150時間目「喧嘩殺法VS截拳道」
一刀「呂井門を助けに塔の中に入った俺達、そこには起・承・転・結と書かれた四つの扉があり俺達はそれぞれ分かれていくことにした。そして俺が入った扉の先には機械天使メルモちゃんがいた。メルモちゃんの魔法(?)に苦戦しまくる俺だが危機を助けてくれたのは闇一刀だった 」
一刀がメルモと戦っている頃、他のみんなはというと
孤狼サイド
起承転結の承の扉を通った孤狼が進んでいくと
孤狼「ホントにここは塔の中かよ!? 」
バァーンッ!!
塔の中にはカンフーの道場があった。
孤狼「おらっ!俺の対戦相手!隠れてないで出てきやがれ!俺は逃げも隠れもしないぞ! 」
孤狼が部屋の中で叫ぶと
?「うるさい奴ある 」
スッ!
柱の後ろからカンフー服を着た男が現れた。
孤狼「お前何者だ!? 」
孤狼が聞くと
磁ッキー「私は黒鬼博士率いるサイボーグ四天王の一人、磁ッキー・チェンあるよ!お前、北郷の仲間あるね、勝負するよろし! 」
スッ!
磁ッキーが構えると
孤狼「ロボと戦えるなんて滅多にないからな!暴れてやるぜ! 」
スッ!
戦闘体勢をとる孤狼
すると磁ッキーは
磁ッキー「ほぉーっ! 」
何やら不思議な構えをする磁ッキー
孤狼「んっ?あの構えはどこかで見たような? 」
孤狼が考えていると
磁ッキー「アチョッ!アタターッ! 」
バッ!
攻撃を繰り出してくる磁ッキー
孤狼「ちっ!? 」
サササッ!
だが磁ッキーの攻撃を何とか避けまくる孤狼
そして全て避けきると
孤狼「思い出したぜ!その構えは截拳道だな!? 」
ジークンドー…カンフーとあらゆる格闘技を合わせた拳法。特徴は技を繰り出す時に出す怪鳥の声のような叫び、主に使う人物としてブルース・リーがいる。(他はフォーゼの仮面ライダーメテオ)
磁ッキー「その通り、私はあらゆる拳法をインプットされたサイボーグある!いくあるよ!アタターッ! 」
シュシュシュッ!
磁ッキーは拳を次々と孤狼にぶちこんでくる。
孤狼「へっ!ジークンドーの使い手か、一度戦ってみたいと思っていたぜ!それにこんな奴相手なら超進化する必要もないしな 」
孤狼は相手の強さがわからないほど愚かではない。孤狼の言うように
サササッ!
磁ッキーの拳を次々と避けていく孤狼
だがこの時、孤狼は気付いていなかった。
パサッ!
磁ッキーの攻撃を避けていくごとに孤狼の体に黒い粉のようなものがついていることを
ピタッ!
そして磁ッキーの攻撃が止むと
孤狼「どうした?もうお終いか? 」
孤狼が磁ッキーに聞いた瞬間
磁ッキー「配置完了! 」
孤狼「? 」
磁ッキーの言葉に?を浮かべる孤狼
磁ッキー「(パチンッ!) 」
そして磁ッキーが両手を合わせると
磁ッキー「『電磁拳・引』! 」
と磁ッキーが言った瞬間
ふわりっ! ぐぐっ!
孤狼「な…何だ!? 」
孤狼の体が少し浮いたかと思うと何故か引っ張られ
キィィンッ!
孤狼「うぉっ!? 」
孤狼の体が磁ッキーに引き寄せられていく!
そして
磁ッキー「アターッ!! 」
ドグボッ!!
孤狼「がはっ!? 」
引き寄せられた孤狼は磁ッキーの拳を食らった。
孤狼「何だよこの一撃は!?それに何で俺の体が引き寄せられたんだ!? 」
孤狼が不思議に思っていると
磁ッキー「教えてやろう!我がジークンドーは磁力を使う拳法。お前の体をよく見てみるがよい! 」
磁ッキーに言われて孤狼が自分の体を見てみると
孤狼「何だよこりゃ!? 」
孤狼の体の至るところに黒い粉のようなものがついていた
磁ッキー「それは砂鉄だ!お前は私の攻撃を完全に避けたと思っていたようだがこっそりお前につけておいたのさ!そして私は磁力を操ることができる!お前の体についた砂鉄が私の発する磁力に反応して引寄せられたというわけある! 」
砂鉄に磁石を寄せると磁力によって磁石にくっついてしまう!(※この実験をすると磁石に砂鉄がついて離れなくなりますのでやる時には紙を使用するよう注意してください)
孤狼「まさかそんなものがくっついていたなんてな!?こんなもの! 」
孤狼は体についた砂鉄を取ろうとするが
磁ッキー「無駄だ!私が命じない限りその砂鉄は外れないある! 」
ちなみに磁ッキーの攻撃が物凄い一撃になったのも孤狼が磁力によって引き寄せられたことにより磁ッキーの攻撃の威力が高まったからである。
孤狼「なるほど磁力で引き寄せるわけか、だったら… 」
ダッ!
孤狼は磁ッキーの方に向かっていく
孤狼「さっきは油断したがこれでお前が俺を引き寄せたなら俺の拳は数倍の威力になるぜ! 」
頭のいい孤狼らしい作戦だが
磁ッキー「愚か者め! 」
パチンッ!
磁ッキーは再び両手を合わせると
磁ッキー「『電磁拳・斥』! 」
磁ッキーが言った瞬間
ぐぐっ!
孤狼「なにっ!? 」
磁ッキーに迫っていた孤狼が磁ッキーから引き離されていく!
磁ッキー「磁石には跳ね返す力もあるのだよ! 」
知っての通り、磁石にはN極とS極があり同じもの同士だと離れる。これを磁ッキーは利用しているのだ。
ドカッ!!
孤狼「がはっ!? 」
跳ね返されたことにより、壁に打ち付けられた孤狼
ドサッ!
と同時に相手がメカということで孤狼が勝手に持ってきた機械に強い飛琳先生のバックが落ちた。
孤狼「(ちっ!スパナやドライバーがあるかと思って持ってきたがあるのは科学道具一式かよ!?) 」
飛琳先生らしい中身である。
孤狼「(落ち着け!敵は磁力を操る拳法使い、俺が遠退けば引き寄せられ、近付けば離される。これを打開する策は…) 」
この状況をくつがえす策を必死で考える孤狼
そしてその時
ピクピクッ… キィンッ!
磁ッキー「フンッ! 」
ドカッ!!
孤狼がぶつかった衝撃で壁が壊れて壁の破片が磁ッキーに迫った!
それを見た孤狼は
ピーンッ!
孤狼「(あれしかなさそうだな) 」
すくっ!
倒れていた孤狼が立ち上がると
磁ッキー「どうした?降参あるか? 」
孤狼「ふざけるんじゃねぇぞ!俺は自分から敗けを認めるのが大嫌いなんだ!敗けを認めるくらいなら死んでやるぜ! 」
サッ!
磁ッキーから距離をとる孤狼
磁ッキー「バカめ、磁力の前には無駄だというのがわからないあるか! 」
パチンッ!
磁ッキーは再び両手を合わせると
磁ッキー「『電磁拳・引』! 」
ぐぐっ!
孤狼を引き寄せていく
孤狼「これを待っていたぜ! 」
ぐぐっ!
孤狼「おりゃっ! 」
シュバッ!
孤狼は渾身の力で手を動かし、手にあった何かを投げつけた。
その何かとは…
バサッ!
磁ッキー「なっ!? 」
飛琳先生のバックに入っていた大量の砂鉄である。
磁ッキー「目眩ましのつもりか?こんなものが効くはずがない! 」
ビビッ!
そして磁ッキーの体に孤狼の投げた砂鉄がくっつく(磁ッキーは自分を磁石にして孤狼を引き寄せたり離したりしたのだ!)
キィィンッ!!
こうしている間にも孤狼が迫ってくる!
磁ッキー「私の拳を食らって死ぬがよいある! 」
磁ッキーは孤狼に拳を放って倒そうとする!
だが
ドカッ!!
磁ッキー「ぐはっ!? 」
磁ッキーは拳を出さずに引き寄せられた孤狼と激突して飛ばされた。
これは分かりやすく言うと止まっている車と走る車が衝突すると止まっている車の方がぶっとぶということである。
磁ッキー「何故だ!?何故体が動かなかったある!? 」
磁ッキーは拳を出さなかったのではなく出せなかったのだ。
孤狼「理由を教えてやるよ、お前の体をよく見てみな! 」
磁ッキー「なにっ!? 」
磁ッキーが体を見てみると
磁ッキー「こ…これは!? 」
磁ッキーの体の関節に孤狼がばらまいた砂鉄がびっしり詰まっていた。
孤狼「お前がメカで助かったぜ、人間なら砂鉄食らったくらいで動かなくなるはずないしな 」
機械の関節に物がつまると動かなくなるのだ。
磁ッキー「おのれっ!ならば磁力かいじ… 」
磁ッキーは磁力を解除しようとするが
ガシッ!
磁ッキー「うぐっ!? 」
孤狼に口を塞がれた。
孤狼「悪いな俺はやられたらやり返す質でな、さっきまでいたぶってくれた分のお礼をしてやるぜ!♯ 」
磁ッキー「んんーっ!? 」
この後、磁ッキーは孤狼に散々殴られ、スクラップ寸前になったという
蒼魔「蒼魔だ。俺が入った扉の先にいたのは四刀流の使い手の剣豪、武蔵。武蔵の剣技を見て俺は何かを感じ取った!次回、『四刀流の幻影』お前はまさか!? 」
黒鬼「黒鬼のサイボーグファイル 」
・磁ッキー・チェン
あらゆる格闘技をインプットされたサイボーグ。特技は截拳道。磁力を操ることができる。