126時間目「パイレーツデスマッチ」
一刀「龍合体をして見事水龍を倒した焔、だが龍合体の代償として焔の体は傷ついてしまい雫を除いたドラグーンナイツのみんなも力不足を感じて残ってしまう。そして次の世界に向かった俺達だが着いた先は海の中、おまけに大渦が発生しいきなりの危機に陥るなか船からロープが下ろされてなんとか救出される。助けてくれたのは七天皇将軍である金剛の賊龍であった。賊龍の恐ろしさを知っている一龍は俺達のことを隠そうとするがうっかり及川がバラしてしまう。だが心の広い賊龍は俺達に戦いを挑むこととなり俺と仲間が選ばれることになったのだった 」
賊龍「試合のルールは簡単だ!海賊ならではの戦い、その名も『パイレーツデスマッチ』でいくぜ! 」
一刀「パイレーツデスマッチ? 」
及川「おっぱい列ケツマッチ? 」
一刀達はパイレーツデスマッチを知らないため意味がわからなかった。
賊龍「パイレーツデスマッチというのはこの船の中にあるものなら何でも使用可能というデスマッチさ!海に落ちた奴は失格!お前ら全員が海に落ちたら俺の勝ち!お前らが俺を倒せばお前らの勝ちだ! 」
賊龍が説明すると
一刀「なるほど、この船の中で戦うわけか! 」
賊龍「そういうこと、では戦いの開始だぜ! 」
そして賊龍と一刀達(一刀、愛紗、思春、凪、詠)の戦いが始まろうとしていたのだが
及川「あれっ?そういえば 」
及川が何かに気がついた。
及川「かずピー!確かお前船に乗ると船酔いするんやなかったかいな? 」
及川が一刀に言った直後
一刀「オエーッ!! 」
一刀は急に吐き出した。
忘れている人もいると思うが一刀はひどい乗り物酔いで船はもちろん飛行機、潜水艦、熱気球など陸から離れる乗り物に乗って陸から離れた直後に吐き出すのだった。
一刀は戦いの前だったのでその事を思い出さないでいたのだ。
孤狼「馬鹿野郎!余計なことを言いやがって!♯ 」
于吉「左慈まで酔っちゃったじゃないですか! 」
左慈「オエーッ!! 」
ちなみに左慈も一刀と同類の乗り物酔いである。
及川「だってこう言わな疑問に思った読者から感想で送られるかもしれへんやん!? 」
及川が何を言っているかはわからない
凪「会長大丈夫ですか!? 」
さすりっ
凪が優しく一刀の背中をさする。
愛紗「ふんっ!だらしのない奴だ! 」
思春「役立たずが! 」
詠「こうなったらあのバカ抜きでやるしかないわね! 」
一刀に冷たい態度を取る三人
何故ならこの三人は日頃から一刀のことをよく思っていないのだ。(理由は姉、主君、友達が一刀にホの字だからである)
仕方がないので一刀抜きで戦うことにする三人
賊龍「五人で戦っていいのに三人で来るとはな!まぁ別に構わないぜ!誰かゴングを鳴らしな! 」
賊龍が指示すると
ゴォーンッ!!
甲板にある巨大ゴングが鳴らされて試合が開始された。
愛紗「(あのでかい図体なら懐に入れば攻撃できまい!) 」
思春「(あのでかい図体なら早く動けまい!) 」
と同時に思った二人は
ビュンッ!!
試合開始と共に走り出すと
愛紗・思春『(もらった!) 』
ブォンッ!!
同時に攻撃を仕掛けるが
ガキンッ!!☆ミ
愛紗・思春『なっ!? 』
同じ場所を狙ったため二人の武器がぶつかり合ってしまった。
愛紗「何でここを攻撃するのだ!? 」
思春「貴様こそ! 」
そして二人がもめている間に
詠「何やってるの二人とも!前を見なさい 」
愛紗・思春『えっ!? 』
詠に言われて二人が前を見ると
グォンッ!!
目の前に賊龍の拳が現れ
ドグボッ!!
不意を突かれた二人は避けることもできずに攻撃を食らってしまった。
この戦いを見ていたみんなは
星「チームワークがとれていないな 」
穏「あれじゃあうまく攻撃できませんね〜 」
誰が見てもわかるような答えを出していた。
朱里「肝心の一刀さんはまともに動けませんし 」
朱里の言うように一刀は
一刀「オエーッ!! 」
まだ吐いてまともに動けずにいた。
一刀「凪、俺のことはいいから愛紗達を助けてやってくれ 」
凪「そんな!会長を置いておくなんてできません! 」
一刀の元から離れない凪に一刀は
一刀「自分のことは自分で何とかするから頼む凪! 」
ガシッ!
一刀が凪の手をつかみながら言うと
凪「(この手は洗えないな!)わかりました!/// 」
ダッ!
凪は賊龍に向かっていった。
その様子を見た一刀大好きっ子は
桃香「(凪ちゃん一刀くんと手をつないでいいな〜) 」
華琳「(後で凪と手を繋げば間接握手ね) 」
蓮華「(次は私が!) 」
月「(凪さん羨ましいです) 」
雫「(雫も後でダーリンと握手しちゃおっと♪) 」
天和「(一刀が握手会に来るように仕向けなきゃ!) 」
と考えていた。
そして考えている間にも戦いは繰り広げられていたが
愛紗「邪魔だ! 」
思春「貴様こそどけ! 」
詠「ちょっと退きなさいよ! 」
互いが互いに脚を引っ張りあっていたため賊龍にまともな一撃は当たらなかった。
賊龍「『バイキングアックスブーメラン』! 」
ブンッ!!
賊龍が口論しあっている三人目掛けて斧を投げつけてくる!
だが三人は口論していて迫ってくる斧にまったく気付いていない!
愛紗・思春・詠『!? 』
そしてようやく三人が気づいた時にはもはや避けられる時間がなかった。
だがそんなとき
凪「ハァッ!! 」
ドンッ!!
駆けつけた凪が気弾を斧にぶつけて弾いた。
愛紗「ありがとう凪 」
思春「恩にきる 」
詠「助かったわ!? 」
みんなが凪にお礼を言うと
凪「今は口論している場合じゃありませんよ! 」
凪が言うと
愛紗「確かにそうだな! 」
思春「口論している場合では無さそうだ! 」
詠「ここは協力しなくちゃね! 」
さっきまで口論していた三人が協力するような言葉を言った。
凪「(会長ならきっとこう言うと思ったから言ったのだが効果覿面だな) 」
そして本来その台詞を言うべきだった一刀はというと
一刀「オエーッ!! 」
未だに吐き続けていた。
一刀「くそっ!こんなに乗り物酔いになったのもクソジジイ(刃)がむかし色々な乗り物に乗せてもらった時に無茶な運転したからだ 」
一刀は幼少期祖父である刃に様々な乗り物に乗せてもらったのだが、飛行機に乗れば連続アクロバット!船に乗れば高速蛇行運転!などをされたため酷い乗り物酔いになってしまっていた。(最後に車の運転をしようとしたが両親に阻止された)
そして戦いの方では
愛紗「ハァッ! 」
ブンッ!
思春「ふんっ! 」
シュッ!
詠「おりゃっ! 」
ドカッ!
凪の一括で互いを邪魔しあうことが徐々になくなってきていた。
だが賊龍が攻撃を防いでいるためまともに一撃を食らっていない!
愛紗「だがこのまま攻めこめば我らが有利に違いない! 」
確かにこのままいけば数で押す愛紗達の方が分があったのだが
ぐらりっ!
愛紗「なっ!? 」
この場は船なので時折揺れることがある。
小さな揺れもあれば…
ぐららっ!!
思春「なっ!? 」
詠「うわっ!? 」
船に慣れている思春ですらぐらつくほどの大きな揺れもある。そして受け身がとれないほど体がぐらついた瞬間
賊龍「おりゃーっ! 」
ドカッ!!
思春「ぐふっ!? 」
大きな揺れに慣れている賊龍が優位に戦えるのだ。
詠「思春!? 」
凪「こんなに揺れていてはうまく戦えません!? 」
慣れない足場に苦戦するみんな
そして外野から見ていたみんなは
于吉「この場は賊龍に優位すぎますね!? 」
及川「かずピーは空飛べるやろ!どないしたんや!? 」
確かに一刀は超進化ができるので空を飛ぶことができるため揺れようが関係ない!だがその一刀は
一刀「きもちわる〜!? 」
未だに吐き続けていた。
及川「なにいつまでも吐き続けてんねん!? 」
孤狼「お前が余計なことを言ったからだろうが!♯ 」
確かに及川が余計なことを言わなければこのようなことは起きなかったのかもしれない
桃香「頑張ってよ一刀くん!このままじゃ愛紗ちゃん達が危ないんだよ! 」
そして桃香が一刀に叫ぶと
よろりっ
一刀「仲間は助けないとな… 」
一刀はよろよろの体で助けにいこうとするが
ぐらりっ!
一刀「オエーッ!! 」
すぐに吐くためろくに動けなかった。
華琳「こうなったら…一刀、これを見なさい! 」
華琳が一刀を呼ぶとあるものを見せる。それは…
ジャーンッ!
糸のついた5円玉。すなわち
華琳「ここは陸よ〜、早く立ち直りなさ〜い 」
ゆらゆらりっ
華琳は一刀に催眠術をかけていた。
及川「そんなもんが効くわけ… 」
ところが
一刀「ここは陸だ! 」
シャキンッ!
一刀は完全に華琳の催眠術にかかっていた。
乗り物酔いが激しい一刀だが脚が陸に触れた途端復活するのだ!
一刀「今いくぜ! 」
ジャキンッ!!
催眠術にかかった一刀は一気に究極進化すると
キィーンッ!!
飛行しながら賊龍に向かっていき
ドカッ!!
賊龍「ごふっ!? 」
賊龍の腹に頭突きを食らわした。
凪「会長!? 」
愛紗「あいつに一撃を食らわせるとはさすがだな!? 」
みんなが一刀の登場に驚いていると
スタッ!
地面に降りた一刀は
一刀「ここが陸なら平気だ!そろそろ本気を出してやるぜ! 」
ビシッ!
賊龍に向かって言うと
賊龍「俺を吹っ飛ばすなんてたいした奴じゃねぇか、気に入った!俺が勝ったらお前を仲間に加えさせてもらうぜ! 」
詠「詠よ!ついにあのバカがましになったわね。まったく、ボク達を危ない目に遭わせるんじゃないわよ!だけども賊龍もバカ(一刀)を仲間にするために本気を出してきたから大変ね!?次回、『修行の成果』バカ〇ンコ!とっととそんな奴倒しちゃいなさい! 」