196時間目「優刀の融合進化」
一刀「悪光軍・翠川砕刀にやられた一刃達を救出しに現れた父である優刀。砕刀は父さんの兄であり俺の叔父である。娘をやられた怒りに父さんは掟を破って砕刀に挑む!更に砕刀は昔、闇の気をもっていたことで勘当されたのだった。そして砕刀がわざと一刃を狙った攻撃を受け消した父さんは…!? 」
九州・鹿児島
この場所で一刀と一刃の父である北郷優刀が実の兄であり悪光軍の一人である翠川砕刀と戦っていた。
優刀「ぐふっ!? 」
砕刀「優刀、お前は優しすぎるのが欠点なんだよ!戦場では優しさなんて邪魔なだけだ! 」
ぐりりっ!
砕刀は優刀の体に突き刺した剣をひねる!
優刀「兄さん、僕がこのくらいで参ると思ったら大間違いだよ。兄さんも知ってるだろう翠川家の掟、『敵に己が捕らえられた時には…』 」
ぐぐっ!
すると優刀は
ブシュンッ!!
優刀「『…体の一部くらいくれてやれ!』! 」
優刀は脇腹に刺された剣を脇腹ごと引きちぎった!
砕刀「ちっ!だがそれだと体力の低下になるのは間違いない。優刀、貴様は自分で自分を劣勢に追い込んだのさ! 」
確かに砕刀の言う通りなのだが
優刀「確かに深手を負ったのは事実さ、でもこんな傷くらい… 」
ぐぐっ!!
優刀が力を込めると傷口がどんどん閉じていく!
優刀は気で自分を回復させているのだ。
砕刀「なるほど気で出血を止めるとは古くさい手だな、だが今のでおまえの気は大分消耗した!気が全快な俺が負けるはずがない! 」
ビシッ!!
砕刀は優刀に向かって言うが
優刀「世の中、気の量が全てだったらおかしいんだよ 」
砕刀「何だと! 」
優刀「前に一刀が戦った光魔、皇、皇龍はいずれも戦った当時の一刀より気が多かった。でも一刀はたとえ負けるとわかっていても自分の力を信じて戦った結果新たなる力を手にいれ、友と一緒に戦ったからこそ勝てたんだ! 」
砕刀「御託はそれまでにしやがれ!お前の説教なんて聞きたくないんだよ! 」
優刀「確かに僕が全力を出したとしても気の量は兄さんには及ばない。だけどそれでも負けるわけにはいかないんだ! 」
バシュンッ!!
気を膨大に膨れ上げた優刀は一瞬で超進化した。
優刀クラスの実力者になると叫ばなくても自由に超進化できるのだ。(飛琳先生は気合いを入れるため叫んでいるだけ)
砕刀「フンッ!超進化したくらいで俺に勝てると思ったら大間違いだ!お前にできて俺にできないことなんてないんだよ! 」
バシュンッ!!
砕刀も優刀に負けじと超進化した。
優刀「まだまだいくよ!ハァーッ!! 」
バシュンッ!!
さらに気を高めた優刀は超進化から究極進化した。
砕刀「究極進化か、だが所詮はそこまでだ!貴様らは龍界にあるドラグロッチがないと究極進化より上の融合進化ができないことはわかっているんでな! 」
バシュンッ!!
砕刀も優刀に負けじと究極進化した。
砕刀「同じ究極進化なら兄である俺が弟のお前なんかに負けるはずがないんだよ! 」
キィンッ!!
砕刀は優刀に迫る!
砕刀「オラオラオラーッ!! 」
ブンブンブンッ!!
砕刀のパンチの連打が優刀に迫り
サササッ!!
優刀は何とか辛うじて避けているが
ドカッ!
優刀「ぐはっ!? 」
砕刀の拳が優刀の傷口に当たってしまった!
砕刀「隙あり! 」
ドカカカッ!!
優刀「ぐははっ!? 」
怯んだ優刀に砕刀は拳の連打を食らわす!
砕刀「止めだ! 」
スッ!
砕刀は構えると
砕刀「『項羽と光龍の融合突』! 」
ドガンッ!!
優刀「がはーっ!? 」
ガガガンッ!!
砕刀の必殺技を食らった優刀は家々を破壊しながら飛ばされていった。
砕刀「優刀、いくらお前が強かろうと所詮は弟、兄である俺には勝てないんだよ! 」
ビシッ!!
砕刀が叫ぶと
ガラッ…
優刀「確かに今のままじゃ僕は兄さんには勝てそうにないかもしれない 」
優刀が瓦礫の中から出てきた。
優刀「だけど兄さんは一つ勘違いをしている。融合進化は龍がいればドラグロッチなんて必要ない 」
砕刀「ほざけ!龍がどこにいるというのだ! 」
砕刀が聞くと
スッ!
優刀「僕の中さ 」
優刀は自分の胸に手を当てた。
砕刀「ふざけるなっ!!だったらお前の中にいる龍ごとお前を倒してやるぜ! 」
ゴゴゴッ…!!
砕刀は今まで以上の気を溜めまくる!
すると優刀は
スッ!
胸に手を当てると
優刀「(僕の中に眠っている龍達よ、久々に力を貸してくれ!) 」
優刀が心の中で言うと
『優刀と共に戦うのは久しぶりだな』
『我が力を使うがよい!』
『いくぞ優刀よ!』
優刀の中にいる聖白騎士光龍、翼騎士白龍、天馬騎士魔龍が返事をした。
優刀「(ありがとうみんな!)融合進化! 」
そして優刀が叫ぶと
パァーッ!!
優刀の体が輝きだした!
砕刀「へんっ!今さら何をしようが手遅れだというのに! 」
ゴゴゴッ…!!
砕刀は確実に優刀を殺すために更に力を溜めまくる!
その間に優刀の姿は
ジャキンッ!!
白髪ポニーロングに白虎の兜、赤い朱雀の顔をした鎧、右手には純白の盾、左手には悪を討ち滅ぼす聖剣、足は青龍頭部がついた鎧、背中には赤白マントに二頭の玄武の触角をつけた姿になっていた。
これが究極騎士光龍の優刀と三匹の龍達の融合進化・守護神騎士光龍である!
砕刀「今さら融合進化したところで遅いんだよ!『邪俄龍最大激波』! 」
ドゴォーッ!!
砕刀の最大級の攻撃が優刀に迫る!
すると優刀は
スッ!
聖剣を構えると
優刀「『八龍の光雷』! 」
ビリビリーッ!!
ブスッ!!
気を纏った剣を地面に突き刺した瞬間
ゴォーーッ!!
地面から雷を帯びた光の龍が八頭出てきた。
バチバチンッ!!
そのうちの五頭が砕刀の攻撃を受け止める!
ババッ!!
そして残りの三頭が砕刀に迫る!
砕刀「バカなっ!?この俺が負けるはずがないんだ!お前より優れているこの俺がーっ!! 」
そして砕刀は叫びながら
バキバキンッ!!
三頭の龍に飲み込まれてしまった。
優刀「(兄さん、これも掟なんだ!) 」
翠川家には更に掟がある。
それは兄弟に悪の心を持つものが現れた場合、もう片方が制裁を与えるという。
悪に心を染めた兄の砕刀を弟の優刀が制裁を与えたのだった。
プスッ…
だが心優しい優刀はさっきの一撃で砕刀を殺せたにもかかわらず、命だけはとらないでいた。
優刀「やっぱり僕は甘いな 」
トンッ!
砕刀との戦いで疲れてしまった優刀は倒れてしまう
優刀「一刀、僕は一刀が僕を越えることを信じてる。だから必ず悪光を倒すんだよ! 」
九州・鹿児島の戦い
翠川砕刀VS優刀・一刃・悟・火焔
勝者 優刀達!
ねね「ねねなのです!京都にやって来たねね達。早速恋殿が名菓や名所を楽しみまくって嬉しい顔をしているのですが…次回、『歴史の町、京都』な…何で恋殿とヘボ会長との間に子供ができるのですか!? 」