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194時間目「ボロボロ一刃」

一刀「大阪、無限との戦いで共闘することになった飛琳先生と森羅先生。二人の息の合ったコンビネーションで無限を追い詰めていく!だが一人にターゲットを絞った無限の攻撃で森羅先生が倒れ、怒りに燃える飛琳先生は融合進化して勝利するのだった 」

ここは九州の一つである鹿児島県


この地は一刀の実家があり


この場所には及川の弟の悟、焔の妹の火焔、そして一刀の妹の一刃率いるHグループがいた。


ちなみにこの三人は新一年生の中でもレベルが高いトリオである。


そしてこのメンバーに決まった時、他に誰かを入れようと考えたのだが一刃達が大丈夫だというので仕方なくこのメンバーになった。


そしてその三人はというと…


悟「エロいし、バカだし、ウチのバカ兄貴ったら最悪だぜ! 」


火焔「うちのお兄ちゃんは昔は喧嘩っ早かったかな、数年前から多少は性格マシになったけどさ、かずちんのお兄ちゃんは? 」


ちなみにかずちんとは火焔が勝手につけた一刃のあだ名である。


一刃「うちのお兄ちゃん?そりゃ強いし、かっこいいけど、時々エッチな本読んでいるからちょっとね 」


悟「それでも精々数冊だろ、ウチのバカ兄貴なんてエロ本が部屋に入りきらなくて車のガレージや物置にまでしまうんだぜ 」


どれだけ溜めているのだろう!?


三人は警備の最中、兄について語り合っていた。


悟「ウチなんて最悪だよ。バカ兄貴なんて俺にきたラブレターの返事を勝手に書いたり、バレンタインのチョコなんてちょっと離れた隙に全部食っちまうんだぜ。おかげで小学校卒業するまで地獄だったよ 」


及川を兄にもっただけで悲惨な人生をおくってきた悟


悟「だから俺はバカ兄貴が逆立ちしたって絶対入れない寮付きの超有名中学に入って家を出たんだよ。そして一刀先輩の噂を聞いてフランチェスカ学園に入学したわけさ、でもまさかバカ兄貴がいたのは計算違いだったがな 」


大変な人生である。


一刃「さとっちって大変なんだね、かえりんは? 」


火焔「私はお兄ちゃんが光魔学園に推薦入学されていってその間一人だったけど時々会いに行ったらお兄ちゃんが何だか怖そうな顔してたんだよね!? 」


学園対抗武道大会当時、焔は一刀の敵であり光魔の右腕的存在であった。


火焔「だけど一刀さんに負けて帰ってきたら今までとは違う明るい表情だったんだ♪それ以降もお兄ちゃんったらよく学園の話をしてくれたんだよね 」


武道大会後、光魔に騙されたと知り、その後は一刀達の仲間に入ったのだった。


これは焔本人も性格が少し甘くなったと思っている。


火焔「かずちんはあんな強くて優しいお兄ちゃんがいるからいいよね〜 」


悟「自分の運命を呪いたいよ 」


一刃「うん、お兄ちゃんって昔から私を助けてくれたんだよ 」


具体的な例として


一刃がいじめっこにいじめられていた時は自分が怪我しようとも助けに入り


一刃がおねしょをした時にはドライヤーで必死に乾かそうとしたが母に見つかってしまい二人仲良く怒られたりである。


そして三人が町内を警邏していると


ピクンッ!!


一刃「誰かがいるよ… 」


火焔「数は一人のようね 」


悟「例の悪光軍の奴だな 」


この三人は気の使い手であり、隠れている敵の位置がわかるのだ。


そして


一刃「隠れてないで出てきなさい! 」


一刃が叫ぶと


?「おやおや誰かと思ったら… 」


突然何処からか声が聞こえてきて


スッ!


一刃達の目の前に人が現れた!


?「まさか妹の方だなんてな 」


三人が男を見つめると


三人『(こいつ、強い!?) 』


ゴゴゴッ…!!


三人は現れた人の気の強さで実力がわかった。


この人の実力は一刀や孤狼並みだということを…


だがたとえどれ程実力の差があろうと逃げるわけにはいかない!


それが残されたフランチェスカ学園生徒の使命である。


一刃「(あれっ?この人どこかで見たような気が?) 」


そして現れた人を見つめた時、一刃はその人に見覚えがあった。


だが兄同様、頭の悪い一刃はすぐには思い出せなかった。


悟「お前は何者だ! 」


現れた人の名前を聞いてみると


砕刀「俺の名は悪光軍の一人、『強靭』翠川砕刀! 」


バンッ!!


男の名前が出ると


一刃「(翠川ってまさか!?) 」


翠川とは一刀と一刃の父である優刀の旧姓である。


すると


砕刀「意外と察するのが早いようだな、その通り、俺はお前の父・優刀の兄だ! 」


バンッ!!


つまり砕刀は一刀と一刃にとって伯父にあたる人物なのだ。


砕刀「本当ならお前じゃなく兄の一刀を殺してやりたいがお前で我慢してやるよ! 」


ジャキンッ!!


砕刀が剣を取り出すと


ピキンッ!♯


砕刀の言葉に一刃がキレてしまい


一刃「何よ!私は一時期お兄ちゃんを越える武力を持っていたんだからね!♯ 」


ババッ!!


一刃は木刀を持って砕刀に突っ込んでいく!


確かにこの小説が開始された時の頃、一刃は一刀を越える武力を持っていた。(現在は一刀の方が上)


キィンッ!!


一刃「せいやっ!! 」


ブォンッ!!


砕刀に木刀を降り下ろす一刃だが


パシッ!!


一刃「えっ!? 」


一刃の木刀は砕刀の指2本で止められてしまった!


砕刀「おいおい、その程度の実力で俺に向かってきたってか?泣かせてくれるねぇ 」


一刃「くっ!? 」


ぐぐっ…


一刃は目一杯力を出すが木刀はピクリとも動かなかった。


砕刀「気がすんだか?…すんだなら…、そろそろ死ねや! 」


ブォンッ!!


砕刀の拳が一刃を襲う!


その時!


火焔「やーっ!! 」


ゴォーッ!!


火焔が砕刀の後ろから火炎放射を放った!


砕刀「こんなものっ! 」


パシッ!!


砕刀は火焔が放った炎を片手で受け止める!


そしてその隙に


一刃「ていっ!! 」


ドカッ!!


砕刀「いっ… 」


パッ!


一刃ががら空きとなった砕刀の腹に蹴りを食らわし、ひるんだ砕刀の指が開かれた。


シュンッ!!


その隙に砕刀から脱出した一刃


一刃「ありがとうかえりん♪ 」


火焔「お互い様でしょ! 」


砕刀「ちっ!俺としたことが油断するとは!? 」


油断したことを悔やむ砕刀


そしてあることに気がついた。


砕刀「(んっ?確かやつらは三人いたはず、あとの一人はどこにいる?) 」


砕刀が姿が見えない悟について考えると


悟「俺ならここだ! 」


バンッ!!


突然、地から悟の声が聞こえてきた。


ゴォーッ…


そこには橙色の龍の頭を被り、黒い体に所々龍の飾りがあり、体から熱を発し、右腕に力を溜めている悟がいた。


これぞ悟の超進化・熱騎士橙龍(とうりゅう)である。


悟は及川の弟だが高い実力により超進化ができるのだ。


悟「くらえっ!『熱線光撃波』! 」


チュドォーーンッ!!


悟の右腕からまるで〇め〇め波のような一撃が放たれた!


悟「(熱線光撃波は闇を消滅させる力がある。奴の気の色は黒、つまり闇属性だ!) 」


気の色によってそれぞれの属性が異なる。


ちなみに一刀は白の光、蒼魔は水色の氷、焔は赤の炎といった感じである。


キィィーンッ!!


悟の放った攻撃が砕刀を狙う!


一刃「(これで勝った!) 」


この一撃を食らえば絶対勝つと思う三人


ところが!!


バシュンッ!!


三人『!? 』


悟の攻撃は砕刀を消滅させず、逆に砕刀の体に入っていった!


砕刀「いい一撃だな、俺が闇のままなら消滅していたかもしれないが、俺は気の属性を光と闇にわけることができるんだよ! 」


バンッ!!


つまり悟が攻撃を繰り出した瞬間、砕刀は気の色を黒から白に変えたのだ。


簡単にいうと悟の攻撃は光属性であり砕刀も光属性になったため攻撃は吸収されたのだ。


シュンッ!!


そして砕刀は姿を消すと


ドグボッ!!


悟「がはっ!? 」


一瞬で悟の後ろに回り込み、一撃を食らわし!


砕刀「『俄龍光拳』! 」


ドガンッ!! バキッ!!


悟を殴り飛ばし、壁に叩きつけた!


砕刀「まずは一人! 」


ギロッ!!


火焔「ひっ!? 」


悟を倒した砕刀は次の狙いである火焔を睨み付ける!


火焔「あ…あんたなんかに負けないんだから!『九頭炎…』 」


火焔は技を出そうとするが


砕刀「遅すぎだ! 」


バッ!


いつの間にか目の前に砕刀が現れ


砕刀「『俄龍混沌炎撃(カオスバースト)』! 」


チュドォーーンッ!!


砕刀は火焔に必殺技を放った!


一刃「かえりん!?さとっち!? 」


二人がやられ、残るは一刃だけとなってしまった。


砕刀「一刃、できれば俺だって姪のお前を殺したくない!俺の頼みを聞けばお前とこいつら(火焔達)の命は見逃してやる! 」


一刃「(要求をのめばみんなは助かる!?)何なのよその頼みって!? 」


一刃が砕刀に聞くと


砕刀「一刀をここに呼べ!俺はあいつを殺したいんだ!憎き優刀の長男であるあいつをな! 」


砕刀の過去に何が起きたのかは知らないが恐ろしい条件である。


一刃が頼みを聞かなければ一刃達が殺され、頼みを聞けば一刀が殺されてしまう!


そして一刃のとった選択は…


一刃「これがもしお兄ちゃんだったら絶対こうするよ…あんたの頼みを聞くくらいなら死んだ方がマシよ!『俄龍四神弾』! 」


ドゴォーッ!!


一刃は渾身の力で必殺技を放った!


だが


パシンッ!!


砕刀「なら仕方ないな 」


一刃の技は弾かれてしまい


スッ!


砕刀は一刃に近づくと


砕刀「『俄龍爆撃流星』!『俄龍光拳』! 」


ドカカッ!!


一刃「がはっ!? 」


砕刀は刀に最大の気を送り、龍の気を放ったあと、拳に気を送り一刃を殴った。


砕刀「そしてとどめは『俄龍混沌炎撃』だぜ! 」


ゴォー…


技の力をためる砕刀


実はこの三つの技は連続で出すことにより『俄龍光爆撃走』と名を変えるのだ。


一刃「(お…お兄ちゃん、一刃精一杯頑張ったけど勝てなかったよ) 」


砕刀「ぐちゃぐちゃになった妹の死体を見た一刀の様子は見ものだぜ!『俄龍混沌炎撃』! 」


ドゴォーッ!!


そして砕刀の技が一刃めがけて放たれた!


この技をくらったら一刃は死んでしまう!


一刃「(お兄ちゃん、さようなら…) 」


一刃が死の決意をしたその時!


キィィーンッ!! パシッ!!


一刃の元に光り輝く何者かがやって来て一刃を助けていった。


砕刀「一刀のやつか! 」


砕刀はその人物を一刀だと思ったが


その人物は…


一刃「(えっ!?うそっ!?) 」


バンッ!!


その人物は一刀と一刃の父である北郷優刀であった。


優神「どうも、一刀の祖父である翠川優神じゃ。まさか優刀のやつが来るなんて驚いたわい、そして砕刀と優刀が戦うなんてのぅ、これは因縁なのかもしれぬな。次回、『因縁の兄弟対決』まさか一族に闇のものが現れるなんて!? 」


一刃率いるHグループ


九州


北郷一刃

日高火焔

及川悟

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