147時間目「Drバイオスの怨霊」
一刀「フランチェスカ学園では男女問わず占いがはやっていた。そして詠が占ってもらった結果、最悪の運勢。だが詠は信じなく次の日、詠の周りで不幸が発生した。実は今日は詠の不幸な日ということであった。そして学園内で次々と不幸が現れ、ついには巨大隕石までやって来た!?絶体絶命のなか、この危機を救ったのは幸運の麗羽と美羽であった 」
ザザーッ!!
ある強い雨の降る夜
Drバイオス研究所
?「おぉ、我が偉大なる師匠Drバイオス!あなたは光魔の誘いにのってしまい北郷一刀にやられてしまい光魔と共に警察に逮捕されてしまった!そしてつい数ヵ月前留置場にて殺されてしまった!あげくの果てに北郷を倒すべくプログラミングされた001号(呂井門)は北郷の仲間になってしまった!?(101話参照) 」
※Drバイオスについては学園対抗武道大会編を参照
今は無人のこの家で謎の男が叫んでいた。
だがこの男の言葉には間違いがある。
確かにバイオスが死亡したのは事実である。光魔は処刑されバイオスは懲役15年で許されたものの、捕まりたくないバイオスは脱獄しようとして刑務所の高い壁をよじ登ろうとしたが足を滑らせてしまい転落して岩にぶつかり打ち所が悪くて死んでしまったのだ。
?「よいか俺の作ったロボット達よ!憎き北郷と邪魔する仲間達を殺し、裏切り者の001号をスクラップにするのだ! 」
ロボット達『イエスボス! 』
そして次の日
学園裏の呂井門が住む安藤家
呂井門「『ブラスタービーム』! 」
ビーーッ!!
いきなり家の中でビームを出す呂井門、標的は…
ジューッ!
フライパンの目玉焼きだった。
呂井門「おばあちゃん、目玉焼きできましたよ 」
安藤「おやそうかい呂井門ちゃん 」
学園裏に住む安藤ばあさん。独り暮らしなため呂井門を子供のように可愛がっている。
呂井門「それじゃあ学園に行ってくる! 」
安藤「車に気を付けるんだよ 」
そして今日も呂井門は元気に出掛けていった。
フランチェスカ学園
及川「おはよう呂井門! 」
呂井門「おはようゴキブリ 」
※呂井門は気に入らない相手はとことん気に入りません。
及川「まぁゴキブリでもウジ虫でも別にいいわい!昨日飛琳先生から宿題出されたやろ 」
実は昨日、卑弥呼がなかなか宿題を出さないのでそれを見た副担任の飛琳先生は
飛琳「宿題を出します!明日までにやって来るように!なぉ、宿題を忘れた人は留年する恐れがあるので気を付けるように! 」
これは冗談ではなくもともとクラスのほとんどが問題児である漢組は内申点が低いためありえる話なのだ。
及川「昨夜もかずピーのために蒼魔、焔、孤狼のアニキが徹夜で勉強会してたからな。でもわいは宿題やってこなかったんや!だから呂井門、宿題写させて♪ 」
一刀は頭が悪いため留年しないように漢組でも頭がいいメンバーが一刀に勉強を教えているのだ。
及川の言葉を聞いた呂井門は
呂井門「やだね!宿題は自分でやらなきゃ意味ないし 」
当然のごとく断る呂井門
及川「そこをなんとか頼む!クラスメートがピンチなんやで! 」
及川はプライドを捨てて呂井門に土下座して頼むが
呂井門「しつこい!♯ 」
ニュッ! ブンッ!
ゴッチーーンッ!!☆ミ
及川がしつこく迫ってくるので頭にきた呂井門は腕をハンマーに変えて及川を殴った。
及川「きゅ〜!? 」
呂井門「早く学園に入らないとな 」
気絶した及川を置いて学園に行こうとする呂井門
だがその時!
?「見つけたぞ001号! 」
呂井門「誰? 」
きょろきょろっ!
突然どこからか声が聞こえてきたので呂井門が声の主を探してみると
?「ここだ! 」
バンッ!
そこには見知らぬ男が立っていた。
?「さすが001号、改造されても製造ナンバーだけは覚えているらしいな 」
呂井門「あんた誰? 」
?「お前が俺の名を知らないのも無理もない!俺がお前を最後に見たのはDrバイオスがお前を作っている途中だからな! 」
そしてあと少しで起動実験に入るところで光魔が現れたため実験は停止したのだった。
及川「話が噛み合ってないやんけ!お前は誰やねん!? 」
気絶から立ち直った及川が言うと
黒鬼「俺の名は桜坂黒鬼!Drバイオスの弟子だ!001号、Drバイオスに北郷一刀を殺すようにプログラミングされながら仲間になるような裏切り者め!お前は俺の手でスクラップにしてやる! 」
ジャキンッ!
黒鬼はドライバー等の工具を取り出す!
及川「へんっ!呂井門は一時とはいえかずピーを苦しめた実力者やで!お前なんかに負けるわけないやろ!呂井門、お前の必殺武器であるブラをも吸い付ける強力磁石で女子のブラごとあいつを吸い付けたれ! 」
あきらかにブラを吸い寄せることを目的とした言い方である。
呂井門「お前のようなゴキブリの指示は聞かない!でもこいつは俺が倒す! 」
スッ!
黒鬼に構える呂井門
黒鬼「バカめ!お前の弱点なんて理解しているわい! 」
スッ!
黒鬼は左手を呂井門に向けると
ウィンッ!
黒鬼「『ライボルトショット』! 」
ドキュンッ!!
黒鬼の左手がいきなり銃へと変化して雷の弾丸を呂井門に撃ってきた。
だが標的は呂井門ではなく
女子生徒「きゃぁっ!? 」
一人の女子生徒だった。
このままでは彼女に攻撃が当たってしまう!?
そして攻撃が当たりそうになったその時!
ドンッ! ビリリーッ!!
呂井門「ぐわぁーっ!? 」
呂井門が女子生徒を守って代わりに攻撃を食らってしまった!?
及川「呂井門!? 」
及川が呂井門に近付くと
呂井門「〈ピー!〉行動を一時停止します 」
プスンッ!
及川「どないしたんや呂井門!? 」
呂井門は急に動かなくなった。
実は呂井門は雷を受けて以来、雷を受けると自動的に停止するようになったのだ。
黒鬼「お前のデータは全て記録している。ロボット達よ、001号を捕らえよ! 」
ロボット達『イエスボス! 』
シュシュッ!
呂井門を捕らえるべく向かっていくロボット達
だが
ガシッ!
及川「アホかっ!大事なクラスメートが危ないちゅうのに見過ごせるかい! 」
ダッ!
及川が呂井門をかついで逃げていく
美しい友情だと感じた人は甘い!
及川「ここで呂井門に恩を売っておけば宿題教えてもらえるからな! 」
恩を着せるために呂井門を助ける及川だった。
黒鬼「逃がすものか! 」
シュッ!
黒鬼は及川にブーメランを投げる!
もちろんただのブーメランではなく
くるくるっ! バチバチッ!
回転して円を描くことにより電磁ネットを作ることができるブーメランだった。
及川「うわっ!? 」
ギュッ!
及川と呂井門は電磁ネットに捕まってしまう!
ロボット「ボス、この男はどうしますか? 」
黒鬼「俺の新兵器の実験に使えるかもしれないからつれていくぞ! 」
ロボット達『ラジャッ! 』
ゴォーッ!!
及川「放せーっ!! 」
黒鬼とロボット達は及川と呂井門を連れ去って空高く消えてしまった。
それからしばらくして漢組の教室
一刀「何だって!?呂井門が拐われただと!? 」
遅れて一刀達が学園に到着した。
蒼魔「まさかあの時のジジイに弟子がいるなんてな!? 」
孤狼「おい焔!お前は元光魔学園の生徒だろう!バイオスの秘密の隠れ家とか知らないか? 」
焔「知らねえよ!俺達がバイオスに会ったのは学園対抗武道大会の決勝戦が初めてだからな。光魔なら何か知っていたかもしれないが奴はもうこの世にいないしな 」
光魔は総理大臣の地位を悪用して世界支配をもくろみ、デスドラゴンナイツ(焔や雫)のみんなを道具として利用した罪で処刑されたのだった。
一刀「くそっ!呂井門を助けにいきたいが場所がわからなくちゃ行きようがない! 」
ロボットである呂井門は気を使わないため気で位置を探る手段が使えないのだった。
蒼魔「早く呂井門を助けないとスクラップにされちまうぜ!? 」
孤狼「呂井門は必ず助けないとな! 」
どうでもいい話だがさっきから呂井門のことばかりで及川のことは眼中になかった。
焔「あのバカはスクラップにされても生き返るだろ 」
確かにそうかもしれない!?
一刀達が困っていると
飛琳「どうやらお困りのようだね 」
バンッ!
飛琳先生が現れた。
飛琳「話は大体わかってる、呂井門を探す方法ならあるよ 」
一刀達『マジかよ!? 』
飛琳先生の言葉に驚く一刀達
飛琳「呂井門を改良したのは俺だしね、改良した時に呂井門に何かあった時のため発信器を仕込んでおいたのさ 」
恐るべし天才科学者飛琳先生である!?
一刀「だったら話は早い!今すぐ助けに… 」
飛琳「先生の話は最後まで聞く!生徒を危険な所に行かせるわけにはいきません!それに授業をサボるわけにはいかないから放課後まで待つこと! 」
飛琳が言うと
飛琳「それじゃあ私は職員会議に行ってくる。探知機は置いておくけど破った人は留年だからね! 」
ピシャンッ!
そして飛琳先生は出ていった。
その後
一刀「仲間を連れ去られて黙っていられるか!俺はいくぜ! 」
蒼魔「一刀が行くなら俺だって 」
焔「北郷を殺すのは俺だ!他のやつには渡さねぇ! 」
孤狼「俺はもう何度も留年してるんだ!留年なんかへっちゃらだぜ! 」
自慢していいことではない
漢組生徒達『俺達はお前達が帰ってくるまで飛琳先生を教室に入れないよう頑張っておくぜ! 』
一刀「わかった。なるべく早く帰るからな! 」
パァーッ!
そして四人は超進化すると
一刀「待ってろよ呂井門!ついでに及川もな! 」
シュシュンッ!
探知機を手に飛び立つのだった。
しかし
飛琳「やっぱり出ていったようだね 」
飛び立つところを飛琳先生に見られてしまった。
だが飛琳先生は
飛琳「まぁ友情にめんじて帰ってきたらたっぷり宿題ということで許してあげますか 」
黙って見逃す飛琳先生だった。
蒼魔「蒼魔だ!呂井門を探しに黒鬼の地下室にやって来た俺達。そこはなんと地下研究都市となっていた!?次回、『地下都市のメカ世界』呂井門は必ず助け出すぜ! 」
飛琳「飛琳先生と軍師達のキャラ紹介コーナー 」
詠「今回は誰よ? 」
飛琳「今回はこの人だ! 」
音無真優
武器:刀
好きなもの:家事全般、一刀、暁と桃香達、父親の写真
嫌いなもの:ハレンチな人、ネズミ
京都からの転校生。髪は漆黒のロングストレート、瞳は青、身長は一刀より3センチ小さい。胸は雫より少し大きく性格は純情で優しくて強い。ちょっとドジな大和撫子。容姿端麗、成績優秀。実は超進化が使える。子供の頃、一刀にのみ負けて一刀の許嫁宣言をした。