189時間目「乙姫VS水中番長」
一刀「俺達と悪光軍の戦いであるウォーファイトが始まる数分前、沖縄で雫達がバカンスを楽しんでいると海に異変が起きて鮫牙が現れた!だが生憎みんなは武器を止まっている場所に置いてきたため戦うことができない。そして唯一武器を持っていた思春が鮫牙を攻撃するが攻撃は効かず重傷を負ってしまう!その時、雫が現れて鮫牙と戦うのだった 」
ここは沖縄県
この場所で雫達VS悪光軍・鮫牙魚太の戦いが始まろうとしていた。
雫「雫ちゃんは『乙姫』と呼ばれていたなの! 」
バシュンッ!
超進化した雫が言うと
亞莎「あのぅ、嵐さん本当のことですか? 」
亞莎が雫と光魔学園からの同級生である嵐に聞いてみる。
嵐「確かにあいつは『おとひめ』と呼ばれていたけど昔は『大人しい姫』だから『おとひめ』ってだけだったからな 」
今ではエロい性格の雫だが一年前までは大人しくいじめられっこのような感じであった。
そんなことよりも
思春「ごふっ!? 」
思春が突然苦しみだした!
地和「ちょっと!血が止まらないわよ!? 」
先程鮫牙の技を受けた思春の体は抉り(えぐり)とられてしまいさっきから必死に押さえつけているものの血が止まらないでいた。
穏「このままじゃ出血多量で死んじゃいますよ!? 」
沙和「そんな!?回復系の華佗もいないのにどうするなの〜!? 」
この場に華佗がいれば何とかできただろうが生憎華佗はいない
その時!
嵐「あたしに任せな! 」
シュッ!
嵐は懐から針を取り出して構える。
亞莎「嵐さん治療できるんですか!? 」
嵐「華佗から五斗米道を習ってるんだよ! 」
華佗のことが好きな嵐は華佗とくっついているうちにゴッドヴェイドォーを教えてもらっていた。
嵐「とはいえあたしはまだ半人前だから今の状態じゃあ止血くらいしかできないけどね 」
地和「それでも治療ができるならやりなさいよ! 」
嵐「任せな! 」
スッ!
嵐は思春に針を向けると
嵐「気力全快!元気になれーっ!! 」
パァーッ!!
すると思春の傷口が止まり血の流れが止まった。
嵐「ハァハァ…、これで一応大丈夫だろうよ!? 」
沙和「大丈夫なの!? 」
ゴッドヴェイドォーの治療は気を使う。重傷の治療ほど多くの気を使うため大変なのだ。
そして雫は
雫「(傷が止まってよかったなの) 」
と微笑んで(ほほえんで)いた。
鮫牙「安心するのはまだ早いぜ!いでよオイカワーン共! 」
鮫牙は海に待機させていたオイカワーン達を呼ぶが
しーん…
いくら待っても変化がない。
どうしたのかと言うと…
ブクブクッ…
オイカワーン達は海の中で溺れていた。
これは元である及川が泳げないためオイカワーン達も游げないのである。
鮫牙「役立たずな奴らめ!こうなったら俺が倒してやるぜ! 」
バッ! ガバッ!
鮫牙は雫に噛みつこうと迫る!
雫「おっと!? 」
ガチッ!!
雫はその辺にあった岩を鮫牙に噛みつかせた。
ところが…
ガチンッ!!
雫「げっ!? 」
岩はまるでキャンディーのように噛み砕かれた!
鮫牙「俺の牙に砕けぬものなんてねぇ! 」
ガブッ!!
雫「きゃーっ!? 」
ブチンッ!!
鮫牙は雫の首に噛みつき肉を引きちぎった!
地和「きゃーっ!?雫の首が!? 」
亞莎「あわわ!? 」
驚きのあまり叫ぶ二人
だが他の人は平然としていた。
穏「亞莎ちゃん、地和ちゃん忘れちゃったんですか?雫ちゃんは… 」
穏が最後まで言おうとすると
ウニューッ!
食いちぎられたはずの雫の首が再生しだした。
雫「間一髪だったなの!? 」
雫は体を水にすることができダメージをゼロにすることができるのだ。(だがそれも連続使用ができないという欠点がある)
鮫牙「なるほど貴様は液体人間だったわけか、だが他の奴らはどうかな! 」
くるっ!
鮫牙は思春達の方を見ると
鮫牙「来やがれ!マイブラザー! 」
ピーッ!!
口笛を吹き出した!
すると
ザババッ!
鮫達『シャーッ!! 』
ニュニューッ!!
鮫に手足が生えて陸に上がってきた。
沙和「まるでぷ〇ぷ〇なの!? 」
穏「あれは鱈ですよ〜 」
地和「いってる場合か!逃げるわよ!? 」
ダダーッ!!
沙和達は鮫から必死に逃げるが鮫達が追いかけてくる!
鮫牙「その鮫は俺の血液で特殊化された鮫だ!人間を見たら噛み殺すよう教育されているぜ! 」
雫「まずいなの!?水刀、こいつ(鮫牙)はママが引き受けるからあっちの方をたのむなの! 」
水刀「わかったよママ! 」
ダッ!
水刀は沙和達の方に向かっていく!
嵐「ちっ!武器がなくてもあたしは風を操ることができるんだよ!『風矢』! 」
シュシューッ!!
嵐は風で矢を作るが精々少しの足止めにしかならなかった。
嵐「(ちくしょう!ほとんど効いてない!かといって大技を出すには時間が無さすぎる!) 」
悩む嵐に
鮫達『シャーッ!! 』
嵐「しまった!? 」
鮫達が襲いかかる!
もうダメかと嵐が思ったその時!
水刀「ハァーッ!! 」
パァーッ!!
水刀の体が急に輝き出して
ジャキンッ!!
水刀は聖水騎士光龍へと超進化した。
水刀「せいやっ! 」
ズバッ!!
水刀は鮫を切り裂く!
水刀「ここから先は私が通さないんだからね! 」
鮫を相手に戦う水刀であった。
雫「さて、水刀も間に合ったことだし、そろそろ雫ちゃんも本気出さなきゃダメなの 」
チャッ!
雫は海龍をしまうと
雫「ハァーッ!! 」
ゴゴゴッ…!!
物凄い気を溜め始める!
穏「まるで一刀さんの究極進化みたいですね〜!? 」
地和「でも確か雫って究極進化できないんじゃなかったの!? 」
確かに地和の言う通りである。実際龍界の戦いでは雫は究極進化ができなかった。
だがあれから月日が流れ
雫は苦労の末に究極進化を手にすることができたのだ!
パァーッ!!
そして雫の体が光に包まれ、光の中から現れたのは…
ジャキンッ!
髪がロングになり、水色のスク水に青い袖、透明スカート、頭にティアラをつけ靴はロング、背中には龍の頭部をした二つの触角がつけられた雫が現れた。
これが雫の究極進化・究極騎士水龍である。この形態になるとあらゆる水を操ることができるのだ!
雫「鮫を悪いことに使うなんて許さないなの! 」
鮫牙「うるせぇ!究極進化したからって俺に勝てると思ったら大間違いなんだよ! 」
ガバッ!!
鮫牙は口を開けて雫に迫る!
雫「ふんっ!雫ちゃんを怒らせると怖いなの! 」
スッ!
雫が指を上にあげると
ザバッ!!
突然海の水が起き上がり
雫「いくなのーっ!! 」
ドザザーッ!!
津波となって鮫牙に襲いかかる!
ザザーッ!!
鮫牙「ぐほっ!? 」
津波の勢いが強すぎて押し流される鮫牙
とそこへ
ジャキンッ!
海龍を抜いた雫が鮫牙めがけて構える。
雫「そんな危ない歯は破壊するなの!『究極大蛇水龍』! 」
ドゴンッ!!
ゴォーッ!!
海龍から放たれた二頭の水龍が鮫牙に襲いかかる!
この技は超進化での『最終大蛇水龍』の十倍の威力をもつのだ!
ガチンッ!!
鮫牙「んがっ!? 」
そして攻撃は鮫牙の歯に当たり
ピシピシッ…
バキンッ!! ゴォーッ!!
鮫牙「がほーっ!? 」
鮫牙の歯を破壊しぶっ飛ばした!
ドカンッ!! バタッ
そしてぶっ飛ばされた鮫牙はシーサー(沖縄の守り神)像に激突して倒れた。
雫「ふんっ!あんな奴、雫ちゃんの敵じゃないなの♪ 」
勝利を確信する雫
沖縄での戦い、勝者…
ところが!
むくっ!
鮫牙「みゃにゃほひゃっへにゃいにょ(まだ終わってないぞ)! 」
歯を壊されたためうまくしゃべれないものの鮫牙が起き上がった。
雫「何言ってるかわからないから入れ歯でもするなの 」
鮫牙「しょにょひふひょうはにゃい!にゃへにゃら(その必要はない!何故なら)… 」
すると
ジャキンッ!!
鮫牙「歯はいくら破壊されても新しく生え替わるからだよ! 」
砕いたはずの鮫牙の歯が新しく生え替わった!
鮫の歯は一つでも欠けると欠けた歯が折れ、すぐに新しい歯が生えるという。
鮫のDNAが体にある鮫牙ならではのことである。
鮫牙「驚くのはまだ早いぜ! 」
ダッ!
鮫牙は歯を雫に向けて向かってくる!
雫「歯が再生するなら何度だって破壊してやるなの! 」
ドンドンッ!
雫は海龍で鮫牙を撃つが
ササッ!
鮫牙は避けながら向かってきた。
シュンッ!!
そして雫の背後に回り込むと
ガバッ!
歯をむき出しにして噛みつこうとする!
雫「おバカなの♪雫ちゃんは体を水にできるから平気なの♪ 」
スゥ〜…
雫は体を水にして鮫牙の攻撃を防ごうとする
鮫牙「それはどうかな! 」
そして鮫牙は
ガブッ!!
雫の首もとに噛みついた!
すると…
ブシューッ!!
雫「きゃーっ!? 」
雫の首から血が流れる!
雫「な…何故なの!?雫は水になっているのに!? 」
水を噛むなんてことはおかしいと雫が思うと
鮫牙「教えてやるよ!俺の歯は壊される度に破壊力を倍増されるのさ。つまり前の歯では破壊できなかったものが新しい歯なら破壊できるわけだよ! 」
つまり前の歯では液体人間の雫を噛むことはできなかったが新しく生え替わった歯なら液体人間の雫を噛むことができるのだ!
鮫牙の歯を破壊したことが仇となったのだ!
鮫牙「このまま食いちぎってやるぜ! 」
ガブブッ!!
雫「きゃーっ!? 」
雫に危機が迫る!
水刀「水刀なの♪ママが噛みつかれてピンチなの!?何とか脱出したけど勝てるかな!?次回、『雫の融合進化』ママ、必ず勝ってなの! 」