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171時間目「玲奈と綾女」

一刀「フランチェスカ学園に新しく入ってきた森羅先生は飛琳先生に恋する先生だがはっきりデートしたいと言えずに悩む。そこへ雫と嵐と華佗の三人が飛琳先生と森羅先生のデートプランを実地、見事二人をデートさせることに成功するのだった 」

それはある日のこと


バタンッ!


玲奈「ふーっ!やっと荷物が片付いた 」


3年S組 美咲玲奈


一刀をカズくんと呼ぶ幼馴染みで今まで一刀と同じ部屋で暮らしていたのだが


新しく女子寮が改築されたため本日から女子寮に移ることになったのだ


美人で胸が大きい女の子と一緒に暮らせるのならば普通の男ならば天国であろうが


一刀「(大変だった) 」


一刀にとっては地獄であった。


何故なら着替えのたびに拘束され、就寝時に下心を起こそうとすればお仕置きされ、隠していたエロ本を処分されてしまう始末であった。


一刀「(教室は女子ばかりだから寮なら静かにエロ本が読めると思ったのに…) 」


※3年S組は教師を除くと一刀以外に男子がいない


玲奈「それじゃあカズくん、私がいないからってエロ本読んでちゃダメだよ 」


一刀「はいはい 」


玲奈「じゃあ、また学園でね♪ 」


バタンッ!!


そして玲奈が荷物を持って部屋から出た直後


チャキンッ!


一刀はケータイを取り出すと


一刀「処分されたエロ本はまだ残ってるかな!? 」


カチカチッ!


ケータイで通販をする一刀だった。


そしてその時


バタンッ!!


いきなり扉が開いて玲奈が入ってきた。


玲奈「カズくん、表に人だかりができてるよ!? 」


一刀「ごめんなさい!もうエロ本は注文しないから許してください! 」


玲奈「何を言ってるの? 」


一刀「へっ? 」


自分から墓穴を掘ってバラしてしまう一刀であった。


玲奈「その話は後で聞くとして、表に出てよ! 」


一刀「後で聞かされるのね!? 」


スッ!


そして一刀が表に出されると


ガヤガヤ


そこには人だかりができていた。


蒼魔「おっ!一刀じゃねぇか 」


一刀「一体何の騒ぎだ? 」


桃香「なんでも、知らない人が戦いを挑んでるんです 」


そして人だかりを避けて見てみると


東京乢「おい女、やめるなら今のうちだぜ!俺は実力じゃ一刀達の影に隠れているが中学では三年間トップの武力だったんだよ! 」


東京乢(とうきょうたわ) (たかし)


身長210?の高身長。元漢組であり脇役であるリーゼント頭の不良。武力は一刀達がいるので目立たないが旧メンバーなら


一刀〉左慈〉東京乢〉華佗〉于吉〉及川


といった感じである。


それに対するは


?「大丈夫だよ。だって君、弱いからさ♪ 」


きれいな白い髪をした大人っぽい女の子であった。


東京乢「何だとこの野郎!♯ 」


ブンッ!!


女の子相手にいきなり殴りかかってくる東京乢


しかし


ひらりっ! トンッ!


女の子は軽く避けて東京乢の頭の上に乗った。


?「(この程度の相手なら力を使うことないね♪)どうしたの?まだやる気? 」


東京乢を挑発する女の子


東京乢「この野郎!!♯ 」


ブォンッ!!


女の子を殴ろうとする東京乢


だが


ゴッチーンッ!!☆ミ


東京乢「がはっ!? 」


頭に乗っていた女の子を殴ろうとしたため女の子が避けた瞬間、自分で自分の頭を殴ってしまった東京乢


ばったーんっ!!


そしてそのまま倒れてしまった。


?「君ってバカなんだね 」


スッ!


女の子が東京乢に近づくと


東京乢「こ…この野郎♯ 」


ガシッ!


東京乢は落ちていた鉄パイプを握り


東京乢「くたばりやがれ!♯ 」


ブォンッ!!


女の子に殴りかかった。


だが


パシッ!


東京乢「てめぇ!? 」


一刀「女の子に武器は卑怯だろうが 」


一刀が鉄パイプを止めた。


一刀「どれどれ 」


パシッ!


東京乢「あっ!? 」


一刀は東京乢から鉄パイプを奪い取ると


一刀「それそれ♪ 」


ぐにゃぐにゃりっ


鉄パイプを曲げていき


バーンッ!


一刀「蝶ネクタイの完成♪ 」


鉄パイプで蝶ネクタイを作り上げた。


一刀「まだやる気? 」


一刀が聞くと


東京乢「ひっ!?くそーっ!何でこの学園は化け物並みの強さをもった奴らばかりなんだーっ!? 」


ダダーッ!!


東京乢は泣きながら逃げていった。


そして


ぎゅっ!


一刀「えっ!? 」


後ろから誰かに抱きつかれた感触を感じて一刀が振り返ると


?「助けてくれてありがとう♪やっぱりカズくんはボクのお婿さんだよね〜♪ 」


さっき助けてあげた女の子が抱きついてきた。


一刀「えっ!?お婿さんって!?っていうか何で俺の名前を!? 」


一刀が聞くと


綾女「忘れちゃったの?カズくんのお嫁さんの綾女(あやめ)だよ♪ 」


一刀「えっ!? 」


一刀が驚いていると


じろりっ!!


一刀「うっ!? 」


周りが白い目で一刀を睨み付けてくる。


男子「また一刀関係の女だぞ♯ 」


男子「一体何人の女を(とりこ)にする気なんだあの種馬会長♯ 」


男子からは嫉妬の声が


女子「一刀さんのお嫁さんだって〜 」


女子「私も一度でいいからそんな台詞言ってみたいわ〜♪ 」


女子からは綾女に対する声が


そして


ゴォッ!!


一刀「はっ!? 」


一刀が後ろから来る物凄いオーラを察知して振り向くと


桃香「一刀くん、お嫁さんなんて言わせてるんだ〜♯ 」


玲奈「カズくんってホントに種馬なんだね〜♯ 」


ゴゴゴッ…!!


そこにはどす黒い気をまとった桃香と玲奈がいた。


一刀「あ…あの二人とも落ち着いて!? 」


一刀が言うと


綾女「あれっ?玲奈じゃん久しぶりだね 」


玲奈「えっ!?もしかして結城っち!? 」


綾女「そうだよ♪ 」


しばらくして


綾女の話を聞くため一刀の部屋に集まった一刀、綾女、桃香、玲奈の四人


綾女「改めて自己紹介だね♪ボクの名前は結城綾女。カズくんのお嫁さ… 」


綾女が最後まで言おうとすると


ガシッ!


綾女「んーっ!んーっ!? 」


一刀「(それだけは言わないで!?) 」


綾女の口を塞ぐ一刀


桃香「ところであなたは一刀くんと玲奈ちゃんの知り合いみたいですけどどういった関係ですか? 」


桃香が聞くと


綾女「簡単に言えば幼馴染みだよ♪昔はよく三人で遊んだもんね〜♪ 」


玲奈「そうだったな 」


綾女「カズくんも玲奈に内緒でボクと色々したもんね〜♪ 」


一刀「(ドキッ!?) 」


その一言で一刀はすべてを思い出した。


何故綾女が一刀をお婿さんと言っているのか、


それは全て幼い時のことが原因であった。


玲奈「色々ってなんなの!? 」


桃香「何があったのか全て話してください! 」


スッ!


綾女に詰め寄る二人


一刀「そ…その話はまた今度!?… 」


桃香・玲奈『(一刀くん・カズくん)は黙ってて!♯ 』


ビシッ!


一刀「は…はい!? 」


地球を救った一刀であっても女には弱かった。


綾女「そんなに知りたいのなら… 」


ここで話は過去に遡る。


遡ること十年ほど前


きゃっきゃっ!


幼馴染みの一刀達が三人で遊んでいた頃


玲奈母「玲奈〜、お買い物行くからついてきなさ〜い♪ 」


幼い玲奈「は〜い、お母さん♪それじゃあカズくん、綾女また後でね 」


幼い一刀「またね玲奈ちゃん 」


幼い綾女「また明日 」


タタッ!


そして玲奈が去った後


幼い綾女「(むずっ!?) 」


幼い一刀「どうしたの綾女ちゃん? 」


一刀が聞くと


幼い綾女「カズくん、何だか服の中に虫が入ったみたいなんだ。取ってくれる? 」


幼い一刀「わかった。とってあげるから服を脱いで 」


幼い綾女「えっ!?///それはちょっとやだかな!? 」


幼い一刀「なんで? 」


幼い綾女「だって脱いだら裸になるじゃんか!お母さんが言ってたよ。旦那さん以外には裸を見せちゃいけませんって/// 」


綾女が言うと


幼い一刀「だったら簡単じゃん♪僕、綾女ちゃんと結婚する!それならいいでしょ? 」


幼い綾女「ほんと? 」


幼い一刀「絶対するよ! 」


と綾女が話したところで


再び現代


ギィリリリーーッ!!♯


一刀「あべべべっ!? 」


桃香と玲奈の二人からアイアンクロー(片手で相手の顔を握り締めるプロレス技)をきめられる一刀


桃香「へぇ、一刀くんったらそんなこと言ったんだ♯ 」


玲奈「幼い時とはいえホントに軽口だね♯ 」


玲奈はともかく非力な桃香まできつく締めてくる!


綾女「でもあれから玲奈が引っ越す前にボクも引っ越しちゃったからしばらくできなかったけどね 」


玲奈「それってどういうこと? 」


綾女「あれっ?言ってなかったっけ?明日からボクもこの学園の生徒なんだ♪だからカズくん、結婚式の準備頼むね♪ 」


パチッ☆


綾女がウインクすると


ギィリリリーーッ!!♯


一刀「ごえーっ!? 」


ますます一刀を締める手が強くなった。


そしてこの事はすぐに一刀大好きっ子の耳に入り次の日、他の一刀大好きっ子から一斉にお仕置きをうける一刀であった。


一刀「一刀です!なんてこった!?今までは平気だったというのに今回は苦しい目にあってしまうだなんて!?こんな奴相手にするくらいならもう一度皇龍と戦った方がマシだ!?次回、『最大の敵あらわる』俺はもう、死ぬかもしれない 」


クラス紹介


3年B組


趙雲星 華佗元化

魏延焔耶 袁兵兄

夏侯秋蘭 袁兵弟

陳琳仁美 安藤呂井門

顔良斗詩

公孫白蓮

李典真桜

張人和

張梁霞

甘寧思春

宮澤嵐

デザーン=リー


担任:厳顔桔梗


ほとんど普通の学力をもつが、あと一歩でA組に入れたかもしれないクラス



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