134時間目「龍界昔話」
一刀「俺達と陽龍の戦いが始まっているなか、俺の言葉で勇気を取り戻した一龍と共に攻撃するが陽龍には敵わず苦戦する。そんなとき俺は陽龍がわざと俺達の攻撃を受けていると見抜き陽龍に最大級の攻撃を食らわせようとする。案の定、陽龍は真っ向から向かっていき俺は陽龍に一撃を食らわせる。すると陽龍は俺達の体力を回復させると龍界の昔話を話してくるのだった 」
陽龍「実を言うと龍界が人間界を攻めこむという話は400年ほど前からあったのだ。だがあることがあって十年前まで取り消されたのだ 」
陽龍が龍界について話すと
一刀「陽龍、知ってるなら教えてくれ龍界に何があったんだ? 」
陽龍「いいだろう。私が知る限りを話そう 」
陽龍は龍界の昔話を一刀達に詳しく教える。
ここで話は十年前に遡る(さかのぼる)。
十年前・龍界
王族の住む皇帝神魔城
重役A「皇帝様、まだ人間界を攻めないのでございますか!? 」
重役B「人間界を下等な人間ごときに好きにさせる必要はありません!すぐさま兵を出動させて人間界を侵略しましょう! 」
重役達が騒ぐと
?「くどい(しつこい)ぞ 」
重役AB『えっ? 』
?「私は今後一切人間界を侵略する気はないのだ!♯ 」
ドォーーンッ!!
重役AB『ギャーッ!? 』
びゅーっ!
叫び声だけで龍を吹き飛ばすこの巨大な龍人こそ龍界の前皇帝であり皇龍、狐々、鬼龍の父である斬龍なのだ。
斬龍「毎度毎度うるさい奴らめ 」
斬龍が言うと
陽龍「お見事です皇帝様 」
賊龍「さすがは大将だぜ! 」
スッ
陽龍と賊龍が現れた。この二人は他の七天皇将軍とはちがい斬龍に忠義していた。
斬龍「おぉ陽龍に賊龍か、全く、近頃の龍は争い好きで困る。だから龍が凶暴だと思われるのだ 」
そういう斬龍も昔はひどく凶暴な性格で400年も前から皇帝であり一時は人間界を征服しようとしたのだが
400年ほど前、日本がまだ江戸時代の頃
ゴゴゴッ…!!
突然黒い雲が現れたかと思うと
斬龍「進め龍兵達よ!この世界を征服するのだ! 」
龍兵達『おぉーっ!! 』
黒い雲には斬龍と龍兵達が乗っていて人間界を征服しに現れたのだった。
斬龍「それいけーっ! 」
ヒュヒュンッ!
皇帝である斬龍の指示に従い龍兵達は人間界の大地に降りようとする。
このままでは人間界は龍に支配されてしまう!?
ところが
ブォンッ!!
龍兵「ぐえっ!? 」
スパンッ!
いきなり衝撃波が飛んできて龍兵を襲う!
斬龍「何が起きてるのだ!? 」
スッ
斬龍が衝撃波が飛んで来た方角を見てみると
ズォンッ!
そこには一人の男が立ちふさがっていた。
斬龍「貴様は何者だ!? 」
斬龍が聞くと
?「俺の名は翠川優馬!占い師の予言によってお前達を倒しに来た男だ! 」
バンッ!
実はこの人物は一刀の遠い先祖である。(父方の姓が翠川)
優馬は数日前占い師から龍が現れると聞いて退治しに来たのだ。
斬龍「フンッ!龍兵を倒したくらいでいい気になるでないわ!お前達は手を出すな、こんなやつ私が相手をしてやる! 」
ズシンッ!
斬龍が地に降りると
優馬「俺とタイマンってわけか、あんた見かけによらずいい根性してるじゃねぇか! 」
斬龍「ほざくな人間よ、貴様一人倒すのくらい私の力だけで十分だと判断したのだ! 」
という斬龍だが斬龍も優馬の実力はわかっていた。
こいつは俺じゃなければ絶対勝てないということを
優馬「そうかい、俺を倒すのにあんた一人で十分ってわけね。だったらひとつ決めようぜ!俺が負けたら人間界はお前らの好きにしろ!ただし俺が勝ったら二度と人間界を征服しようとするんじゃねぇ! 」
ドンッ!
勝手な約束をする優馬だが
斬龍「よかろう、だが私が人間ごときに負けることなんてあり得ないがな! 」
優馬「それはどうだか知らねぇよ! 」
スッ! バッ!
二人は構えあうと戦いを始めた。
二人の実力はほぼ互角の強さでありすぐに決着がつくことがなく
六時間後
優馬「ハァハァ… 」
斬龍「ハァハァ… 」
二人の体は互いに傷ついていた。
優馬「やるな龍よ 」
斬龍「お前もなかなかの強さじゃねぇか、人間にしとくのがもったいねぇぜ 」
そして黒い雲から二人の戦いを眺めていた龍兵達は
龍兵「あの人間、斬龍様と互角に戦ってやがる!? 」
龍兵「こりゃどっちが勝つかわからんぞ!? 」
龍兵「こうなったら不意打ちであの人間を攻撃しよう。そうすれば俺達の勝ちだ! 」
ジャキンッ!
一人の龍兵が弓を優馬に向けると
?「馬鹿者が!♯斬龍様の戦いに泥を塗る気か恥を知れ! 」
不意打ちを止める人物がいた。
龍兵「スミマセン怒龍様!? 」
この不意打ちを止めた人物は後に龍界でも指折りの実力者になる斬龍の側近の怒龍であった。
怒龍「(この勝負はもはやどちらが勝つかなんて俺にもわからない。もしかしたら) 」
武力に自信のある怒龍でさえも万が一と思ったその時
優馬「ハァハァ…互いに体力が限界のようだしそろそろ決着つけようぜ 」
斬龍「ハァハァ…よかろう一撃で仕留めてくれる 」
スッ!
二人は疲れながらも構えると
優馬「ハッ! 」
斬龍「ハッ! 」
ビュンッ!!
同時に飛び出して
ズバァンッ!!
互いに一撃を食らわしあい
ピタリッ!
二人ともその場から動かなくなった。
果たして勝者は!?
優馬「ぐっ!? 」
ぐらりっ
先にぐらついたのは優馬だった。
だが
斬龍「ぐほっ!? 」
バタッ!!
先に倒れたのは斬龍だった。
この瞬間優馬の勝ちが決定したのだが
龍兵「この野郎!よくも斬龍様をやりやがったな!♯ 」
龍兵「約束なんて知るか!やっちまえ!♯ 」
ババッ!!
龍兵達は斬龍が負ければ人間界を征服しないという約束を破り優馬に向かおうとすると
斬龍「静まれっ! 」
ドォーーンッ!!
斬龍の覇気が混じった叫び声に誰もが動きを止めた。
斬龍「人間、私の敗けだ。約束通り今後一切人間界に手は出さん! 」
優馬「あんた龍のくせに素直に敗けを認めるんだな 」
斬龍「私を他の龍と一緒にするでない!では皆のもの龍界に帰るぞ! 」
こうして龍界による人間界征服計画は一人の男によって阻止されたのだった。
それ以降、龍界が人間界を攻めこむことがなかったという。
斬龍「それ以来私はあの男が亡くなってからも人間界を攻めるということはなかった 」
斬龍が昔話を話すと
陽龍「お見事です斬龍様! 」
賊龍「男同士の友情ほどいいものはねぇぜ! 」
斬龍は龍にしては優しい性格だったのかもしれない。
ところが斬龍に歯向かうものがいた。
皇龍「父上は甘すぎる… 」
斬龍の長男であり現皇帝の皇龍である。
日頃から人間界を攻めないという考えに皇龍はイラついていた。
そしてある日のこと
皇龍「父上はもう老いた。私を次期皇帝にしていただきたい 」
龍界と人間界では寿命が異なり推定400年以上も生きた斬龍は人間界でいうと約70歳近くなのだ。
斬龍「バカをいえ、お前に皇帝はまだ早い 」
という斬龍だが気づいていたのかもしれない、皇龍に皇帝を任せればいつか必ず人間界を征服しようとするだろうと
皇龍「ならば父上、皇帝交代の儀式である。『龍帝交代』の儀式で決着をつけましょう 」
龍帝交代の儀式とは次期皇帝と現皇帝が一対一で戦い、現皇帝が負けたら次期皇帝が皇帝になり、次期皇帝が負けた場合以後百年皇帝の座につけない儀式なのだ。
これには日頃皇龍と鍛練して勝利し続けた斬龍に分があったので
斬龍「よかろう受けてたつぞ! 」
斬龍は戦いを了承した。
そして皇帝交代の儀式が始まり、最初のうちは斬龍が押していたが
斬龍「ぐふっ!? 」
皇龍「やはり父上は老いたな 」
いくら皇帝とはいっても400年以上も生き続けてきた斬龍は持病をいくつか抱えていた。
そしてその隙を皇龍が見逃すはずがなく
皇龍「終わりだ父上よ! 」
ザシュッ!!
斬龍「ぐふっ!? 」
皇龍は斬龍の心臓に剣を突き刺し
バタンッ!
斬龍は倒れてしまい負けとなった。
陽龍「(斬龍様、負けたとはいえ素晴らしい戦いぶりでした) 」
陽龍が斬龍の戦いに感動していると
皇龍「龍帝交代の儀式により今からこの私が龍界の皇帝だ!まず皇帝の初仕事として 」
じろりっ!
皇龍が倒れた斬龍を見つめると
皇龍「皇帝への忠義の証としてこの負け犬に止めをさせ!私に歯向かうものは処刑あるのみだ! 」
バンッ!
皇龍がとんでもないことをいってきた。
龍兵「しかし、龍帝交代の儀式で相手を殺してはいけないと昔からの規則でして… 」
一人の龍兵が言った瞬間
ズバッ!! ポトリッ
龍兵の首と胴体が分かれた。
皇龍「昔がなんだ?今は私が皇帝だ!狐々、鬼龍、宝石龍、父上に攻撃しろ 」
皇龍が言うと
鬼龍「わかりました兄上 」
狐々「…弱い父親はいらない 」
宝石龍「くたばりな! 」
ドガガッ!!
斬龍「ぐふっ!? 」
後に三大龍将軍と呼ばれる三人は容赦なく斬龍を攻撃した。
皇龍「さぁ七天皇将軍達よ、次はお前らの番だ! 」
皇龍が七天皇将軍を指名すると
陽龍「(私に斬龍様を攻撃するなんてできるはずがない!) 」
賊龍「(俺もだぜ!) 」
斬龍を攻撃しない二人に対して
火龍「かしこまりました皇帝陛下! 」
黒龍「この雑魚の始末はお任せあれ 」
木龍「くたばれ阿呆! 」
水龍「美しくないものは消え去るがよい! 」
砂龍「バイバイッ! 」
ドガバキンッ!!
容赦のない攻撃をする残りの五人
皇龍「どうした陽龍、賊龍よ、お前達も早く攻撃しろ! 」
陽龍「(忠義をつくしていた斬龍様に攻撃できるはずがない!) 」
賊龍「(ここは一か八か…) 」
スッ!
二人はたとえ裏切り者のレッテルを貼られようとも皇龍に攻撃しようと構えると
斬龍「(やめるのだ陽龍、賊龍よ!) 」
いきなり倒れていた斬龍から龍信(特定の人にしか聞こえないテレパシーの一種)が聞こえてきた。
斬龍「(私に構わず私を攻撃するのだ!) 」
斬龍から龍信が送られてくると
陽龍「(嫌です!たとえ斬龍様の言いつけでも聞きません!) 」
お返しに皇龍に聞こえないよう龍信で会話する陽龍
斬龍「(私は信じている。十年後、皇龍の手から龍界を救ってくれる者がいると、だから構わず攻撃しろ!) 」
陽龍「(斬龍様…!?) 」
ぽろぽろっ
そして陽龍は涙を流しながら
陽龍「いくぞ賊龍! 」
賊龍「えっ!? 」
ダッ!
陽龍は斬龍に近づくと
陽龍「『アポロブラスター』! 」
ドッゴーンッ!!
陽龍は必殺技で斬龍を跡形もなく消し去った。
賊龍「陽龍お前!? 」
賊龍は龍信が使えないのでどうして陽龍がこんな行動をしたのかがわからなかった。
陽龍「皇龍様、斬龍を消し去ってしまいましたので賊龍の攻撃する分がありません 」
皇龍「まぁよかろう。確かに粉微塵では攻撃もできまい。賊龍は勘弁してやろう! 」
陽龍「ハッ!ところで皇帝様、人間界を攻めこむにしても準備に時間がかかってしまいます。なので十年ほどお待ちください 」
皇龍「十年か、まぁよかろう。では人間界を攻めこむのは十年後とする。それぞれ攻めこむ準備をしておけ! 」
龍兵達『ワァーッ! 』
賊龍「(陽龍、お前ってやつは!♯) 」
現在
陽龍「それから十年が経ち、斬龍様の予言通り君達がやって来たわけさ 」
陽龍が龍界の昔話を話すと
一刀「許さないぜ皇龍の野郎! 」
ゴゴゴッ…!!
ますます皇龍に対する怒りをためた一刀だった。
陽龍「長話をしてしまったな、では皇龍の待つ次の世界への扉を開く。ここから先は私も同行しよう! 」
スッ!
そして陽龍が次の世界へと続く扉を開けようとすると
陽龍「ぐふっ!? 」
一刀「どうした!? 」
陽龍に何かが起き始めていた。
華琳「華琳よ、次の世界へと続く扉を陽龍が開けようとした瞬間陽龍が苦しみだし、もう一つの人格であるカオスシャインが現れたの、戦いのルールはデスマッチということで全員参加するけど恐ろしく強いわ!?次回、『もう一つの陽龍』この私の力を見くびらないことね!
飛琳「飛琳先生と軍師達のキャラ紹介コーナー 」
風「今回は誰なのですか〜? 」
宝ケイ「もったいつけずに早くしやがれ! 」
飛琳「今回はこの人だ! 」
曹操華琳
2年C組
武器:死神鎌・絶
好きなもの:みかん、愛紗、才能のある人間
嫌いなもの:麗羽、ブ男、弱い男、巨乳
弱点:暗いところ
曹操グループのお嬢様ですべてを揃えた完璧超人。テストの成績も抜群。料理が得意で舌は神の舌と呼ばれるほどの美食家。曹操グループ会長である父のコネをよく勝手に利用するが父が甘いため怒られない。怒ると脚を踏みつけてくる。人を支配する側の人間であり時折春蘭達と閨を共にしている。貧乳
風「ふむふむ華琳様のことがある程度わかりますね 」
飛琳「でしょう 」
風「では風は華琳様に貧乳だと伝えてくるのですよ〜 」
飛琳「ふむふむ、ってちょっと待った!? 」