148時間目「地下都市のメカ世界」
一刀「ある日のこと、バイオスの研究所で何かを叫びまくる男、桜坂黒鬼。やつの目的は俺の抹殺と呂井門をスクラップにすることだった。そして次の日、学園に着いた呂井門を黒鬼が襲撃して及川と一緒に呂井門を連れ去ってしまう!その事を知った俺達は呂井門の救出に向かうのだった 」
一刀達が呂井門救出のため教室を飛び出す少し前
2年B組(桃香のクラス)
桃香「(ハァ〜、桔梗先生ったらこんな天気がいい日に限ってテストするんだもんな〜) 」
テストと天気は関係ない
桃香「(こんな天気がいい日は一刀くんと仲良くハイキングでも行きたいな♪) 」
スッ!
桃香が漢組の教室の方を見ると
ガタタンッ!
教室から一刀達が出てきて
一刀達『超進化! 』
パァーッ!
超進化すると
バシュンッ!
一斉に空へと飛んでいった。
桃香「あわわ!? 」
桃香がその事を驚いていると
ゴチンッ!!☆ミ
桔梗「劉備!テスト中に何よそ見しておるか! 」
よそ見した桃香は桔梗先生に叩かれた。
桃香「いた〜!?だって桔梗先生、一刀くん達が授業中なのに教室から出ていったんですよ!? 」
桔梗「なんじゃと!? 」
職員室
卑弥呼「飛琳先生!北郷、氷室、日高、楠舞の四人が教室から出ていったということじゃがどういうことじゃ!? 」
職員室で教師達が飛琳先生を問いただすと
飛琳「あの四人は宿題を忘れた罰として町内ランニングを命じました。たぶんお昼までには帰ってくるでしょう 」
飛琳先生が言うと
卑弥呼「罰ならば仕方がない。飛琳先生は他の生徒の授業をするように! 」
飛琳「わかりました 」
そしてその頃、呂井門を探しにいった一刀達は
ピコーン!ピコーン!
一刀「探知機によるとこっちだな 」
蒼魔「しかしさすがは飛琳先生だぜ、この探知機の性能はバツグンだな! 」
一刀達が空から移動していると
一刀「おやっ!探知機の点滅がとどまったぞ! 」
焔「だとするとその辺に呂井門がいるわけか 」
孤狼「いくぜ! 」
そしてたどり着いた先は
Drバイオス研究所
蒼魔「この中に呂井門がいるのか? 」
一刀「鍵もかけないで無用心な奴だぜ 」
ガチャッ!
一刀達は超進化を解いて家の中に入って探ってみるが
孤狼「呂井門どころか及川すらいないぞ 」
焔「どこにいったんだ? 」
みんなが呂井門の行方を探っていると
一刀「それにしても喉が渇いたぜ、ちょうど冷蔵庫があるし何か飲むか 」
スッ!
一刀は置いてあった大型冷蔵庫の扉を開けようとするが
一刀「あれっ? 」
蒼魔「どうした一刀? 」
一刀「この冷蔵庫、鍵がかかっていて開かないんだ 」
孤狼「だったら俺が開けてやるよ 」
この中で一番力がある孤狼が冷蔵庫の扉に手を触れると
孤狼「おりゃーっ!! 」
バキンッ!!
孤狼は冷蔵庫の扉を無理矢理力ずくで開けた。
もちろん冷蔵庫の扉は外れてしまった。
孤狼「ちょっと力を入れすぎちまったぜ!? 」
ちょっとどころではない
だが孤狼が開けた冷蔵庫の中には
一刀「あっ!?中に階段があるぞ!? 」
蒼魔「隠し階段ってわけか!? 」
焔「きっと呂井門達はこの中だぜ 」
孤狼「んじゃ、さっさといくぜ! 」
四人は冷蔵庫の中に入っていった。
そして驚くべきことに冷蔵庫の中を突き進んでいくと
そこには…
一刀「何だよこれ!? 」
たどり着いた先はホントに地下なのかと思うくらいの都市があった。
蒼魔「どうやって作ったんだよ!? 」
焔「ホントに地下だってのが疑うくらいの広さだぜ!? 」
孤狼「ざっと東京ドーム五個分はあるな!? 」
それほどこの都市は広かった。
一刀「中央に大きな塔があるけどそこに呂井門がいるのかな? 」
蒼魔「とにかくいこうぜ! 」
そして一刀達は中央にある塔を目指すことにした。
その少し前
都市の中央にある塔
黒鬼「ガハハッ!とうとう001号(呂井門)を捕まえたぞ! 」
黒鬼が塔の研究所で叫んでいた。
及川「はやくここから出せーっ!! 」
及川と呂井門は檻に閉じ込められていた。
及川「こら呂井門!お前もいつまでも停止してないでさっさと動かんかい!♯ 」
ゲシッ!
及川が呂井門に蹴りをいれると
呂井門「(ウィィンッ!・起動開始!) 」
呂井門が目を覚まし
呂井門「何するんだこのゴキブリ!♯ 」
ドグボッ!!☆ミ
及川「ぐほっ!? 」
及川に拳を食らわした。
呂井門「ここどこ? 」
及川「今頃気づいたんかい!黒鬼っちゅう奴に捕まったやないか!早いとこお前の力でこんなとこ脱出するで! 」
呂井門「何だかよくわからないけど仕方がない! 」
カチャッ!
呂井門は腕を鋸にして檻を斬ろうとするが
シーンっ・・・!
呂井門「あれっ? 」
いつまで経っても鋸が出てこない
するとその様子を見た黒鬼は
黒鬼「無駄だ001号!お前に食らわした雷はエネルギーをすいとる力があるのだ!今のお前に戦闘用の機能はない! 」
呂井門「なにっ!? 」
呂井門が驚くと
及川「あの〜黒鬼様、あなた様が必要なのはこのポンコツ(呂井門)だけでしょ、わいだけでも帰してくれませんか? 」
何もできない状況になると強い者に媚びようとする及川
黒鬼「ダメだ!お前にはどんな攻撃を食らっても平気な不死身の力があるからな、それの研究に必要なのだ 」
及川「そんなぁ〜!? 」
及川が嘆くと
ロボット「ボス!この都市に北郷とその仲間が入ってきましたよ! 」
黒鬼「何だと!? 」
この話を聞いた及川は
及川「あの〜、かずピー達の弱点教えますからわいだけでも逃がしてください! 」
呂井門「この裏切り者!♯ 」
及川「うっさい!わいは強い者の味方なんや! 」
ところがだ
黒鬼「それなら必要ない!北郷とその仲間達については俺なりに調べたのだからな!奴らはこの塔を目指してくるに違いない!お前達四天王は迎え撃つ準備をしておけ! 」
ロボット「イエスボス! 」
その頃、一刀達は
一刀「しかし変わった都市だよな!? 」
蒼魔「あの木も、あの鳥もみんな機械でできていて生物や植物が一切ないぞ 」
焔「メカ都市ってわけか 」
孤狼「しかし結構歩いたってのに塔までまだ距離があるぞ!? 」
一刀達は塔に向けてもう30分も歩き続けていた。ところが塔に近づくどころか逆に遠のいていた。
蒼魔「っていうか、あの木さっきも見たぞ 」
焔「バカか、木なんてみんな同じだろうが 」
孤狼「いや、蒼魔の気のせいなんかじゃねぇぞ 」
一刀「何でわかるんだ? 」
孤狼「俺もさっきから同じところをぐるぐる回っているような気がするんですれ違う木に拳をぶちこんだんだ。その証拠にあの木を見てみな 」
孤狼が指差す木を見てみると
一刀「これは!? 」
何と!?木の後ろに孤狼の拳の跡があった。
焔「おいっ!あれを見ろよ!? 」
今度は焔が指差した方角を見てみると
ズズズ…
ビルが動いていた。
一刀「これじゃあ迷うわけだぜ!? 」
蒼魔「建物を道標にしていたら迷うだけだ!? 」
焔「だったら飛んでいけばいいじゃねぇか 」
スッ…
焔は超進化して空を飛ぼうとすると
一刀「おい待てよ!? 」
焔「何だよ一体!? 」
一刀「兄貴、ちょっとこの石をあのビルより高く投げてくれ! 」
孤狼「何だかわからないがそらよっ! 」
ピュンッ!
孤狼は一刀に言われた通りに石をビルより高く投げると
バチチッ!! シュンッ
石が消えてしまった。
蒼魔「高圧電流かよ!? 」
焔「あんなのにかかったら俺達でもヤバかったな!? 」
もし焔が一刀の制止を聞かずに超進化して空を飛んでいたらたちまち黒焦げになっていたであろう。
孤狼「だったらどうする?このビル壊すのには時間がかかるぜ 」
ビルですらも機械でできているので破壊はできにくいのだ。
一刀「俺にいい考えがある! 」
蒼魔達『? 』
蒼魔達が?を浮かべていると
一刀「兄貴!地面に振脚を頼むぜ! 」
孤狼「何だかわからないがわかったぜ!『振脚・狼砕波』! 」
ドカッ!!
孤狼は振脚で地面を砕くと
一刀「よし!地下を掘っていくぜ! 」
蒼魔「確かにこれなら道に迷う必要はないな 」
孤狼「冴えてるじゃねえか一刀! 」
運よく地面は普通の土でできていたので掘り進んでいく一刀達
一刀「待ってろよ呂井門!ついでに及川! 」
焔「焔だぜ!呂井門を連れ戻しに塔の中に潜入した俺達。だが中には四つの扉があり俺達はそれぞれ分かれて入ることになったのだが…次回、『機械天使メルモちゃん♪』きやがれ四天王! 」
飛琳「飛琳先生と軍師達のキャラ紹介コーナー 」
飛琳「今回は特別編として普段は目立たない3キャラの紹介だ! 」
2年C組 デザーン=リー
インドからの転入生。インドの石油王の娘である。西森の初期作、『北郷一刀の旅立ち』から登場。胸がでかく学園爆乳トリオ(穏と雫)の一人
1年C組 徐庶卵里
朱里と雛里の幼馴染み。お菓子作りがうまい。影が薄く朱里達から時々忘れられる。モデルは元直ちゃん。
1年C組 厳蝉壱与
実は卑弥呼の親戚。モデルは小説版真・恋姫無双 呉書の登場人物。何と!?台詞が一文も出ていない
飛琳「果たして彼女達が次に出る日はあるのか!? 」