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174時間目「戦いの決着」

一刀「ある日のこと、俺の祖父の優神爺ちゃんが俺に危機が訪れると感じて監獄に電話をしてある奴を出してもらった。次の日、学園に行くと一人の見知らぬ男がいた。男の名は作野大貴。優神爺ちゃんが俺の護衛のために用意した男であった。だが俺は護衛を断るため大貴と戦うことになるのだった 」

フランチェスカ学園武道場


今、この場所で一刀と一刀を守るため現れた作野大貴の戦いが始まろうとしていた。


大貴「俺が勝ったら大人しく守られろ!お前が勝ったら俺は大人しく帰る!それでいいな 」


一刀「了解だ!試合ルールは我沈誇(ガチンコ)で構わないよな? 」


大貴「何だよその我沈誇ってのは? 」


我沈誇とは中学時代、一刀がやっていた戦いで回りに迷惑をかけず戦うことである。


武器の使用は認められており相手を殺した場合、勝者は一生負け犬呼ばわりされる。相手が『参った』というか倒れてから三秒動かないでいると勝敗が決まる。


大貴「なるほどね、だったら俺はお前に参ったと言わせてやるぜ! 」


一刀「悪いが俺は我沈誇では負けたことがないんだよ 」


スッ!


互いに構える二人


審判ロボ『ソレデハリョウシャカマエテ、ハジメ! 』


そして審判ロボが試合を開始させた瞬間!


キィンッ!!


ドッカーンッ!!☆ミ


二人はまず互いにぶつかり合った。


武道場・観客席サイド


蒼魔「さすがだな、我沈誇の基本はぶつかり合いだ 」


孤狼「普通ならどちらかがぶっ飛ぶはずだが力が互角の場合ぶっ飛ばされない。つまり力ならば二人は互角というわけさ 」


ぶつかる力が互角だとわかった以上


ガシッ!


二人は互いにつかみ合った。


一刀「んぎぎーっ!! 」


大貴「うららーっ!! 」


互いに力比べをする二人


だがそれでも互角だということがわかると


パッ!パッ!


二人は互いに距離をとった。


一刀「『俄龍四神弾』! 」


ドゴォッ!!


一刀は大貴に必殺技を放つ!


大貴「そんな技…避けるまでもねえよ! 」


ドガッ!!


大貴は一刀の技を避けずに受け止めた!


及川「バカやなあいつ!?かずピーの技を食らったら体がボロボロになるで!? 」


普通の人間ならそうなっていただろうが


シュ〜ッ


一刀の技により発生した爆風が消えていくと


バンッ!


そこには無傷の大貴がいた。


一刀「手応えが感じなかったからまさかと思っていたけどね!? 」


大貴「フンッ!いい一撃だったぜ!今度はこっちの番だ! 」


スッ!


大貴は一刀に近づくと


大貴「ハァッ!! 」


ブォンッ!!


大貴は一刀に拳を振るう!


一刀「ぐほっ!? 」


ドカッ!!☆ミ


そして一刀は攻撃を食らってしまった。


桃香「何で食らっちゃったの!? 」


普段の一刀ならば避けれたはずなのに食らってしまったことに驚く桃香


蒼魔「一刀は食らったんじゃない、食らわしたんだ 」


桃香「どゆこと? 」


桃香にはわけがわからなかったが


孤狼「つまり一刀は避けれたのに避けなかったわけか 」


焔「たぶんさっき相手が避けなかった借りを返してるだろうぜ 」


まさにその通りである。


大貴「借りというわけで受け止めたわけか、いい心構えだがそれが命取りになるぜ!何故なら… 」


ブォンッブォンッ!!


大貴は次々と一刀に攻撃を繰り返していく!


しかもその度に


ズシンッ!!


一刀「(こいつの攻撃、受ける度に重くなっていく!?) 」


つまり大貴の攻撃の威力がどんどん増しているのだ。


大貴「今頃気付いたようだがもう遅い!これが俺の必殺技… 」


ブォンッ!!


大貴は大きく拳を振り上げると


大貴「『大貴晩成(たいきばんせい)』だ! 」


ドッカーンッ!!☆ミ


一刀に最大の一撃を食らわした!


華琳「いくら一刀でもあの一撃を食らったらヤバイんじゃないの!? 」


ところが


じーんっ!!


大貴「かてーっ!!何て固い体してやがるんだ!? 」


一刀を殴る時は素手だと逆に殴った方がダメージをうける。(教師も叩く時は日誌)


一刀「俺の体は特別頑丈でね、しかし今のはちょっと痛かったぜ!? 」


さすがの一刀も痛かったようだ。


一刀「今度は少しだけ本気を出してやるぜ! 」


スッ!


一刀は気をためると


シュパンッ!!


一気に超進化して聖騎士光龍へとなった。


大貴「ほぅ、超進化ができるなんてな、だったら話は早いぜ! 」


スッ!


大貴は気をためると


大貴「ハァッ!! 」


シュパンッ!!


大貴の姿は両手足には龍のの(うろこ)、胴体の色は茶で背中には翼、兜は龍の頭へと変わった。


大貴「これが俺の超進化、正騎士義龍だ! 」


一刀「まさかお前も超進化できるなんてな!? 」


もはや超進化は強者の基本となっていた。


大貴「これで力は互角だぜ! 」


キィンッ!!


大貴は再び一刀に突撃してくる!


一刀「うおっ!? 」


サッ!


何とか一刀は避けたのだが


ブシュッ!!


風圧だけで一刀の頬が切られてしまった。


一刀「早さまでも互角というわけか!? 」


大貴「お前も相当な早さの持ち主らしいが俺は更に上をいくぜ! 」


キィンッ!!


大貴は一刀に迫る!


一刀「受けたら傷ついてしまう!?だったら食らう前に受け止めるまでだ! 」


ガシッ!


一刀は向かってくる大貴を受け止めた。


普通ならばそれでも一刀が傷つくのだが


ブシュッ!!


大貴「がはっ!? 」


何故か大貴の方が傷ついた。


桃香「何で!?一刀くんは何もしてないのに!? 」


驚く桃香だが


蒼魔「何もしてないわけじゃないさ、一刀は攻撃を受ける瞬間、自分を気で包んだんだ。そしてその気で奴の発生させた真空波を跳ね返した結果、奴にダメージを与えられたわけさ 」


桃香「? 」


頭の悪い桃香にはわからなかった。


つまり一刀は気で相手の攻撃を跳ね返したということである。


大貴「どうやら気の使い方に関してはお前の方が上のようだな!?だがこうなった以上、奥の手を使わせてもらうぜ! 」


スッ!


大貴は大きく構えると


大貴「ハァーッ!! 」


ドバァッ!!


莫大な気を自分に集めた。


そして


バンッ!


大貴の体は両手足には蛇の鱗、胴体は黒で背には赤いマント、兜は龍の頭へと変化した。


大貴「これが俺の奥の手である魔進化・邪騎士魔龍だ!びびったか? 」


大貴は言うが


一刀「まさか魔進化まで使えるなんてな!?でも俺も魔進化できるんだよね 」


大貴「ほぅ、監獄を出されなくてよかったぜ。お前のような強い奴が次々と出てくるからたまらないぜ!俺はお前を守るよりお前と戦う方が好きになったぜ! 」


目的がすっかり変わった大貴


もはや大貴にとって一刀を守ることなんてどうでもよくなり、一刀と戦う楽しみを得たのであった。


大貴「俺は必ずお前を倒す! 」


一刀「俺だって負けないぜ! 」


スッ! スッ!


二人は互いに構えて戦いを再開しようとする。


だがその時!


ガァーッ!!


武道場の扉が開いて


蒼魔「やっぱ見てるだけじゃつまらないよな 」


孤狼「二人だけで戦うんじゃねえよ! 」


焔「一刀を倒すのは俺の役目だ! 」


恋「…恋も戦う 」


雫「だったら雫はダーリンを守るなの♪ 」


バンッ!


そこにはフランチェスカ学園の強者達がいた。


一刀「みんなどうして!? 」


蒼魔「二人の戦いを見てたら体がうずうずしてきてな 」


焔「悪いが俺達も参戦させてもらうぜ! 」


孤狼「7人だとバトルロワイヤルだな! 」


戦う気が満々のみんなであった。


大貴「フッ!どうやらお前達も一刀に負けない実力の持ち主のようだな、いいだろう!全員相手をしてやるぜ! 」


そしてこの後、7人は頑丈に作られた武道場が耐えきれないくらいに戦い


大貴は戦いが終わった後、より強い奴を求めて旅立ったという。


そして一刀との別れ際に


大貴「もし俺の力が必要になったらいつでも呼んでくれよ!相棒 」


と言うのであった。


一刀「一刀だ。生徒会長室の整理をしていた俺はふと俺がこの学園に来て約一年、今までいろいろなことが起きたよなということを次々と思い出していった。次回、『フランチェスカ学園の思い出』知られざるエピソードがあきらかに! 」

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