124時間目「炎と水の龍合体(ドラゴンクロス)」
一刀「水龍と戦うメンバーが決まり、いよいよ戦いが始まるが水龍は場を自分の得意なフィールドにして優位に進めていく。焔も負けじと戦うが水の中では炎が使えず苦戦する。だが水の中で優位なのは水龍だけではなく雫も優位に進めていき雫が隙をついて水龍の頬に傷をつけた。だがその時水龍に異変が起きたのだ 」
雫に頬を斬られた水龍は美しい顔を斬られた怒りから
メキッ! ゴボッ!
ジャーンッ!!
真の姿である醜い巨大龍に変化していった。
水龍(真)「私は醜いものが嫌いなのだが私の顔を傷つけた罪だ!貴様らは私が殺してやる 」
真の姿になった水龍が言うと
雫「フンッ!でかくなった分、的が当たりやすくていいなの♪ 」
ドキュドキュンッ!
雫は愛銃・海龍で水龍を撃ちまくる。
だが
カキカキンッ!
水龍には全く効いていなかった。
水龍(真)「無駄なことを、真の姿になった私にそんなものが効くと思っているのか?水がある限り私は無敵なのだ! 」
ブォンッ!!
雫「!? 」
巨大龍になった水龍が尻尾を鞭のように雫を狙う。
桃香「雫ちゃん!? 」
華琳「あのままじゃ直撃するわ!? 」
驚くみんな
だが一人だけ例外がいた。
及川「大丈夫やでみんな、雫ちゃんは水になって攻撃防ぐっちゅう能力があるんやから 」
雫の能力を知る及川がみんなに説明をする。
及川「なぁかずピー 」
くるっ
及川が後ろにいる一刀の方に振り向いてみると
一刀「ヤバイな!? 」
いつになく真剣な表情の一刀が現れた。
及川「何がヤバイっちゅうねん、雫ちゃんは水になれるんやから攻撃食らわへんから無敵やんけ 」
及川が言うと
一刀「だったら何で雫は水龍を傷つけたんだ? 」
及川「へっ? 」
確かに水龍も雫と同じように水になれるのだから頬を斬られるのはおかしい
孤狼「あっ!そうか!? 」
及川「なになに!? 」
この中で一番頭のいい孤狼がその答えを見つけた。
そして孤狼が言う前に
ドカッ!!
雫「ぐほっ!? 」
水龍の尾は雫に直撃した。
孤狼「どんな力にも時間がいるんだよ、一度水になったらまた水になるのに時間がかかるんだ!? 」
孤狼の言う通り一見無敵に見える雫や水龍の能力には弱点があった。
それは能力の連続使用ができない点である。
一度水になったら再び水になるのに時間がかかるのだ。
水龍(真)「たとえ水になれたとしても私の一撃は食らっていただろうがな 」
ちなみに真の姿になった水龍には連続使用ができないという点がなくなっている。
焔「野郎っ! 」
スッ!
焔は水龍に不意打ちを食らわせようとするが
水龍(真)「このバカが! 」
ドカッ!!
焔「ぐはっ!? 」
水龍(真)「水の中で私に勝てるものなんていないのだよ! 」
今は息ができるがここは水の中である。
おまけに
天和「ごぼっ!? 」
亞莎「い…息が!? 」
実はすでに戦いが始まってから三十分が経過していてあと三十分もすればこの場は呼吸のできない普通の水になるのだ。
桃香「ヤバイよ〜!?このまま戦いが長引けばこっちが不利だよ〜!? 」
頭の悪い桃香にもわかる現状である。
だがそんなとき
及川「まぁ大丈夫やろ、焔!出し惜しみしてへんでさっさと究極進化してそんな奴ぶっ殺したれや! 」
これまでの七天皇将軍との戦いでは蒼魔・飛琳先生・恋といった究極進化ができる人達がいた。だから焔も究極進化するよう焔にいう及川だが
焔「(うるせぇ!しないじゃなくてできないんだよ!) 」
焔は究極進化しないのではなく、できないのだった。
焔「(一応やり方は飛琳の奴に聞いていたんだが…) 」
ここで話は数日前、龍界に行く前に遡る(さかのぼる)。
数日前、鬼龍と狐々にやられた焔は飛琳先生の元を訪ねていた。
飛琳「究極進化のやり方を教えろだって? 」
焔「あぁ、アンタなら知ってるはずだぜ!一刀にだってできたんだから俺にだってできるはずだろ 」
焔が飛琳先生に聞くと
飛琳「その方法なら簡単だ。超進化ができる人ならいつかはできるものだからな 」
焔「いいから教えろ! 」
焔が究極進化のやり方を聞くと
飛琳「お前も知っての通り、超進化は龍がほんのちょっと力を貸してようやくできる形態だ。そして龍が50%力を貸してできる形態だと言った方が簡単だ。更に龍が100%力を貸すと究極進化を越える力を手に入れることができる。まぁ俺は究極進化までだけどね。つまり龍が力を貸すか貸さないかで強化できるのさ、だから究極進化できる人とできない人がいても別におかしくない 」
焔「つまり俺の中の龍が力を貸せば究極進化できるわけだな 」
飛琳「そういうこと 」
そしてそれから焔は幾度となく龍に話しかけてみるが龍は答えてくれなかった。
よって焔は究極進化ができないのだった。
焔「(究極進化ができない以上俺達が奴に勝てる策は一つしかない!) 」
スッ
焔は雫に近づくと
焔「おい雫、頼みがある! 」
雫「何なの? 」
雫が聞くと
焔「俺と合体してくれ! 」
バァーンッ!
焔が言った瞬間!
雫「この変態! 」
バチンッ!
焔「ぐへっ!? 」
焔は雫に頬を叩かれた。
亞莎「こんなときに何を言っているのですか/// 」
天和「焔って案外スケベなんだね 」
秋蘭「貴様だけは真面目だと思っていたが幻滅したぞ 」
訳がわからず焔の評価が下げられていく。
一刀「何で合体って言っただけでああなるんだ? 」
鈍感な一刀もどうしたのかわからなかった。
及川「ホンマにかずピーはニブチンやな〜、ええか合体ちゅうのは… 」
及川が最後まで言おうとするが
華琳「やめなさい!それ以上言ったら18禁になるわよ! 」
華琳に止められるのだった。
雫「雫ちゃんが合体したいのはダーリンだけなの!焔のスケベ! 」
焔「なに勘違いしてやがるんだ!俺だってお前より天…とにかく!俺が言っているのは龍合体のことだ! 」
龍合体…簡単にいうと〇ラゴン〇ールのフュージョンみたいなもの、互いの力を合わせることにより二人の力を合わせた最強の戦士が誕生する。だが失敗すれば体に負荷がかかる諸刃の剣なのだ。
焔「お前と俺で龍合体するしかあいつに勝つ方法はない! 」
雫「でも、あれって危険なんでしょ無理なの〜 」
前に一刀と蒼魔が龍合体した時はたまたまいけただけで一歩間違えば危険だったのだ。
くずる雫に
焔「馬鹿野郎!いつまでたってもなよなよしてんじゃねぇぞ!そんなんじゃ俺を越えるなんて一生無理なんだよ!♯ 」
ドクンッ!
焔の叫びを聞いた雫は何かを思い出していた。
それは今から数十年前、焔達デスドラゴンナイツが光魔の経営する光魔幼稚園に入園していたときのこと(デスドラゴンナイツのみんなは死龍を除いて幼稚園の頃から教育させられていた)
雫「うぇ〜ん! 」
水上雫。五歳 このときはまだ本来のおとなしめな性格(今のエロい性格になったのは一刀が原因)
映者「何でお前がナンバー4で俺が10なんだよ! 」
映者が雫をいじめていると
焔「やめろよ映者! 」
日高焔。六歳 この時から強い
映者「ゲッ!?ナンバー1の焔じゃん逃げろ! 」
慌てて逃げる映者
雫「しくしくっ!ありがとう焔くん。けどいいな焔くんは強くて、あたしも焔くんのように強くなりたい!どうすればいいの? 」
雫が聞くと
焔「まずはそのなよなよした性格を直しな!それができたらいつか俺を越えられるぜ! 」
そしてこの日を境に雫はなよなよが少しはおさまったのだった。
その事を思い出した雫は
雫「仕方がないなの、ホントはダーリンと合体したかったけど焔で我慢してあげるなの 」
焔「ありがとな!ベースは俺に任せとけ! 」
龍合体をする時、どちらかの体が基本ベースになるのだ。(選択は自由)
雫「任せるなの! 」
スッ
雫は焔の手に手を重ねる。
だがその隙を見逃す水龍ではない
水龍(真)「何をする気かは知らないが隙だらけだぜ! 」
スッ
水龍は構えると
水龍(真)「『ドラゴンタイフーン』! 」
ゴォーーッ!!
水龍の口から巨大な水の竜巻が放たれ焔と雫に襲いかかる。
だがその時!
シュシュッ! ドカカッ!
水龍(真)「!? 」
水龍に弓と手甲がぶつかり
ぐらっ
水龍の攻撃が焔達からそれた
秋蘭「これくらいしかできないからな 」
亞莎「今のうちです! 」
水龍に攻撃した二人がいうと
焔・雫『龍合体! 』
パァーッ!
そして二人の体が合わさっていき
焔「合体完了! 」
ジャキンッ!
焔と雫は合体し、炎龍の兜、赤と青の鎧を身に纏い、邪魂大蛇丸と海龍を得物にした炎と水の合体戦士
その名も炎流騎士紫龍が誕生した。
水龍(真)「まさか合体するとはな!?だが水の中で私に勝てるわけがなかろう! 」
焔「確かに水の中ならな、だがこうすりゃ別だぜ! 」
ゴォーーッ!!
炎と水が合わさった紫龍は水の中でも炎を出すことが可能なのだ!
紫龍が出した豪炎は周りの水をすべて蒸発させていく
水龍(真)「バカな!? 」
焔「水がなくなればお前なんてまさに『陸に上がったカッパ』だ 」
スッ
そして紫龍になった焔は構えると
焔「『スチームフルバースト』! 」
ゴォーーッ!!
水龍(真)「ぐおーっ!? 」
ピシピシッ!
焔の放った熱風は水龍の体をどんどん干からびさしていき
バッキーンッ!
水龍の体が崩れていった。
愛紗「愛紗だ。水龍を撃破したものの焔は龍合体の後遺症で動けなくなり雫を除くドラグーンナイツも残ることになった。そして我々が次に光を通って出た先はいきなり海の上、そして渦に巻き込まれてしまい危機に陥る。次回、『第五の国パイレーツランド』ヤバイな!?確か姉上は泳ぎが得意ではなかったはずだ!? 」