遅くなりました!今日からこのクラスに転校してきた北郷一刀で… 」


頭を下げた一刀が顔を上げると


そこには下着姿の天使達。いや、着替中の女子達がいた。


この状況で当然のごとく女子達の反応は…


女子達『キャーー!! 』


みんなが騒ぎ出した。


一刀「えっ!?すいません俺はちょっと… 」


一刀は弁解しようとするが


?「いいから… 」


小麦色の桃色の髪の娘が一刀を睨みつけると


?「あっちに行け―!! 」


ブゥン!。


女の子は細身の体のどこにそんな力があったのか机を持ち上げて一刀に放り投げた。


ドカッ!!。


一刀「ぐはっ! 」


机は一刀の顔面に命中し、一刀は教室の外に飛ばされた。


そして、ガラランッ!


勢いよく扉が閉まると中から声が聞こえてきた。


?「少しの間待っていろ!!! 」


声の主は机を放り投げた女の子だ。


一刀は言われた通りその場で待っていると


ガララッー!


扉が開いて制服に着替えた女子達が出てきた。


一刀「(今朝出会った子もそうだけど、この学園の女子の制服って可愛いいな) 」


一刀が制服を眺めていると


?「この痴漢が!何を眺めているのだ!!! 」


机を投げた女の子が怒る。


一刀「痴漢だなんてそんな!?俺は今日このクラスに転校してきた者で… 」


一刀は弁解するが


?「何ふざけたことを言っている!馬鹿なことを言うなら斬るぞ! 」


チャキッ!。


女の子は腰にあった剣に手を触れた。


一刀「(この現代に剣を持ってるなんて銃刀法違反じゃないの!?) 」


一刀が驚いているとあることを思い出した。


一刀「待った!ちゃんと学園長からの手紙があるからさ!? 」


一刀は懐から手紙を取り出すと


?「見せてみろ! 」


パシッ!。


女の子は一刀から手紙を奪い取って見てみる。すると…


?「蓮華さんどうしました? 」


手紙を読んでいた孫 蓮華の様子を後ろにいた娘が聞いてみると


蓮華「この手紙には確かにこいつをこの学園に転入させると書いてあるが、このクラスとは書いていないぞ! 」


蓮華の一言に周りの女の子は驚いた。


それを聞いた一刀は


一刀「すいませんでした! 」


ピュー!!。


みんなが止めるより早く一目散に逃げていった。


一刀が去った後蓮華は


蓮華「あいつは何しに来たんだ? 」


下着姿を見られた事を忘れて首を傾げる蓮華であった。


しばらくして一刀が進んでいった先には


ボロ〜ン!


今にも幽霊が出そうな教室があった。


一刀「ここかな? 」


一刀は恐る恐る教室に入る。


教室の表札には『漢組』と書かれていた。


ガララッー!


一刀「今日から転入してきた北郷一刀です!よろしくお願いしま… 」


頭を下げた一刀が顔を上げると


ムッサ〜!


教室には男ばかりが12人もいた。


一刀「男だらけかよここは!? 」


一刀が驚いていると


?「あんたが転入生かいな?よろしく頼むわ! 」


一刀に眼鏡をかけたモテなさそうにない人相の男が近寄ってきた。


一刀「誰だよお前!? 」


一刀が聞くと


及川「わいの名前は及川祐(たすく)同じクラスメートやよろしくなっ!かずピー♪ 」


及川が人に変なあだ名を言っていると


?「済まないな、そいつも昨日転校してきたばかりなんだ! 」


及川の後ろには赤髪の男が来ていた。


一刀「あんたは誰だ? 」


一刀が聞くと


華佗「俺の名は華佗元化(げんか)だ!この学園には今年で2年もいるんだ 」


つまり華佗は一刀達のように転入組ではなく共学となった去年から在籍していたのだ。


一刀「へぇ〜、学園に関しては俺の先輩か、よろしくな華佗! 」


一刀は握手を求めると


華佗「あぁよろしく! 」


ガシッ!。華佗は握手を返してきた。


及川「俺もおるで! 」


及川も握手に混ざってきた。


及川「あと二人来てへんけどこれで全員や! 」


及川が言うと


キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン♪


授業の鐘が鳴り出した。


バタバタッ!。


鐘が鳴り終ると同時に全員が椅子に座り出した。


華佗「一刀もどこでもいいから座っとけ! 」


一刀「わかった!? 」


華佗に言われて空いている席に座る一刀


そして鐘が鳴り終ると


ガララッー!


豪快に扉が開き、中に入ってきたのは物凄い筋肉質の変態であった。


変態は教壇に立つと


卑弥呼「ワシが漢組(おとこぐみ)担任、巌蝉(がんせん) 卑弥呼(ひみこ)である!! 」


ビリリッー!!。


卑弥呼は某無敵塾長のごとく大声で叫んだ。


当然のごとく、教室内は荒れ、倒れる生徒達。


しかしそんな中卑弥呼は


卑弥呼「まだ来てないのは左慈と于吉か! 」


構わず出席をとるのであった。


そんな中、


及川「先生!転入生が来てまんで! 」


これを聞いた卑弥呼は


卑弥呼「おぉ!来ておったのか!ならば自己紹介を… 」


卑弥呼が最後まで言おうとすると


ガララッー!


漢組の教室の扉がいきなり開いた。


?「授業中すまないが失礼する! 」


入ってきたのは濃い紫色の髪で睨んだ目つきの長髪の女の子が入って来た。


?「このクラスに北郷一刀という男はいるか? 」


女の子が呼ぶと


一刀「俺ですけど何か? 」


スッ!


一刀が手を上げると


?「そうか、お前か… 」


スッ!


女の子は腰にある剣に手を伸ばすと


?「ならば死ねー!!! 」


バッ!。


いきなり斬りかかってきた。


一刀「うわっ!? 」


サッ!。


一刀は何とか剣をかわす


一刀「ちょ…ちょっと待って!きみ誰?何で俺が死ななきゃならないの!? 」


一刀が聞くと及川が答える。


及川「かずピー、その娘は2年C組所属の甘寧 思春はんや!?孫家のボディガードで下着はさらしと(ふんどし)着用。3サイズは上から… 」


ドグボッ!。


及川は思春に顔面蹴りを受けた。


この情報は及川メモ、及川が集めた学園のあらゆる可愛いい女子の情報が書かれている。


一刀「その娘が俺に何の用なの!? 」


一刀が聞くと思春は


思春「桂花から聞いたぞ!貴様が蓮華様に恥をかかせたとな!!! 」


桂花とは蓮華と同じ2年A組所属の荀イク桂花でさっきの騒動の時にも出会っていた。


そして彼女は共学反対派の一人でもあり、男を殺すためなら平気で嘘の情報を伝えるのだ。


思春「貴様よくも蓮華様に恥をかかし、あんなことやこんなことを!!! 」


一刀「そんなことしてないから!? 」


一刀は弁解しようとするが


思春「問答無用だ!殺してやるー!!! 」


ブンッ!


思春は再び一刀に剣を振るった。


今度も何とか避けた一刀だが


一刀「ちょっと!?銃刀法違反じゃないの!? 」


一刀は正論を言うが


華佗「一刀、言い忘れていたがこの学園は護身のため武器を持つことは有効なんだ! 」


あっさりと(くつがえ)された。


思春「そういうことだ死ねー!!! 」


ブンッ!


一刀「ひっ!? 」


一刀は襲ってくる剣を避けまくる。


及川「アカン!?助けに行きたいけど思春相手じゃ勝てへん!? 」


華佗「うちのクラスで武力に自信がある奴は… 」


二人が悩んでいると


ガララッー!。


突然教室の扉が開いて


?「何で俺が来なくちゃいけねぇんだよ! 」


?「まぁまぁ左慈、来ないと卒業できないですから 」


遅れてきた二人の男、左慈 元放と于吉 武人が入ってきた。


及川「さっちー!、うっきー!来てくれたんやな!あの喧嘩を… 」


及川がふざけたあだ名で呼ぶと


ドグボッ!


左慈に顔面蹴りを喰らってしまった。


左慈「ふざけた名で呼ぶんじゃねぇよ!!! 」


左慈が怒っていると


及川「そんなことよりも早くあいつを助けてぇな!? 」


すぐに復活した及川が助けを求めると


華佗「いや、助けなくてもいいかもしれないぞ 」


華佗が言うと一刀の方を指さす。すると…


華佗「一刀の奴さっきから思春の攻撃を見きって避けているんだ! 」


華佗に言われて一刀を見てみると


サッ!サッ!


華佗の言う通り一刀は思春の攻撃を見きって避けていた。


及川「んなアホな!?思春の速さは学園でも五本の指に入るで!? 」


及川が驚いていると


左慈「あれっ?あの戦っている奴見た事あるぞ 」


左慈が思い出していると


ガララッー!!。


再び扉が開き出す。


蓮華「思春!桂花から聞いたぞ何をしているんだ!? 」


入ってきたのは蓮華だった。


しかし蓮華は気付いてなかった。


この漢組は女っ気がないため女子に飢えた男が山ほどいる。


そんな中に蓮華のような美女が入ってくれば…


男達『お〜ん〜な〜! 』


ピラニアの水槽の中に入れられた豚のごとく襲われてしまうのだ。


蓮華「キャー!! 」


女に飢えた男達が蓮華に襲いかかる!


思春「蓮華様!? 」


蓮華の悲鳴を聞いた思春が向かおうとするが間に合わない!


そして男が蓮華の肌に触れようとした瞬間!


ドカッ!。


触れようとした男はぶっとばされた。


蓮華の近くにいたのは


一刀「大丈夫? 」


いつの間に蓮華のそばに来たのか一刀が立っていた。


蓮華「すまんな、礼を言う/// 」


この時、蓮華の顔は赤くなっていた。その理由は一刀にお姫様だっこされていたからである。


しかし男達はいらついていた。


男達『北郷!邪魔するなら殺してやるー!!! 』


ダダッ!


男達は全員武器を持って一刀に襲いかかる!


及川「もうアカン!早く助けな!? 」


及川が慌てて職員室に向かおうとすると


左慈「待てよ! 」


左慈に止められた。


左慈「あいつはあれくらいなら屁でもねぇよ 」


左慈が言うと


于吉「左慈は彼を知っているのですか? 」


于吉が聞いてきた。すると左慈は


左慈「あいつは相手が男と女じゃ態度が違う奴で九州では有名でな… 」


左慈は日本の強い奴に詳しかった。


そして左慈が言い終わる前に


ドッコンッ!。


最後の男がぶっ飛ばされた。一刀は一人でクラスの男子10人を相手に勝利したのである。


及川「かずピーって凄い奴なんやな!? 」


及川が驚いていると


左慈「驚くのはまだ早いぜ!奴の凄いところは他にあるのさ 」


倒された男達を華佗が治療していると


一刀「もう大丈夫だよ(ニコッ!) 」


一刀は蓮華にスマイルをする。すると蓮華は


蓮華「ボッ!/// 」


一瞬で茹で蛸のように顔が赤くなった。


蓮華「(一体どうしたのだ私はなぜ赤くなっているのだ!?) 」


この時蓮華はこれが恋だと気付いてなかった。


左慈「あれが北郷の凄いところで本人も知らないうちに女を惚れさせることからつけられた異名が『おとしの北郷』だ! 」


これより以前に一刀も知らないうちに種馬スキルを発動していた。(本人に自覚はない)


思春「おい貴様っ! 」


思春が一刀に声をかける。


思春「蓮華様を助けてくれたから今日のところは勘弁してやるが次やったら命はないと思え! 」


ダッ!


思春は赤くなっている蓮華の手を引っ張りながら去って行った。


そして教室でこんな騒ぎがあったにもかかわらず担任の卑弥呼は


卑弥呼「本日、怪我で10名が早退っと! 」


平気な顔で出席日誌をつけるのであった。


こうして一刀の学園生活が始まった。


クラス紹介


漢組(おとこぐみ)


担任:巌蝉(がんせん) 卑弥呼(ひみこ)(教頭も兼任)


生徒数15人(漢組は3学年共同クラス。襟首の色で仕分けされている。1年・黄、2年・青、3年・赤)


北郷 一刀

及川 (たすく)

華佗 元化(げんか)

左慈 元放(げんほう)

于吉 武人(たけひと)

その他10人


・2年A組


担任:黄蓋 祭


生徒数9人


孫 蓮華

馬超 翠

張 天和

張 地和

荀イク 桂花

夏侯 秋蘭

顔良 斗詩

公孫 白蓮

華雄 郁叉(いくさ)


于吉の名はアニメの声優から、華雄は西森の前作から名前を取りました。

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