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179時間目「起き上がれ一刀!」

一刀「俺が悪光に重傷を負わされ、それを聞いた桃香達が病院に駆けつけた。そして病院には及川と紫色のツインテール美女の大人璃々ちゃんがいた。大人璃々ちゃんから悪光は未来の犯罪者であり未来の俺が倒した相手だと聞く、そして偶然にも未来の俺の子供達がこの時代に来ていた。そんななか、俺がやられたのを聞いた蒼魔達が仇討ちにと悪光を探しに行くのだった 」

一刀「(…んっ) 」


悪光に敗れ、今にも死にそうな一刀は集中治療室で入院していた。


そして一刀はある夢を見ていた。


一刀「あれっ!?俺がいる!? 」


一刀は横たわる自分を見る。


するとそこに


スッ!


悪光が現れた。


悪光「北郷、死にな! 」


ブォンッ!!


そして悪光が一刀に拳を振るおうとしたその時!


蒼魔「やめろっ! 」


焔「北郷を殺させはしないぜ! 」


孤狼「弟分の仇は俺が討つ! 」


ババッ!


蒼魔達がやって来て悪光と戦うのだが


悪光「邪魔だ虫ケラ共め! 」


ドゴゴッ!!


蒼魔達『ぐはぁーっ!? 』


シュンッ!


悪光の一撃により蒼魔達は消滅してしまった。


一刀「みんな!?この野郎よくも!♯ 」


ブォンッ…


一刀は悪光に拳を振るうが


スカッ!


一刀「なっ!? 」


拳は悪光をすり抜けてしまった。


悪光「さて、止めをさしてやるぜ! 」


ブォンッ!!


悪光が再び一刀に拳を振るおうとしたその時!


桃香「ダメっ!! 」


バンッ!


一刀「桃香!? 」


桃香が悪光の前に現れた。


桃香「一刀くんは殺させないもん! 」


ダッ!


桃香は宝剣・靖王伝家を抜いて悪光に迫る!


だが


悪光「うっとおしいんだよ!! 」


ブシュンッ!!


ぽとりっ


桃香は悪光に首を切られて死んでしまった。


一刀「と…桃香ーっ!! 」


悪光「元はといえば北郷、貴様が生きているからいけないんだ!貴様が死ねば俺が来ることもなくお前の仲間は死ぬことはなかったんだよ! 」


ドンッ!!


この悪光の言葉を聞いて


一刀「そうだ…みんな俺がいけないんだ 」


ガクンっ


ダークな雰囲気になる一刀


その頃、元の世界では


85…72…60…45…


ピッピッ!


蓮華「大変!?一刀の心拍数がどんどん小さくなっていく!? 」


この数字が0になったその時、人は死ぬのだ。


桃香「ヤダよ一刀くん、死なないでよ!! 」


華琳「待ってなさい!お父様に連絡して高額だけど医術は完璧な無免許医を呼ぶからね! 」


それまでに間に合うのだろうか!?


一刀の中


一刀「そうだよな、俺はもう悪光に負けたんだ。あんな恐ろしく強い奴を倒すなんて無理だ!俺が死んでみんなが助かるなら俺は死ぬよ 」


一刀は死ぬ気満々であった。


おまけに


光魔「そうだ北郷よ、この死の世界に来い! 」


皇「神は貴様が来るのを歓迎するぞ! 」


皇龍「さっさと来やがれ! 」


今まで一刀が倒してきた敵が地獄から一刀を呼んでいた。


一刀「地獄より美女がいそうな天国がいいな〜♪ 」


スゥ〜


どちらにせよ一刀が死の世界へと行こうとする。


すると


?「お兄ちゃん、そっちに行っちゃダメだよ! 」


誰かに呼び止められた。


一刀「(俺をお兄ちゃんって呼ぶのは一刃か璃々ちゃんかな?) 」


くるっ


そして一刀が声が聞こえてきた方を見てみると


ぽつんっ


そこには璃々ちゃんより少し年上の男の子がいた。


一刀「(あれっ?でもこの子をどこかで見たような気が…) 」


一刀が考えると


男の子「一度負けたくらいで弱気になるだなんて僕の意気地無し! 」


この一言で一刀は気づいた。


この男の子は幼い一刀であると


幼い一刀「昔の僕はがんばり屋だったじゃないか!何度負けても立ち上がったじゃないか! 」


一刀「負けても立ち上がる… 」


ここで話は過去に戻る。


それは十年前、一刀が小二の8歳の頃


一刀の通う小学校


ドカッ!!


幼い一刀「ぐはっ!? 」


いじめっ子A「や〜い!北郷一刀の弱虫め〜♪ 」


いじめっ子B「弱虫毛虫〜♪ 」


いじめっ子C「泣き虫男〜♪ 」


この時、一刀は今のような武力はなく、女の子にモテていた(本人に自覚なし)ためいじめっ子からいじめを受けていた。


幼い一刀「うわ〜ん!!お母さ〜ん!! 」


当時一刀は泣き虫であった。


そして一刀が泣き叫ぶと


女の子「ちょっと!一刀くんをいじめるのやめなさいよ! 」


ババッ!


決まって女の子達が助けに来る。


いじめっ子A「女に守られてやんの〜♪ 」


いじめっ子B「情けない奴だよな〜♪ 」


いじめっ子C「男女〜♪チ〇コついてるのか? 」


一刀「ヒック!! 」


ダッ!


女の子「一刀くん!? 」


一刀はたまらず逃げ出してしまった。


そしてその日、一刀の家


泣いて帰ってきた一刀に対して


刃「よくやったぞ一刀、さすがわしの孫じゃ!そういう時には逃げるに限る!逃げるが勝ちという言葉もあるからのぅ♪ 」


とんでもないことを言う祖父の刃


切刃「お父さんは黙ってて!一刀、お母さんはあなたが元気でいてくれたらそれでいいからね 」


一刀を慰める母の切刃


だが、今の一刀には母の言葉も聞こえていなかった。


そして一刀が縁側(えんがわ)に座っていると


優刀「一刀、隣いいかな? 」


父である優刀が現れた。


幼い一刀「いいよ… 」


優刀「そりゃどうも 」


スッ!


一刀から了承を得て優刀は一刀の隣に座る


優刀「一刀、母さんから話は聞いたよ。バカにされて逃げたんだって 」


幼い一刀「だって僕弱いもん 」


優刀「父さんは勝て!とは言わないけど戦わずに逃げるのは負けと同じなんだよ 」


優刀が一刀に言うと


幼い一刀「父さんは強いからそんなことが言えるんだ。そんな父さんに僕の気持ちなんてわからないよ 」


プイッ


一刀は優刀からそっぽを向いた。


優刀は翠川家でも歴代最強とも言われる実力者であった。


すると優刀は


優刀「一刀、僕だって最初から強かったわけじゃないよ。負ける時もあったさ 」


幼い一刀「うそっ!?優神じいちゃん言ってたよ。『優刀は強かった』って 」


優刀「一刀、強いことと無敗は違うんだよ。僕も昔は一刀のようにいじめられては泣いて帰ったんだ。でもある日気づいたんだ。例え負けてもいいから本気で立ち向かえってことをね 」


幼い一刀「立ち向かう… 」


今まで一刀はやられるのが嫌で反撃したことがなかった。


優刀「一度負けたってそれを次にいかせばいい!負けることも経験なんだよ 」


幼い一刀「負けても経験になる… 」


そして次の日


いじめっ子A「やいっ弱虫毛虫!昨日はよくも逃げやがったな! 」


いじめっ子B「今日は絶対逃がさないから覚悟しな! 」


いじめっ子C「でもまぁ、おしっこ漏らせば許してやるぜ♪ 」


一刀をいじめるいじめっ子達


だが


幼い一刀「僕は弱虫毛虫なんかじゃない!(ぼそっ) 」


いじめっ子A「何言ってんだ? 」


幼い一刀「僕は弱虫毛虫なんかじゃないんだ! 」


ガバッ!


一刀はいじめっ子に殴りかかった。


幼い一刀「(戦いは勝ち負けじゃない!自分が満足に戦えばそれでいいんだ!) 」


そしてその日の放課後


優刀「心配になったから様子を見に来てみれば… 」


優刀が校門で一刀の帰りを待っていると


優刀「ずいぶんボロボロじゃないか 」


バンッ!


そこにボロボロの姿にされた一刀がいた。


一刀の人生初の喧嘩は当然のごとく一刀の敗北であった。


優刀「でもボロボロなわりにはいい顔してるじゃないか 」


幼い一刀「うんっ!お父さんの言うように満足はできなかったけど頑張ったからいいんだ! 」


一刀が言うと


優刀「良いこというじゃないか一刀、それでこそ僕と切刃の息子だよ 」


ぎゅっ!


幼い一刀「お父さん 」


優刀は一刀を抱き締めた。


優刀「それじゃあ、服をボロボロにしたことを母さんに叱られると思うから父さんも助太刀してあげるね 」


幼い一刀「う…うん 」


そしてこの日、北郷家では珍しく優刀が切刃に叱られていた。


現代


一刀「そうだ…俺はすっかり忘れていたようだな 」


幼い一刀「やっとわかったようだね僕 」


一刀「あぁ、負けたことを悔やむことはない、むしろ負けることは次の経験に繋がるんだ! 」


一刀は長い戦いで負けは死であると思い込んでいたのだ。


そして集中治療室では


32…20…13…0


ピーッ!


ついに心拍数が0になってしまった。


雫「そんななの…!? 」


月「これって悪い夢なんですよね!? 」


信じられないことだが受け入れなくてはならない


桃香「ヤダよ一刀くん!死なないでよーっ!! 」


ガバッ!


泣き叫んで一刀に抱きつく桃香


華琳「バ一刀… 」


蓮華「一刀… 」


恋「…・・・ 」


凪「会長… 」


狐々「…一刀… 」


一刀が死んだことに悲しむ一同


すると


ピクンッ!


桃香「えっ!? 」

一刀の腕が少し動き


一刀「俺はこんなところで死んでたまるかーっ!! 」


ガバッ!


一刀は勢いよく起き上がった。


その時!


ぽよんっ♪


いきなり起き上がった一刀の顔は桃香のおっぱいに埋もれてしまい、その直後


桃香「いや〜っ!!/// 」


ドグボッ!!


一刀「がはっ!? 」


桃香の右ストレートが一刀に直撃した!


華琳「ちょっと桃香!一刀は重傷なのよ!? 」


桃香「だっていきなりだったからつい…ってそんなことより!! 」


くるっ!!


桃香が一刀の方を見てみると


一刀「いたた〜、桃香の拳は痛いな〜!? 」


そこには死んだはずの一刀が生きていた。


そして心拍数を見てみると


80…82…


ピッピッ…


いつの間にか心拍数が正常に戻っていた。


一刀「さてと、何とか生き返ったことだし 」


バサッ!


一刀は制服を羽織る。


蓮華「まて一刀、どこに行く気だ! 」


一刀「どこって?決まってるだろ。悪光をぶん殴りに行くんだよ!やられた分やり返さないとな! 」


いつもの一刀らしい言葉なのだが


天和「そんな体で無茶したらダメだよ! 」


つんっ!


天和が一刀の体をつついた瞬間


ズキンッ!!


一刀「がはっ!? 」


激痛が一刀を襲う!


見た目は平気そうなのだが一刀は全身複雑骨折しているのだ。


常人ならば半年は動けない状態であり一刀だから多少は動けるようなものである。


桃香「悪光なら心配ないよ一刀くん、蒼魔くん達が戦いにいったからさ 」


一刀「いやっ!ダメなんだ。悪光の力は戦った俺が一番よくわかる!今のままじゃ蒼魔、焔、兄貴の三人がかりでも悪光には勝てない! 」


それほどまでに悪光は恐ろしく強いのだ。


一刀「せめて融合進化さえできれば… 」


一刀が言うと


?「やはりそうだと思ったぜ 」


窓の外から声が聞こえてきた。


一刀「この声はまさか!? 」


一方その頃、悪光はというと


ずらりっ


悪光「よく来たな野郎共!さぁ、地獄の始まりだぜ! 」


不気味なローブを身に纏った集団を率いるのだった。


蒼魔「蒼魔だ。及川の嫌がる情報を頼りに悪光を探す俺達だがなかなか悪光が見つからない。そんななか、悪光自身が俺達の目の前に現れ、部下の一人が俺達と戦うのだった。次回、『地獄の悪魔達』よくも一刀をボコボコにしやがったな!覚悟しやがれ!♯ 」

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