115時間目「究極の友情」
一刀「龍界にて龍人相手に暴れまくる俺達。逃げ出す龍人が出てくるなか現れたのは七天皇将軍の一人である烈焔の火龍であった。火龍の逃げ出す部下を容赦なく焼き殺す態度に俺達は腹を立て、戦うことを決意した。そして龍界に伝わる選手選びドラゴンライトにて蒼魔・鳳賀・九龍・猪々子・稟が選ばれたのだった 」
火龍と蒼魔達五人(蒼魔・鳳賀・九龍・猪々子・稟)による戦いが繰り広げられようとしていた。
一刀「負けるなよ蒼魔! 」
及川「せやかてかずピー、相手は龍やで普通に勝てるわけないし別に負けたってどうにも… 」
火龍「いい忘れていたがもしこいつらが負けた場合、貴様ら全員殺してやるから覚悟しておけ 」
火龍が言った直後
及川「蒼魔!絶対勝ちやー! 」
応援にやる気のでる及川だった。
蒼魔「及川なんかに言われなくてもわかってるっての!大丈夫だぜ一刀、俺の実力はお前が一番よくわかっているだろ 」
中学時代 蒼魔の実力は一刀の次に強かった。(孤狼〉一刀〉蒼魔の順)
一刀「そうだったな。頼むぜ蒼魔! 」
蒼魔「おうっ! 」
ガツンッ!
二人は拳を合わせる。
鳳賀「おいおい、出るのは蒼魔だけじゃないんだぜ 」
九龍「俺達も出る! 」
そこに鳳賀と九龍がやって来ると
一刀「そうだったな。二人も頼むぜ! 」
鳳賀「何だかおまけのような感じだが 」
九龍「気にしない! 」
ガツガツンッ!
二人も一刀と拳を合わせた。
一方、他では
麗羽「猪々子、わたくしの恥さらしにならないようにしなさい! 」
斗詩「文ちゃん、死なないでね! 」
猪々子「斗詩…、この戦いが終わってアタイが生きてたら結婚し… 」
斗詩「それはダメ! 」
言おうとした瞬間拒否られる猪々子だった。
華琳「稟、この戦いであなたが活躍したら私からあなたにご褒美をあげるわ 」
稟「ご褒美というと…ブハッ! 」
妄想していきなり鼻血を噴き出す稟
風「おやおや〜、いきなり大量出血で大丈夫ですかね〜?とんとんしますよ〜 」
倒れた稟を風が介抱するのであった。
桂花「ホントにこの戦いに私達の命が関係しているなら何だか全身精液変態男達以外のメンバーに不安を感じるわ!? 」
男嫌いな桂花は蒼魔達ですら変態呼ばわりするのだった。
火龍「それではそろそろ戦いを始めようとするか! 」
スッ
火龍が戦場の真ん中に立つと
火龍「バリアウェブ、スイッチオン! 」
パチンッ!
火龍が指を弾くと
ウィーンッ!
何処からか謎のアンテナ型の機械が出現し、
パァーッ!
機械から何かが放出され
ウィーンッ!
戦場の直径一キロにバリアのようなものが広がっていった。
及川「何やねんこれ? 」
そろ〜っ
及川が触れようとすると
一刀「バカ!触るんじゃねぇよ!触ったら一瞬で黒こげだぞ!? 」
及川「ひぃっ!? 」
サッ!
それを思い出して慌てて手を引っ込める及川だった。
火龍「ではゴングを鳴らせ! 」
火龍が龍人に言うと
ゴォーンッ!
ゴングの音が鳴り響いた。
蒼魔「いくぜ鳳賀!九龍! 」
鳳賀・九龍『おうっ! 』
パァーッ! サッ!
ゴングが鳴った瞬間、蒼魔は超進化し、鳳賀と九龍は火龍に向かっていった。
鳳賀「『電撃砲撃』! 」
九龍「『巨大炎』! 」
ビリリッ! ゴォッ!
二人は必殺技を火龍に食らわそうとする。だが
火龍「この程度とはな 」
パシンッ!
火龍は片手で技を弾いた。
鳳賀「それも計算のうちさ! 」
九龍「俺達のほんとの狙いは… 」
シュバッ!
そして二人が火龍から離れると
キィーンッ!!
氷の刃と化した蒼魔が突っ込んできた。
蒼魔「『最終龍撃牙』! 」
ドカッ!!
三人の考え通りに技は火龍を直撃!だが…
火龍「今、何をしたんだ? 」
技を食らった火龍は無傷だった。
蒼魔「バカな!? 」
鳳賀「蒼魔の最強技を食らっても平気だなんて!? 」
九龍「タフにもほどがある!? 」
ちなみに蒼魔の一撃は普通ならばダイヤすらも貫く破壊力である。
ガシッ!
火龍はぶつかってきた蒼魔をつかむと
火龍「己の無力を呪うがいい! 」
ゴォッ!!
いきなり火龍の手から炎が噴き出してきた。
蒼魔「ぐわーっ!? 」
氷の使い手である蒼魔に炎は大ダメージである。
鳳賀「蒼魔!? 」
九龍「この野郎! 」
バッ!
二人は蒼魔を助けるため飛び出すが
火龍「雑魚は消えろ! 」
ゴォーッ!
鳳賀・九龍『ぐわーっ!? 』
もう片方の手から火炎放射が噴き出して鳳賀達を襲う!
蒼魔「鳳賀、九龍!? 」
火龍「人のことより自分を心配するんだな 」
ゴォーッ!
蒼魔「ぐわーっ!? 」
蒼魔に食らわせる炎がますます強くなっていく
それを見た村龍達は
村龍「やはり七天皇将軍に逆らうなんて馬鹿げてるんだ 」
村龍「皇帝には逆らわない方がいい 」
すでに諦めムードであった。
小龍「(やはりダメなの、力のないものは強いやつには勝てないの) 」
さすがの小龍も諦めていると
一刀「まだだ!まだ終わってない! 」
一刀だけは諦めていなかった。
及川「せやかてかずピー!あんな炎食らったらいくら蒼魔でもヤバイで!? 」
及川が言うと
一刀「焔、同じ炎の使い手として火龍はどうだ? 」
一刀が焔に聞くと
焔「つまらねぇこと聞くんじゃねえ。あんなちんけな炎なら俺があいつ(蒼魔)と戦った時の炎の方が強いぜ! 」
飛琳「確かに、焔を鍛えた俺から見てもあんなのは炎とはいえないな 」
炎の使い手である二人が言うのだから間違いないのだろう。
一刀「蒼魔!苦しがる真似はそこまでにしておけ! 」
一刀が言うと
火龍「何言っているんだ?こいつはもう虫の息… 」
ところがだ!
蒼魔「それはどうかな 」
炎の中から燃やされながらも蒼魔が話しかけてきた。
蒼魔「確かにお前の強さが強いのは認めてやるよ。前の俺(デーヴァ戦時)だったらとっくにお陀仏だったろうさ。だけどな… 」
モワ〜ッ
蒼魔が話しかけている間に火龍の回りが煙におおわれた。
火龍「これはまさか水蒸気か!? 」
水蒸気とは知っての通り水が高熱により気体となったものである。そして氷が溶けたら水になる。蒼魔は自分の冷気を水に変えて水蒸気を作り出していたのだ。
蒼魔「悪いが俺は普段なら武官だが頭も切れる方でな。あんたの足元をよく見てみな 」
火龍「なにっ!? 」
火龍が足元を見ると
びしゃっ!
氷が溶けていつの間にか足元には水溜まりができていた。
蒼魔「水蒸気はお前の目を誤魔化すためだよ 」
コォーッ!!
蒼魔は右手一本に冷気を溜め込むと
蒼魔「『氷塊針』! 」
パキパキンッ!!
火龍の足元にある水溜まりを一瞬のうちに凍らせて針山にし、
ブシュシュッ!!
火龍の足を貫いた。
火龍「がはっ!? 」
パッ
足が貫かれる痛さにたまらず火龍はつかんでいた蒼魔を離す。
シュンッ!
その隙に蒼魔は火龍から逃げ出した。
火龍「おのれ!たかが下等生物の分際で龍族に逆らうとはもう容赦せんぞ!♯ 」
今の蒼魔の一撃で火龍は完全にキレてしまった。
蒼魔「こうなったら仕方がねぇ!最後の方で使うつもりだったが! 」
ビュゴーッ!!
桃香「寒っ!? 」
及川「この寒さは何やねん!? 」
辺り一面が謎の冷気でおおわれていた。
その実態は
一刀「(この冷気、もしかして蒼魔のやつ究極の力を!?) 」
辺りを漂う冷気の正体は蒼魔の究極進化の影響であった。
そして…
蒼魔「氷龍よ!俺に力をくれ!究極進化 」
パァーッ!!
パキパキンッ!!
蒼魔の体が氷山の一角のように凍りつくと
パカーンッ!
氷の中から全身が蒼く、金色の鎧と武器を装備し、背中には巨大なサイボーグの翼を生やし、蒼い龍の兜をかぶった蒼魔が現れた。
蒼魔「これが俺の究極進化、究極武装氷龍だ! 」
バァンッ!!
火龍「究極進化がどうしたというのだ! 」
スゥ〜ッ!
火龍は大きく息を吸うと
火龍「『ドラゴンブレスファイヤー』! 」
ゴォーッ!!
口から強力な炎を吹き出した。
焔「あの炎、俺の『日輪の龍の息吹』に似てやがる!? 」
そして蒼魔は
蒼魔「究極進化の試運転にはちょうどいい技だな 」
ジャキンッ!!
蒼魔は右腕につけられた龍の形をした銃『究極龍王銃』を構えると
ポゥッ…
力をため始めた。
九龍「蒼魔、俺達の気も分けてやる! 」
鳳賀「猪々子と稟も活躍したいなら蒼魔に手をあてな!それだけで気を送れるからよ! 」
猪々子「何だかわからないけど… 」
稟「やるしかありませんね! 」
スッスッスッスッ!
そして鳳賀・九龍・猪々子・稟が蒼魔に手を当てると
ポポポッ!!
蒼魔「パワー満タン!ターゲットロック! 」
ジャキンッ!
蒼魔は銃の狙いを火龍にさだめると
蒼魔「『アルティメットランチャー』! 」
ズドゴォーーッ!!
銃からものすごい一撃が放出され、
ザシュンッ!!
火龍「なっ!? 」
火龍のドラゴンブレスファイヤーを撃ち破り!
ズドゴォーッ!!
バキンッ!
火龍の体を直撃し貫いた。
この直後!
火龍「この私が人間ごときに負けるなんて!? 」
ドカーンッ!!
火龍の体は爆発を起こした。
風「風ちゃんですよ〜。火龍を倒した我々は次の世界に行くことになったのですよ。そこは空一面が夜のように暗くて思わず風も…ZZZ〜 」
宝ケイ「嬢ちゃんが寝たから俺が言うぜ!次回、『眠りの国ナイトメアランド』! 」
風「宝ケイ!風のセリフを言っちゃダメですよ〜! 」