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169時間目「及川に春きたる」

一刀「今日は一刃の始業式が始まった。本来生徒会長として俺も出席しなければならないのだが用事で出られなくなり代わりに勝手に出てきた麗羽がつとめた。ところが事前にしかけた及川の策略が発動して麗羽が大変な目に遭うが、自業自得のように及川まで自分の仕掛けた罠にはまり、二人揃って全校生徒の前で全裸を披露。新入生達(とくに女子)にトラウマを残すような式になってしまった 」

男子寮・及川の部屋


カタカタッ!


誰もが寝静まる深夜、及川は部屋でパソコンを使って話し合っていた。


及川「さてと、今日は誰がログインしてるかな? 」


フランチェスカ学園

3年Z組 及川 祐

HN(ハンドルネーム)

銀髪の貴公子


カタカタッ!


銀髪の貴公子:皆さんこんにちは銀髪の貴公子です!


ノブコ:相変わらずお元気な人ですね♪


ナイト:銀髪の貴公子が来ると元気になりますよ


銀髪の貴公子:光栄です!


現実世界で友達がいない及川はパソコンで友達を作っていた。


ちなみに及川のパソコンは月々10回払いの中古品である。


及川がパソコンで話をしていると


クイーン:銀髪の貴公子ってここに書いてある通りだと、生徒会長で力が強くて頭も良いしイケメンだと書いてますけど本当ですか?


嘘八百を並べる及川


銀髪の貴公子:本当ですとも!私は嘘を申しません!


クイーン:嬉しい!今度一度会いませんか?


銀髪の貴公子:いいですとも!


ここまでは何とか良い展開なのだが


デビル:クイーンさんやめときなって


誰かが会話に乱入してきた。


デビル:私一度銀髪の貴公子と会ったことがあるんですけど一言で言うとサイテーな奴です。力弱いし、顔がイケメンだなんて嘘ですよ


クイーン:げっ!?マジですか!?私は嘘をつく人は嫌いです!この話はなかったことに!♯


銀髪の貴公子:そんな!?


こうしたことがあるので及川はフラれ続けていた。


そんなある日


ハーフ:銀髪の貴公子さん、私は新しく会話に参加したハーフという人です。予定がないなら今度会いませんか?


誰だか知らないが及川を誘ってきた。


銀髪の貴公子:もちろん喜んで!


ハーフ:では日時はまた後で伝えます。それではお休みなさい


パチッ!


そして及川はパソコンの電源を切ると


及川「やったー!ついにわいにも春が来たんや! 」


喜びまくる及川だが


及川「でもハーフさんってどんな人やろ?美人ならいいけど、もし貧乳ブサイクだったらすぐに別れたる! 」


誘ってもらいながら相手によっては断ろうとする及川


それから数日後


一刀のいる3年S組


一刀「(あ〜あ、周りに桃香達がいるんじゃ堂々とエロ本読めないから生き地獄だし、昼寝でもするか) 」


そして一刀が寝ようとすると


ダダダッ! ガラッ!


蒼魔「大変だぞ一刀!? 」


いきなり蒼魔が入ってきた。


一刀「何だよ蒼魔?俺は今から昼寝を… 」


蒼魔「昼寝なんてしてる場合か!大事件だ!今すぐ元漢組の教室に来てくれ! 」


元漢組の教室(現Z組)


一刀が蒼魔に言われて教室に行くと


ボロッ!


一刀「何だよこれは!? 」


そこには学園の男子のほとんどが倒れていた。


そして…


男子「まさか及川に負けるなんて!?… 」


男子「悪夢だ!?… 」


全員が同じことを言っていた。


そして一刀が教室の中央を見てみると


バンッ!


及川「がーはっはっはっ! 」


及川がスーツを着て威張っていた。


一刀「どうしたんだよ及川!? 」


一刀が及川に聞くと


及川「おっ!かずピーやんけ、聞いて驚かんといてや!何とわいにも春が来たんや! 」


バァーンッ!!


及川が言うと


一刀「何言ってるんだ?もう三月だから春は当たり前だろ 」


ずこっ!!


乙女心に鈍感な一刀にはわからない


及川「やからかずピーはニブチン言われんねん!春が来たってのはつまり…わいに彼女ができたんや! 」


バァーンッ!!


及川が言うと


一刀「お前なぁ、四月が近いからってエイプリルフールはまだ先だぞ 」


一刀が疑うのも仕方がない


及川「かずピーがそう言うと思って…見よ!証拠写真や! 」


ビシッ!


及川は一枚の写真を一刀に見せつける!


そこには及川と綺麗な女が手を繋いでいた。


一刀「合成写真か演技だろ? 」


まだ一刀は信じない!


及川「だったら彼女の声を聞かせたる! 」


ピポパッ!


及川は携帯を取り出してボタンを押すと


及川「あっ!ハーフちゃん? 」


一刀「ハーフ? 」


蒼魔「本名じゃない仮の名前でハンドルネームだよ。漫画家だって本名じゃなくてペンネーム使うだろ 」


そして


及川「かずピー、彼女が電話に出てくれたから会話してみ! 」


スッ!


一刀は及川から携帯を受け取ると


一刀「もしもし 」


電話に出てみた。すると…


ハーフ「あなたがたっちゃんの言っていたかずピーさんですね。はじめまして、私はハーフと申します 」


一刀「たっちゃん!? 」


ちなみにたっちゃんとは及川のことである。(本名:及川祐(たすく))


一刀「失礼ですが、あなた演技だったり及川に脅されてませんか? 」


一刀が聞くと


ハーフ「たっちゃんはそんな人じゃありませんよ!私は本気でたっちゃんのことが大好きなんです! 」


これを聞いた瞬間


ピタッ!


一刀の機能が停止した。


ハーフ「もしもしかずピーさん?どうしました? 」


ピッ!


そして一刀は携帯の電源を切ると


スッ!


教室を静かに出て校庭に向かった。


蒼魔「何する気だ? 」


スゥーッ…


そして一刀は大きく息を吸うと


一刀『嘘だーーーっ!! 』


キィーーンッ!!


空に向かって大声で叫んだ。


その声は雲を貫き、やがて宇宙に届いた。


その頃、宇宙


ふらふらっ


前に地球を攻めに来た宇宙船が地球に向かってきていた。(154話参照)


01号「地球人め!前はよくも俺をひどい目にあわせてくれたな!仕返しにミサイルを落としてやるぜ! 」


スッ!


宇宙人がミサイルの標準を地球にさだめようとしたその時!


『嘘だーーーっ!? 』


01号「ひっ!? 」


一刀の声に宇宙人が驚いてしまい


ポチッ!


01号「えっ!? 」


宇宙人はうっかりミサイルの爆破ボタンを押してしまった。


その瞬間…


ドッカーンッ!!


ミサイルは爆破してしまったのだった。


01号「おのれ地球人めーっ!? 」


そして宇宙人は小型宇宙船で逃げ帰ったという


宇宙でそんなことが起きている頃、地球では


一刀「・・・ 」


大声を出しきった一刀が停止していた。


蒼魔「一刀、お前の気持ちはよくわかる! 」


ひょいっ!


そして蒼魔は一刀を持ち上げて去るのだった。


及川「にししっ!明日はハーフちゃんとデートや!楽しみや♪ 」


そしてその日の昼休み


屋上


桂花「あのぅ華琳様、私をここに呼んで何をする気ですか?夜伽(よとぎ)の相手なら寝台で…/// 」


華琳「違うわよ。桂花、あの噂を聞いた? 」


桂花「何の噂ですか? 」


華琳「バカメガネに女ができた噂よ 」


華琳が桂花に言うと


桂花「そ…それが何か?私はあの全身精液変態眼鏡がどうなっても… 」


華琳「あらそうなの?それじゃあ余計なことを言うけど、明日の休みに西涼公園でデートするらしいわよ 」


スッ!


華琳はそう言って去っていった。


桂花「別にあいつのことなんて… 」


そして次の日


ジャンッ!


スーツを着て花束を持った及川が公園にいた。


及川「今日からわいは念願の彼女持ちになれるんや! 」


そしてその近くの草むらに


ガサッ!


一刀「俺は真実を見るまで信じないぞ!昨日のは幻聴だ! 」


蒼魔「確かにそうかもしれないな 」


一刀と蒼魔、そして


桂花「あいつほどスーツが似合わない人間はいないわね 」


桂花がいた。


一刀「桂花!?何故ここに!? 」


桂花「う…うるさいこの全身精液男!私はバカメガネより相手の女が心配だから来たのよ! 」


素直になれない桂花だった。


そして一刀達が待っていると


ハーフ「お待たせしました 」


ジャンッ!


及川「ハーフちゃん♪ 」


一刀が写真で見たハーフさんが現れた。


一刀「間違いない!?あの娘だぜ!? 」


蒼魔「まさかホントに及川に彼女がいたなんて!? 」


桂花「あ…悪夢だわ!? 」


一刀達は驚いて呆気にとられていた。


だがこの後、衝撃的なことが起きたのだ!


及川「あのな、そろそろハーフちゃんの本名教えてくれへん? 」


ハーフ「えっ!? 」


及川「わいだけ本名はずっこいやん 」


ハーフ「でも私の名前を知ったらたっちゃんだって嫌いになっちゃうから… 」


及川「んなことない!愛があれば名前なんて関係ない! 」


ガシッ!


ハーフの手を握る及川


すると


ハーフ「わかりました。そこまで言うなら教えます。私の名前は… 」


及川「(ドキドキッ!?) 」


及川が緊張するなか、ハーフの口が開く


そして…


ハーフ「私の名前は鈴山半次郎です! 」


及川「半次郎ねぇ〜、素敵なお名前…って半次郎!? 」


ハーフの名前を聞いて驚く及川


及川「ま…まさかきみって!? 」


及川が確認のため最後に聞いてみると


ハーフ「はい。男です 」


ビシッ!!


及川はおろか、見ていた一刀達にも衝撃が走った!


つまり彼女(?)は


及川「ニューハーフ!? 」


ポワ〜っ


あまりの衝撃のことに及川の口から魂が抜けた。


ハーフ「たっちゃん!?大丈夫ですか!? 」


そして見ていた一刀達は


一刀「見なかったことにしようぜ 」


蒼魔「だな、及川がかわいそすぎる 」


桂花「あいつにはいい薬だったわね 」


このことを内密にするのだった。


森羅「森羅です。フランチェスカ学園教師になって早数日、学園では失敗ばかりで同じ教師であり憧れの飛琳先生に迷惑かけてばかりです。そんな時、生徒達が私と飛琳先生のデートプランを立ててくれます。次回、『教師のデート』私、頑張ります! 」


クラス紹介


3年S組


北郷一刀、劉備桃香、曹操華琳、孫蓮華、董卓月、張天和、楽進凪、呂布恋、水上雫、音無真優、美咲玲奈、空席一つ


担任:神龍飛琳


貂蝉の策略により学力とは関係無く一刀大好きっ子がひとまとめにされたクラス。空席は転入生が入るとのこと


3年Z組


及川祐、袁紹麗羽


担任:厳蝉卑弥呼


学園のバカが集まるクラス。成績次第では留年の危機がある要注意人物が集められている。

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