151時間目「四刀流の幻影」
一刀「承の扉に入った兄貴を待ち受けていたのは截拳道の使い手の磁ッキー・チェンだった。早速戦う兄貴だが攻撃を避けるごとに磁ッキーが撒いた砂鉄がかかり磁力を操る磁ッキーに兄貴は苦戦する。だが兄貴は砂鉄を使った奇策を使って見事逆転するのだった 」
呂井門を助けに塔に入った一刀達
それぞれが戦うなか、転の扉に入った蒼魔はというと
転の部屋
蒼魔「何だよここは!? 」
部屋の様子を見て驚く蒼魔
何故ならば
ズラリッ!
塔の幅からは考えられないくらいとても広い部屋に入ったからだ。
蒼魔「中は四次元空間にでもなっているのかよ!? 」
蒼魔が驚いていると
?「儂の相手が来たようだな 」
蒼魔「誰だ!? 」
スッ!
掛け軸の後ろにある隠し通路から誰かが出てきた。
武蔵「儂の名は武蔵、黒鬼様率いるサイボーグ四天王一の剣豪である! 」
バンッ!
そこに現れたのは甲冑を着た四本腕のサイボーグだった。
蒼魔「ケッ!要するにお前を倒せば先に進めるわけだろうが! 」
ダッ!
蒼魔は超進化もせずに武蔵に迫っていく!
蒼魔「(こんな奴相手に超進化する必要なんてないんだよ!) 」
バッ!
そして蒼魔は蒼絶氷雷剣を武蔵に突き立てる!
だが
武蔵「甘い! 」
ヨロリッ!
武蔵は体を捻るようにすると
キィンッ!
武蔵「『刀狼流し』! 」
武蔵は突撃してきた蒼魔を避けた上に
ズババッ!
蒼魔「がはっ!? 」
攻撃を食らわしていた。
蒼魔「(今のはワンピースのゾロの技!?どうなってるんだ!?) 」
蒼魔が考えていると
武蔵「それだけではない! 」
スッ!
武蔵は剣を構えると
武蔵「『鬼斬り』! 」
ギィンッ!!
剣を三本持って突進してくる!
蒼魔「うおっ!? 」
サッ!
だがなんとか避ける蒼魔
武蔵「ちっ!避けられてしまったか 」
蒼魔「(あいつはゾロを元に作られたのかよ!?) 」
ところがそうでもない
武蔵「儂の体にはあらゆる剣豪のデータがインプットされているのだ。全ての剣豪をあわせ持つこの儂は無敵なり! 」
武蔵の体には黒鬼が集めたあらゆる剣豪のデータがインプットされており、ゾロもその一つなのだ。
武蔵「ゾロが効かないようならば次はこれを食らうがよい! 」
カチャンッ!
武蔵は別の剣豪のデータをインストールする。
実はこれが武蔵の欠点である武蔵が使える剣豪は一人だけで他を使えるようにするには多少の時間が必要なのだ。
ピーッ!
武蔵「インストール完了! 」
そして武蔵のインストールが終わってしまい
スッ!
武蔵が構えると
武蔵「『月牙天衝』! 」
ズバンッ!!
武蔵は気でできた刃を飛ばす
蒼魔「ちっ!『氷障壁』! 」
パキパキンッ!!
対して蒼魔は氷の壁を作り出して
ガキンッ!!
武蔵の攻撃を防ぐ
だが!
ビキビキンッ…
バキンッ!! ズバッ!!
蒼魔「がはっ!? 」
蒼魔の盾は壊されてしまい武蔵の攻撃を食らってしまう蒼魔
だが盾のおかけで威力は大分削られていた。
蒼魔「ちっ!奴には数秒ほどの隙があるのはわかったがこの傷じゃそれまでたどり着くのは難しい!だから奴は最初に攻撃を仕掛けてきたわけか 」
最初に蒼魔に傷を負わして速度を遅らせ、武蔵に近寄る時間を少なくしていたのだ。
武蔵「今頃気づいてももう遅い!お前は儂の術中にはまったのさ! 」
まんまと敵の罠にかかった蒼魔だった。
蒼魔「お前、それでいいのかよ! 」
武蔵「なにっ? 」
蒼魔「サイボーグになってまで強くなりたかったのかって聞いてるんだよ! 」
蒼魔が武蔵に聞くと
武蔵「貴様に何がわかる!儂はもう前の儂に戻りたくないんだ! 」
武蔵の回想
医者「腕の損傷が激しい、君はもう二度と剣を握ることはできないよ 」
武蔵「そんな!? 」
武蔵、まだサイボーグ四天王になる前
武蔵「三日後には剣道の大会があるんですよ!?最後の大会なんですよ!? 」
武蔵は医者に言うが
医者「残念ですが無理なんです諦めてください 」
そう言って医者は去っていった。
そして医者が去っていった直後
黒鬼「かわいそうに 」
バッ!
どこからか黒鬼が現れた。
武蔵「お前は誰だ!? 」
黒鬼「俺の名は桜坂黒鬼。お前のことはよく知ってるぞ武蔵、そのお前の怪我は車に引かれそうになった子供を助けた時にできた傷だろう 」
武蔵「うっ…!? 」
当たりである。
黒鬼「世の中は不公平だと思わないか?子供は無傷だというのにお前は両腕を複雑骨折して重傷だ 」
武蔵「うっ…!? 」
黒鬼「子供を助けたせいでお前は二度と剣を握ることができない!悔しくないのか? 」
武蔵「うっ…!? 」
黒鬼「だが俺ならばその腕を元通りにしてやるぞ! 」
武蔵「ホントか!? 」
黒鬼「ただし、お前は一生俺の手先だがな 」
じわじわといってくる黒鬼の悪魔の誘いに
武蔵「わかった!この腕を治してくれ! 」
武蔵はのってしまった。
そして武蔵はサイボーグとして生まれ変わったのだった。
回想終了
武蔵「儂はもう人に情けはかけない!情けをかけた時点で敗けなのだ! 」
蒼魔「(こいつ!?) 」
武蔵「お前には最高の相手で相手をしてやる! 」
カチャンッ!
武蔵は別の剣豪をインストールする。
武蔵「インストール完了! 」
スッ!
そして武蔵は構える
だが蒼魔はその構えに見覚えがあった。
蒼魔「(あの構え、一刀じゃねぇか!?) 」
蒼魔の言う通り、武蔵がインストールしたのは一刀であった。
武蔵「友の技でくたばるなら貴様も本望であろう!食らうがよい!『俄龍四神弾』! 」
ドゴォッ!!
武蔵は一刀の得意技である俄龍四神弾を放ってきた。
そして俄龍四神弾が蒼魔に迫る!
だが
ガキンッ!!
武蔵「なにっ!? 」
蒼魔は俄龍四神弾を軽く弾いた。
蒼魔「俺が何度この技を見てきたと思ってるんだ?それにこの技は意外と力加減が難しいんだよ! 」
蒼魔の言う通り、一刀は俄龍四神弾を簡単に放っているが実際は気の量が四つ全て均等でないと100%の威力を発揮できない難しい技なのだ。
武蔵「おのれっ!ならば儂自身の技を食らうがよい! 」
スッ!
武蔵は構える!
武蔵「『四刀流奥義 瞬華集刀』! 」
ジャキンッ!
武蔵は四本の刀全てを縦に構えて蒼魔に向かってくる!
武蔵「この技は相手を粉微塵にするまで斬りまくる危険な技だ!くたばるがよい! 」
そして蒼魔は向かってくる武蔵に対して
スッ!
居合いの構えをすると
蒼魔「『氷河両断』! 」
ズバンッ!
向かってきた武蔵を蒼魔は居合い切りで一刀両断にした。
武蔵「がはっ!? 」
ガクンッ!
崩れ落ちる武蔵
蒼魔「一つ忠告してやる。お前の敗因は一つだけに絞らず全ての剣豪のデータが入っていることだ。そのせいで力加減がバラバラだぜ 」
武蔵「承知… 」
バタッ!
そして武蔵の機能は停止した。
蒼魔「サイボーグになってまで強さを欲しがるか俺もいずれわかるのかね? 」
スッ!
そして蒼魔は部屋の奥に進むのだった。
焔「焔だ。俺が入った結の扉にいたのは暑苦しい敵炎魔神イフリートだった。俺はイフリートに攻撃するがイフリートには全く効かずむしろどんどん強くなってくる!?次回、『炎のガチンコバトル』同じ炎を操るものとして負けるわけにはいかないぜ! 」
黒鬼「黒鬼のサイボーグファイル 」
武蔵
あらゆる剣豪のデータがインプットされた四本腕の剣豪。元は優しい性格だったが黒鬼によって性格が変わってしまった。